
ベタが浮き草に乗るのはなぜ?
ベタ水槽に浮き草を入れるメリットは?
浮き草と水草の違いは?
ベタにおすすめの浮き草は?
こんなベタ飼育と浮き草の関係についてご紹介いたします。
ベタが浮き草に乗るのはなぜ?
ベタが浮き草の上に乗ってパクパクしている。
初めてそんな姿を見た人はもしかしたらベタに異変が起きているとびっくりするかもしれませんが、安心してください。
ベタは普段から水草や浮き草などに寄り添って寝ることがあります。
また、ベタは肺呼吸する魚としても有名ですので、水上の酸素を吸うために水面に顔を出すこともあります。
その時に浮き草が密生していれば、その上に乗ってしまうこともあるでしょう。
ベタ水槽に浮き草を入れるメリット
ベタ水槽に浮き草を入れるメリットは浮き草の持ち合わせている水質浄化能力による水質の安定と隠れ家としての利用です。
浮き草が根から水中の栄養分を吸収して成長することにより水中が富栄養化することを抑えてれます。
その結果、コケが生えにくくなるなどのメリットもあります。
また、ベタに限らず多くの魚は上から狙われることに強い警戒心を持っていますので水面に浮き草があることにより安心感を与えることができます。
さらにベタの場合には浮き草が繁殖時の泡巣の基礎にもなるなどのメリットもあります。
ベタに対するメリットだけではなく、浮き草をベタ水槽に入れることで殺風景な水槽がおしゃれに飾られますので鑑賞効果も増します。
好みの浮き草を探してみたり、数種類の浮き草を入れて浮き草レイアウトを楽しんでみるのも楽しいかもしれません。
このようにベタ水槽に浮き草を入れることにより様々なメリットがあります。
逆に浮き草を入れるデメリットはあるのか考えてみましたが、特にデメリットは見当たりません。
あえて言うならば水草を育てる知識と世話が多少必要になるくらいでしょうか。
世話と言っても浮き草がしっかり育つように日当たりや照明を考慮したり、増え過ぎてしまった時にトリミングを行うなどくらいのものですが。
浮き草と水草の違いは?
水槽に浮かせておくだけでメリットだらけの浮き草ですが、水草と浮き草は何が違うのでしょうか?
そんな素朴な疑問についても簡単に触れておきましょう。
基本的にはどちらも水の中に生息する植物なのですが、浮き草はその名の通り水面に浮いている水草と考えれば良いと思います。
浮き草は水中の水草に比べてベタの遊泳スペースを奪わない。
底床に植え付けるなどの手間がないためソイルや砂利を敷かないような水槽でも育てることができる。
水面に浮かべておくことで簡単な蓋がわりにもなるのでベタの飛び出し防止にもなる。
このように浮き草には水草のメリットにプラスしてこのような違いもあります。
ベタにおすすめの浮き草は?
浮き草はベタ水槽にとても相性が良いものですが、実際に浮き草を選ぶとしたら、どのような浮き草がおすすめなのでしょうか。
まず初めに浮き草の代表とも言える浮き草がホテイアオイ(ホテイ草)ですが、ホテイアオイはベタ水槽には不向きです。
その理由としてホテイアオイは浮き草の中でも特に強い光を好むため、室内飼育ではなかなか上手く育たないことがあります。
水草育成用の照明を用意してしっかり光を当ててあげれば育てることも可能ですが、それなりにコストもかかります。
また、逆に順調に育ち出すとあっという間に大きくなってしまい、どんどん増えてしまう特徴もあります。
よってホテイアオイを育てるのであれば屋外のメダカビオトープなどがおすすめです。
それでは室内のベタ水槽におすすめな浮き草はどのような種類の浮き草なのでしょう。
そんなベタ水槽におすすめな浮き草は
- アマゾンフロッグビット
- ドワーフフロッグビット
- フィランサスフルイタンス
- サルビニアククラータ
- サンショウモ
- マツモ
- リシア
などが挙げられます。
アマゾンフロッグビットは室内蛍光灯育成でも育てやすい浮き草です。
綺麗な丸みのある葉は大きいもので3cmくらいになります。
ドワーフフロッグピットの方が小ぶりの葉をつけるので小さな容器で育てる場合にはドワーフフロッグビットがおすすめです。
アマゾンフロッグビットを小ぶりにしたような浮き草で室内水槽でも容易に育てることができます。
小さな瓶やボトルなどのベタ飼育に浮かせておくとアクセントになります。
浮き草の中では珍しく赤みを帯びる浮き草です。
室内水槽では光が不足するため、なかなか赤くはなりませんが、水草育成用照明を利用したり、屋外で増えた分を育ててみるとその色合いを楽しむことが出来ます。
葉が筒状に丸まる姿が特徴的な浮き草です。
葉の丸まりが弱い時は光不足が考えられますので照明を検討してあげましょう。
その形状からも浮き草としてより水草として紹介されることが多い浮き草ですが、根を持たないため浮遊性水草の仲間に入ります。
よって水槽に浮かせておくだけで育てることが出来ます。
鮮やかな色合いと浮き草にはあまりない形状が魅力的です。
こちらの浮き草も水草として紹介されることが多い浮き草です。
マツモ同様に浮遊性の水草なので浮かせておくだけで育ちます。
マツモよりも強い光を好み、好条件下では沢山の気泡をつけて美しい姿を見せてくれます。
リシアには茎がなく、細かい葉が集まって集団を作り上げています。
ベタと浮き草の関係まとめ
- ベタは寝る時に浮き草に乗ることがある
- 浮き草をベタ水槽に入れるメリットは水質浄化と隠れ家効果
- 浮き草はベタの繁殖時の泡巣の基礎にもなる
- 浮き草はベタの飛び出し防止にも役立つ
- ホテイアオイは室内ベタ水槽には不向き