ベタは水流が苦手ではない!?ベタ水槽の水流のメリットと対策

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ベタの水流対策

ベタは水流が苦手ではない?水流が好き?

ベタにエアレーションやフィルターの水流はストレス?

ベタ水槽の水流はどのくらいが良いのか?

ベタの水流対策・弱める方法は?

こんなベタと水流の関係についてご紹介いたします。

ベタは水流が苦手ではない?水流が好き?

「ベタは水流が苦手」とよく言われますが、水流が苦手というよりも水流がベタにとっていくつかのデメリットをもたらすだけであってベタが水流を嫌っているわけではありません。

ベタ自体は好奇心旺盛でエアレーションの泡などで遊ぶこともあります。

そんな水流がもたらすベタへのデメリットとは

  • ショーベタなどのヒレの長い種類は強い水流でヒレが裂けてしまうことがある。
  • ベタは泳ぎが下手なので強い水流では疲弊してしまう。
  • 水面が波立つと繁殖時に作る泡巣の弊害となる。

このようなデメリットからベタは水流が苦手と言われています。

ただ水流にはデメリットだけではなく、もちろんメリットもあります。

  • 水流は水槽内の水質を良好に保ってくる。
  • 水流は水中に豊富な酸素を供給してくる。

水流のデメリットを上手く抑えながらこのようなメリットを利用したいと考える人も多いはずです。

「水槽が白くなり濁ってしまうのでフィルターを設置したい」、「頻繁な水換えを行えないのでフィルターで対応したい」など飼育者によっていろいろな思いがあるはずです。

そんな水流のメリットを上手に活かし、デメリットを抑える方法を考えてみましょう。

ベタにエアレーションやフィルターの水流はストレス?

まずはエアレーションによって起こる水流やフィルターによって起こる水流に対して考えてみましょう。

ベタ飼育には色々な設備を用いることがあります。

エアレーションやヒーター、フィルターなどそれぞれに役割があり必要とされるものですが、それらの設備から発生する水流はベタに対して悪影響を与えていないのか?

そんな水槽内に発生する水流について考えてみましょう。

そもそもなぜそこまで水流を意識するのか?

水槽内ではネオンテトラやエンゼルフィッシュなどの熱帯魚やメダカや金魚など様々な生体を飼育することがありますが、そこまで水流を意識することはあまりありません。

しかし、ベタの飼育となるとどうしても水流を意識しなければなりません。

それはベタが生息する環境に関係しています。

ベタはタイなどの暖かい地域の止水域で暮らしています。

止水域とは読んで字の如く水の流れがほとんどなく水が止まっているような場所です。

そのような環境で暮らしていることはベタの特徴を知れば納得できるはずです。

流れの強い場所には向かないあのひらひらして長い尾鰭、止まっているかのようにゆったりと泳ぐ姿。

※ワイルドベタはそこまでヒレは長くありませんが。

そして水中の酸素濃度が低くても対応できる呼吸方法、水質の悪化に対する耐性など多くの要素がベタが止水域で生き延びるために進化してきた特徴とも言えます。

よってそのようなベタを流れの強い環境で飼育することは望ましくありません。

このような理由からフィルターやエアレーションから発生する水流に対しても強過ぎるとベタのストレスとなり問題を起こすことがあります。

ベタ水槽の水流はどのくらいが良いのか?

強過ぎる水流がベタにとって好ましくないことは理解できた。

しかしどのくらいの水流なら大丈夫なのか?

ベタに対する水流の基本的な考え方は種類によって異なります。

ヒレが大きければそれだけ水の抵抗を受けるうえ、泳ぎも得意ではないのでヒレの大きさに比例して水流を変えた方がいいでしょう。

ベタが常に泳ぎ続けているような状態は望ましくないため、そのような場合にも水流対策が必要となってきます。

ベタは水面に泡巣と呼ばれる産卵床を作る習性があるため、水面が波立たない程度の水流がよいとも言われています。

ベタの水流対策・水流を弱める方法

水槽内で水流のメリットを上手く活かしながら弱める方法にはどのような方法があるのか?

水槽内の余分な有機物やゴミは濾過によって綺麗にしながらもできる限り水の流れが強くならない方法が理想です。

まずはフィルターの種類を考えることが大切です。

上部フィルターは水面に濾過した水を落とす仕組みのため水面が揺れやすいのでベタ飼育には不向きです。

外掛フィルターも上手フィルターほど強力な水流は作りませんが、仕組みは同じなので扱いが難しいでしょう。

ベタ飼育にはスポンジフィルターや投げ込み式フィルター、底面フィルターなどが扱いやすいとされています。

さらにフィルターであれば流量調整のできるものを選ぶなど購入時に商品選びで対策することもできます。

エアーポンプでも流量調整機能のあるものを選ぶようにしましょう。

フィルターの水流を弱める方法は他にもあり、排水口の向きをガラス面に向けたり、フィルターの排水口に当て布をすることで水流を弱めることもできます。

設備への対策以外にも水槽内のレイアウトをちょっと工夫するだけでも水流を抑えることができます。

水草を多めに植えることも結果的には水流対策に繋がります。

その理由は水草が水質浄化をおこなってくれるため強力な濾過フィルターを使用しなくても水質が維持できること。

水草が茂ることで水流を妨げて水槽内に止水域を作ることができることなどが挙げられます。

何もレイアウトされていない水槽は水の流れを遮るものがないため水流が弱まることはありません。

水中のみならず水面でも同じことが言えます。

水面にホテイアオイやアマゾンフロッグピッドなどの浮き草を浮かべることでフィルターの排水口から出る水流を弱めることができるうえ、繁殖期には泡巣を作るための手助けにもなります。

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ベタの水流対策を考えるときに実際にベタが生息する環境を観察してみることは非常に勉強になります。

流石にそのためにタイまで旅行に行ける人は少ないと思いますが、YouTubeなどでワイルドベタの捕獲風景などを見てみるとベタの生息地の様子がわかるはずです。

たしかにベタは綺麗な水とは言えない泥水のような場所に生息していますが、そこはお日様の光がしっかり当たり、浮き草や岸辺の植物がたくさん茂る場所のはずです。

そんな植物に囲まれた環境だからこそ水は浄化され、水中には豊富な酸素が供給されているのです。

そんな環境を水槽内に再現するためにも浮き草や水草を多めにレイアウトする方法がベタ飼育の一つの方法として理想的なのでしょう。

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ベタと水流の関係まとめ

  • ベタは水流が苦手ではなく、デメリットがあるだけ。
  • ベタは好奇心旺盛でエアレーションの泡などで遊ぶこともある。
  • 水流のデメリットを上手く抑えながらメリットを取り入れると良い。
  • 水面が波立つような水流はベタにとって好ましくない。
  • フィルターの流量調整や排水口の向きを変えるだけでも水流は抑えることができる。
  • 水草や浮き草はベタの水流対策にも使える。
  • 水草や浮き草は水質の浄化や酸素の供給に貢献してくれている。

今回はベタと水流の関係についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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