ベタを水草水槽で飼いたい!おすすめの水草とレイアウト・水槽管理の注意点は?

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ベタを水草水槽で飼いたい!おすすめの水草とレイアウト

ベタは水草水槽と相性はいい?水草を食べる?

ベタにおすすめの水草レイアウトは?

ベタの水草水槽レイアウトで注意する点は?

こんなベタを水草水槽レイアウトで飼う時の疑問についてご紹介いたします。

ベタは水草水槽と相性はいい?水草を食べる?

ベタ飼育といえば、水槽内に何もレイアウトしない「ベアタンク」での飼育が基本です。

ベタの鮮やかな体色や大きなヒレを楽しむにはベアタンクが最適です。

しかし、水とベタしかいないベアタンクは少し寂しくも感じます。

できれば他の熱帯魚と同じように、水草などをレイアウトした水槽で、お気に入りのベタを飼育したいと考える方もいるでしょう。

では、水草水槽とベタの相性はどうなのでしょうか?

ベタは水草を食べたりするのでしょうか?

結論から言うと、水草水槽とベタの相性は良いです。

野生のベタは、草の生い茂った湿地や水田などに生息しています。

つまり、ベタは元々、水草が豊富な環境に生息しているのです。

水草を寝床や産卵床の土台として利用しながら生活しているので、ベタと水草の相性は良いと言えます。

また、ベタは肉食性の魚なので、水草を食べる事はありません。

このように、自然界のベタと水草の相性はとても良いのですが、一般的に販売されている改良ベタの場合は、若干注意が必要になります。

一般的に販売されているベタの多くは、より体色が美しく、よりヒレが長くなるように品種改良されたベタです。

そのため、水草水槽のレイアウトによっては、長いヒレが傷付いてしまう恐れがあります。

また、原種のベタよりも攻撃的な性格をしているため、ストレスなどが原因で水草を噛みちぎってしまうケースがあります。

このように、一般的に流通している改良ベタの場合、原種のベタよりも水草との相性が若干劣るため、レイアウトなどに注意が必要です。

改良ベタに適したレイアウトの水草水槽を作り、快適な飼育環境を整えてあげましょう。

ベタにおすすめの水草レイアウトは?

ベタを安全に飼育するための水草レイアウトのポイントは、「ベタの泳ぐスペースを十分に確保したレイアウトにする事」です。

水槽内を華やかにしようとアレコレ沢山の水草を入れてしまうと、ベタの遊泳スペースが少なくなり、ヒレが水草に引っかかって裂けてしまう危険性があります。

水草でベタが傷つかないように、泳ぐスペースを十分に確保できるレイアウトにしましょう。

ベタは浅めの水深で飼育するので、あまり背が高くならない水草を選んでレイアウトするのもポイントですね。

成長が早く背が高くなる水草を入れてしまうと、頻繁にトリミングする必要が出てきてしまいます。

では、具体的にはどのような水草レイアウトがおすすめなのでしょうか?

例えば、流木に活着させたアヌビアスナナを使ったレイアウトがおすすめです。

アヌビアスナナの大きな葉っぱは、ベタの隠れ家にピッタリです。

きっと、葉っぱの間に隠れながら休むベタの可愛らしい姿が見られる事でしょう。

アヌビアスナナは成長がゆっくりなので、トリミング頻度が少ないのも嬉しいポイントですね。

他にも、以下のような水草がベタ水槽のレイアウトに適しています。

  • ウィローモス
  • キューバパールグラス
  • アマゾンチドメグサ
  • マツモ
  • アマゾンフロッグピット

底砂に這うようにして成長するウィローモスやキューバパールグラスを使って、水槽内に「緑の絨毯」を作るのも、おすすめのレイアウトです。

底面に広がる緑の絨毯と、その上を優雅に泳ぐベタの姿に癒されます。

アマゾンチドメグサやマツモ、アマゾンフロッグビットは、水面に浮いて成長する浮葉性の水草です。

そのまま水面に浮かべておけば、どんどん成長してくれます。

ベタの産卵床の土台にもなりますし、飛び出し防止にもなり便利です。

アマゾンチドメグサやマツモは水中でも育つので、底砂に植えるなどして水中に沈めてレイアウトする事もできます。

水中に沈めてレイアウトする場合には、底砂に深く植えるか、オモリを使って沈めると良いでしょう。

アマゾンチドメグサやマツモは、底砂の中にしっかりと根を張る水草では無いので、軽く植えただけでは浮き上がってきてしまうからです。

水中に沈めるには少しコツが必要ですが、アマゾンチドメグサの丸くて大きな葉っぱはベタの寝床としても活躍してくれるので、水中に沈めてレイアウトしてみるのもおすすめです。

また、「人工水草」をレイアウトする方法もあります。

人工水草は本物の水草と違い、枯れてしまう心配が無いので、飼育環境をより簡単に管理したいという場合におすすめです。

ベタにおすすめの人工水草として、「水作 ベタのおやすみリーフ」があります。

「水作 ベタのおやすみリーフ」は、自然界では水草に隠れて休むベタの習性を再現するために作られた、ベタ専用の人工水草です。

吸盤で水槽内に簡単に取り付けることができます。

水面近くに設置することで、ベタの寝床はもちろん、産卵床の土台としても活躍します。

水草と違い枯れる心配が無いですし、汚れても取り出して水洗いすればすぐに綺麗になるので、「水草で休むベタの姿は見たいけれど、管理が面倒」という方におすすめです。

以上がベタにおすすめの水草レイアウトです。

ベタに適した水草や人工水草を使って、ベタが喜ぶレイアウトを作ってあげて下さい。

ベタの水草水槽レイアウトで注意する点

水草をレイアウトした水槽でのベタ飼育は、ベアタンクでは見られないベタの姿を楽しむ事ができます。

しかし、どのような水草水槽レイアウトでも良いのかというと、そうではありません。

ベタ飼育ならではの注意点がありますので、以下でご説明いたします。

  • 水槽はなるべく大きなサイズを使う
  • フィルターを付ける
  • 流木や石は尖っていないものを選ぶ

水槽はなるべく大きめのサイズを使うようにしましょう。

可能ならば、30cm水槽以上の大きさが望ましいです。

確かに、ベタマンションに使われるような、小型の水槽でも水草をレイアウトする事は可能です。

しかし、水槽サイズが小さいので、少し水草を入れただけで、ベタの遊泳スペースが圧迫されてしまいます。

また、水槽サイズが小さいという事は、それだけ水量が少ないので、ちょっとした変化で水質が急変する恐れがあります。

水草水槽の場合、水草が枯れて水質が悪化する恐れがあるので、小さな水槽はリスキーです。

水量が多く確保できる水槽の方が管理しやすく、ベタを安全に飼育できるので、30cm以上の大きさの水槽で水草レイアウトを初めてみるのが良いでしょう。

キューブ型でおしゃれな上に、豊富な水量が確保できる「寿工芸 クリスタルキューブ300」などがおすすめです。

次に、ベタの水草水槽にはフィルターを設置するようにして下さい。

止水域に生息するベタは水の流れが苦手なため、ベタ飼育はフィルター無しが基本です。

しかし、水草水槽の場合にはフィルターが必要になります。

何故なら、ベアタンクとは違い、底砂と水草がレイアウトされている水槽では、全換水での水質維持が出来ないからです。

そのため、一般的な熱帯魚の水槽と同じく、フィルターと定期的な水換えによる水質維持が必要になります。

とは言え、ベタが水流が苦手な事に変わりはないので、フィルターは水流が調節できるタイプを選びましょう。

外掛け式の「テトラ オートワンタッチフィルターAT–20」は水流が調節でき、おすすめです。

または、投げ込み式の「水作エイト コア S」も良いですね。

別売りの「水作 エアパイプユニット S」を取り付けることで、ベタの苦手な強い水流を作る事なく水を濾過できます。

フィルターを付けることで、安定した水質維持が可能になるので、ベタの水草水槽には必須と言えるでしょう。

次に注意したいのが水草の種類です。

葉の硬い水草はできるだけ避け、柔らかい葉の水草を使うようにしましょう。

葉が硬い水草をレイアウトすると、ベタの長いヒレが引っかかって裂けてしまう恐れがあります。

前項でご紹介したマツモなどの水草は葉が柔らかく、ベタが引っかかる恐れが少なく安心です。

流木や石をレイアウトする際も、先の尖ったものはベタのヒレが引っかかる恐れがあるので、使わないようにしましょう。

全体的に丸みを帯びていて、滑らかな素材がおすすめです。

沢山の水草を植えた方が水草水槽としては見応えがありますし、水質も安定しやすくなります。

しかし、水草を密集させてしまうとベタの遊泳スペースが限られてしまうため、遊泳スペースを考慮したレイアウトを維持するようにしましょう。

以上が、ベタの水草水槽レイアウトの注意点になります。

長いヒレを持つベタの生態に合わせた環境づくりを意識することが、ベタの水草水槽レイアウトのポイントです。

ポイントを抑えて、ベタが映える素敵な水草水槽作りにチャレンジして下さい。

ベタと水草まとめ

  • ベタは草の生い茂る湿地や水田に生息しているので、水草との相性は良い。また、ベタは肉食性なので、水草を食べる事は無い
  • ベタの水草レイアウトのポイントは、泳ぐスペースを十分に確保したレイアウトにする事で、シンプルにレイアウトするのがおすすめ
  • 水質が維持しやすく、ベタが傷つかない水草水槽レイアウトになるように注意する

今回はベタを水草水槽で飼育する際の疑問についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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