
ベタの繁殖で増えすぎたらどうする?
ベタの引き取り手はどう探す?
ベタが繁殖したら売る事はできる?
ベタを買取販売してくれるショップは?
こんなベタの繁殖で増えすぎてしまった時に対処法についてご紹介いたします。
ベタの繁殖で増えすぎたらどうする?
ベタの飼育に慣れてきたら挑戦してみたくなるのが「繁殖」です。
ベタの繁殖はメダカなどの繁殖に比べると簡単ではありません。
何故なら、お見合いで相性を見極めてペアリングする必要があるからです。
しかし、上手にペアリングできればベタはたくさんの卵を産んでくれます。
では、ベタの繁殖が成功して増えすぎてしまったという場合にはどうすれば良いのでしょうか?
結論から言うと、ベタの繁殖に成功するとたくさんの稚魚が生まれるので、生まれた稚魚の引き取り手を見つけておいた方が良いです。
ペアリングに成功したベタは、1回の産卵で50個から100個、多い時には200個近くの卵を産みます。
これらの卵が全て孵化して成長するわけではありませんが、適切に飼育すれば多くの稚魚が得られます。
飼育環境にもよりますが、一般的にベタの稚魚の生存率は50%前後とそれほど高いわけではありません。
それでも、50個から200個の卵が得られたとすれば、25匹から100匹前後の稚魚が生き残り成長する計算になります。
メダカや金魚などの一般的な魚であれば、25匹から100匹程度の稚魚が得られたとしても、なんとか育てられるでしょう。
過密飼育にならないサイズの水槽を用意し育てれば良いからです。
しかし、ベタの場合はそうもいきません。
何故なら、基本的にベタ同士は混泳できないため、生まれた稚魚の数だけ水槽が必要になるからです。
特に、オスのベタは縄張り意識が強く混泳はほぼ不可能なので、1匹1匹に水槽を用意する単独飼育が基本となります。
例外として、稚魚の時から一緒に育てたオス同士であれば混泳できるケースもありますが、突然喧嘩を始める可能性もゼロではありませんし、何より混泳で育てたオスはフレアリングしないためヒレや体色が美しく育ちません。
そのため、ベタのオスは個別の水槽を用意して単独飼育するのが基本です。
メスのベタはそれほど気性が荒く無いため混泳させても問題ないケースが多いですが、中にはオスなみに気性の激しい個体もいます。
その場合には気性の荒い個体だけ単独飼育することになります。
このように、ベタは単独飼育が基本となるため、飼育するベタの数だけ水槽が必要になります。
つまり、繁殖に成功して数十匹のベタが生まれ成魚まで成長したら、数十個もの水槽が必要になると言うわけです。
ベタ用の小型水槽を使うにしても、数十個もの水槽を置くにはかなりのスペースが必要になります。
もちろん、それだけの数の水槽を購入する資金も馬鹿になりません。
また、水替えなどの日頃の管理にも相当な時間が取られてしまいます。
このように、繁殖で誕生したベタを全て育てるというのは、ブリーダーの方でもなければ難しいです。
そのため、一般家庭でベタを繁殖させる場合には、生まれたベタを持て余さないように引き取り手を探してから繁殖にチャレンジする事をおすすめします。
ベタの引き取り手はどう探す?
繁殖で生まれたベタの引き取り手はどうやって探せば良いのでしょうか?
ベタの引き取り手の探し方として次のような方法があります。
- 友人や知人に声をかける
- ジモティーなどのサービスを利用して探す
- ベタを扱っているアクアショップに引き取ってもらう
まずはアクアリウムに興味がありそうな友人や知人に声をかけてみると良いでしょう。
ベタは酸欠に強く丈夫なので、最低限水槽と餌さえ用意すれば飼育できてしまいます。
それほど費用をかけずに飼育が始められるので、引き取り手の方の金銭的負担も少なくてすみます。
出来れば最低でも「水作 ショーベタコレクションケースL」程度の大きさの水槽を用意してもらうのが理想です。
しかし、水量が確保できるのであれば100均の容器でも問題ありません。
また、餌も「ひかりベタ アドバンス」のように、どこのホームセンターでも手に入る餌を用意してもらえれば大丈夫です。
値段も300円程度なので、それほど負担にならないと思います。
このように、ベタはそれほど費用をかけずとも飼育が始められるため、アクアリウムに興味がある友人・知人にもおすすめしやすい魚です。
ぜひ声をかけてみましょう。
次に利用したいので「ジモティー」などの地元密着型の掲示板を使って引き取り手を探す方法です。
掲示板に掲載すれば興味がある方から連絡が来るため、こちらから引き取り手を探し回らなくて済むため便利です。
このようなサービスを使って引き取り手を探してみるのも良いでしょう。
または、ベタを扱っているアクアショップで引き取ってもらう方法もあります。
ただし、引き取りを行なっていないお店もありますし、ベタの種類や状態によっては引き取ってもらえない場合もあるので、引き取り条件などを事前にお店に確認するようにしましょう。
以上がベタの引き取り手を探す方法です。
まずは友人や知人、アクアショップに引き取りを確認してから繁殖にチャレンジした方が安心です。
それでもなお余る様な場合にはジモティーなどの掲示板を利用してみると良いでしょう。
ベタが繁殖したら売る事はできる?
ベタの繁殖に成功するとたくさんの稚魚が生まれるため、一般家庭で全てを飼育することは難しいです。
そのため、管理できない分のベタは引き取ってもらうようにします。
基本的には無料で引き取ってもらう訳ですが、せっかく繁殖させたベタですから、売る事はできないのでしょうか?
結論から言うと売る事は可能です。
しかし、必ずしも売れるとは限りませんし、売れた際のパッキングや梱包方法をしっかりと勉強する必要がある点に注意しましょう。
現在の所、ベタなどの熱帯魚を販売するための特別な資格などはありません。
そのため、誰でもベタを販売することが可能です。
ベタを販売する方法としてヤフオク! などのネットオークションがあります。
しかし、これらのサービスを利用して繁殖させたベタを出品したとしても、必ずしも売れるとは限りません。
ヤフオク! などでベタを検索してみると分かりますが、出品されているのは人気品種やグレードの高い品種がほとんどです。
それだけベタのブリードに力を入れている方達が出品している訳なので、その中で繁殖初心者の方が売るのは簡単ではありません。
また、ただベタを出品するだけでなく、売れた生体を無事に送るためのパッキングや梱包方法を勉強しておく必要があります。
このパッキングや梱包を適当に行なってしまうと、生体が搬送中に死んでしまうなどのトラブルに繋がるので注意が必要です。
以上のように、繁殖させたベタを売る事は可能ですが、どのようなベタでも売れるわけではありません。
繁殖初心者の方のベタの場合には、ほとんど値段が付かない場合もあるでしょう。
しかし、今後繁殖に力を入れていきたいという場合には、チャレンジしてみる価値はあります。
繁殖したベタの中から状態の良い個体を出品してみて下さい。
ベタを買取販売してくれるショップは?
個人でベタを販売する方法としては、ネットオークションに出品する方法が一般的です。
しかし、個人でパッキングして梱包し配送する手間がかかります。
では、ベタを買い取ってもらう方法は他に無いのでしょうか?
例えば、アクアショップなどのお店に直接持ち込んで買い取ってもらう事はできないのでしょうか?
結論から言うと、買取販売を行なっているお店であれば可能です。
しかし、その場合でも必ずしも買取ってもらえるとは限りません。
アクアショップの中には生体の買取を行なっているお店があります。
しかし、引き取りを行なっているお店に比べるとその数は少ないです。
また、運よく近くにブリード物の買取販売を行なっているお店が見つかったとしても、必ずしも買取ってもらえるとは限りません。
何故なら、お店が買い取ってくれるのは、人気品種や珍しい品種、グレードの高い個体などの「お金を出して買い取ってでも販売する価値がある生体」だからです。
この条件を満たす生体の多くは、本格的にベタのブリードを行なっているブリーダーの方が持ち込むものがほとんどです。
初めてベタの繁殖を行なった方の個体ではこの条件を満たせない可能性が高いので、買い取ってもらえずに引き取りになるか、もしくは引き取りも不可の可能性があります。
そのため、もしベタの買取販売を行なっているお店を見つけたら、どのような個体なら買い取ってもらえるのか、条件などをお店の人によく確認しましょう。
また、ベタの状態が良くても持ち込みが初めての方の場合だと、どのような環境でブリードしているのか分からないために買取してもらえない場合があります。
そのような場合は、最初は生体を引き取ってもらい、ベタの状態を見てもらいながら、お店との信頼関係を築いていくようにすると良いでしょう。
以上のように、ベタの買取販売を行なっているお店は多くありませんが、ブリード物を扱っているお店ならば買取に応じてもらえる可能性があるので、一度相談してみると良いですね。
ベタの繁殖増えすぎまとめ
- ベタの繁殖に成功すると数十匹から100匹以上の稚魚が生まれるため全てを飼育するのは困難なので、引き取り手を探してから繁殖させると安心
- ベタの引き取り手は友人や知人、アクアショップなどの店に確認したり、ジモティーなどのサービスを使って募集する方法がある
- ベタはネットオークションなどで販売する事が可能
- ベタのブリード物を扱っているお店なら買取販売に応じてもらえる可能性があるので確認してみると良い