ベタの飼育は初心者には難しい?
ベタ飼育がうまくいかない。何が違う?
なぜベタがすぐに死んでしまうのか?寿命を伸ばすには?
初心者が失敗しにくいおすすめの飼い方とは?
こんなベタ飼育が難しいと感じる理由についてご紹介いたします。
目次
ベタの飼育は初心者には難しい?寿命を伸ばすには?
ベタ飼育は初心者には難しいのか?
いえいえ、熱帯魚の中でもベタの飼育はそれほど難しいものではありません。
ではなぜベタの飼育が難しいと感じる人が多いのでしょう。
それは飼育知識の不足や勘違いにより自らベタ飼育のハードルをあげてしまっているからかもしれません。
逆に言えばしっかりとしたベタ飼育の知識さえ身につければベタ飼育は楽しいものに変わるはずです。
ベタ飼育の知識をしっかりつけることはベタの寿命を伸ばすことにもつながります。
ベタの寿命 おすすめ記事
ベタ飼育がうまくいかない7つの問題点
初心者が失敗しがちな7つのパターンのいずれかに当てはまっているとベタの飼育は難しいはずです。
その失敗しがちな間違った飼い方とは
- 購入時にすでに弱ったベタを購入してしまう。
- 水合わせがしっかりできていない。
- ビンやコップなどの小さな容器でベタを飼育している。
- 水換えを怠って水質悪化を招いている。
- 餌の与え方や量を管理できていない。
- ヒーターを使用していない。
- ベタの複数飼いをしてしまっている。
などが挙げられます。
購入時にすでに弱ったベタを購入してしまう
まずは元気なベタをしっかり迎え入れられていないと飼育開始数日で死んでしまうことも多いものです。
もしベタ飼育を始めて数日でベタが死んでしまうような時には、まずこの問題を疑ってみた方が良いでしょう。
ベタは小さなビンなどでも飼育できることからホームセンターなどでも小さな小瓶に入れられて販売されていることがあります。
小瓶で飼育すること自体が問題というよりもそのような環境で飼育されていると体調を崩しやすいものです。
ペットショップや熱帯魚店などで知識のある店員さんがしっかり世話をしていれば問題ないですが、ある程度放置状態で置かれているようなベタは弱っている可能性があります。
購入前にしっかりベタを観察して何かおかしいところはないか?
ヒレや鱗に異常は無いか。元気はあるかなどをチェックしましょう。
もし判断に迷うようなら何店舗か回ってみて違いを確認してみるのも良いかもしれません。
ネットショップであれば過去のレビューなどからベタの状態などを知ることも出来ます。
とにかくまずは元気なベタを購入することがベタ飼育を成功させるための絶対条件となります。
水合わせがしっかりできていない
次に新しい環境に慣れさせるための水合わせです。
この水合わせも適当にやってしまうとベタに大きなダメージを与えてしまうことがあります。
ベタの水合わせ方法については過去の記事でご紹介していますのでご確認ください。
ビンやコップなどの小さな容器でベタを飼育している
そして一番間違いが多いのが、ビンやコップなどの小さな容器でベタを飼育してしまうことです。
ベタは確かにビンやコップでも飼育することはできます。
しかし、そのような飼育方法はかなりリスクが高く上級者向けの飼い方なのです。
小さいほど扱いやすいというのは飼育者側のメリットであり、ベタにとってのメリットではありません。
ベタが狭いスペースを好んでいるのではないということを忘れてはいけません。
あくまでも狭いスペース(少ない水量)でも飼育が可能というだけであって水量が少なければそれなりの難しさやデメリットがあることを理解しておかなければなりません。
「ベタはビンなどで飼える」という特徴が一人歩きをしてしまい、初心者でも始めやすい。設備が少なくて済むので経済的。飼育が簡単。
そんな飼育者都合だけで飼育を始めてしまう人が増えているようです。
そこに初心者がベタ飼育に失敗しやすい落とし穴があります。
小さなビンやコップでの飼育は様々な面で自らベタの飼育レベルを上げて難しくしてしまっているのです。
この問題はこの後の問題とも密接に関係しています。
水換えを怠って水質悪化を招いている
小さなビンやコップは水量が少ないため想像以上に水質が悪化しやすい傾向にあります。
飼育上級者であれば水質悪化に対して常に気を使って飼育しているため問題は起こりにくいですが、そのことを知らないとすぐにベタに異変が出てしまいます。
- 餌をあまり食べなくなった。
- なんだか元気がない。
- ヒレや鱗に異変がある。
こんな症状が見られたら水質が悪化していることが原因かもしれません。
水質悪化に対しては適切な水換えで対応出来ますのでまずは水換え方法をマスターしましょう。
また、大きめの容器で飼うことで水質悪化のトラブルリスクを低く抑えることができます。
よってベタ飼育初心者であれば30cmくらいの水槽から飼育を始めるとをお勧めします。
餌の与え方や量を管理できていない
餌の与え方にも注意が必要です。
ベタは人懐っこく、慣れると非常に可愛らしい熱帯魚です。
そうなるとついつい餌をたくさんあげたくなってしまいますが、そこはじっと我慢です。
餌の頻度や量を決めたら必ず守りましょう。
過剰な餌やりはベタの体調を崩す要因になることもありますので気をつけたいところです。
ヒーターを使用していない
水温の低下もベタが体調を崩すきっかけとなることがあります。
ベタがビンやグラスなどでも飼育可能ということからヒーターの必要性を知らない人もいるようです。
ベタは熱帯魚の仲間ですので日本の冬の気温に耐えることはできません。
ベタが好む水温は26℃前後です。
よって気温が下がる冬にヒーターを使用しないでいると低水温によりベタが弱ってしまいます。
水温の低下は
- 餌食いが悪くなる
- 動きが鈍くなる
- 免疫力が低下する
などのリスクを伴いますのでヒーターを設置してしっかり水温管理をしてあげましょう。
ベタの複数飼いをしてしまっている
ベタは闘魚と呼ばれるほど喧嘩しやすい性格の熱帯魚です。
特にオス同士を同じ水槽で飼育してしまうとどちらかがボロボロになるまで喧嘩を辞めません。
よってベタの飼育では基本単独飼育をするようにしましょう。
ここまで挙げた問題点を整理して初心者におすすめの飼い方をまとめてみましょう。
初心者におすすめの飼い方
ベタ飼育を失敗しにくい初心者におすすめの飼い方とは30cmくらいの水槽を用意し、ヒーターを設置してベタの単独飼育を行う方法です。
理想としては水換え用にもう一本水槽を用意して同じようにヒーターで水温管理しておくと水換えが簡単に行えるうえ、水温差によるダメージも与えにくくなります。
ベアタンク方法でもレイアウト水槽でも良いのですが、餌の食べ残しや糞が溜まってきたらこまめに吸い出すようにすると水質の悪化も防げるので長期にわたり水質を維持しやすくなります。
ベタ飼育が難しいと感じる理由まとめ
- ベタ購入時に元気な個体をしっかり見極めて購入することがまずは大切
- 水槽投入時の水合わせをしっかり行うことで飼育初期のトラブルを回避することができる。
- ビンやコップなどでのベタ飼育は上級者向けの飼育方法
- ベタ飼育初心者は30cm水槽くらいから始めると水質悪化による失敗をしにくくなる。
- 水換えの頻度を決め、正しい方法でしっかり水換えを行う。
- 餌の頻度や適正量もしっかり守る。
- ヒーターを設置して水槽内の水温が下がり過ぎないように管理する。
今回はベタ飼育が難しいと感じる理由についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。