
ベタの稚魚の餌はいつから与える?おすすめの餌や与え方
ベタの稚魚の餌はいつから与えれば良いのか?
ベタの稚魚におすすめの餌とは?psbは?
稚魚に餌を与える時の与え方と注意点は?
稚魚の餌から切り替えるタイミングは?
こんなベタの稚魚の餌やりに対する疑問についてご紹介いたします。
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ベタの稚魚の餌はいつから与える?
ベタの稚魚が産まれると2~3日は親ベタが作った泡巣にくっついてじっとしています。
稚魚をよく見てみるとお腹に栄養袋の「ヨークサック」というものをつけており、泳げるようになるまでここから栄養を摂取します。
「ヨークサック」からの栄養は約3日分ほどあり、目立たなくなると同時に稚魚も泳げるようになるまでに成長します。
ベタの稚魚を初めて飼育される方はいつから餌を与えればいいのか迷うと思いますが、以下のポイントを確認してから餌を与え始めるとよいでしょう。
- 稚魚のお腹についている栄養袋「ヨークサック」が目立たなくなる
- 稚魚が泡巣から離れ、元気に泳ぎ始める
- 稚魚が誕生して、約3日後(産まれたらよく観察しましょう)
ベタは稚魚が泳げるようになるまで子育てをする習性があるので、稚魚が産まれて泳げるようになるまでは一緒の水槽のまま、親ベタにも餌を与えるのを控えるとよいでしょう。
何故かと言いますと、一般的に親ベタは子育て中、餌を食べずに稚魚の世話をします。
この期間中に餌を与えると水質が汚れによって悪化してしまい、稚魚にストレスがかかり死亡するリスクが増加するためです。
稚魚が泳げるようになり始めた際に餌やりをすると親ベタがエサと稚魚を間違えて誤飲する危険性があるため別の水槽で飼育するとよいでしょう。
すこし飼育にコツが必要ですが、稚魚にとって大事な期間なので以上のポイントをしっかりと抑えておきましょう。
ベタの稚魚におすすめの餌
ベタの稚魚が産まれて約3日がたち泳ぎ始めたら餌が必要になります。
ここで重要なのが、稚魚が食べられるサイズの餌を用意しなければならないということです。
ここでおすすめしたい餌が2つあります。
ベタの稚魚の餌 ブラインシュリンプ
1つ目が「ブラインシュリンプ」という塩水湖に棲む動物プランクトンの1種で、稚魚の餌によく使われます。
ブラインシュリンプは卵の状態で販売されており、孵化させるには「2%の塩水」と「エアレーション」が必要になりますが、稚魚の食いつきが非常によくおススメできるベタの稚魚の餌です。
ブラインシュリンプのサイズは非常に小さいため餌として水槽に投入する際には100均などで販売されているコーヒーフィルターを利用して稚魚の飼育水槽に投入すると良いでしょう。
ベタの稚魚の餌 インフゾリア
2つ目におすすめするベタ稚魚の餌は「インフゾリア」です。
インフゾリアもブラインシュリンプと同様に卵の状態で販売されています。
インフゾリアはブラインシュリンプよりもサイズが小さいので、かなり小型の稚魚が食べられる餌として用いられ、もちろんベタの稚魚の食いつきも非常に良いです。
ただし水温が上昇すると繁殖量が向上するため注意する必要があります。
ベタの稚魚の餌 psb
ベタの稚魚の餌にpsbがいいという話もあります。
psbはメダカの稚魚を飼育しているブリーダーの方などには有名な餌でもあります。
psbとは光合成細菌の仲間でブラインシュリンプよりも小さいためブラインシュリンプを食べられないような小さな時期にも稚魚の餌として活躍します。
ただそのような期間は非常に短いためpsbを数日与えて、インフゾリアを与えて、ブラインシュリンプを与えてとなると飼育者の世話の手間が大変になってしまうのも事実です。
よって屋外ビートープなどで育成した水草や浮き草を稚魚水槽に入れて自然発生した微生物で稚魚の餌を賄うなどの方法もあります。
また、ブラインシュリンプだけを与えて生き延びた稚魚だけを育てるという考え方もあります。
少々かわいそうな話かもしれませんが、ベタが産卵した卵を全て孵化させて全ての稚魚を育てるとなるとかなりの水槽が必要となってきます。
そのような将来性を考えてみても稚魚のうちから強いものだけを残すという選別も必要になってくるかもしれません。
飼育者によっては、初めにインフゾリアを与えて5日後にブラインシュリンプに切り替えてみるなど成長具合で餌のサイズを変える方もいるようです。
インフゾリアの代わりとしてpsbを与える方法も良いかもしれません。
psbのメリットは光合成細菌なので水質浄化能力も期待できる点です。
インフゾリアやブラインシュリンプには水質浄化能力はありませんが、psbは水質浄化能力を持ちながら、稚魚の餌にもなるというメリットがあります。
稚魚に餌を与える時の与え方と注意点
続いてはベタの稚魚に餌を与える時の与え方と注意点を解説していきます。
まずは餌の与え方について解説していきます。
産まれて1カ月ほどは、かなり小さいですが消化も早いため、可能であれば1日に3回(朝・昼・晩)*最低でも朝・晩の2回は与えましょう。
続いて餌を与える際の注意点としては
- 稚魚全体に餌がいきわたる様に、水槽サイズを大きすぎないようにする
- 汚れなどによる、水質の変化に注意する
飼育水槽が大きいと稚魚全体が餌を探せなくなる場合があるので、飼育数にもよりますが30㎝程度の水槽で様子を見ましょう。
ベタの稚魚は水質の変化にとても敏感で、餌の食べかすやプランクトンの死骸が原因による水質悪化で死亡するケースがよくあります。
以上のことから、毎日観察し底にたまった汚れ等があればスポイトで吸い取るなどの掃除を欠かさず行いましょう。
稚魚の餌から切り替えるタイミング
順調に稚魚が成長すると成魚になるまで、1カ月に1センチほど成長します。
個体差はありますが、産まれてから1か月後にベタ用(熱帯魚用餌)の餌に切り替えると良いでしょう。
餌を与えて、食いつきはするが食べることが出来ていない場合はサイズが大きい可能性があるため小さくちぎる、または指で握りつぶして餌を与えるなどの工夫が必要です。
ベタの稚魚の餌やりについてまとめ
- ベタの稚魚の餌は産まれてから約3日後、泳ぎ始めるようになったら与え始める。
- ベタの稚魚の餌としてはブラインシュリンプやインフゾリアなど動物プランクトンなどがある。
- 稚魚に餌を与える時の与え方と注意点としては、毎日2~3回餌を与え、食べかすなどの汚れをスポイト等でこまめに掃除をして水質の変化に気を付ける。
- 稚魚の餌を切り替えるタイミングは産まれてから約1か月後、ベタ用の餌を与えて食べるかを確認してみて、エサのサイズが大きいようであれば小さくして与える。