ベタの病気と体調不良情報まとめ17項目!ベタはどんな病気に罹る?

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ベタの病気

ベタの元気がないのは病気の兆候?

熱帯魚のベタが白くなる病気はなに?

ベタのお腹が膨らむのは病気?

ベタが横になって浮いているのは病気?

こんな熱帯魚のベタの病気に関する情報をまとめました。

ベタの元気がないのは病気?

ベタは元気な時には元気すぎるぐらい元気なのに急に元気がなくなってしまうことがあります。

元気がなくじっとしていたり、浮いていたり、沈んでいたり。

そんな元気がなくなってしまったベタにはどのように対処したらよいのでしょうか?

「ベタの元気がない」と一言で言っても様々な症状があるものです。

本当に元気がないのか?それとも問題はないのかを判断できるようにしておくことが大切です。

確かに病気の兆候として元気が無くなることは多いので気になるところでもあります。

逆にヒレがボロボロになっても元気に泳いでいるベタがいたりと病気による症状も様々です。

ベタの病気

ベタの元気がない=必ず病気ではありませんが、病気の初期症状を見極めるためにも、なぜ元気がないのかを知ることとベタの病気の症状をすり合わせて検証することが必要となってきます。

ベタが餌を食べればそれなりにお腹は膨らむものですが、ベタの病気の中にはお腹が膨らんで戻らない病気もあります。

ヒレが裂ける・溶けるなどの病気もあります。

ベタが寝ているだけと思ったら病気に感染していて元気がなく沈んでしまっていることもあります。

病気全般に言えることですが、日々の観察を怠り発見が遅れてしまうと治療は難しくなります。

ベタの病気は早期発見と早期治療で完治させることも可能です。

そんなベタが罹りやすい病気を症状や病名ごとに一覧でまとめましたのでご確認ください。

ベタに白いふわふわベタの粘膜剥離

ベタを飼育しているとベタの体の周りや水槽の底に白いふわふわしたものを見かけることがあります。

これはベタの粘膜剥離と呼ばれる症状です。

初めてこのような症状を見た人は非常にびっくりして「ベタがなんらかの病気に罹ってしまった。」と思うかもしれません。

確かにベタが粘膜剥離を起こすことは良いことではありませんが、粘膜剥離=病気ではありませんので落ち着いて対処してあげましょう。

ベタが粘膜剥離を起こす原因には水換えによる水質の急変や環境への順応不足、水質の悪化、網などの物理的刺激などが挙げられます。

原因の中には一時的な刺激によって粘膜剥離を起こすことが多いことも伺えます。

よってベタが短期間で強いストレスを感じると粘膜剥離を起こしやすいということです。

ただ、この状態が継続的に起こってしまうとベタの免疫力が低下して病気に罹ってしまうこともありますので気をつけましょう。

熱帯魚の粘膜保護剤を用いることで症状を緩和させることもできます。

ベタの鱗剥がれ

ベタの鱗剥がれの原因として多いのは外傷とストレスです。

ベタの鱗の異常には剥がれ以外に逆立つような症状がでることがありますが、そのような時には松かさ病が疑われます。

松かさ病はまた別の問題ですので、ここでは説明せずにこのあとご紹介いたします。

話を鱗剥がれに戻します。

水槽内のレイアウトに体を擦ってしまったり、喧嘩をして傷ついて鱗が剥がれてしまうことがあります。

さらに水質の悪化などのストレスによっても鱗が剥がれてしまうこともあります。

鱗剥がれだけなら鱗の再生は可能ですが、他の病気を併発してしまっているとまた違った問題が出てきてしまいます。

鱗剥がれを見つけてから原因を特定することは難しいですが、ある程度考えられる原因を改善するとともに病気を発症していないか見守ってあげましょう。

ベタのヒレがボロボロ

ベタの魅力とも言える大きなヒレ。

そんなヒレがボロボロになってしまうことがあります。

ベタのヒレがボロボロになってしまう原因にはストレスによるもの、外傷によるもの、病気によるものなどが挙げられます。

新しい環境に移されたばかりのベタや飼育環境が悪化している状態のベタにはストレスがかかりやすいものです。

ストレスを感じたベタはヒレにピンホールのような穴が開いてしまったり、ギザギザに裂けてしまうことがあります。

水換え頻度を高めて水質の良化に努めながら、ベタが安心できるように静かに見守ってあげましょう。

外傷によるものは水槽レイアウトによる擦り傷や他のベタとの喧嘩によるものなどがあります。

そのような傷に細菌が感染することで起こる病気もベタのヒレをボロボロにしてしまう要因として挙げられます。

ベタの尾ぐされ病

ベタに限らず熱帯魚などに多い病気の一つが尾ぐされ病です。

ベタは特に尾ヒレが長いため尾ぐされ病に罹るリスクが高いと言えます。

尾ぐされ病の感染初期はヒレの先端付近が白く濁ったようになります。

さらにその周辺が赤く充血したような症状になることもあります。

病状が進行すると尾ヒレは裂けてしまい見るも無惨な姿になってしまいます。

尾ぐされ病はカラムナリス菌の感染によって起こる病気ですので細菌感染に対する治療薬を用いて治療を行います。

ベタの水カビ病

ベタの水カビ病とはベタの体表に綿のような白いモヤモヤが現れる病気です。

ベタの体やヒレが傷ついたり、免疫力が低下しているときに真菌が感染して水カビ病を発症します。

粘膜剥離との違いは綿のようにまとまった白いモヤモヤが見られます。

早期発見では塩浴だけでも回復することもありますが、病状が悪化するとカビの侵食範囲が増え、ベタが衰弱してしまいます。

また水カビがエラに侵入すると呼吸困難で死んでしまうこともあります。

ベタの白点病

ベタの体に白い点が現れる病気に白点病と呼ばれる病気があります。

白点病はウオノカイセンチュウと呼ばれる繊毛虫が寄生することによって起こる病気で病気の進行とともにその数を急激に増やしていきます。

白点病の特徴は細菌感染よりも大きな寄生虫が原因のため、寄生されたベタは痒がる仕草を見せるようになります。

その姿はベタの行動に現れ、急に暴れ出したり、体をこすりつけるような行動を見せたりします。

ウオノカイセンチュウは25℃以下の水温を好むため低水温の飼育環境で発症リスクが高まる病気とも言えます。

ベタのコショウ病

コショウ病は他にウーディニウム病やサビ病、ベルベット病などと呼ばれることもあります。

ウーディニウムと呼ばれる寄生虫が寄生することで発症する病気です。

コショウ病は白点病と同じような症状を見せるので判断が難しいところがあります。

白点病との違いは白点病よりも細かい粒子状に症状が現れるのが特徴です。

コショウ病の治療には塩浴と薬浴を組み合わせて行うことが効果的です。

ベタのエラ病

エラはベタの体の中でも鱗や表皮に守られていないため病気などに感染しやすい箇所でもあります。

健康的なエラは新鮮な血が滞りなく循環しているため綺麗な赤色をしています。

しかしエラに異常が起こるとくすんで赤黒くなったり、白っぽくなることもあります。

またエラが腫れて開いたままになってしまうようなこともあります。

そんなベタのエラに起こる様々な症状を合わせてエラ病と呼びます。

ベタの転覆病

ベタがひっくり返ったり、横になって沈んだりしてしまう病気に転覆病があります。

転覆病の原因は先天性の病気であることもありますが、多くは飼育者の管理不足によるものです。

その原因は餌の与えすぎによる消化不良や古い餌による消化不良。

そのほかにも水質悪化によるベタの体調不良や水温低下による消化機能の低下などが挙げられます。

転覆病は早期発見・早期治療により治りやすい病気でもあります。

ベタの腹水病

ベタの腹水病とはお腹の中に水が溜まってしまう病気です。

ベタが腹水病に罹ると食欲がなくなり、あまり泳がなくなります。

さらに糞の回数が減り、お腹がパンパンに膨らむようになります。

これらは全てベタの内臓機能の低下と異常によって引き起こされるものです。

腹水病は松かさ病やポップアイとも因果関係があり、併発することもありますので早期治療を心がけたいものです。

ベタの松かさ病とポップアイ

ベタの松かさ病とはベタの鱗が逆立つ病気です。

鱗が逆立つことから立鱗病(りつりんびょう)と呼ばれることもあります。

松かさ病は内臓機能の低下によって起こる病気と言われていますが、白点病や尾ぐされ病などと違いベタの体内で起こっている問題ですので原因の特定が難しい病気でもあります。

松かさ病を引き起こす原因にはエロモナス菌の感染、食べ過ぎによる消化不良、水温低下や水質悪化による環境の悪化が挙げられます。

松かさ病は腹水病との因果関係が強く、鱗の付け根に水疱ができることで鱗が逆立つようになります。

さらに目に異常が現れるとポップアイと呼ばれるベタの目が飛び出すような症状が見られることもあります。

ベタの目の病気

先に挙げましたポップアイの他にもベタの目が白くなってしまったり、赤くなってしまう病気があります。

ベタの目が白くなる白濁眼は目に異常が起こることによって免疫機能が働き、目の粘液が過剰に分泌される症状です。

ベタの目が赤く充血したようになる原因にはpHがあっていないことや水質の悪化などのストレスが関係していることがあります。

また他の病気の進行により目に症状が現れることもありますのでまずは目以外の場所に異常が現れていないか確認してみましょう。

ベタの眠り病

ベタの病気の一つに眠り病と呼ばれるものがあります。

水槽の底でじっとして動かなく寝てしまっているような状態で何時間も動かないこともあります。

そんなベタの姿をみてしまうと大丈夫なのか非常に気になるところです。

水槽を軽く叩いてみると反応をみせたり、餌を与えると食べることもあります。

しかし病気の症状が進行するとその反応さえなくなってしまいます。

眠り病の原因は細菌(ウィルス感染)と言われていますが、その原因は定かではありません。

よって治療方法も確立していないため完治が難しい病気のひとつです。

ただ、何もしないで見守っているだけでは病気が悪化して死んでしまうこともありますのでまずは塩浴を行い効果と変化を確認してみましょう。

ベタの塩浴と塩水

熱帯魚の病気治療に良いと言われる塩水を使用した治療法に塩浴があります。

塩浴はベタのコンディションを整え免疫力を高める効果や病気の治療効果を高める働きがあります。

塩浴は塩の力によって細菌や寄生虫をやっつけるわけではなく、ミネラルの補給と浸透圧の調整による働きによりベタのコンディションを整えることが目的です。

よってベタが病気になったからと言って塩をたくさん入れれば良いと言うわけではありません。

塩浴には最適な塩分濃度や塩浴方法があります。

そのことをしっかり守れば塩浴は非常にメリットが多いものです。

  • ベタの体力回復を促し体調を整える。
  • 新陳代謝が高まり傷や病気の治療効果が高まる。
  • 病気の予防になる。

このような理由からベタの調子がなんだかおかしいと思った時には塩浴を行うことで病気を予防することもできます。

ベタの薬浴

塩浴とは違い、ベタが病気に罹ってしまった時に病気の治療を目的としておこなうものが治療薬による薬浴です。

よって塩浴はベタの病気を判定し、その病気に合わせた治療薬を用いることが前提となっています。

そのためにはある程度ベタの病気に対する知識も必要となってきます。

熱帯魚の病気の発症原因は似通っているものが多いため全く的外れな治療になることは少ないですが、それでも間違った治療薬を使用することによりなかなか病気が治らないなどの問題が起こることもあります。

また薬浴の方法を間違えてしまうとベタに負担をかけてしまい、逆効果になってしまうことさえありますので注意が必要です。

今回はベタの病気に関する情報をまとめました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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