ベタが沈んで横たわるのは体調不良?
ベタは沈んで寝ることがある?
ベタは便秘になると沈む?
ベタの稚魚は沈む事が多い?
こんなベタが沈む原因についてご紹介いたします。
ベタが沈んで横たわるのは体調不良?
ベタは水の流れがほとんどない止水域に生息している魚です。
そのため、あまり泳ぎが得意ではなく、水中に浮いてジッとしている事がほとんです。
普段からあまり動かないベタですが、水槽の底にスーッと沈んで横たわってしまうことがあります。
ベタが見せるこの様な行動は体調不良が原因なのでしょうか?
確かに、ベタは体調不良が原因で水槽の底に沈んで横たわる事があります。
しかし、特に体調に問題がない場合にもこの様な行動を見せる時が多々あります。
ベタは小型容器でも飼育できるため丈夫なイメージが強い魚ですが、他の熱帯魚同様に水質悪化などのストレスにそれほど強くは無い為、飼育環境の悪化などで体調を崩してしまう事があります。
体調を崩したベタは泳ぐ元気や体勢を維持する力が無くなるため、底に沈んで横たわってしまうのです。
ですが、沈んで横たわっているベタ全てが体調が悪いかというとそうではありません。
むしろ、特に体調に異常が無いのに沈んで横たわるケースの方が多く見かけます。
前述のように、ベタは元々泳ぐのがそれほど得意ではありません。
ヒレがより長く大きくなる様に改良されたショーベタなら尚更です。
その長く大きな重いヒレを休めるために沈んで横たわる姿がよく見られます。
また、年老いて体力が衰えたベタも同様に、沈んで横になって体を休め事が多々あります。
このように、健康なベタであっても沈んで横になる姿はよく見られるので、必ずしも体調が悪いとは限りません。
餌をしっかり食べていて体色にツヤがあり、泳いだりフレアリングする元気があるならば沈んで横になっていても特に問題無いと言えるでしょう。
逆に、元気が無く体色が褪せていたり、何かしらの病気の兆候が体表に見られるなどの場合には体調不良が原因なので、すぐに治療するなどしてください。
ベタは沈んで寝ることがある?
ベタ水槽に水草などをレイアウトしている場合、水草の間でもたれかかる様にして休むベタの姿見る事ができます。
ベタは休んだり寝たりする際に、体を何かに寄りかからせる習性があるため、このような行動が見られるのです。
では、水草などのレイアウトが何も無いベアタンクでは、ベタはどの様にして寝るのでしょうか?
寄りかかるものが何も無いベアタンクのような環境では、底に沈んで横たわったり、水槽側面にもたれかかる様にして寝るベタの姿が見られます。
このように、水草などのレイアウトが何も無い環境であっても、ベタは何かに体を預けて休もうとします。
そのため、ベアタンクではベタは水底に沈んで地面に体を着地させ、水槽の側面にもたれかかる様にして休んだり、そのまま水底に横たわる様にして寝る姿が見られるのです。
このように、ベアタンクなどのように体を預ける物が何も無い環境では、水槽の底に沈んで寝ているベタの姿がよく見られます。
ベタが沈んで休んでいても問題無いですが、よりベタが安心して休めるベッドを用意したいという場合には、「水作 ベタのおやすみリーフ」がおすすめです。
自然界では水草の間に隠れて休んでいるベタの習性を活かした作りとなっているので、ベタが安心して休む事ができるベッドとして最適ですよ。
ベタは便秘になると沈む?
健康なベタも寝たり休んだりする時に水槽の底に沈む事があります。
しかし、時には体調不良が原因で沈んでしまう事があるので注意が必要です。
例えば、便秘になったベタも底に沈んでジッと動かない事があります。
便秘はベタが発症しやすい病気の一つです。
そして、ベタの命を奪いかねない症状でもあるため、発見次第すぐに治療を開始する必要があります。
便秘の初期にはベタの様子もそれほど変わりません。
しかし、便秘の状態で餌を食べて日数が経過すると、お腹がポッコリと膨らみ始めます。
お腹が膨らんだベタは浮き袋が圧迫されるためうまく泳ぐ事ができず、体力の消耗が激しくなります。
また、溜まった便によって内臓が圧迫されるため食欲が落ちて餌が食べられなくなるので、徐々に衰弱してしまいます。
このように、便秘となったベタは泳ぐ体力が無くなっていくため、水槽の底に沈んでしまうのです。
便秘はベタにとって危険な状態です。
そのため、排便が無く食欲が落ち、底に沈んでジッとしているベタを見つけたらすぐに治療を開始してあげてください。
ベタの稚魚は沈む事が多い?
ベタの繁殖に成功すると、オスの作った泡巣にたくさんの稚魚がくっ付いている姿が見られ嬉しくなります。
ですが、よく見ると泡巣から落ちて下に沈んでいってしまう稚魚も多く見られます。
このように、ベタの稚魚が泡巣から離れ沈んでしまう事が多いのは正常なのでしょうか?
結論から言うと、生まれたばかりのベタの稚魚が沈んでしまうのは正常な事です。
実は、生まれたばかりのベタの稚魚はまだ泳ぐのが上手では無いため、泡巣から離れると沈んでしまいます。
ではどうすれば良いのかというと、我々人間は何もする必要はありません。
何故なら親ベタのオスが沈んでしまった稚魚を口で咥えて泡巣に戻してくれるからです。
ですから、稚魚が生まれて数日間は親ベタのオスを稚魚水槽に入れたままにしておきましょう。
稚魚のお腹のヨークサックが無くなり、自力で横向きに泳ぎ出したらオスのベタを元の水槽に戻してあげてください。
以上のように、生まれたての稚魚が沈む事が多いのは正常な状態なので問題ありません。
ただし、順調に育っていた稚魚が急に底の方を這うようにして泳ぐ様になったという場合は「ベリースライダー」という症状を発症した可能性があるため、飼育方法を工夫する必要があります。
ベリースライダーとは先天性の浮き袋の異常により、正常な浮力が得られないために上手に浮き上がれない状態の事です。
必死に泳がないと水面まで浮上できないため、基本的には水底を這うように泳ぐ様になります。
先天異常なため治療方法が無く、治ることはほぼありません。
そのため、水深を浅くするなどして負担をかけないように工夫して飼育する必要があります。
ベリースライダーの個体は泳ぐのが上手ではありませんが、この病気が元ですぐに死んでしまうわけでは無いので、適した環境で飼育してあげたいですね。
ベタが沈む原因まとめ
- ベタは正常な状態でも沈んで横たわる事があるので体調不良かどうかは餌の食べ具合やベタの元気の有無、体色のツヤなど全体の状態を見て判断する
- ベアタンクなど寄りかかる物が無い環境では底に沈んで寝る事がある
- ベタが便秘になると泳ぐ元気が無くなるため底に沈んでジッとして動かない場合がある
- 生まれたてのベタの稚魚は泳ぎが上手では無いため泡巣から落ちて沈む事が多い
フィルターを設置できない小さな水槽の水をきれいにするベタ・ストーン