ベタの水合わせはいらない?失敗すると?ベタの水合わせ方法と時間

2021年10月28日

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ベタの水合わせ

ベタの水合わせはいらない?

ベタが水合わせ後に暴れるのは水合わせ失敗?

ベタの塩浴時に水合わせは必要?

ベタの水合わせ方法や時間を知りたい。

こんなベタの水合わせに関する疑問についてご紹介いたします。

ベタの水合わせはいらない?

グッピーやネオンテトラなどの熱帯魚を購入してきたら、自宅の水槽に入れる前に必ず水合わせを行う必要があります。

水合わせを行わずにいきなり水槽に入れてしまうと最悪の場合、購入した熱帯魚が死んでしまうこともあります。

そんな水合わせですが、丈夫で強いイメージのベタの場合はどうなのか?

ベタには水合わせはいらないのでしょうか?

熱帯魚の中でも水質変化に強いと言われているベタですが、水合わせはしっかりと行った方が良いでしょう。

他の熱帯魚よりも強いとはいえ、急激な温度・水質の変化にはベタも耐えられません。

また、雑な水合わせを行うとベタの体表が傷つき、その傷から病気が感染することもあります。

ベタは確かに水質の変化に強く、酸欠にも強い熱帯魚なので、飼育水の水質が多少悪くなっても耐えられます。

ですが、急激な変化はさすがのベタもダメージを大きく受けるので、販売店から購入後の水合わせは丁寧に行ってあげましょう。

ベタが水合わせ後に暴れるのは水合わせ失敗?

購入したベタに適切に水合わせを行ったのに暴れている。

これは水合わせを失敗したからなのでしょうか。

ベタは強い熱帯魚なので、そのまま水合わせを行わずに水槽の中に入れたりでもしない限り、水合わせの失敗で暴れるというのは考えにくいです。

正しい方法で水合わせを行ったのにベタが暴れるのなら、その原因は水合わせ以外にあると考えられます。

水合わせして水槽に移したばかりのベタが暴れる原因には、次のようなものがあります。

  • 新しい環境に慣れていない
  • フィルターの水流が強すぎる
  • 何かが気になり威嚇(フレアリング)している

人間も新しい環境に身を置くとソワソワしてしまいます。それはベタも同じです。

今までと違う環境にいきなり移された為、ソワソワと忙(せわ)しなく泳ぐ姿を見せることがあります。

しばらくして環境に慣れると落ち着くので、刺激しないようにそっと様子を見守ってあげてください。

水槽にフィルターをつけている場合には、そのフィルターの水流に原因があるかもしれません。

元々ベタが生息している場所は、沼や田んぼのような止水域で、ほとんど水の流れが無いところです。

そのためあまり泳ぎが得意ではありません。

ヒレが長く改良されたショーベタはなおさら泳ぎが不得意です。

このように泳ぎが不得意なベタですから、水槽のフィルターの水流が強すぎると、流されまいと必死に全力で泳がなくてはいけません。

その必死な姿が暴れているように見えてしまうのです。

強い水流のままだと、ベタが常に全力で泳がなくてはならないので疲労で弱ってしまいます。

また、せっかくの綺麗なヒレが裂けてしまう原因にもなります。

ベタを飼育する水槽は基本的にフィルターを付けなくて大丈夫です。

フィルターを付ける場合には、水流を調節できるものを用意して、ごく弱い水流にしてあげましょう。

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ベタが暴れる原因の3つ目は、何か気になるものがあって威嚇している場合です。

ベタは好奇心が旺盛な上に、目がとても良い魚です。

水槽の外の世界がよく見えていると言われています。

そのため、ベタ水槽の近くに他の魚の水槽があったり、動く置物があったりすると、それらに反応して威嚇行動(フレアリング)をしてしまうことがよくあります。

フレアリング自体はベタの運動になりますし、ヒレの発達を促すのでさせた方が良いのですが、時間にして1日5~10分ほどで十分です。

長い時間フレアリングしてしまう環境は良くありません。

ベタが疲れ切って衰弱したり、ヒレが裂けてしまう原因になります。

よってベタが気になってしまうものはベタ水槽の近くに置かないようにするか、水槽に目隠しをして見えないようにするかして対処しましょう。

このように、水合わせを適切に行ったのにベタが暴れている場合には、水合わせ以外に原因があると考えられます。

ベタの塩浴時に水合わせは必要?

ベタの健康を促進したり、病気の予防を目的に塩浴する事がよくあります。

ベタを塩浴させるときには、水合わせを行った方が良いのでしょうか。

基本的には水合わせを行ったほうが良いですが、少量の塩を入れるだけならそのまま入れても問題ありません。

ベタの健康のために、0.1%以下の塩分濃度になるように塩を入れる方もいます。

このような場合、塩の量は1リットルに対して1g程度ととても少ないので、そのまま塩を入れてしまっても問題ありません。

ですが、治療用の濃度である0.5%の塩分濃度にする場合は、徐々に塩分濃度を上げていくようにしましょう。

方法は次の通り。

  • 水槽の水を半分程度抜く
  • 抜いた量と同じ量の新しい水を用意する(カルキ抜きしたもの)
  • 新しい水に塩分濃度0.5%になる量の塩を入れて溶かす
  • 30分程度かけながら徐々に水を足していく

注意するポイントは塩の量です。新しい水の水量に対しての0.5%の塩の量ではありません。

新しい水と水槽に残った水全部の水量に対しての塩の量であることに注意してください。

例えば、水槽に2リットルの水が入るとしたら、この2リットルの水量に対しての0.5%濃度分の塩を、新しい水に入れて溶かすということです。

2リットルに対する0.5%の塩分濃度の塩の量は10gなので、新たに用意した水に10gの塩を溶かしてから、30分程かけて徐々に入れていくようにします。

だいたい200mlくらい入れて5分時間をおき、また200ml入れてを繰り返すようにして、徐々に加えていくと良いでしょう。

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ベタの水合わせ方法と時間

ベタを購入してきて水槽に移す際の水合わせ方法とはどのように行えば良いのでしょうか。

また、時間はどのくらいかけて行うものなのでしょうか。

水合わせをする目的は、「水温」と「水質」を徐々に近づけて、ベタを水槽の環境に慣れさせることが目的です。

この工程を行うことで、ベタの水温・水質ショックを防ぐことができます。

水合わせの方法はいろいろあります。

とても丁寧な方法として「点滴法」がありますが、ベタはそこまで弱く無いので、もう少し簡単な方法でも大丈夫です。

ベタの水合わせ方法の手順は以下の通り。

  1. 袋に入れたまま水槽に浮かべる。時間は30分~1時間程度
  2. ベタを袋の水ごとバケツやプラケースに移す(この後の作業が水槽に浮かべた袋のままできるならそのままで良い)
  3. 袋に入っていた水の1/5ほどを捨て、水槽の水を同量入れる
  4. 10分ほど時間を置きながら5回ほど繰り返す

以上がベタの水合わせ方法です。

まずは水温を合わせます。

購入したベタは水と一緒に袋の中に入っています。袋にベタが入ったままの状態で水槽の中に入れます。まだ袋の口は開けません。

このまま30分~1時間程放置して、袋の中の水の温度を水槽内の水の温度と同じくらいにします。

温度が大体同じになったら、次は水質を合わせます。

水槽の中に他の生体がいない場合やベアタンクの場合には、この作業は袋に入ったまま、水槽に浮かべた状態で行った方がやりやすいと思います。

ですが、他に生体がいたり、底砂や流木などでレイアウトしていて、そのまま行うのが難しい場合には、バケツやプラケースなどに袋の中の水ごとベタを移して行ってください。

まず、袋に入っている水の1/5程を捨てます。より慎重に行いたい場合にはもっと少ない量でも構いません。

次に、捨てた水の量と同程度の水槽の水を、ベタがいる容器に入れます。

そのまま10分ほど様子を見て、問題なければまた同じ量の水を入れ替えます。

これを5回ほど繰り返します。

念入りに行いたい人は、もっと回数を増やしても構いません。

最後にベタを水ごと水槽に移せば完了です。

元々の水はほとんど換水されていますが、気になる方はベタだけ掬って水槽に移してもらっても構いません。

注意点は2つ。

  • 水槽の水をベタが入っている容器に注ぐ際はゆっくり
  • バケツやプラケースで行う際は水温変化に注意

水槽の水をベタが入っている容器に注ぐ際、ドバッと一気に加えないようにしましょう。

慎重にゆっくりと注ぎ入れます。

一気に入れてしまうと、その水流でベタのヒレが千切れてしまう可能性があります。ゆっくりと注ぎ込みましょう。

バケツやプラケースに移して作業をする際は、水温変化に注意します。

袋に元々入っている水の量はとても少ないので、外気の影響ですぐに水温が変わります。

袋のまま水槽に浮かべた状態の方がやりやすいとお話しした理由がこれです。

水槽に浮かべておけば、水槽の温度と同じ状態を保ったまま水質合わせができます。

しかし、水槽の大きさや環境によってはこれができない場合があります。その時はバケツやプラケースに移して作業することになります。

その際、水温が下がったり、もしくは上がりすぎたりしないように注意しましょう。

ヒーターを入れたりするなどして水温を一定に保ちながら行いましょう。

以上がベタの水合わせの方法です。全ての工程が1~2時間ほどで終わるはずです。

ベアタンクで飼育する場合には、バクテリアを繁殖させるなどの水作りが必要無いので、水道水をカルキ抜きして温度を適温にしたものを使って水合わせをしましょう。

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ベタは他の熱帯魚と比べても丈夫な方なので、水合わせにそこまで細かく神経を尖らせなくても大丈夫です。

ですがベタも生き物ですから、機械のように全てが同じ性質ではありません。

強い個体もいれば弱い個体もいます。

弱い個体も安心して迎えられるように、ご紹介した基本的な水合わせ手順をしっかり行うようにしましょう。

ベタの水合わせまとめ

  • 新しく購入したベタは水合わせを行った方が良い
  • 正しい水合わせを行ったのなら暴れる原因は環境に慣れていないなどが考えられる
  • 少量の塩浴ならそのまま塩を入れて大丈夫
  • 0.5%程度の塩浴なら徐々に塩分濃度を上げていく
  • ベタの水合わせはそこまで難しくなく、全行程1~2時間程度で終わる

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