コリドラスが餌に気づかないのはなぜ?
コリドラスが餌を食べない理由は?
コリドラスが餌を吐き出すのは嗜好性が合わない?
コリドラスは食べ残しの餌を埋める?
こんなコリドラスが餌を食べない様々な理由についてご紹介いたします。
コリドラスが餌に気づかない
コリドラスに餌を与えたのに餌に気づかず、なかなか食べないという事があります。
底砂をモフモフして餌を探す仕草をしているのに、コリドラスが餌に気づかず、なかなか食べない原因として次のような事が考えられます。
- 新しく導入したコリドラスで環境に慣れていない
- 人工飼料に慣れていない
- 成魚まで成長していない小さなコリドラス
- 溶けるのが遅い人工飼料を使っている
新しく購入してきたコリドラスは水槽に導入して間もない場合、環境に慣れていないため、餌に気づかない事があります。
特に、人工飼料には反応しづらいことが多いものです。
そのような時には最初に嗜好性の高い冷凍赤虫などを与えながら、徐々に飼育環境に慣れさせていくと良いでしょう。
環境に慣れて水槽の底砂をモフモフしながら泳ぎ回るようになったら、人工飼料も与えていくようにします。
また、コリドラスを購入したアクアショップなどで、普段どのような餌を与えているか確認しておくのも一つの方法です。
最初は同じ餌を与えた方が食い付きが良くなります。
アクアショップなどで販売されているコリドラスは、最初から人工飼料に慣らされている事がほとんです。
しかし中には、赤虫やブラインシュリンプなどの生き餌だけを与えられて、育てられた個体が売られている事もあります。
もちろん、これは悪いことではありません。
ブラインシュリンプなどの生き餌は栄養価がとても高い餌なので、特に成長期のコリドラスは生き餌で育てた方が良いくらいです。
このように人工飼料に慣れていない個体の場合には、徐々に慣らしていく必要があります。
なかなか人工飼料に気づいてくれない時は、数日餌を絶ってみてから人工飼料を与えてみたりすると良いでしょう。
成魚の大きさになっていない小さな若いコリドラスの場合も、成長を促すために生き餌のみで育てられていることが多いので、人工飼料を与えても気づかないケースがあります。
このようなコリドラスには、冷凍赤虫を与えながら時折人工飼料も与え、徐々に慣らしていきましょう。
このほか、餌の特性上、餌投入直後すぐには気づかない事もあります。
1~2時間で食べ切るように設定されているタブレット状の人工飼料の場合、餌が溶け出すまで時間がかかります。
そのため、水槽に入れた直後はまだそれほど匂いなどが出ていないので、餌がある事をコリドラスが気づかない時があります。
時間が経てば適度に溶けてコリドラスも気づくので、少し様子を見てみましょう。
このように、環境や餌の変化などが原因で餌に気づかないというケースがあります。
このような場合には、一度冷凍赤虫やイソメなどの、コリドラスの嗜好性が高い餌を与えてみて下さい。
これらの餌にすぐに食いつくようなら、コリドラスの健康には問題ありません。
しかし、赤虫などの餌にも気づかず食べない場合には、コリドラスが病気になっていたり、飼育環境が悪化しているなどの問題が起きている事が多いので注意して下さい。
コリドラスが餌を食べない理由
コリドラスが餌に気づかないばかりか、いつまで経っても餌を食べないという場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?
コリドラスが餌を食べない原因として、次のようなものが挙げられます。
- 飼育環境に慣れていない
- 混泳相手に攻撃されている
- 同じ餌ばかり与えている
- 水温が下がっている
- 飼育環境が悪化している
- 病気の兆候
餌に気づかない原因と同様に、新しい環境に慣れていない個体はあまり餌を食べません。
物陰に隠れてジッとしている事が多いです。
環境に慣れて餌を探す行動を始めれば食べるようになるので、しばらく様子を見守ってあげましょう。
混泳相手がコリドラスを攻撃するタイプの場合、コリドラスは物陰に隠れたまま出てこなくなってしまいます。
餌を与えてもずっと隠れたまま出てこない、というケースも少なくありません。
最悪の場合、ストレスや餌不足で死んでしまうこともあります。
縄張りを主張する魚や、噛み癖のあるアベニーパファー(淡水フグ)などの魚、縄張りが被るプレコなどはコリドラスを攻撃することがあり相性が悪いので、混泳させないようにしましょう。
コリドラスに同じ人工飼料ばかり与えていると、稀に食べなくなることがあります。
このような場合には、冷凍赤虫などの嗜好性の高い餌を与え、コリドラスの気分を変えてあげると良いでしょう。
また、与える人工飼料も数種類使い分けるなどすると良いですね。
コリドラスは熱帯魚なので、水温が20℃以下に低下すると活性が落ち、餌を食べなくなります。
季節の変わり目や気温が下がる時期には特に注意しましょう。
「ヒーターが故障していて気づいたら水温が低下していた」、という事もありますので、ヒーターで水温管理していても水温計での水温チェックは怠らないようにしましょう。
飼育環境の悪化も餌を食べない原因となります。
飼育環境を清潔に保つために、真っ先に思いつくのが「水換え」だと思います。
水の中で生活する魚にとって、水換えをして水の汚れを取り除くことはとても大切です。
しかしコリドラスの場合、水と同じくらい大事な場所があります。
それは「底砂」です。
コリドラスは底砂の上を這うように泳いで生活していますので、底砂はコリドラスの生活環境の基盤です。
そのため、底砂の汚れがコリドラスの健康にダイレクトに影響します。
コリドラスを飼育している水槽では、水換えと合わせて、底砂の掃除も定期的に行いましょう。
水換えは1~2週間に一度、底砂の掃除は2週間に一度くらいの頻度でおこなうと良いですね。
水作のプロホースなどを使うと、簡単に底砂掃除ができるので便利です。
餌を食べない原因が病気の兆候のケースもあります。
コリドラスに多いのが、飼育環境の悪化からヒゲやヒレが溶けてしまう病気です。
餌を食べない個体のヒゲやヒレが溶けていないか、よく観察してみてください。
もし症状があったら、他の水槽に移して治療すると同時に、底砂を掃除するか新しい物に交換して飼育環境の見直しをはかりましょう。
以上がコリドラスが餌を食べない原因です。
基本的にコリドラスはたくさん餌を食べる大食漢な魚なので、急に餌を食べなくなったら何か異常がある証拠です。
特に、飼育環境の悪化や病気の兆候が原因の場合、見逃してしまうとコリドラスの命に関わるので、餌を食べない原因がなんなのか、よく観察して対処しましょう。
コリドラスが餌を吐き出すのは嗜好性が合わない?
コリドラスが一度口に入れた餌を吐き出してしまう場合、原因は餌の嗜好性が合わない事にあるのでしょうか?
それとも、他に何か原因があるのでしょうか?
確かに、赤虫などのコリドラスの嗜好性の高い餌から、急に人工飼料に変えた場合などに、嗜好性が合わずに吐き出してしまうことがあります。
また、餌が大きすぎる時も吐き出してしまいます。
これらの理由による餌の吐き出しは心配しなくて大丈夫です。
人工飼料に慣らしたり、餌を小さく砕くなどすれば食べてくれます。
しかし、普段からよく食べている餌を吐き出す場合は、何か病気に罹っている可能性があるので注意しましょう。
餌の吐き出し以外に、元気が無くなっていたり病気の症状が出ていたりしないか、よく観察してみてください。
コリドラスは食べ残しの餌を埋める?
コリドラスは食べ残した餌を砂の中に埋めるといった習性はあるのでしょうか?
自然環境下でのコリドラスは、川底などの砂の中にいる微生物や有機物を食べています。
そのため、飼育環境下でも底砂の中に口を入れて餌を探す行動をしますが、食べ残した餌を底砂の中にわざと埋めて、保存するような行動はしません。
ただ、コリドラスは餌を食べるのが下手な上に、口で砂をほじくり返したりしますので、結果として餌が埋まってしまうことはあります。
餌を上手に食べられず転がしたり、底砂を掘り起こしたりした結果、餌が底砂の中に埋まってしまうという場合があるので、食べ残しは放置せずに回収しましょう。
また、食べ残しを回収するようにしていても、気づかないうちに餌が埋まっていたという事もあります。
埋まった餌を放置するとカビたりして飼育環境の悪化につながるので、定期的に底砂を掃除して除去するようにしてください。
コリドラスが餌を食べないまとめ
- 人工飼料に慣れていないと餌と認識せず気づかない時がある
- 新しい環境に慣れないうちは餌を食べない事がある
- 急に餌を食べなくなったら体調などに異常が起きていると考えられる
- 食べ残しが底砂の中に埋まってしまうことがあるので放置せず回収する