コリドラスの元気がないのはなぜ?
コリドラスが動かないのは大丈夫?原因は?
コリドラスが横たわるのは病気?
こんなコリドラスの元気がない時の原因についてご紹介いたします。
コリドラスの元気がないのはなぜ?
「毎日元気に過ごしていたコリドラスの様子が何だか変。どことなく元気がない気がする。」
そんなコリドラスの元気が無くなる原因は何なのでしょうか。
コリドラスの元気が無くなる主な原因は水質や底砂の環境悪化です。
コリドラスは比較的丈夫な種類の熱帯魚だと言われていますが、飼育環境の悪化には敏感な方です。
特に、底砂の汚れはコリドラスの体調を大きく左右します。
底砂に汚れが溜まっていたり、飼育水が汚れたていたりすると、コリドラスは体調を崩し元気が無くなってしまうのです。
そのまま放置すると、コリドラスが罹りやすいエロモナス菌由来の病気を発症したりするので、すぐに対処するようにしましょう。
コリドラスが元気が無い時の対処法は、「水換え」と「底砂の掃除」です。
大量の水換えは急激な水質変化を引き起こし逆効果となるので、全水量の1/3程度の水を交換するようにしてください。
これを週に1度ほど行います。
水換えと同時に底砂の掃除もしましょう。
底砂の掃除のポイントは「優しく丁寧に」です。
水作のプロホースなどを使い、底砂の汚れを取り除きます。
この時、底砂を強くかき混ぜないように注意しましょう。
底砂をかき混ぜてしまうと、底砂の中に溜まっていた汚れが水槽内に舞い上がり、飼育水を汚してしまいます。
よって底砂を掃除する時は汚れが舞い上がらないように丁寧に優しく掃除するようにしてください。
このようにコリドラスの元気が無くなっているのを見つけたら、すぐに対処することが肝心です。
飼育環境を見直してあげれば、コリドラスは元気を回復しますし、病気の発症を防ぐ事ができます。
コリドラスが動かないのは大丈夫?原因は?
コリドラスはナマズの仲間ですが、どちらかというと活発に動き回る種類の魚です。
生活圏である水槽の低層を餌を探しながらちょこまかと泳ぎ回っています。
そんな活発なコリドラスですが、ジッとして動かなくなってしまう時があります。
コリドラスがジッとして動かないのは大丈夫なのでしょうか? それとも何か異常が起きているのサインなのでしょうか?
コリドラスが動かなくなる原因として、次の7つが考えられます。
- お腹がいっぱいで休んでいる
- 歳をとった老齢の個体
- 新規導入直後で環境に慣れていない
- 混泳魚のストレス
- 水温が下がっている
- 飼育水や底砂など飼育環境の悪化
- 病気の前兆
お腹がいっぱいで休んでいる
餌をたくさん食べて満足したコリドラスは、水草の影などに隠れて動かなくなることがあります。
これはコリドラスの正常な反応なので問題ありません。
お腹が減れば、また餌を探して泳ぎ回ります。
歳をとった老齢の個体
次の原因として挙げられるのが「老齢の個体」の場合です。
病気などの異常が見られなくても、歳を取ったコリドラスは徐々に動きが鈍くなり、ジッとしている事が増えます。
餌を食べれていれば問題無いので、寿命を全うする日まで大切に飼育してあげましょう。
新規導入直後で環境に慣れていない
アクアショップなどから新たに購入してきて水槽に導入した直後の個体も、水槽の一箇所に止まって動かなくなることがあります。
これは新しい環境に驚いているためです。
しばらく時間が経って慣れてくれば徐々に泳ぎ出すので心配ありません。
ここまでの3つの原因は、コリドラスの正常な反応なので心配ありません。
しかし、次からご紹介する4つの原因でコリドラスが動かなくなっている場合は注意が必要です。
混泳魚のストレス
コリドラスを混泳水槽で飼育しているケースで、混泳相手から攻撃を受けてしまっている場合、そのストレスで動かなくなってしまいます。
水草や流木など身を隠せる場所に隠れて出てこなくなってしまうばかりか、下手をするとそのまま餌も食べなくなってしまいます。
最悪の場合、ジッとして動かないまま餓死してしまう事もあるので注意してください。
コリドラスと相性が悪い生体は、生活圏が被るプレコや、縄張りを主張するタイプの魚のシクリッドなど。また、噛み癖のある淡水フグのアベニーパファーなどです。
これらの生体はコリドラスを攻撃する可能性があるので、一緒に飼育しないようにしましょう。
水温が下がっている
水温が下がってしまっている時も、コリドラスは動きが鈍くなりジッとして動かなくなります。
コリドラスは熱帯魚のため、あまりに低い水温は苦手です。
適温は25℃前後で、20℃を下回るような水温だとあまり動かなくなります。
ヒーターを設置した加温水槽だと水温低下は起きにくいですが、たまにヒーターの故障が原因で水温が下がってしまうことがあります。
温度設定型のヒーターを設置していたとしても、水温計で小まめに水温をチェックしましょう。
水温低下や水温の急変は、コリドラスが体調を崩す要因となるので注意してください。
飼育水や底砂など飼育環境の悪化
飼育水や底砂が汚れて飼育環境が悪化することでも、コリドラスは元気を無くし動かなくなります。
特に底砂の汚れはコリドラスにとって大敵です。
コリドラス単体で飼育する場合には、底砂はなるべく薄めに敷くようにしましょう。
こうすることで底砂の中に汚れが堆積することを防ぎ、掃除もしやすくなるので、底砂の清潔を保ちやすくなります。
また底床の種類も大切な要素です。
底床の種類によっては汚れが溜まりやすいものやコリドラスが怪我をしやすい尖ったものなどもありますので注意が必要です。
混泳水槽や水草水槽などにコリドラスを導入している場合は、底砂はある程度厚めに敷いていると思いますので、小まめな掃除で底砂の汚れを取り除くようにしてください。
食べ残しや糞などはスポイトで小まめに回収し、1~2週間に一度はプロホースなどで底砂の中の汚れを取り除きます。
この時、底砂をかき混ぜて汚れを舞い上がらせないよう、優しく丁寧に掃除するようにしてください。
コリドラスの元気が急に無くなり動かなくなった場合、原因として多いのが「水温低下」と「飼育環境の悪化」なので、まずはこの両方を確認してみると良いでしょう。
病気の前兆
コリドラスが動かないのは病気のサインという場合もあります。
病気を発症する前兆として、コリドラスの活性が落ちて動かなくなる事があります。
この時よく観察してもらいたいのが、「ヒゲ」や「ヒレ」です。
コリドラスが正常で元気な時は、ヒゲは左右対称で形状にも問題ありません。
また、背ビレや胸ビレなども、ピンとして立っています。
しかし病気を発症しかけていたり、病気発症初期の場合には、ヒゲが溶けて短くなっていたり、ヒレが折り畳まれて閉じてしまっている状態が多く見られます。
このような状態で、なおかつ動かずジッとしている場合には、病気のサインの可能性がかなり高いので、すぐに対処するようにしてください。
まず第一に行うのは飼育環境を清潔にする事です。
1/3程度の水換えを行い、底砂を掃除します。
これを週一回のペースで行い、まずは様子を見ましょう。
もし水換えなどで元気が戻らなかったら、塩浴も効果的ですので行ってみてください。
以上がコリドラスが動かなくなってしまう原因です。
ですが、コリドラスはとても種類が多いので、上記の原因に当てはまらない事も多々あります。
例えば、コリドラスパンダなどは神経質な性格のため、水槽に人影が映るなどの変化でも動かなくなる事があります。
普段からコリドラスをよく観察して、その個体の性格や特徴を捉えることで、動かないのが正常か異常なのかを判断しやすくなります。
ぜひ毎日お世話しながら観察してみてください。
コリドラスが横たわるのは病気?
コリドラスが水槽の底面で横たわっている状態は、何かの病気のサインなのでしょうか。
コリドラスが水槽の底で横向きに倒れてしまっているのは、異常が起きている状態です。
何の異常なのか特定するのは難しいですが、コリドラスがこのような状態になる主な原因は「飼育環境の悪化」です。
つまり、飼育水や底砂が汚れて環境が悪化すると、体調が崩れて体が横向きに倒れてしまうのです。
このほか、水質の急変やストレス、栄養不足、餌の与えすぎなどでも起こります。
コリドラスが横たわるように倒れるのは、一般的にはかなり厳しい状態です。
回復させるのは難しいですが、対処方法としては「飼育環境を改善する」、「塩浴させる」、という2つの方法があります。
コリドラスの不調の多くは、飼育環境の悪化が原因にあります。
まずは水換えや底砂の掃除を行い、飼育環境を改善することが第一です。
コリドラスの症状がまだ軽い場合には、飼育環境を改善するだけで症状が回復します。
合わせて塩浴も行うと良いでしょう。
この場合、飼育水槽で塩浴を行うのではなく、調子の崩したコリドラスを隔離容器に移して塩浴させます。
これらの方法を行う事で、コリドラスの横倒れが回復することがあります。
また、横倒れが治らなかった状態でも、長生きする個体が稀にいます。
普段は横向きに倒れていても、餌を食べる時や泳ぐ時にはまっすぐ向くことができ、問題なく生育する個体もいるので、諦めずにお世話をしながら様子を見てあげてください。
コリドラスが動かない・元気がない原因まとめ
- コリドラスの元気が無くなる原因は飼育環境の悪化
- コリドラスは満腹になるとあまり動かない
- 新規導入直後は環境に慣れていないためジッとしている事が多い
- 水温低下や飼育環境悪化などが原因でコリドラスが動かない場合にはすぐに対処が必要
- コリドラスが横たわるのは危険な状態