コリドラスの卵が白いのはカビ!?孵化する?卵の無精卵と有精卵とは?

2022年10月9日

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コリドラスの卵が白いのはカビ?

コリドラスの卵が白いのはカビ?

コリドラスの卵の無精卵とは?

コリドラスの有精卵は透明?

コリドラスの卵はメチレンブルーや水道水で育てる?

こんなコリドラスの卵に関する疑問についてご紹介いたします。

コリドラスの卵が白いのはカビ?

「水槽の掃除屋」としてアクアリストに重宝されているコリドラス。

比較的繁殖が簡単なことでも知られているため、繁殖に挑戦してみたいとおもうアクアリストの方も多いかもしれません。

しかし、孵化を楽しみに世話をしていたコリドラスの卵が、ある日いきなり白くなっていたなんてこともあります。

なぜコリドラスの卵が白くなってしまうのか?

そんな卵の異変についてご紹介いたします。

卵が白くなる原因として、考えられるのは次の二つです。

  • 卵にカビが繁殖している
  • 無精卵である

卵の周りに白いふわふわとしたものが付着している場合は、卵にカビが生えている可能性が高いです。

卵が入っている水が汚れていたり、卵の成長が遅かったりして卵が弱っていると、水カビが発生しやすくなります。

また、カビらしきものは見当たらないけれど卵の中が白く濁っている場合は、卵が無精卵である可能性が高いです。

カビの場合には早期発見によって早めの対策をすれば卵の中の稚魚は孵化させることも可能です。

しかし、卵が死んでしまったことによってカビが発生している場合には孵化は難しくなります。

その判断基準の一つとして卵の無精卵についてもご紹介いたします。

コリドラスの卵の無精卵とは?

コリドラスの卵には、成長して稚魚が孵化する有精卵と、孵化しない無精卵があります。

コリドラスが交尾をした際に精子がうまく受精できないと稀に産まれた卵すべてが無精卵として産まれるケースもあるようです。

また早熟で初めての産卵となるメスの場合なども無精卵が増えることが多いと言われています。

有精卵は受精した卵のため孵化の見込みがありますが、無精卵は受精しないまま産まれた卵なので、どんなに待っても稚魚が孵ることはありません。

産み落とされたばかりのコリドラスの卵はどれも同じような見た目をしていますが、時間が経つと有精卵は中が茶色に、無精卵は白濁した色に変色します。

白濁した無精卵は時間の経過とともに腐敗して水質を悪化させてしまいますので、もし無精卵を見つけたら、すぐにスポイトなどで水槽から吸い出すようにしましょう。

無精卵は放置しておくと水質悪化の原因となり、カビが付着しやすくなります。

また、カビの生えた無精卵をそのままにしておくと、水質がさらに悪化することで有精卵にもカビがつきやすくなってしまいます。

その結果、すべての卵が水カビに覆われて全滅してしまったなんてことになる可能性もあるため、無精卵は必ず除去するようにしてください。

コリドラスの有精卵は透明?

コリドラスの無精卵の特徴についてご紹介しましたが、有精卵はどんな見た目をしているのでしょうか。

コリドラスの有精卵は、産み落とされた当初は無精卵とほとんど変わらない透明な色をしています。

しかしやがて、時間の経過とともに有精卵は中身が黒っぽい茶褐色へと変化していきます。

これは卵の内部で稚魚が育っている証拠であり、しっかりと管理をすれば稚魚が孵る可能性があります。

もし有精卵を発見して孵化させたい場合はどうしたらいいのでしょうか?

卵を孵化させるのであれば、必ず卵を産みつけられた水槽から隔離して育てるようにしてください。

他の魚がいる水槽では卵が食べられてしまうリスクが高く、無精卵と一緒にしておけば無精卵からカビが移って卵が台無しになってしまうこともあります。

有精卵をそのまま放っておいても卵が孵化する可能性は限りなく低いため、コリドラスの孵化を狙っている場合には必ず卵を隔離して育てるようにしましょう。

コリドラスの卵はメチレンブルーや水道水で育てる?

無精卵を徹底的に除去しているにも関わらず、水槽内にカビが発生して有精卵が死んでしまうケースもあります。

例えば卵を育てている水槽の水換えが上手くいかずに水槽内の水質が悪化した場合や、卵の成長が遅く卵が弱っている場合には有精卵にも水カビが付着することがあるのです。

せっかく愛情込めて育てていた卵が全滅する事態はなんとか防ぎたいですよね。

有精卵にカビが生えてしまうのを防ぐには、大きく分けて2つの方法があります。

  • メチレンブルーを使う
  • 水道水を使う

メチレンブルーはカビを駆除する効果があるため、水中でカビが発生するのを防ぎ、卵の孵化率が上がる効果が期待できます。

卵に対してメチレンブルーを使用する際は、孵化箱にパッケージに書かれた規定量の10分の1程度の量を投与するようにしてください。

500mlの水に対してメチレンブルー2,3滴程度を目安に投与するのが一般的です。

また、水草はメチレンブルーを入れた水槽では枯れてしまうため、水草に産みつけられた卵は卵だけを取り外して孵化箱に入れるようにしましょう。

そして、卵の孵化箱では水道水を使ってカビを防ぐことも可能です。

カルキとは本来、「人間が水を安全に使うために消毒する」という目的で水に混ぜられている物質で魚にとって水道水に含まれたカルキは毒になります。

水槽へ水を入れる際にはいつもカルキ抜き剤を使ってカルキを除去した水を使いますよね。

しかし、卵を単独で隔離している水槽の場合は、水道水をそのまま使用することができます。

卵は殻のおかげでカルキの影響を受けずに本来の消毒効果を得られるため、水道水で育てた方がカビを繁殖させにくいというメリットがあるのです。

薬剤を用意する必要がないため、比較的簡単にカビ対策できるおすすめの方法です。

ただし、水道水を使ってカビ対策をする際にはいくつか注意点があります。

  • カルキが抜けてしまうためこまめな水換えが必要
  • 稚魚が孵化するときにはカルキを抜いた水に換える

カルキは時間の経過とともに、自然に水から抜けていきます。

日当たりの良い環境に卵を置いておいた場合、大体1~2日程度でカルキが完全に抜けてしまい、カルキの殺菌効果を得られなくなります。

そのため、水道水で卵のカビ対策を行うのであれば水換えをカルキが抜ける期間に合わせて定期的に行うことが必要になります。

また、水道水でコリドラスの卵を育てている場合、カルキを抜いていない水道水の環境に稚魚が生まれてきてしまうと、稚魚がカルキにやられて死んでしまいます。

水道水で卵を育てていたらふと気づいた時には孵った稚魚が全滅していた、なんてことも。

そのため、卵の孵化が近づいてきたら隔離箱内の水を全てカルキ抜きした水に換える必要があります。

コリドラスの卵は大体早くて3日、平均的に5日程度で孵化するので、卵の様子を見ながらこの期間を目安に水を換えると良いでしょう。

このような手間を考えるとメリレンブルーの方が初心者には扱いやすいと言えるかもしれません。

メチレンブルーは熱帯魚などの魚病薬ですので、稚魚が孵化してもそのまま使用することができます。

また卵のカビ対策だけではなくコリドラスが白点病などに罹った際に使用することもできるので一本常備しておくと良いかもしれません。

コリドラスの卵まとめ

  • コリドラスの卵には有精卵と無精卵があり、無精卵は水質悪化の原因となるため除去する必要がある
  • 有精卵も水質の悪化や成長が芳しくない場合にはカビが生えやすくなり、死んでしまうこともある
  • メチレンブルー使うことで卵のカビ対策になるが、メチレンブルーの場合は水草を隔離箱に入れない
  • 水道水でも同様にカビ対策ができるが、カルキが抜けるため定期的な水換えが必要であり、必ず稚魚が生まれる直前にカルキ抜きをした水に換える

今回はコリドラスの卵の疑問についてご紹介しました。皆様のコリドラスの繁殖の参考にしていただけると幸いです。

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