コリドラスの稚魚の育て方!隔離・成長・生存率様々な疑問を解決!

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コリドラスの稚魚の育て方

コリドラスの稚魚はサテライトで隔離する?

コリドラスの稚魚の育て方・育成のコツは?

コリドラスの稚魚は1ヶ月でどのくらい成長する?

コリドラスの稚魚を本水槽に戻すタイミングは?

コリドラスの稚魚が死ぬ!?生存率は?

こんなコリドラスの稚魚の飼育に関する疑問についてご紹介いたします。

コリドラスの稚魚はサテライトで隔離する?

コリドラスの稚魚が孵化したら親のコリドラスとは別の環境で育てなければなりません。

これが稚魚の隔離です。

稚魚を隔離する理由は親のコリドラスや混泳している他の熱帯魚に稚魚が食べられてしまうからです。

さらに遊泳力の弱い稚魚にしっかり餌を行き渡らせるためにも隔離飼育は非常に有効です。

混泳水槽ではどうしても遊泳力や力の強いものが餌をとってしまいますので、稚魚が餌にありつけないことがあります。

コリドラスの稚魚を隔離して育てる方法には、稚魚用水槽で育てる方法の他に、サテライトに隔離して育てる方法があります。

サテライトには親魚水槽にサテライトを取り付けて稚魚を育てる方法ならではのメリットがあります。

稚魚用水槽を用意できない場合には、ぜひサテライトを使って稚魚を育ててみて下さい。

サテライトとは隔離容器で主に稚魚の育成を目的として使われます。

サテライトの大きなメリットは次の2つです。

  • 外掛なので水槽内が広く使える
  • 親魚水槽の水が循環するので水質管理がしやすい

水槽内に設置して使う隔離容器は多々ありますが、スドーのサテライトは水槽の外に取り付けて使います。

そのため、水槽内が広々と使えるので、親魚水槽の管理が今までと変わらずスムーズに行えるというメリットがあります。

また、コリドラスの稚魚を育てる上で最大のメリットとなるのが、親魚水槽の水をそのまま使えるという点です。

サテライトは親魚水槽の水をエアーポンプの力でサテライト内に引き込んで使用します。

そして、排出口から親魚水槽にサテライト内の水を排出して循環させます。

親魚水槽のバクテリアなどが繁殖して調子が良い水がサテライト内を循環するため、水換えの必要が無く水質管理がしやすいのがサテライトの最大の特徴とも言えます。

ただし、サテライトでの稚魚育成の場合でも食べ残しや糞はスポイトでこまめに取り除いて下さい。

稚魚が育ち親魚水槽に戻す際も、すでに親魚水槽の水質に慣れているので水合わせが必要無いというメリットもあります。

このように、サテライトはコリドラスの稚魚育成の最大の課題である水質管理を楽にしてくれるという大きなメリットがあるので、とてもおすすめです。

ただし、稚魚の数があまりに多いとサテライトでは手狭になってしまうので、その時は水槽で管理するようにしましょう。

一番大きなサテライトLであれば、コリドラスの稚魚20匹程度なら飼育できるでしょう。

コリドラスの稚魚飼育にとても役立つサテライトですが、いくつか注意点もあります。

  • 親魚水槽よりも水温変化しやすい
  • 流量を弱めて使うので別途エアレーションを入れた方が良い
  • 稀に稚魚が脱走することがある

サテライトは親魚水槽の外側に設置します。

そのため、親魚水槽よりも外気の影響を受けやすいうえ、サテライト内の水量も少ないので尚のこと外気温の影響を大きく受けます。

そのため、寒い時期などは親魚水槽よりもサテライト内の水温が2℃~3℃低くなる場合もあります。

この温度低下の影響で稚魚が体調を崩す事があるので、サテライト内にもヒーターを設置すると安心です。

また、コリドラスの稚魚は強い水流が苦手なため、サテライト内に流入する水の勢いを弱めて使用します。

この影響でサテライト内の水の循環が鈍ってしまい、水が汚れやすくなります。

これを解消するために、別にエアーストーンでエアレーションをかけてあげると良いです。

また、サテライトの排出口から稚魚が脱走することがあります。

これを解消するための道具として、「サテライト グレードアップセットⅡ」という、排出口に取り付けるネットが販売されているので、こちらをつけた方がより安全にサテライトを運用できます。

また、これは稚魚の生育には全く関係ないのですが、サテライトに水を引き込む吸水音が結構うるさいです。

この音が気になる方は、「サテライト グレードアップセット」という吸水口に取り付けることで音が静かになる商品があるので、こちらを取り付けると良いでしょう。

もしくは、吸水口であるストレートパイプに、スポンジフィルターの先端を取り付けるという方法もあります。

水槽内の圧迫感はスポンジフィルターの方が大きいですが、生物濾過にプラスとなるので、こちらの方法もおすすめです。

このように、サテライトに隔離してのコリドラス稚魚育成は、コリドラスの稚魚に重要な水質管理の面で大きなメリットがあります。

コリドラスの稚魚の育て方・育成のコツ

コリドラスの卵が無事に孵化して稚魚が誕生したら、どのように育てていけば良いのでしょうか?

コリドラスの稚魚の育成で大切なコツやポイントとして、次のような事が挙げられます。

  • 水質を綺麗に保つ
  • 水温を適温に保つ
  • 餌をしっかり与える

特に抑えていただきたいポイントが上記3つです。

熱帯魚飼育においてごく当たり前の事ですが、この当たり前のことをしっかり意識しながら稚魚飼育にあたることが大切な事です。

コリドラスは水質悪化に敏感な種類の熱帯魚ですが、そのコリドラスの稚魚はより水質悪化に敏感です。

そのため、餌を与えるようになったら毎日水換えをします。

ですが、水換えの水量が多すぎると、それはそれで極端な水質変化を招きやすく負担になるので、水換えは全水量の1/4以下くらいが良いでしょう。

稚魚を別水槽で管理する場合はフィルターなどを付けますが、水流が強いと稚魚が流されてしまうので、それほど濾過力のあるフィルターは付けられません。

これを補うために、食べ残しや糞はこまめにスポイトで取り除くようにします。

このように、毎日の水換えとスポイトで食べ残しなどを取り除くことで、水質の悪化を防ぐようにしましょう。

次に重要なのが水温です。

体の小さな稚魚は水温の変化にも敏感です。

25℃前後の水温を維持して、大きな温度差をつけないように注意しましょう。

特に水温変化が起こりやすいのが水換え時です。

新しく足す水は稚魚水槽の水温と同じ25℃に合わせておきましょう。

また、足す水はカルキ抜きした水道水でも良いですが、親魚水槽などの調子の良い水槽の水を使うと尚良いです。

バランスよく出来上がっている親魚水槽の水の方が、飼育水として仕上がっているからです。

次に、全ての稚魚に十分に行き渡るように餌をしっかりと与えます。

ただ、卵から孵化してすぐの稚魚は、まだ餌を食べません。

なぜなら稚魚のお腹には栄養が詰まった袋、「ヨークサック」が付いているからです。

この間の稚魚は水槽の底でジッとしてあまり動くことはありません。

そんな姿を見ると「生まれたコリドラスの稚魚が動かないけど大丈夫?」と、心配になるかもしれませんが、ヨークサックが付いているうちは正常な事なので心配ありません。

ヨークサックが無くなると餌を探し始めるので、このタイミングで餌を与え始めます。

稚魚に最初に与える餌は、インフゾリアやブラインシュリンプなどの生き餌がおすすめです。

なぜならこれらの餌は嗜好性が高いため、稚魚がよく食べてくれるからです。

特にブラインシュリンプは稚魚の健康な生育に最も適した高栄養価の餌です。

しかし、小型のコリドラスなど種類によっては、ヨークサックが無くなったばかりの稚魚の大きさではブラインシュリンプを食べられない事があります。

そのような場合にはインフゾリアを入れてあげると良いでしょう。

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コリドラスの稚魚の餌やりについて詳しくまとめた記事がありますのでご覧ください。

以上の3つがコリドラスの稚魚の育て方のコツ・ポイントです。

稚魚の数と水槽サイズの考え方

稚魚を飼育する水槽のサイズについては、コリドラスの稚魚の数によって変わります。

コリドラスの卵がたくさん取れて、数十匹の稚魚が生まれるようなら30cm水槽くらいの大きさで飼育すると良いでしょう。

もし数匹程度なら、15cm水槽など小型の水槽でも十分に飼育できます。

逆に、数匹程度の数で30cm以上の大きな水槽で飼育してしまうと、水槽が広すぎて稚魚がうまく餌を見つけられず、餓死してしまう可能性があります。

このような場合には、スポイトでそれぞれの稚魚の前に餌を落としてあげるようにしたり、30cm水槽の中に産卵箱などの隔離容器を入れてその中で稚魚を育て、ある程度大きくなったらそのまま30cm水槽に移すというような方法にすると良いでしょう。

稚魚の数に合わせて水槽サイズを選ぶようにしてください。

あとは幼魚サイズになって親魚水槽に戻せる大きさになるまで、この稚魚水槽で育ててあげましょう。

稚魚水槽にはフィルターやエアレーション、ヒーター、水温計などをつけます。

フィルターはスポンジフィルターを使い、流量は弱めにします。

あまりに強い水流だと稚魚が流されてしまうからです。

フィルターの水流でもエアレーションになりますが、水流が弱いため酸素量に不安が残ります。

その場合は別にエアーストーンでエアレーションしてあげて下さい。

また、水温を維持するためにヒーターを設置します。

以上がコリドラスの稚魚を育てる設備についてです。

コリドラスの稚魚は1ヶ月でどのくらい成長する?

コリドラスの稚魚は生後1ヶ月経過するとどのくらいの大きさまで成長するのでしょうか?

これはコリドラスの種類やどのような餌を与えていたか? などで違ってくるので一概には言えませんが、だいたい1.5cm~2.0cm程度の大きさになります。

やはり、ブラインシュリンプなどの高栄養価の餌を与えている稚魚の方が早く大きくなる印象です。

また、コリドラスパンダやコリドラスピグミーなど、寿命が短めで成熟が早い種類ほど成長が早い傾向にあります。

コリドラスの稚魚を本水槽に戻すタイミングは?

コリドラスの稚魚を親魚がいる本水槽に戻すタイミングは、一体どこで判断すれば良いのでしょうか?

親魚の水槽に戻すタイミングは、稚魚の大きさが1つの判断基準になります。

稚魚がある程度大きくなり、親魚水槽に戻しても自分でしっかり餌を食べられるサイズになっていれば戻して構いません。

また、親魚に人工飼料をメインで与えている場合には、稚魚も人工飼料に慣らしてから戻した方が良いです。

では、具体的にはどのくらいの大きさが親魚水槽に戻す目安となるのでしょうか?

目安としてはおおよそ2cm~2.5cmほどの大きさです。大体生後1ヶ月~2ヶ月程度ですね。

ですが、これはあくまで目安なので、それぞれの飼育環境によって、いつ親魚水槽に戻すかは調節して良いと思います。

次の稚魚が生まれて稚魚育成水槽を早く開ける必要が出てくるかもしれませんし、サテライトでの稚魚育成が思ったより早く手狭になる場合もあります。

このような時は、上記の大きさを満たしていなくても、自分で餌を食べられるのならば親魚水槽に合流させる必要が出てきます。

つまるところ、「親魚水槽に戻しても自分で餌を食べられる」、「混泳水槽の場合、他の魚に捕食されない大きさ」という2つを満たしていれば、親魚水槽に戻して大丈夫です。

コリドラスの稚魚が死ぬ!?生存率は?

育てているコリドラスの稚魚がどんどん死んでしまう! これは悲しい話です。

隔離して育てている稚魚が死んでしまう原因は何なのでしょうか?

コリドラスの稚魚が次々死んで生存率が下がってしまう要因は次の3つです。

  • 水質悪化
  • 水温の急変
  • 餌不足

コリドラスの稚魚は親魚以上に水質悪化に敏感です。

そのため、毎日の水換えと、食べ残しや糞のこまめな掃除が重要です。

「このくらい食べ残しがあっても大丈夫だろう。」と、少しの手間を惜しんだばかりに稚魚がバタバタと死んでしまうと言う事も少なくありません。

確かに少し面倒ではありますが、コリドラスの稚魚の生存率を高めるために、水質維持の手間を惜しまないようにしましょう。

次にコリドラスの稚魚の生存率に影響するのが水温です。

水温が急激に上がったり下がったりといった水温変化は、稚魚がショックを起こして死んでしまう原因になります。

冬場のヒーターの故障や、ヒーターが正常でも、夜間暖房を消した部屋の温度が下がりすぎたことでの加温不足など、思わぬ原因で水温が急激に下がる事があります。

逆に夏場は、日中部屋を留守にする際、クーラーを止めた事で部屋の温度が急激に上がり、それに伴い水温も急上昇するケースがあります。

このような場合、水槽用の空冷式のクーラーでは冷却が間に合わない事が多いです。

仕事に行く前は元気だった魚達が、夜帰宅すると全滅。

水温を見ると「35℃を超えていた」という経験があるので注意して下さい。

これら外気温による水温変化の影響は、水槽サイズが小さいほど大きくなります。

水槽サイズがあまり大きくない場合は、出かける時も部屋のエアコンはつけっぱなしにして、部屋の温度ごと管理したほうがより確実です。

コリドラスの稚魚が餌を食べられていなくて餓死するという場合もあります。

生まれて間もないコリドラスの場合、餌を食べているのかどうか分かりずらいものです。

そのため、しっかり餌を与えているつもりでも、実際にはそれほど食べていない事に気づけず、そのまま餓死させてしまうというケースも少なくありません。

そんな時に役立つのがブラインシュリンプやアルテミア100です。

ブラインシュリンプはコリドラスの稚魚の大好物なため嗜好性抜群です。

ブラインシュリンプを食べないコリドラスの稚魚はまずいないでしょう。

また、ブラインシュリンプやアルテミア100をコリドラスの稚魚が食べると、コリドラスの稚魚のお腹からブラインシュリンプやアルテミア100の色が透けてオレンジ色に見えます。

つまり、食べたことがはっきり分かるのです。

もしコリドラスの稚魚が餌をしっかり食べているか把握できない場合には、ブラインシュリンプやアルテミア100を与えてみて下さい。

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以上がコリドラスの稚魚が死んでしまう大きな要因です。

一般に多く出回っているコリドラス種の稚魚は、そこまで生存率が低いわけではなく、おおよそ70%程度と言われています。

そのため、コリドラスの稚魚が次々に死んでしまうと言う場合には、飼育環境に問題がある可能性が高いです。

水質や水温に気をつけながら餌をたっぷりと与えてあげれば、コリドラスの稚魚の生存率を70%以上に上げる事も可能なので、飼育環境に気をつけながら稚魚育成にチャレンジしてみて下さい。

コリドラスの稚魚育成まとめ

  • コリドラスの稚魚は綺麗な水を好むので毎日水換えをする
  • 食べ残しや糞はこまめに取り除く
  • 餌を与え始めるのはヨークサックが無くなってから
  • サテライトでの飼育は水質管理がしやすい
  • コリドラスの稚魚の生存率を上げるには水質、水温、餌の量に気を配る事

今回はコリドラスの稚魚育成に関する疑問についてご紹介しました。皆様のコリドラス繁殖の参考にしていただけると幸いです。

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