
コリドラスピグミーとはどんなコリドラス?
コリドラスピグミーとハステータスの違いは?
コリドラスピグミーの寿命はどのくらい?
コリドラスピグミーは群泳する?
コリドラスピグミーの混泳におすすめの熱帯魚は?
コリドラスピグミーの餌はコリドラス用の餌で大丈夫?
コリドラスピグミーは自然繁殖する?
こんなコリドラスピグミーに関する情報をまとめました。
目次
コリドラスピグミーとは
ナマズの仲間であるコリドラスには実にたくさんの種類が存在し、学名が記されている種類だけでも166種類います。
その中でも一際小さな種類に数えられるのが「コリドラスピグミー(コリドラスピグマエウス)」です。
コリドラスピグミーが生息地は、ブラジルのマデイラ川流域やペルーのナナイ川、エクアドルのアグアリコ川などの南米地域です。
コリドラスピグミーの特徴はなんと言ってもその可愛らしいサイズです。
数あるコリドラスの種類の中でも最小サイズのコリドラスで、成長しても3cm程度の大きさにしかなりません。
さらにもう一つ大きな特徴があります。
それは「遊泳力の高さ」です。
コリドラスの多くの種類は泳ぐ能力がそれほど高くなく、水槽底面を這う様に泳ぎます。
しかし、高い遊泳力を誇るコリドラスピグミーは違います。
水槽の低層だけでなく、中層も泳ぎ回る事ができるのです。
中層を元気に泳ぎ回り、水草の上などで休憩する姿が見られるのもコリドラスピグミーならではです。
水槽の中層も泳げるコリドラスピグミーですが、餌を食べる時は他のコリドラス同様、水槽底面に落ちている餌を食べます。
浮上性の餌は食べないので注意してください。
体の小さなコリドラスピグミーですが、他のコリドラス同様、丈夫で飼育しやすい種類の熱帯魚なので、初心者の方でも飼いやすいでしょう。
ただし、水槽に新規導入する際の水合わせだけは慎重に行うようにして下さい。
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飼育する水温は22℃~25℃程度が適温です。
高温は苦手なので、夏場の水温上昇には気をつけましょう。
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コリドラスは適度に水流を作ってあげた方が良い熱帯魚です。
コリドラスピグミーも水流を好みますが、体が小さいので、通常サイズのコリドラスよりは弱めの水流の方が良いですね。
混泳水槽などで水流の調整が難しい場合、水草を多く入れてあげると水流が弱まりますし、隠れ家にもなるのでおすすめです。
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コリドラスピグミーはとても臆病な性格ので、隠れ家を用意してあげた方が安心します。
水草の他、流木や土管などを入れてあげると良いですね。
コリドラスピグミーは小さな体で水槽内を元気に泳ぎ回る可愛らしい姿が人気のコリドラスです。
コリドラスピグミーとハステータスの違い
コリドラスピグミーのように体の小さなコリドラスは「ミニコリ」とも呼ばれています。
ミニコリの中でコリドラスピグミーとよく比較されるのが「コリドラスハステータス」です。
同じミニコリに分類されるピグミーとハステータスには、どのような違いがあるのでしょうか?
大きな違いは「体の模様」です。
コリドラスピグミーは銀色の体に鼻先から尻尾まで一本の黒い線が通っているのが特徴です。
一方のコリドラスハステータスは、透き通るような透明な体に尾ビレの付け根のみが黒く染まっており、その上下に白い点状の模様が入っているのが特徴です。
体の模様の他には、遊泳力に若干の違いがあり、コリドラスハステータスの方が遊泳力が高めだと言われており、中層を泳いでいる姿をよく見かけます。
コリドラスハステータスによく似た魚の「ハステータスカラシン」というカラシン科の熱帯魚がいるのですが、この熱帯魚と一緒になって泳いでいる姿がよく見られる他、この2種類が一緒に捕獲されることが多々あります。
このような事からも、コリドラスハステータスの遊泳力の高さが伺えます。
以上のように、コリドラスピグミーとハステータスは、見た目や遊泳力に若干の違いはありますが、大きさや飼育のしやすさなどはほとんど同じです。
そのため、どちらが良いかはほとんど見た目の好みによります。
コリドラスピグミーもハステータスも、両方可愛らしいコリドラスなので、実際に見て気に入った方を選ぶと良いですね。
コリドラスピグミーの寿命
コリドラスピグミーは体が小さいため、他のコリドラスに比べて寿命は短めです。
一般的なコリドラスの寿命は3~5年ほどですが、コリドラスピグミーは2~3年程度と言われています。
寿命は短めですが、その分体の成熟は早いです。
コリドラスピグミーは群泳する?
コリドラスの種類の多くは群れを作って泳ぎますが、コリドラスピグミーも群れで群泳するのでしょうか?
コリドラスピグミーも他のコリドラス同様、複数匹飼育することで群れを作り群泳します。
特に群泳中に中層を泳ぐことが多いのがコリドラスピグミーの特徴です。
コリドラスピグミーは臆病な性格なので、複数匹飼育してあげると安心します。
10匹程度入れてあげると群れを作りやすくもなるので、飼育環境が許せば10匹を目安に導入してあげると良いですね。
最低でも5匹は一緒に飼育してあげた方が群れを作りやすくなります。
コリドラスピグミーの混泳におすすめの熱帯魚
コリドラスピグミーと他の熱帯魚を混泳させたい場合、混泳相手にはどのような熱帯魚を選べば良いのでしょうか?
コリドラスピグミーと混泳相性が良い熱帯魚の条件は、「大人しい性格で体のサイズがコリドラスピグミーと同じくらいの熱帯魚」です。
例えば次のような熱帯魚が挙げられます。
- ラスボラヘテロモルファ
- ネオンテトラ
- オトシンクルス
コイ科のラスボラヘテロモルファや、カラシン科のネオンテトラなどは大人しい性格な上、体のサイズが3cm~5cm程度と小さめなので、コリドラスピグミーとの混泳相性が良い熱帯魚です。
コリドラス同様、水槽の掃除屋として有名なオトシンクルスも、混泳相性が良い熱帯魚の1つです。
また、熱帯魚では無いですが、ミナミヌマエビも混泳に向いています。
ただし、コリドラスピグミーの餌を横取りする時があるので、餌の与え方には注意が必要です。
他のコリドラス種との混泳相性も良いので、何種類かのコリドラスを一つの水槽で飼育するのも楽しいものです。
前述のハステータスと混泳させると、一緒になって群泳する姿が見られます。
ただし、コリドラスは異種間でも交配してしまうので、繁殖を目的とする場合にはそれぞれの種類ごとに水槽を分けた方が良いです。
このように、性格が大人しく成魚のサイズが3~5cm程度の生体ならばコリドラスピグミーとの混泳ができます。
コリドラスピグミーの餌
コリドラスピグミーに与える餌はどのようなものが良いのでしょうか?
コリドラスピグミーも他のコリドラス同様、人工飼料も生き餌もよく食べます。
そのため、コリドラスピグミー用に何か特別な餌を用意する必要はありません。
ただし、気をつけたいのは餌の与え方です。
体が小さなコリドラスピグミーは口も小さいです。
そのため、あまりに大きな餌は食べづらく残してしまうことがあります。
タブレット型の人工飼料は少し細かく砕いて与えると食べやすいでしょう。
もしくは、粒の細かい顆粒状の餌を与えるのも良いでしょう。
コリドラスピグミーに与える生き餌としては、冷凍赤虫よりもイトメやブラインシュリンプがおすすめです。
冷凍赤虫は商品によって大きさにバラツキがあり、大きいサイズの赤虫の場合、コリドラスピグミーの口に入らない事があります。
この場合には赤虫を刻んでから与えると食べやすいです。
イトメやブラインシュリンプはコリドラスピグミーでも簡単に食べられる大きさなので、生き餌としてはこちらの方がおすすめですね。
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コリドラスピグミーの繁殖
コリドラスピグミーを繁殖させるにはどうすれば良いのでしょうか?
普通に飼育していれば、自然に繁殖するものなのでしょうか?
コリドラスピグミーは繁殖させやすい種類のコリドラスです。
オスとメスを複数匹入れておけば、自然と産卵してくれる事も珍しくありません。
ただし、産み落とされた卵をそのまま放置すると稚魚の生存率が下がるので、回収して別容器に移して孵化させた方が多くの稚魚を得られます。
コリドラスピグミーはメスの方が体が若干大きく、成熟して産卵可能となったメスは丸みを帯びた体つきになります。
オスの方がシュッとした体つきです。
産卵時期になるとオスがメスを追いかけ回す様子が見られます。
また、産卵行動はpHや水温の変化で誘発される事があるので、水換えをきっかけに産卵行動に入るケースもあります。
メスがオスを受け入れペアが成立すると、コリドラス特有の「Tポジション」が見られ、その後産卵します。
コリドラスピグミーの卵は粘着性があり、水槽の壁面やレイアウトの流木、石などに付着しているので、見つけ次第回収しましょう。
産んですぐの卵は硬いので剥がしやすいですが、時間が経つにつれ柔らかくなってしまうので、早めに回収してください。
卵から稚魚が孵化するまでの日数は水温に依存しますが、概ね3日~10日程度で孵化します。
コリドラスピグミーは繁殖させやすい種類なので、ぜひチャレンジしてみてください。
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今回はコリドラスピグミーに関する情報をご紹介しました。皆様のコリドラス飼育の参考にしていただけると幸いです。