コリドラスステルバイとはどんなコリドラス?
コリドラスステルバイアルビノとは?
コリドラスステルバイの性格は?臆病?夜行性?
コリドラスステルバイの大きさは?
コリドラスステルバイの寿命は?
コリドラスステルバイの餌は?
コリドラスステルバイの好む水温は?
コリドラスステルバイの繁殖は初心者でも容易?オスメスの見分け方は?
コリドラスステルバイの卵はどんな感じ?稚魚の育て方は?
こんなコリドラスステルバイに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
コリドラスステルバイとはどんなコリドラス?
数あるコリドラス種の中でも「これぞコリドラスの王道!」と言えるくらい人気の高いコリドラスが「コリドラスステルバイ」です。
黒地の肌に白く細かなスポット模様が美しく、胸ビレは鮮やかなオレンジに染まります。
コリドラスステルバイはアマゾンのグアレポ川原産のコリドラスで、一昔前は高値で取引されていました。
現在はブリード個体が多く流通するようになり、1匹あたり500円~600円程度の値段で購入することができます。
水質に敏感な種類が多いコリドラス種ですが、コリドラスステルバイはそれほど水質に敏感ではなく、とても丈夫で育てやすいコリドラスです。
そのため、コリドラス飼育の入門魚としてもおすすめできる種類です。
コリドラスステルバイ アルビノとは?
アルビノとは、黒の色素であるメラニンが生成できないという突然変異の個体を指します。
コリドラスステルバイアルビノは、通常のステルバイの黒の地肌が全て真っ白となるため、全身が白一色の個体になります。
ただ、胸ビレのオレンジ色は残っており、全身白の体にオレンジがより映えます。
他のコリドラス種のアルビノは白一色だけになってしまい見分けがつきにくいですが、コリドラスステルバイアルビノは胸ビレのオレンジ色で見分けることができます。
一般にアルビノ種は体が弱いと言われていますが、コリドラス種のアルビノは特別体が弱いということは無く、通常のコリドラス種と変わらない丈夫さがあります。
ただし、視力は弱い傾向にあるので、餌を上手に見つけられず食べ残してしまうことがあります。
そのような時は食べ残しをスポイトでこまめに吸い出し、掃除してあげてください。
コリドラスステルバイアルビノの飼育方法は通常のステルバイの飼育方法と変わりません。
丈夫で飼いやすい種類ですので、コリドラスのアルビノ種を飼育してみたい方におすすめです。
コリドラスステルバイの性格は?臆病?
コリドラスステルバイはどのような性格をしているのでしょうか?
他のコリドラス種と同じように、コリドラスステルバイの性格も穏和です。
しかし、臆病さは他のコリドラス種よりも上かもしれません。
明るい場所にはあまり身を出さず、流木や土管の中など、影になるところでジッとしている姿がよく見られます。
そのため、隠れ場所が何もない水槽だと、身を隠せないコリドラスステルバイが落ち着かず、ストレスを感じてしまいます。
流木や水草、土管など、臆病なコリドラスステルバイが身を隠して落ち着ける場所を作ってあげると良いですね。
コリドラスステルバイは夜行性?
コリドラス種はナマズの仲間です。
一般的なナマズの仲間は夜行性の種類が多い中、コリドラス種は昼行性をしています。
つまり、日中に動きまわり、夜は休む性質です。
そんなコリドラス種の中で、コリドラスステルバイだけはどちらかというと夜行性だと言われています。
確かに、コリドラスステルバイの多くは、日中明るい時は隠れ家に隠れてジッとしている姿を多く見かけます。
そして、夕方など暗くなりだすと、徐々に活動を始める印象です。
このような行動をとるため、コリドラスステルバイは夜行性だとされています。
しかし、昼間に全く行動しないのかというとそうではありません。
昼間でも泳いで餌を食べたりします。
逆に、夜中など真っ暗闇だとそれほど動かず休んでいることが多いです。
そのため、「どちらかというと夜行性」というくらいの認識で、飼育自体は他のコリドラス同様で問題ありません。
もしかしたら夜行性というよりは臆病なので、明るい場所が苦手で暗いところが好きということかもしれません。
コリドラスステルバイの大きさは?
コリドラスステルバイが成長すると、どのくらいのサイズまで大きくなるのでしょうか?
販売されているコリドラスステルバイは、2cm〜3cm程度の個体が多いと思います。
このくらいのサイズですとまだ幼魚の大きさです。
コリドラスステルバイが成長すると、最大で6cm程度まで大きくなりますので、コリドラスの中では中型の大きさです。
しかし、最大サイズにまで大きく育つかは、水槽の大きさにも左右されます。
45cmや60cm水槽など、一般家庭で扱いやすい水槽で飼育した際のコリドラスステルバイの最大サイズは、おおよそ4cm〜5cm程度となる場合が多いです。
コリドラスステルバイの寿命は?
コリドラスステルバイの寿命はどのくらいの長さなのでしょうか。
一般的に、コリドラスの寿命の長さは体の大きさに比例するとされています。
中型くらいの大きさのコリドラスステルバイの寿命は、およそ3年〜5年ほどという説が一般的です。
しかし、中には10年以上生きる個体もいます。
ナマズの仲間であるコリドラスは元々体力があり丈夫なので、飼育環境さえしっかり整えてあげれば、長生きさせることも可能です。
一般的に言われる3年〜5年という寿命よりも長生きするポテンシャルを持っている魚なので、長生きできるように飼育環境を整えて可愛がってあげてください。
コリドラスステルバイの餌は?
コリドラスステルバイにはどのような餌を与えれば良いのでしょうか?
コリドラスステルバイに与える餌は、他のコリドラス種同様に、人工飼料をメインに与えます。
そのほか、生き餌をおやつとしてたまに与えると良いでしょう。
人工飼料はコリドラス専用の物が与えやすくおすすめです。
タブレット状や顆粒状のものなど種類が色々とあり、種類ごとに沈みやすさや食べやすさなどの特性が違うので、ご自宅の飼育環境にどれが適しているか見比べてみてください。
生き餌は赤虫やイトメ、ブラインシュリンプなどです。
生き餌は栄養価が高くコリドラスの大好物です。
しかし、生き餌だけ与えているとビタミンが不足しがちになるので、生き餌はたまにおやつとして与える程度が良いですね。
ビタミンやミネラルといった栄養バランスは人工飼料の方が優れているので、人工飼料をメインに与えるようにしましょう。
コリドラスステルバイの好む水温は?
コリドラスステルバイを飼育するにあたって、水温はどのくらいに設定すれば良いのでしょうか。
コリドラスステルバイの飼育可能水温は20℃〜28℃ですが、25℃前後に設定するのが適温です。
20℃ギリギリだと、何かの原因で水温が下がった時に、すぐに20℃を下回ってしまいます。
水温が20℃を下回ると、コリドラスに多く発症する白点病の発症リスクが高まるので注意してください。
冬でも暖かい一部の地域を除き、コリドラスステルバイを無加温で越冬させることは不可能なので、ヒーターや部屋のエアコンなどで水温を保つようにしましょう。
また、コリドラスステルバイは熱帯魚ですが高水温が苦手です。
30℃以上の高水温では死んでしまうこともあります。
そのため、夏場など水温が上がりやすい時期に、水槽の水温を28℃に設定しておくのは危険です。
以上のように、高すぎず低すぎない25℃前後が適温と言えます。
コリドラスステルバイの繁殖は初心者でも容易?
コリドラスステルバイを繁殖させたいという場合、コリドラス飼育初心者でも簡単に出来るものなのでしょうか?
結論から言うと、コリドラスステルバイは繁殖が簡単なので、初心者でも十分に繁殖させることができます。
基本的に、成魚サイズまで成長し、成熟したコリドラスステルバイのオスとメスを同じ水槽に入れておけば、自然と繁殖行動を起こします。
積極的に繁殖を狙いたい場合には、オス1匹に対しメス2匹の割合で水槽に入れてください。
また、繁殖させる大前提として、コリドラスステルバイの親魚が健康でなくてはいけません。
繁殖には体力を使うので、弱っている個体はそもそも繁殖行動を起こしません。
飼育環境を整え、しっかりと餌を与えて栄養を摂らせる事が、繁殖成功のポイントです。
とはいえ、普段からしっかりと面倒をみていれば、極端な飼育環境の悪化や栄養不足は起こりにくいものです。
基本通りの飼育を心がけていれば、コリドラスステルバイは繁殖してくれるでしょう。
コリドラスステルバイのオスメスの見分け方は?
コリドラスステルバイを繁殖させる際には、オスとメスを一緒の水槽に入れる必要があります。
そのためにはオスとメスを見分ける必要があるのですが、コリドラスステルバイのオスメスはどこで見分けるのでしょうか。
コリドラスステルバイに限らず、コリドラスのオスメスはとても見分けづらいです。
1匹だけみても判断することは難しいでしょう。
数匹見比べてみることで、オスメスの判断がつきやすくなります。
オスメスの特徴をそれぞれ一言で表すと、
- オスは全体的に細く尖っている
- メスは全体的に丸みを帯びている
となります。
コロコロとした体型のコリドラスですが、オスはそれでもシュッとした細い見た目です。
特に、ヒレの先端が尖って鋭くなっています。
一方のメスは全体的に丸みを帯びているのが特徴です。
体全体はもちろんですが、ヒレも丸みを帯びた形をしています。
また、お腹が横にふっくらと丸く膨らんでいます。
以上のように、コリドラスステルバイのオスメスの見分け方は、体型の違いを見比べて判断しましょう。
コリドラスステルバイの卵はどんな感じ?
コリドラスステルバイのオスとメスのペアが成立し、「Tポジション」というコリドラス特有の繁殖行動が見られると、間も無く卵が産み落とされます。
コリドラスステルバイの卵は数ミリ程度ととても小さく、粘着性を持っています。
その粘着性により水槽のガラス面や水草、流木などに産み付けられているので、探してみてください。
コリドラスステルバイは1回の産卵で10個〜20個ほどの卵を産みます。
数十分おきに数回産むので、トータルで100個前後の卵を得ることができます。
産み落とされた卵をそのままにしておくと親魚や混泳魚に食べられてしまうので、すぐに回収し別容器で孵化させましょう。
コリドラスステルバイの稚魚の育て方は?
コリドラスステルバイの卵を回収したら、毎日水換えをしながら水温を25℃前後に保ちましょう。
すると、数日で稚魚が誕生します。
コリドラスステルバイの卵が孵化し稚魚が生まれたら、どのように育てれば良いのでしょうか。
稚魚は稚魚用水槽やサテライトで育てます。
稚魚飼育の基本は次の通りです。
- 毎日少量ずつ水換えをする
- 食べ残しや糞はスポイトでこまめに回収する
- 餌はヨークサックが無くなってから与える
水質にそれほど敏感では無いコリドラスステルバイも、稚魚のうちは水質悪化に弱いです。
そのため、毎日少量ずつ水を変え、水質悪化を防ぎます。
サテライトの場合は親魚水槽の飼育水が循環しているので、水換えは必要ありません。
餌の食べ残しや糞などは、スポイトを使ってこまめに回収してください。
これも水質悪化を防ぐために必要な作業です。
「生まれた稚魚が餌を食べない」という話がありますが、生まれたての稚魚はお腹に栄養袋の「ヨークサック」が付いているため、まだ餌を食べません。
そのため、孵化した直後はまだ餌を与えなくて大丈夫です。
数日するとヨークサックが無くなり、餌を探して泳ぎ回るようになるので、このタイミングで餌を与え始めてください。
餌は出来れば、生き餌のブラインシュリンプが栄養価と嗜好性が高いのでおすすめです。
ブラインシュリンプを用意できない場合には、人工飼料でも大丈夫です。
人工飼料を与える際には、稚魚が食べやすいように細かくすり潰してから与えるようにしてください。
餌は1日2回与えます。
稚魚が段々と大きくなると、冷凍ミジンコやイトメ、赤虫も食べられるようになります。
このくらいの段階になると、体長が2cm以上となるので、親魚水槽に戻しても問題ありません。
コリドラスステルバイは丈夫な上に、繁殖まで容易な種類のコリドラスです。
そのため、コリドラス飼育初心者の方が、コリドラス飼育の全てを経験するのにとてもおすすめな種類です。
今回はコリドラスステルバイについてご紹介いたしました。皆様のコリドラス選びの参考にしていただけると幸いです。