グッピーのハリ病はうつる?治療できる?ハリ病の原因と治し方

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グッピーのハリ病

グッピーのハリ病とは?原因は?

グッピーのハリ病はうつる?

グッピーのハリ病は治療できる?治し方は?

こんなグッピーのハリ病に関する疑問についてご紹介いたします。

グッピーのハリ病とは?原因は?

グッピーが罹る病気の一つに「ハリ病」という病気があります。

ハリ病とは一体どのような病気なのでしょうか?

ここではハリ病の特徴と原因についてご紹介します。

ハリ病とはグッピーの稚魚に発症する病気です。

尾ビレを畳んで泳ぐ姿が針のように見えることからこのように呼ばれています。

ハリ病を発症したグッピーの稚魚は、尾ビレを畳んだまま頭を振ってフラフラと泳ぐようになります。

ハリ病を発症する原因は様々で、水質悪化や栄養不足、交配を続ける中で弱体化したなどの遺伝的要因が原因として考えられています。

また、ハリ病は死亡率がとても高い事が知られており、治療が困難な病気の一つです。

グッピーの成魚においても尾ビレを畳んで泳ぐハリ病のような症状が見られることがあります。

しかし、ハリ病は主に稚魚に発症する病気であり、成魚が尾ビレを畳んで泳いでいる場合には、グッピーエイズ(グッピー病)やカラムナリス菌などの細菌感染による体調不良、寿命といった原因が考えられます。

以上のように、ハリ病はグッピーの稚魚に発生する病気であり、原因は水質などの飼育環境や遺伝的要因などが考えれます。

致死率が高い病気なので、見つけたらすぐに対処することが肝心です。

グッピーのハリ病はうつる?

ハリ病は死亡率が高い病気です。

そのような病気が水槽内に蔓延したら全滅してしまう可能性があります。

ではもし、1匹のグッピーの稚魚がハリ病を発症したという場合、水槽内の他の稚魚にもうつってしまうのでしょうか?

結論から言うとハリ病はうつりません。

しかし、ハリ病を発症した稚魚と同じ水槽で飼育している他の稚魚達も飼育環境は同じなので、同じくハリ病を発症する可能性は高いです。

ハリ病の原因は水質悪化や栄養不足、遺伝的要因などです。

これらの原因は細菌や寄生虫のように感染性があるようなものではありません。

そのため、ハリ病を発症したグッピーの稚魚から他の稚魚に病気がうつって感染が広まるという事はありません。

しかし、ハリ病を発症したグッピーの稚魚と飼育環境や遺伝的要因が同じグッピーの稚魚達は、ハリ病を発症するリスクが高い状態に置かれていると言えます。

そのため、まるで病気がうつったかのように次々とグッピーの稚魚達がハリ病を発症するというケースが見られるのです。

以上のように、ハリ病は感染性がある病気では無いため他のグッピーの稚魚にはうつりません。

しかし、病気を発症した個体と同じ飼育環境、同じ遺伝的要因の稚魚達はハリ病の発症リスクが高い個体群であるために、次々とハリ病を発症するケースがあります。

また、ハリ病は感染性が無いので、「病気の拡大を防ぐ」という意味で病気の個体を隔離するのは効果がありません。

もちろん、病気を治療するために隔離するというのならば意味があります。

ですが、感染拡大を防ぎたいと言う場合には、隔離するよりも飼育環境を見直して対処する方が効果的です。

グッピーのハリ病は治療できる?治し方は?

グッピーの稚魚にハリ病が発生した場合、治療する事は可能なのでしょうか? 

また、どのような治し方があるのでしょうか?

ハリ病は発症原因が様々なため確立された治療方法というものがありません。

そのため、治療して完治させることがとても難しい病気とされています。

また、発症原因が遺伝的要因である場合、もともと弱体化した弱い個体なため、治療しても助からないケースが多くあります。

しかし、中には完治して無事に寿命を全うする個体もいるので、諦めずに治療してみましょう。

ハリ病にこれといった治し方はありませんが、発症原因から考えられた以下のような方法での治療が一般的です。

  • 病気を発症した個体を綺麗な水に移して隔離する
  • 水槽の水換えや掃除を行う
  • 十分に餌を与える
  • 塩浴を行う
  • 薬浴を行う

まずはハリ病を発症した稚魚を別容器に隔離します。

この時、稚魚水槽の水を使うのではなく、親魚水槽の水やカルキ抜きした新しい綺麗な水を使いましょう。

ハリ病の発症原因の一つとして考えられるのが水質悪化です。

そのため、新しい綺麗な水に移してあげる事で発症原因を取り除く事ができるので、稚魚の体力の回復が促され病気が回復する可能性があるのです。

次に、稚魚を飼育している水槽の水換えと掃除を行います。

これも水質を改善するための処置です。

これにより、水槽内に残った他の稚魚達のハリ病発症リスクを下げる事ができます。

また、栄養不足も発症原因として考えられるため、病気の稚魚に餌を十分に与えます。

インフゾリアやブラインシュリンプと言った稚魚が食べやすく栄養が豊富な餌を与えてください。

与えすぎは水質悪化に繋がるため、2~3分で食べ切れる量を1日3~4回と分けて与えるようにしましょう。

ここまでの処置で2~3日様子を見ても回復しない場合には、塩浴を追加します。

これは塩浴による体力回復と自然治癒力の向上での病状回復を期待したものです。

塩分濃度は0.5%で行ってください。

塩浴で数日様子を見ても回復しない場合にはメチレンブルーでの薬浴を行います。

濃度は規定量よりも若干少なめにしましょう。

以上がハリ病の治し方の一例です。

ハリ病の原因が水質悪化や栄養不足である場合、綺麗な水に移して適量の餌を与えてあげれば回復することが多いです。

そのため、いきなり塩浴や薬浴を行う必要はありません。

むしろ負担が大きすぎて逆効果となる場合があります。

まずは水換えや適度な給餌で様子を見て、それでもダメな場合に塩浴、薬浴と試していってください。

遺伝的要因などによりいくら治療しても治らない場合もありますが、飼育環境が要因の場合には稚魚の体力があるうちに早期に治療を開始することで治る可能性が高くなります。

普段から稚魚の様子をよくチェックして、異常が起きた時にすぐに気づける様にしましょう。

グッピーのハリ病まとめ

  • ハリ病はグッピーの稚魚に発生する病気で、尾ビレを畳んで頭を振るように泳ぐ症状が特徴
  • ハリ病が発症する原因には水質悪化や栄養不足、遺伝的要因などがある
  • ハリ病は感染症では無いため他のグッピーにはうつらない
  • 確立した治し方はないが、飼育環境が原因で発症した場合には水換えと適度な給餌で治る事がある

今回はグッピーのハリ病に関する疑問についてご紹介しました。皆様のグッピー飼育の参考にしていただけると幸いです。

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