グッピーの寿命はどのくらい?寿命の兆候と伸ばし方

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グッピーの寿命

グッピーの寿命はどのくらい?

グッピーの寿命は種類やオスメスで違う?

グッピーの寿命の兆候は?

グッピーの寿命を伸ばす方法はある?

こんなグッピーの寿命についてご紹介いたします。

グッピーの寿命はどのくらい?

小型の熱帯魚であるグッピーの寿命は一体どのくらいの長さなのでしょうか。

グッピーの寿命は約1年~2年ほどです。

平均して1年ほどが一般的なグッピーの寿命と考えると良いでしょう。

まれに3年ほど生きる長寿なグッピーもいるようですが、かなり珍しいケースです。

ほとんどのグッピーは1年ほどで寿命を終えますが、その短命を補うように高い繁殖力を持っています。

グッピーには繁殖期というものが無く、生後3~4ヶ月経過して成魚になると、常に繁殖が可能になります。

また、グッピーのメスは一回の交尾でお腹の中に精子を溜め込み、その後交尾無しでも2~3回の産仔(さんし)が可能です(グッピーは卵ではなく稚魚の状態で産むので産仔という)。

このように、グッピーは短命ながら高い繁殖力で種を残すことができます。

それでも条件が良ければ2年くらい生きる個体もいますので、できるだけ長生きさせてあげられるように飼育していきたいですね。

グッピーの寿命は種類やオスメスで違う?

グッピーの平均的な寿命は分かりましたが、グッピーの種類やオスメスの違いによる寿命の差はあるのでしょうか。

グッピーはヒレの長さや体色などでさまざまな種類に分かれています。

また、国産のグッピーの他に外国産のグッピーもいますが、これらの違いによる寿命の大きな差は無いと考えて良いでしょう。

どの種類のグッピーも基本的には寿命に大きな差はありません。

ですが、種類ごとに「個体の丈夫さ」や「飼育しやすさ」が異なるので、これにより寿命の差が出ることはあります。

例えば、体が真っ白で目が赤くなるアルビノという種類がいます。

アルビノという個体は他の種類に比べて体が弱いため、病気に罹りやすい傾向にあります。

そのため、他の種類に比べて平均寿命は短い傾向にありますが、病気のリスクを減らしたり、病気に罹っても早期に治療したりといったケアをすれば、アルビノ種でも一般的なグッピーの寿命くらいは生きる事ができます。

また、外国産のグッピーは国産グッピーよりも弱いと言われていますが、これは外国産グッピーが日本の水質に慣れていないためです。

水質を調節してあげれば、外国産グッピーもちゃんと飼育できます。

このように、それぞれの種類に応じた飼育方法を行えば、寿命に大きな差が出ることはありません。

次に、グッピーのオスとメスの性別による寿命の差についてですが、こちらもそれほど大きな差は無いと考えて良いでしょう。

ただ、メスの方が産仔を行うため、若干寿命が短い傾向があります。

交尾と産仔はエネルギーを使いますし、産仔後に体調を崩すなどして死んでしまう事もあるため、メスの方が若干平均寿命が下がる傾向にあります。

ですが、繁殖回数を減らしてあげたり、産仔後のケアをしっかりしてあげる事で、メスもオスと変わらない寿命を得ることができます。

このように、種類や性別によって若干の平均寿命の差が出ることがありますが、それぞれの種類や性別に合わせた飼育を行えば、大きな寿命の差が出ることはありません。

グッピーの寿命の兆候

もうそろそろ寿命を迎えようとするグッピーには、どのような兆候が現れるのでしょうか。

グッピーの寿命のサインとしては次のような兆候が現れます。

  • 体色が悪くなる
  • ヒレが裂ける
  • 筋肉が落ちて細くなる
  • 背骨やヒレが曲がる
  • あまり泳がずジッとしてることが増える
  • 泳ぎがフラフラしている
  • 食欲が落ちる

このような状態が現れたら、もうすぐ寿命を迎えると考えられます。

ただし、これらの症状は、何かの病気に罹っている可能性もあります。

ウイルスや細菌、寄生虫などに感染したグッピーにも、寿命の兆候と同じような症状が現れることがあるからです。

購入して間もないグッピーや、生後1年も経過していないようなグッピーに上記のような症状が現れたら、病気に罹っている可能性があるので、放っておかずに治療してあげましょう。

また、飼育環境が過密で十分に餌が行き渡っていない場合なども、痩せてフラフラになることがあります。

寿命の兆候は、その他の病気のサインと似ているところがあるので、これらの兆候だけで「もう寿命だ」と、判断しないようにしましょう。

・おおよそ生後何日くらいの個体なのか

・他に病気のサインは出ていないか

などということもチェックして、寿命か病気かを判断するようにしましょう。

グッピーの寿命を伸ばす方法

とても短命なグッピーですが、それでも出来るだけ長く健康に飼育してあげたいと思うのが飼育者の本音でしょう。

そんなグッピーの寿命を伸ばす方法はないのか考えてみましょう。

グッピーの寿命には飼育環境が大いに影響します。

よってグッピーが長生きしやすい飼育環境にしてあげることで、寿命が伸びる可能性が高まります。

  • 過密飼育をしない
  • 餌の頻度を下げる
  • 水温を低め(21℃程度)に設定する
  • あまり繁殖させないようにする
  • ストレスの少ない環境を作る

過密飼育をしていると水質が安定せず、すぐに悪化してしまいます。

また、餌が十分に食べられない個体が出てきたり、喧嘩が頻発したりしてグッピーに負担がかかってしまいます。

1リットルに1匹以下の割合でゆったりと飼育してあげると負担が少なくなります。

餌の頻度と水温はグッピーの成長速度に関係します。

餌やりを頻繁に行い、水温を高めの26℃に設定してあげるとグッピーの新陳代謝が促され、早く大きくなります。

ですが、新陳代謝が促され成長が促進されるということは、それだけ早く寿命が尽きてしまうということにも繋がります。

逆に、餌の頻度を1日1~2回に抑え、水温を21℃くらいの低水温にしてあげると新陳代謝が落ち、ゆっくりと成長します。

ただ稚魚の時に水温を下げすぎたり、餌不足が起こると成長障害を起こしてしまうため、稚魚の時にはしっかり育ててあげたいものです。

稚魚の時は高頻度の給餌と高水温で成長を促進してあげて、成魚になったら餌の頻度と水温を下げてあげると、成長がゆっくりになり寿命が伸びやすくなります。

繁殖行動の頻度を下げてあげることも、寿命の延長につながります。

特にメスは交尾と産仔でとても多くのエネルギーを使います。

産仔後に体調を崩したり、産仔中に死んでしまうメスがいるくらいです。

繁殖の頻度を抑えてあげることで、これらのリスクを下げることができ、寿命を伸ばすことができます。

これら以外にも、グッピーのストレスとなる要因を取り除いてあげると、グッピーは長生きします。

例えば、水質や水温の急変を避けるという事が挙げられます。

少ない水量で飼育しているとちょっとしたことで水質が変化してしまいます。

また、水量が少ないと外気の影響を受けやすく、日中と朝晩の水温の差が激しくなります。

このような環境はグッピーにとって大きなストレスです。

ストレスは免疫力を下げ、病気に罹るリスクを高め、結果として寿命を短くしてしまいます。

グッピーのストレスになる要因を減らしてあげることが、寿命を伸ばすことに繋がります。

グッピーの寿命についてまとめ

  • グッピーの寿命は1~2年ほど
  • グッピーの種類やオスメスの違いによる寿命の差はあまり無い
  • グッピーの寿命の兆候と病気の症状には似ているものがある
  • 生後どのくらい経過しているか? 他に病気のサインは出ていないか? という事も合わせて寿命かどうか判断する
  • グッピーのストレスを少なくしてあげることが寿命を伸ばすことに繋がる

今回はグッピーの寿命についてご紹介しました。皆様のグッピー飼育の参考にしていただけると幸いです。

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