グッピー飼育に必要なものは飼育セットでは揃わない!?必要な8品目+7品目

2021年9月28日

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グッピー飼育に必要なもの

グッピー飼育セットで必要なものは揃う?

グッピー飼育に必要なものはなに?

グッピー飼育・産卵・掃除それぞれに必要なものとは?

こんなグッピー飼育に必要なものについてご紹介いたします。

グッピー飼育セットで必要なものは揃わない

通販ショップなどでよく見かける「飼育セット」。

このタイトルだけ見るとなんだかそのセットさえ購入すればグッピー飼育に必要なものは揃うかのように思ってしまうかもしれませんが、意外と足りないものも多いものです。

確かに使わないものは入っていませんが、「飼育セット=必要なものが全て揃う」わけではありません。

飼育セットを購入することでとりあえずグッピー飼育を始めることはできるけれど、出来ればあれも必要、これも必要となることが多いものです。

よってグッピー飼育を始める前に必要なものを一通り理解しておきましょう。

その中でご自身の飼育スタイルに合わせて必要なものとなくても良いものを選別していくという方法が良いでしょう。

グッピー飼育に必要なもの

グッピー飼育に必要なものは、飼育スタイルによって変わります。

今回はグッピーを飼育するのに最低限揃えておきたい物をご紹介します。

  • 水槽
  • ヒーター、クーラー
  • 水温計
  • 濾過装置
  • 照明
  • 底砂
  • 水草

まず必要となるのは水槽です。グッピー飼育に必要な水槽の大きさは、飼育したい匹数によって変わります。

基本的にグッピーなどの小型の熱帯魚は、1匹に対して水1リットルが必要と言われています。

10匹以内の少ない匹数で飼育するなら、水量が10リットル入る水槽であれば十分です。

規格水槽だと、横幅30cm×奥行き18cm×高さ24cmのサイズがだいたい10リットルくらいの水量です。

水量10リットルの水槽でもいいのですが、水質が安定しやすいと言われているのは30リットルくらいからなので、できたら30cmキューブ水槽か45cm規格水槽から始めると、初心者の方でもグッピー飼育がしやすいでしょう。

将来的にグッピーを増やしたいと考えている方は、最初から60cm規格水槽を導入するのも良い方法です。

グッピーはとても繁殖させやすい熱帯魚です。

オスメスを一緒の水槽に入れておくだけで、どんどん増えていきます。

ただでさえ増えやすいグッピーですが、積極的に繁殖させると、面白いくらい増えていきます。

するとあっという間に水槽がグッピーでいっぱいになり、過密飼育状態になることが多々あります。

こうなってから慌てて水槽を増やしていくのは大変です。増やした水槽の置き場所にも困るでしょう。

それを見越して、最初から60cm規格水槽でゆったりと飼育し、計画的に繁殖させると、後から慌てずにすみます。

60cm規格水槽ですと、約60リットルの水量が入るので水質も安定しやすいです。キューブ水槽なら45cmの大きさを選ぶと良いでしょう。

水槽についてまとめると、10匹程度の飼育なら10リットルの水量が入る30cm規格水槽。

グッピー飼育初心者の方におすすめなのが、水量が30リットル前後入る45cm規格水槽か30cmキューブ水槽。

繁殖も視野に入れるなら60cm規格水槽か45cmキューブ水槽がおすすめとなります。

次に必要なものはヒーターです。そして、必要に応じてクーラーも用意しましょう。

グッピーは熱帯魚なので、低い水温には適していませんし、冬眠する能力もありません。

そのため日本の冬を乗り切るにはヒーターを使って水温を上げてあげる必要があります。

グッピーは適応温度が比較的広い熱帯魚で、20~28℃の水温が適応温度となっています。

適正温度は26℃なので、なるべく26℃前後の温度を保つようにすると良いでしょう。

この水温を保つために必要なのがヒーターとクーラーです。

特に必須と言っても過言では無いのがヒーターです。

水槽の大きさにあったヒーターを選ぶようにしましょう。

小さな水槽に合ったヒーターは、温度固定式のものが多いです。26℃か27℃固定のヒーターを選びましょう。

中型以上の水槽には、温度可変式のヒーターがおすすめです。

温度設定ができるヒーターだと、代謝を促進したい時や病気の治療の時に温度を高めにしたり、逆に代謝を下げたいときに温度を低めに設定したりという具合に、グッピーの状態に合わせて水温を変化させられるので便利です。

特に冬場はヒーター無しの無加温だとすぐに20℃以下になってしまうので、ヒーターを入れて水温を保ちましょう。

グッピーは熱帯魚なので、低水温には弱いですが、高水温には割と強いです。

30℃を超える水温にも耐えられますが、そんな水温が何日も続くと、さすがのグッピーもバテてしまい、体調を崩してしまいます。

夏場の水温もなるべく26℃前後、高くても28℃くらいでキープするのが理想です。

夏の高水温にはクーラーを使うと良いでしょう。

一口にクーラーと言っても種類があります。

水をクーラー本体内を循環させて水温を下げる水槽用クーラーと、水槽に風を送って水温を下げる冷却ファンがあります。

水槽用クーラーにはペルチェ式とチラー式の2つのタイプがあり、導入コストが安いのはペルチェ式です。ですが、それでも1万円以上はするので、ヒーターに比べると導入コストは高めです。

しかし、導入コストが高いだけに、確実に水温を下げることができます。

水槽用クーラーに比べてコストが安いのは冷却ファンです。

冷却ファンは、扇風機のようなファンを水槽上部に取り付け、水面に向けて風を送り水温を下げるものです。

コストが安く、取り付けも容易です。

しかし、水温は3℃程度しか下げることができないものがほとんどな上、水が蒸発する気化熱を利用して水温を下げているので、水槽の水の減りがかなり早くなるというデメリットがあります。

水槽のサイズや、日中の部屋の温度などを考慮して、どのクーラーを入れるか判断しましょう。

もしくは、日中出かけている間も、28℃以下の設定で部屋のエアコンを入れっぱなしにしておくのも1つの手です。これで水温が安定するならば、水槽用クーラーは必要ありません。

また、同じく、冬場も暖房を一日中ずっと入れっぱなしにできるのならヒーターは必要ありません。

1日中ずっとエアコンをつけっぱなしにしておくコストと、水槽用クーラーの導入コストなどを見比べてみて、コストが安い方を取り入れると良いでしょう。

水温を測るために水温計も用意しましょう。

濾過装置は水質維持に欠かせません。

水槽内に生体と水以外何も入れないベアタンクで、高頻度に水換えをするなら濾過器が無くても大丈夫ですが、グッピー飼育でそれは難しいです。

濾過装置を使うことで、水換え頻度を少なくすることができます。

濾過装置は物理的に汚れを取り除くだけではなく、バクテリアの住処になり、水質の向上と安定に役立つので、ぜひ導入しましょう。

濾過装置には外掛け式フィルターなどの外部フィルターや、オーバーフローのような装置など様々なものがあります。

水槽の大きさ・水量に合わせたフィルターを選びましょう。

忘れがちですが、照明もグッピー飼育に必要な設備の一つです。

まず、照明をつけた方が水槽内の景観がより美しく照らし出され、見やすくなります。

それだけではなく、グッピーなどの生体の健康にも照明は役立ちます。

グッピーは人間と同じで、明るい時に活動して、暗くなると休みます。そのため、照明が無く常に薄暗いと、日中と夜間のメリハリがつきにくくなります。

日中は照明を点灯し、夜間は消灯することで、グッピーに1日のメリハリとリズムをつけることができます。

こうすることで、休む時と活動する時のオンオフが作れるので、グッピーの健康が向上し、体色も良くなるなどのメリットがあります。

照明も忘れず付けてあげましょう。

水槽の底に敷く底砂もグッピー飼育に欠かせません。

底砂が無くてもグッピーは飼育できますが、底砂が無いとグッピーの糞が目立ったり、水草が配置しづらかったり、何よりバクテリアの繁殖する場所が無くなると言ったデメリットがあるので、なるべく底砂を敷いた方が良いです。

底砂がバクテリアの住処になり繁殖してくれるので、水質が安定しやすくなりグッピーも元気になります。

底砂には砂利やソイルなど様々なものがあるので、好みに合わせて選ぶといいですね。

おすすめはメダカ用の砂利です。

あまり粒が大きな砂利は、餌や糞が間に入り腐敗の原因になるのでお勧めできません。メダカ用の粒の小さな砂利を使うと良いでしょう。

また、中には水質を酸性に傾かせる性質のソイルなどがあります。グッピーは中性から弱アルカリ性を好む魚ですので、酸性に傾かせるタイプの底砂は使わないようにしましょう。

水草があるとグッピーのメスや稚魚の隠れ家になり、グッピー同士のストレスが減ります。また、水槽内の見た目的にも水草がある方が美しくなります。

ウィローモスやマツモ、アナカリスなど、好みの水草で水槽内を美しくレイアウトしてみましょう。

最後に必要なのは餌です。

当然ですが餌が無ければグッピーは餓死してしまいますので、必ず用意しましょう。

グッピーの餌は人工飼料で大丈夫です。

テトラやキョーリンなど様々なメーカーからグッピーの餌が販売されているので、好みのものを選びましょう。

以上8つがグッピーを飼育するのに最低限必要なものになります。

他にも細かく見ていくと様々な商品がありますが、どうしても必要な場合に購入すれば良いと思います。

例えば、カルキ抜き剤が必要だと考える方もいると思いますが、カルキは水道水を汲み置きしておけば抜けるので、必ずしもカルキ抜き剤が必要とは言いづらいです。

汲み置きするスペースが無かったりする場合には、カルキ抜き剤を使ってカルキを抜きましょう。

このように、その他の方法で代用できるものもありますが、上記でご紹介した8つは、用意した方がグッピー飼育がより安全に快適に行えるようになるので、揃えるようにしましょう。

飼育・産卵・掃除それぞれに必要なもの

ここまではグッピーを飼育するために必要なものをご紹介してきましたが、グッピーの飼育には飼育に必要なもの以外にも産卵に必要なものや水槽の掃除に必要なものなどもあります。

グッピー飼育は長期に渡って行うものですので当然掃除に必要なものも産卵に必要なものも揃えておいた方が良いでしょう。

グッピーの産卵に必要なもの

グッピーの産卵に必要なものは「産卵箱」です。

グッピーの親と稚魚を隔離せずに同じ水槽に入れておくと、体の小さな稚魚が親魚に食べられてしまいます。

これを防ぐために、稚魚を産みそうなメスを隔離する産卵箱が必要になります。

産卵箱が無くても稚魚を得る方法はありますが、確実に稚魚をたくさん増やすなら産卵箱を用意しましょう。

産卵箱は親魚の水槽に取り付けられるタイプがおすすめです。

「スドー サテライト」などが使い勝手が良いです。エアレーションも用意してあげると良いですね。

産卵箱を使う方法の他に、稚魚用に新たに水槽を用意する方法もあります。

この場合は次の物を用意します。

  • 水槽
  • スポンジフィルター
  • ヒーター
  • 水温計

最低限この4つを用意すると良いでしょう。

水槽のサイズは稚魚の数によって異なりますが、生まれたての稚魚のうちは、あまりに水槽が大きすぎると餌を見つけて食べるのが難しくなるので、少し小さめの10リットル前後の水量が入る水槽があれば十分です。

フィルターを取り付けて水質を安定させます。稚魚が吸い込まれないようにスポンジフィルターを使うと良いですね。

また、水温を26~28℃に保つためのヒーターも入れましょう。水温計も忘れずに。

以上の物を用意すれば、産卵後の稚魚だけを飼育する水槽になります。

そのほか、掃除用のスポイトがあると稚魚の食べ残しや糞の掃除が楽になります。

また、グッピーの稚魚は生まれたらすぐに餌を与える必要があるので、稚魚用の餌も用意しておいた方が良いでしょう。

親魚の餌をすり潰して与えることもできますが、手間がかかりますし、かなり細かくしないと稚魚が食べられないので、市販の稚魚用の餌を使った方が確実です。

グッピーの産卵前には以上の物を用意しておきましょう。

グッピー水槽の掃除に必要なもの

グッピー水槽を掃除するときに必要になるものは次の5つ。

  • メラミンスポンジ
  • コケ専用ヘラ、スクレーパー
  • ホース(クリーナーポンプ)
  • バケツ
  • パイプブラシ

水槽の主な汚れは水槽面に付着する「コケ」です。

コケが生えると景観が悪くなるので、コケが生え出したら早めに掃除しましょう。

生え始めのコケならメラミンスポンジで擦れば簡単に綺麗に落ちます。

こびり付いたしつこいコケには、コケ専用ヘラやスクレーパーを使います。

掃除で汚れた水を吸い出すためのホースとバケツは必須です。

ホースは水槽用のクリーナーポンプを用意すると良いでしょう。砂利掃除用のクリーナポンプがあるので、そちらを使うと底砂の砂利の中に入った糞も掃除できて便利です。

砂利を掃除するときは全部の面を一気に掃除しないようにします。砂利の中のバクテリアを全て吸い出してしまうのを防ぐためです。1/3~半分ほどの面積を掃除しましょう。

水も1/3程度を換えるようにします。一気に全ての水を換えると、水質が変化してグッピーの負担になります。

濾過装置のパイプを掃除するパイプブラシも用意しましょう。濾過装置の配管のパイプ内部も汚れが付着するので、定期的にパイプブラシで掃除したり、パイプを交換したりしましょう。

以上がグッピー水槽の掃除に必要な道具になります。

飼育セットにプラスαで揃える

通販ショップなどで、グッピー飼育初心者の方にも安心な「飼育セット」が売られています。

このような飼育セットにプラスして購入した方が良いものはなんでしょうか。

飼育セットの内容によりますが、最初にご説明したグッピー飼育に必要なもの8つを、すべて網羅している飼育セットは無いので、足りないものを買い足していくイメージになります。

例えば、「ジェックス グッピー元気 ラクラクセット」には、以下のようなものが揃っています。

ジェックス グッピー元気 ラクラクセット

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  • ガラス水槽
  • 外掛け式フィルター
  • スチロールふた
  • 温度固定式ヒーター
  • カルキ抜き剤
  • 水質調整剤

以上の6点です。

この他揃える必要があるのは5つ。

  • 水温計
  • 照明
  • 底砂
  • 水草

飼育開始が夏場ならばクーラーも用意します。

また、水換え用のバケツやクリーナーポンプなども早めに揃えていきましょう。

飼育セットのセット内容として多いのが、「水槽」、「フィルター」、「ヒーター」のセットです。

値段が高くなるにつれ、照明などのその他のものがセット内容に入ってきますが、「底砂」が入っていることは少ないですし、「水草」が含まれているものはほとんどありません。

見た目を気にせず最低限の物だけで飼育を開始するなら、水槽とフィルターとヒーターの3点だけでも飼育できなくはありません。

ですが、やはりしっかりとした環境、景観で飼育したいと思ったら、底砂や水草は必要ですし、照明も揃えた方が良いです。

購入したグッピー飼育セットの内容を確認して、足りないものを購入していくようにしましょう。

グッピー飼育に必要なものまとめ

  • グッピー飼育セットだけでは必要なものが揃わない
  • バクテリアの住処になるので底砂は敷いた方が良い
  • グッピーの産卵前には産卵箱や稚魚用水槽を用意する
  • 水槽のコケ掃除はメラミンスポンジなどでこまめに行う

今回はグッピーの飼育セットや飼育に必要なものをご紹介しました。皆様のグッピー飼育の参考にしていただけると幸いです。

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