グッピーの水換え方法を間違えた!?ショックを起こした・動かない・死んだ!

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グッピーの水換え

グッピーは水換えでショックを起こす?

グッピーが水換え後に動かないのは問題?

グッピーが水換え後に死んだ?

グッピーの水換え時のカルキ抜きが問題?

グッピーの水換えの正しいやり方とは?

グッピーの水換え頻度はどのくらいが良いのか?

こんなグッピーの水換えに対する疑問についてご紹介いたします。

グッピーは水換えでショックを起こす?

水槽の水換えはグッピー飼育をする上でとても重要なものですが、水換えを行うことでグッピーがショックを起こしてしまう事があります。

グッピーが水換えでショックを起こす原因とはなんなのでしょうか。

水槽の水換え時にグッピーがショックを起こす原因として次の2つが考えられます。

  • 水質(pH)の急変によるショック
  • 水温の急変によるショック

グッピーはとても丈夫な魚で水質の変化に強く、適応温度も幅広いものです。

しかしそれは、「緩やかに」水質や水温が変化した場合の話です。

「短時間で急激に」水質や水温が変化すると、いかに丈夫なグッピーでもその変化に対応できずにショックを起こします。

残念ながら、ショック状態を治す手立てはありません。

ダメージが軽ければ回復することもありますが、ショックのダメージが深刻な場合は死んでしまいます。

また、一旦回復したように見えても、体へのダメージが深く残っていると、数日後に体調を崩して死んでしまうというケースもあります。

そのため、pHや水温のショックを起こさせないように予防することが最も大切です。

どの程度のpH・水温の変化でショックを起こすかは個体差があるので、変化は少なければ少ない方が安心です。

このように水換え方法を間違えるとpHショックや水温ショックを起こしやすいので、負担の少ない正しい方法で水換えを行いましょう。

グッピーが水換え後に動かない

水換えをした後、グッピーが水面近くでジッとして動かない。

そのような状態のグッピーは、pHショックや水温ショックを起こした可能性があります。

水換えに伴ってpHや水温が急激に変化してしまうと、グッピーはショックを起こします。

ジッとして動かなくなるという症状の他にも、次のような状態が見られたらショックを起こしている可能性が高いです。

  • 暴れるようにクルクルと泳ぎ回る
  • フラフラと力なく泳ぐ
  • 呼吸が荒くなる(エラの動きが激しい)

このような様子が見られたら、ショックを起こしていると考えられます。

ショックを起こしてしまったら、治す手立てが無いので、グッピーの体力を信じて回復するのを見守るしかありません。

しかし、どうしてショックが起こったのか、原因を調べることは大切です。

同じ事を繰り返さないためにもショックの原因を探りましょう。

  • 水換えの量が多かった
  • しばらく水換えをしていなかったのにいきなり水換えをした
  • 水槽内の水温と水換え用の水の水温に大きな差があった
  • 一気に水を入れたことで底砂の汚れが舞い上がり水質が変化した

など、ショックを起こす原因がなかったか考えてみましょう。

一度に大量の水を換えると水槽内の水質がガラッと変わってしまいます。

pHはもちろん、バクテリアの割合など水槽内の環境が大きく変わってしまうので、水質変化のショックを起こしやすくなります。

また、しばらく水換えをしていないと水槽内のpH値が徐々に変化していることがあります。

グッピーの糞や餌の食べ残しなどにより、水槽内の水のpH値が徐々に酸性に傾くといったケースです。

この場合、少しずつ酸性に傾くので、グッピーはその水質に対応して生き抜くことができます。

酸性の水質に慣れた状態で、急に水換えをするとショックを起こす可能性があります。

なぜかと言うと日本の平均的な水道水の水質は、中性から弱アルカリ性だからです。水槽内の水質が酸性に傾いているのを知らずに水換えを行うとpHがガラッと変わってしまうので、グッピーがショックを起こしてしまうことがあるのです。

よって長い期間水換えをしていない場合には、まず水槽内の水のpH値を調べてから水換えを行いましょう。水換えの際も、少量をゆっくりと換えるようにします。

水質だけではなく、水温が急に変化することでもグッピーはショックを起こします。

水槽内の水温と水換え用の水の水温の差が大きいとショックを起こしやすくなります。

事前に水温を合わせてから水換えをしましょう。

水を水槽内に入れる際も注意が必要です。

そのまま一気に水を入れると底砂が舞い上がってしまいます。すると、底砂の中の糞などの汚れも一緒に舞い上がります。

これが原因で水が汚れ水質が変わってしまう事があります。

水を入れる際は発泡スチロールなど何か水面に浮かべて、それに水を当てながらゆっくりと注ぎましょう。

グッピーの水換え時のカルキ抜きが問題?

グッピーがショックを起こしたり死んだりしてしまうのは、水換え時のカルキ抜きが問題なのでしょうか。

カルキ抜きの方法は色々ありますが、例えばカルキ抜き剤の使用方法を間違えていたからといって、グッピーがショックを起こしたり、すぐに死ぬような事はあまり考えられません。

また、カルキが抜けていない場合にもグッピーがすぐに死んでしまうことはありません。

よって水換え後にグッピーがすぐに死んでしまう原因として、カルキ抜きの間違いが原因とは考えにくいです。

しかし、長期的に見るとカルキ抜き剤の過剰使用や、カルキが抜けていない水の使用はグッピーに害があり、場合によってはグッピーが死ぬ原因になります。

まず、カルキがちゃんと抜けていない時に起こる問題をご説明します。

水道水の中には、水を殺菌するためのカルキ(塩素)が入っています。

このカルキは、魚などの粘膜やエラを刺激し、傷つけてしまいます。

人間で例えると、プールに入った時に目が赤くなる事がありますよね。あれはプールの中の塩素が目の粘膜を刺激した結果、目が充血した状態です。

魚にも同じことが起こります。

カルキがグッピーの粘膜などを刺激して傷つけます。ですが、これだけでグッピーがすぐに死んでしまうわけではありません(エビなどのデリケートな生物はこれだけでも死ぬことがあります)。

しかし、カルキで粘膜などが傷ついた状態が長く続くと、グッピーは衰弱してしまいますし、病気にも罹(かか)りやすくなります。

これが原因で死んでしまうことがあるでしょう。

また、カルキは水槽内の有益な濾過バクテリアを殺してしまいます。

これにより濾過バクテリアと有機物の比率が変わり、水槽内の環境が悪化することで、最終的にグッピーが死んでしまいます。

このように、カルキ入りの水道水をそのまま使ったからといって、グッピーがすぐに死ぬことはないですが、徐々にグッピーの体調や水槽内の環境が悪化して、最終的には死んでしまう事があります。

逆にカルキ抜き剤を適量よりも多く使ってしまった場合はどうでしょうか。

この場合もすぐにグッピーに影響が出るわけではありません。

ですが、長期間にわたってカルキ抜き剤を適量よりも多く使っていると、水が酸性に傾いたり、グッピーのヒレに穴が開く「ピンホール」の原因になったりします。

カルキ抜き剤は適量を使いましょう。

このように、水換え時のカルキ抜きを間違えていても、グッピーがショックを起こしてすぐに死んでしまうことはありません。

ですが、この間違いを長期的に繰り返していると、グッピーの体調や水槽内の環境が徐々に悪化していき、最終的にはグッピーが死んでしまうので、正しい方法でカルキを抜き、水換えをしましょう。

グッピーの水換えの正しいやり方

グッピーの水換えの正しいやり方とはどのような方法でしょうか。

基本となる水換え方法は次の通りです。

  • 1~2週間に一度、全水量の1/3から半分の水を換える
  • 水換え用の水はカルキを抜いておく
  • 水温を合わせる
  • 水面に発泡スチロールを浮かべるなどしてゆっくりと水を注ぐ

水換え頻度は飼育環境によって変わりますが、基本的には1~2週間に一度行うようにします。

その際、換える水の量は全体の1/3ほどが良いでしょう。多くても半分までに留めます。こうすることで、水槽内の水質が急激に変化する事を防ぎます。

水換えに使う水はカルキ抜きしたものを使いましょう。

カルキを抜く方法は色々ありますが、最も確実で簡単なのがカルキ抜き剤を使う方法です。

カルキを抜くのに何も使いたくないと言う場合には、水道水を1日ほど汲み置きしておきましょう。時間はかかりますが、これだけでカルキは抜けます。

次に、水換え用の水の水温を水槽内の水温と同じくらいにしてから水槽内に注ぎ入れます。

水温差が大きいとグッピーがショックを起こすので、だいたい同じくらいの水温にしてから、ゆっくりと注ぐようにしましょう。

水を注ぐ際は、水槽の水面に発泡スチロールなどを浮かべるなどして、そこに水を当てながらゆっくりと注ぎます。こうすることで、底砂と汚れが舞い上がる事を防ぎます。

以上がグッピーへの負担が少なく、ショックなどが起きにくい正しい水換え方法です。

グッピーの水換え頻度の考え方

グッピーの飼育水槽の水換え頻度は、飼育環境によって変わるのですが、どのような事を考えて水換え頻度を決めていけば良いのでしょうか。

水換えはアクアリウムに欠かせない重要なものです。

では、水換えをする目的とはなんでしょうか。

水換えは「魚が住みやすい水質を維持する」という目的で行います。

安定した水槽内の環境というのは、濾過バクテリアや有機物、アンモニア濃度などのバランスが取れている環境です。

このバランスを保ち、魚が住みやすい環境を維持するために水換えを行うのです。

なので、水換えを行う頻度は、「水槽内のバランスを保つために必要な頻度」を考えて決めていきましょう。

例えば、まだ立ち上げて間もない水槽では、濾過バクテリアがそれほど増殖できていません。

このような環境の水槽で、生体数や餌の回数を増やしすぎると、濾過バクテリアが処理できる量よりも有機物の量の方が多くなり、水が早く汚れます。

そのような場合は水換え頻度を多めにし、物理的に有機物を取り除いてあげることで、水槽内のバランスを保ちます。

逆に、水槽を立ち上げてから日数が経ち、濾過バクテリアがしっかりと増殖し、生物濾過がうまく回っている水槽ならば、2週間に一回程度の水換えで十分です。

このように、水槽内の状況に合わせて水換えを適切に行う必要があります。

では、どのような事を目安に、水槽内の環境の良し悪しを判断すれば良いのでしょうか。

方法としては、pH値やアンモニア、亜硝酸塩などの数値を測定して確認する方法や、グッピーの様子を見て判断するという方法があります。

水が汚れてくると、pH値が酸性に傾いたり、アンモニアや亜硝酸塩の数値が高くなります。

水換え時にこれらの数値を確認し、前回の水換え時の数値とそれほど変動していないようならば、適切な水換え頻度だと言えます。

数値が高く(悪く)なっているなら、水換えの頻度をもう少し増やしたほうが良いです。

数値を測る方法の他に、グッピーの様子から判断する方法もあります。

  • 餌を元気よく食べているか?
  • 体の色艶は良いか?
  • 元気に泳いでいるか?

水槽内の環境が良ければ、餌をよく食べ元気に泳ぎますし、体の色艶も良くなります。

逆に環境が悪ければ、食欲が落ち、あまり動かなくなり、体の色がくすんできます。

多少経験が必要ではありますが、毎日グッピーを観察していると様子の違いに気づくようになってきます。

このようにグッピーの状態を見ることでも水槽の環境を判断することができますので、水換え時期の目安にしてみてください。

また、水槽内の環境を安定させる要素は水換えだけではありません。

  • 水量
  • 生体数
  • 餌の量
  • フィルターの強さ

などの要素も、水槽内の環境や水換え頻度に影響を与えます。

グッピー飼育でいえば、「グッピー1匹に対して水1リットル」、「餌は5分以内に食べ切れる量を1日1~2回」が、適切な生体数と餌の量です。

水量が少なく、生体数や餌の量が多ければ、水は早く汚れるので水換え頻度を多くしなくてはいけません。

また、水量や生体数に比べてフィルターの濾過能力が低い場合も同様です。

これらの要素を適切に調節することで、少ない水換え頻度でも水質を安定させる事ができるようになります。

アクアリウムは水質を安定させ維持させることが最も重要と言えます。

そして、水換えは水質の安定に欠かすことができません。

まずはグッピー飼育の基本的な生体数や餌の量などを守りながら、一般的に言われている水換え頻度である1~2週間に1度の1/3の水換えを行っていきましょう。

その中で、数値を測定したりグッピーの様子を観察したりしながら、ご自身の飼育環境にあった水換えタイミングの感覚を養っていくと良いでしょう。

グッピーの水換え方法まとめ

  • 水換えによる水質や水温の急変でグッピーはショックを起こす
  • ショック症状を治療する方法は無いので、ショックを起こさせない事が大切
  • カルキ抜きの使い方のミスが原因でグッピーがすぐに死ぬ事は無いが、長期的にみると悪影響がある
  • 水換え頻度は水槽内の水質の安定を考えて決める

今回はグッピーの水換えの注意点についてご紹介しました。皆様のグッピー飼育の参考にしていただけると幸いです。

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