30cm水槽のコリドラスの数は何匹くらいが最適?
45cm水槽のコリドラスは何匹?
60cm水槽のコリドラスは何匹?30匹でも大丈夫?
水槽の大きさに対するコリドラスの数の決め方は?
こんな水槽の大きさとコリドラスの数に関する疑問についてご紹介いたします。
目次
水槽の大きさに対するコリドラスの数の決め方
「コリドラスを飼いたいけれど、どのくらいの大きさの水槽に何匹くらい入るのか?」
かわいいコリドラスですから、たくさん飼ってみたくなる気持ちもわかります。
ですが、水槽サイズに見合わない数を飼ってしまうと過密飼育となり、コリドラスの体調不良に繋がりかねません。
それでは、コリドラスを健康に飼育するための水槽サイズと匹数は、どのように考えて決めれば良いのでしょうか?
水槽のサイズにおけるコリドラスの適正数を決めるポイントとして、次のような点を考えて決めるようにすると良いでしょう。
- 水槽底面スペースの広さ
- コリドラスの成魚の大きさ
- 餌を食べる量
コリドラスの生活の中心は水槽の底面です。
そのため、中層から上層を泳ぐ他の魚たちと比べ生活スペースが狭いので、飼育できる匹数もそれらの魚に比べると少な目になります。
また、「30cm水槽にはコリドラス〇匹まで」とあったとしても、水槽の形によって底面スペースの広さが異なるため、飼育できる匹数も変わります。
例えば、30cm規格水槽と30cmキューブ水槽の場合、底面の広さが異なります。
30cm規格水槽は、幅30cm、奥行き18cm、高さ24cmというサイズが一般的で、入る水量は約11リットルです。
底面スペースの広さは、30cm×18cm=540㎠ となります。
一方の30cmキューブ水槽は、幅30cm、奥行き30cm、高さ30cmで、水量は24.4リットル入ります。
底面スペースの広さは、30cm×30cm=900㎠ です。
水量・底面スペース共に30cmキューブ水槽の方が多いので、同じ30cm水槽でもキューブ水槽の方が飼育できる匹数が多くなります。
このように、コリドラスを飼育する際には、底面スペースの広さを意識して水槽を選ぶと良いですね。
次に考えたいのが、コリドラスが成魚(大人)になった時のサイズです。
アクアショップなどで販売されているコリドラスは、多くが幼魚サイズのものです。
大体2cm~3cm前後の大きさしかありません。
この2cm~3cm程度の大きさで何匹入るのかを考えてしまうと、コリドラスが大人になった時に水槽が手狭になってしまいます。
例えば、小型で人気の高いコリドラスパンダの2cm~3cmサイズのものを、30cm規格水槽に6匹入れたとします。この段階でちょっと多いかな? というくらいの匹数です。
コリドラスパンダは確かに小型ですが、それでも成長すれば最大で5cm程度の大きさになります。
このサイズにまで成長したコリドラスパンダ6匹には、30cm規格水槽は狭いです。
飼育出来なくはないですが、水質維持にかなり気を使うことになるので、水槽サイズを上げた方が安心です。
このように、成魚サイズを考慮しないで飼ってしまうと、後々水槽を買い替えるハメになるので、コリドラスが大人になったサイズを確認してから飼育匹数を決めると良いですね。
最後に考えたいのがコリドラスの餌の量です。
コリドラスは他の熱帯魚と比べても餌をたくさん食べる種類の魚です。
餌をたくさん食べると言うことは、排泄物の量も多くなります。
排泄物の量が多いと水が汚れやすいので、1匹に対する必要な水の量が増えます。
体長が3cm~4cm程度の小型の熱帯魚の場合、1匹あたり2リットルの水が必要と言うのが一般的です。
コリドラスパンダなどは成長しても4cm~5cmと小型な部類ですが、餌を食べる量がとても多いので、1匹2リットルでは足りません。
コリドラスの場合は1匹3~4リットルで考えた方が良いでしょう。これは5cm程度のコリドラスの場合なので、10cm程度になる大型の種類の場合には、1匹あたり10リットル前後で考えた方が良いです。
以上が、水槽サイズに対するコリドラスの導入匹数の考え方です。
実際には、フィルターの濾過力や水換え頻度を工夫することで、水槽サイズにおける適切な匹数よりも多くの数を飼育することは可能ですが、やはり管理が難しくなります。
そのため、コリドラス飼育初心者の方は、水槽サイズに余裕を持った匹数を飼育することをおすすめします。
30cm水槽のコリドラスの数は何匹くらいが最適?
水槽の大きさによるコリドラスの飼育匹数の決め方は分かりましたが、30cm水槽にはどのくらいの数のコリドラスを導入できるのでしょうか?
また、30cmのコリドラス水槽でのレイアウトはどのようにすれば良いのでしょうか?
前述のように、30cm水槽にも様々な種類があります。
一般的な30cm規格水槽の場合だと、水量が11リットル程度なので、3cm~4cmサイズのコリドラスで5匹程度。7cm~10cmサイズのコリドラスなら1~2匹が限界です。
30cmキューブ水槽なら、3cm~4cmサイズで10匹程度はいけます。大型種なら3~4匹くらいでしょう。
30cm水槽は主に、ミニコリのコリドラスピグミーや小型のコリドラスパンダなどを、数匹飼育して楽しむといったサイズの水槽です。
または、繁殖して生まれたコリドラスの稚魚を育成するための繁殖水槽としてちょうど良いサイズでもあります。
レイアウトはあまりゴチャゴチャさせず、小型の流木を一つ入れたり、土管などの隠れ家を1つ設置する程度が良いでしょう。
とにかくシンプルなレイアウトを目指すべきです。
底面スペースが狭いので、色々と設置してしまうとコリドラスの泳ぐスペースが無くなってしまいますので注意してください。
45cm水槽のコリドラスは何匹?
ある程度の匹数のコリドラスを導入したいのなら、45cm以上の水槽がおすすめです。
45cm規格水槽には、3cm~4cmサイズのコリドラスなら8匹~10匹。7cm以上のサイズなら4匹~5匹ほどです。
45cmキューブ水槽なら水量がかなり多いので、小型のサイズで30匹くらいまでいけます。
大きなサイズのコリドラスも8匹前後入れて問題ありません。
45cm水槽あたりからまとまった数のコリドラスを導入できるので、コリドラスが群れで泳ぐ姿を見たい場合、このくらいの水槽サイズが必要になります。
また、他の熱帯魚との混泳も可能です。
コリドラスの繁殖を考えている場合にも、このくらいの水槽サイズから行うと良いですね。
45cmのコリドラス水槽なら、レイアウトの幅も出てきます。
水草をいくつか入れたり、流木を設置するなど、自由にレイアウトしてみましょう。
60cm水槽のコリドラスは何匹?30匹でも大丈夫?
60cm水槽のサイズなら、コリドラスは何匹位入れられるのでしょうか? 30匹程度入れても問題ないのでしょうか?
60cm水槽ともなると、入れらるコリドラスの数もかなり多くなります。
60cm規格水槽なら、3cm~4cmサイズのコリドラスで20匹くらい。7cm以上の大きなサイズなら10匹以下まで入れられます。
60cmキューブ水槽では、3cm~4cmサイズで30匹以上余裕で飼育できます。大型サイズでも12匹~13匹入れられるでしょう。
このサイズの水槽になると、底面スペースがかなり広い上に水量もとても多くなります。
そのため、飼育できるコリドラスの数がかなり増えます。
最大5cm程度の小型サイズのコリドラスの場合、60cm規格水槽だと30匹はちょっと多いですが、濾過力の高いフィルターを導入したり、水換え頻度を上げるなどして水質維持に力をいれれば、30匹でも飼育できなくはないです。
余裕を持つならワイドサイズやキューブ型がいいですね。これらのサイズなら小型のコリドラス30匹でも余裕で飼育できます。
ただし、60cm水槽はそれなりに大きいですし、ワイドやキューブだと水量が100リットルを超えるので、水槽を置く場所の重量対策を行った方が良いでしょう。
60cm水槽なら、複数の種類のコリドラスを一緒に飼育する事ができますし、他の小型の熱帯魚を複数入れて混泳させることも可能です。
水量が多いため水質や水温が安定しやすいというメリットもあるので、置き場所さえ確保できるのなら、コリドラス水槽としては60cm水槽が最もおすすめです。
サイズが大きい60cm水槽ならではのレイアウトの楽しみとして、大きめの流木や水草を入れてみるのも良いですね。
アヌビアスハスティフォリアのような、大きく成長する水草をドンッと入れるのも、見栄えが良くおすすめです。
コリドラスの水槽サイズと数まとめ
- 水槽サイズとコリドラスの数は底面の広さや水量で考える
- 30cm水槽は小型のコリドラス数匹程度の飼育に適している
- 45cm水槽ならコリドラスパンダのサイズで10匹程度
- 60cm水槽は30匹飼育も可能なので、たくさんコリドラスを飼育したい人におすすめのサイズ
今回はコリドラス水槽の大きさとコリドラスの数の関係についてご紹介しました。皆様のコリドラス飼育の参考にしていただけると幸いです。
コリドラスの飼育適正数がわかったら、次はお好みのコリドラスを探しに行きましょう!