ミナミヌマエビの卵がなくなった?なくなる理由は脱卵?食べられた?

2022年10月12日

※この記事では広告を表示しています。

ミナミヌマエビの卵がなくなった

ミナミヌマエビの卵がなくなった?減る理由は?

ミナミヌマエビは卵を落とすことがある?

脱卵したミナミヌマエビの卵は孵化する?

ミナミヌマエビの卵をメダカが食べる?隔離するべき?

こんなミナミヌマエビの卵がなくなる理由についてご紹介いたします。

ミナミヌマエビの卵がなくなった?減る理由は?

抱卵中のミナミヌマエビの卵が急になくなることがありますが、卵がなくなる理由は主に2つです。

  • 卵の脱卵
  • 卵が捕食されてしまう

卵の脱卵

脱卵は様々な理由によって親エビ自ら卵を落としてしまうことにより起こります。

脱卵は、条件次第で比較的よくおこりますが、対策をすればその確率は抑えられます。

脱卵の理由については次の章で詳しくご紹介しますので参考にしてみてください。

卵が捕食されてしまう

2つ目は混泳している他の生き物によって捕食されてしまうことです。

普段から混泳が上手くいっている水槽であれば、捕食される可能性は低いですが、エサが不足気味になると食べられる可能性もゼロではありません。

熱帯魚などの魚類に限らず、ミナミヌマエビも含め、水槽内の生き物に満遍なく餌が行き渡るようにしましょう。

また襲われた時に隠れられる場所を十分に作っておくことも大切です。

水草を多めに入れたり、流木などをレイアウトするなどしてミナミヌマエビの隠れ家を増やしてあげましょう。

ミナミヌマエビは卵を落とすことがある?

ミナミヌマエビはさまざまな理由によって、抱卵中の卵を落とすことがあります。

一番多い原因が脱皮による脱卵です。

抱卵中に脱皮をすると、脱いだ皮と一緒に卵を落としてしまいます。

ミナミヌマエビの脱皮には2つあり、1つは成長に伴う通常の脱皮です。

そしてもう1つが水換えなど急激な水質変化によって促される脱皮です。

通常の脱皮であれば、たまたま抱卵期間と脱皮のタイミングが合わさってしまったことなので対策のしようがありません。

残念ですが、次の産卵に期待しましょう。

反対に水質変化による脱皮は、ある程度防げます。

ミナミヌマエビは急激に水質が変化すると、浸透圧の違いなどによって、環境に適応しようと脱皮をします。

仮に抱卵中であっても水質が大きく変わると脱皮してしまい、卵も落としてしまうのです。

この脱皮を防ぐために、抱卵中にはなるべく水換えをしないようにしましょう。

水換えを控えるためには、日ごろからろ過能力に余裕を持たせる、餌をあげすぎないなど水質を悪化させない工夫が必要です。

しかし複数のミナミヌマエビを飼育していると、変わるがわる抱卵して、水換えをするタイミングがない場合もあります。

また、気を付けていても水質が悪化してしまうこともあるでしょう。

そんな時は普段より少ない水量の水換えをこまめに行うことをおすすめします。

少ない水量の水換えであれば、水質の変化も最小限に抑えられます。

もう1つの理由はストレスです。

ストレスにはさまざまなものがありますが、親エビにストレスがかかると、自分が生きることに精一杯になります。

すると卵を捨てて自分が生き伸びることを選ぶのです。

混泳生物からの攻撃、オスからの執拗な交尾の要求、エサ不足などが考えられます。

混泳生物からのストレスを減らすためには

  • 隠れ家をたくさん用意する
  • 生体数を減らす
  • 気性の荒い生物を入れない
  • エサを十分に与える

などが考えられます。

繁殖を成功させたいと思うのであれば、ミナミヌマエビが安心できる環境をつくってあげましょう。

また雌雄のバランスも大切です。

成熟したオスの数が多すぎると、メスは次々と交尾を要求される可能性があります。

オスから逃げられるように、やはり隠れ場所を多くするのも大切です。

脱卵したミナミヌマエビの卵は孵化する?

孵化させるには、人工的に世話をして孵化させましょう。

抱卵中の親エビは、ただお腹に卵をつけているだけではなく、パタパタと脚を動かして、新鮮な水と空気を卵に送り続けています。

そのため、脱卵した卵は卵をそのままにしておくと、新鮮な水や空気を得られずに死んでしまいます。

そこで親エビの代わりに、卵に新鮮な水と空気をかけ続ける仕組みを作りましょう。

まずそのままでは他の生き物や親エビに食べられてしまうので、隔離ケースや産卵ケースなどに隔離します。

エアーレーションで水流を起こせる商品であれば、エアーポンプにつなげばケース内に水流ができるので問題ありません。

水流を起こせない商品の場合は、ケース内にエアーストーンを入れて、ポコポコとエアーレーションしてください。

どちらの場合も、強すぎると卵が舞ってしまってよくありません。

「卵は舞わないけど、しっかりと水流が当たる」、そんな強さに微調整するのがポイントです。

水温にもよりますが、産卵から3週間ほどで孵化しますので、それまで世話をしましょう。

途中で白濁した卵が出てきたら、それは死んでしまったものです。

カビや水質悪化に繋がりますので、取り出してください。

孵化した稚エビは水槽内に解き放っても大丈夫ですが、解き放つ際は、他の生き物に食べられやすいので注意してください。

ミナミヌマエビの卵をメダカが食べる?隔離するべき?

メダカはミナミヌマエビを襲って卵を食べるようなことはほとんどありませんが、孵化したあとの稚エビは食べます。

しかし対策をすれば隔離する必要はありません。

稚エビが食べられないようにするには、隠れる場所をたくさん作ってあげることです。

水草や流木、岩組などで隠れる場所が増えると、稚エビの生存率があがります。

そもそもミナミヌマエビとメダカの生活エリアが違います。

ミナミヌマエビは水底付近や水草などの影で生活します。

それに対し、メダカは主に表層付近で生活しています。

そのため、ある程度水深がある水槽であれば、遭遇する機会もそれほど多くなく、捕食されることも少ないのです。

もちろんお互いの生活圏に入ることはあるので、やはり隠れる場所を作ることが大切です。

ミナミヌマエビの卵がなくなる理由まとめ

  • ミナミヌマエビの卵は、親エビ自ら脱卵すること、他の生き物に食べられてなくなることがある。
  • 脱卵するのは、親エビがストレスを受けている場合と、抱卵中に脱皮をしてしまう場合が多い。
  • 抱卵中の脱皮を防ぐためには、極力水換えをしないようにする。
  • 脱卵した卵は、隔離して世話をすれば孵化させられる。
  • メダカはミナミヌマエビを襲って卵は食べないが、孵化した稚エビを食べるので、隠れ場所を作ることが大切。

今回はミナミヌマエビの卵がなくなる理由についてご紹介しました。皆様のミナミヌマエビ繁殖の参考にしていただけると幸いです。

よくある疑問の関連記事

-ミナミヌマエビ
-