ミナミヌマエビの脱皮頻度はどのくらい?
ミナミヌマエビの脱皮頻度は何に影響される?
ミナミヌマエビの脱皮の回数が多いのは良いこと?
こんなミナミヌマエビの脱皮頻度に関する疑問についてご紹介いたします。
目次
ミナミヌマエビの脱皮頻度はどのくらい?
ミナミヌマエビは稚エビの時には2日に1回位の頻度で脱皮を繰り返します。
脱皮の間隔が短いという事は、それだけ急激なスピードで大きくなっている証でもあります。
大きくなるに連れて脱皮頻度は徐々に少なくなり、成熟したミナミヌマエビの場合には10日に1回位の脱皮頻度になります。
さらに最終的には1ヶ月に1回程度の頻度へとなっていきます。
ミナミヌマエビなどの甲殻類は成長のために脱皮を繰り返します。
よってミナミヌマエビが脱皮をする事自体は悪いことではなく正常な事です。
ただ、脱皮には最適な頻度というものがありますので、ご自身の飼育されているミナミヌマエビが適正な頻度で脱皮をしているか定期的に確認してみましょう。
ミナミヌマエビの脱皮頻度は何に影響される?
先に述べましたようにミナミヌマエビの脱皮頻度を決める要素は成長スピードです。
稚エビの頃は細胞分裂が盛んなため、成長スピードも早く脱皮の頻度も高くなります。
しかし、ミナミヌマエビの脱皮頻度を決める要因は成長スピードや成長過程だけではなく、外的要因によって脱皮を促進する事もあります。
新しい水槽への移動や大掛かりな水換え、水槽のリセットなどミナミヌマエビを取り巻く環境が大きく変わる時に脱皮をする事があります。
これは環境の変化に適応するために新しい殻を形成するためとも言われています。
そんな環境の急変によって起こる脱皮はミナミヌマエビにとって良い事ではありません。
出来るだけ外的要因による脱皮頻度は少なくするような飼育を心がけたいものです。
ミナミヌマエビの脱皮の回数が多いのは良いこと?
ミナミヌマエビの脱皮には理由と適正な頻度があるため、脱皮の回数が必要以上に多い事は良い事ではありません。
ヌマエビの仲間は水中で二酸化炭素とカルシウムを取り込み、体内で炭酸カルシウムの殻を生成します。
体内でそのようなものを作り出すためには想像以上のエネルギーを消費するため頻繁な脱皮はミナミヌマエビの寿命を縮める原因にもなりかねません。
脱皮をするためにはそれだけのエネルギーを消耗します。
成長によって起こる脱皮時にはそのための準備期間がありますが、環境の変化によって起こる脱皮には、その準備期間がありません。
よって準備不足(エネルギー不足)の状態で脱皮を迎えてしまうと脱皮不全によって死んでしまうリスクさえあります。
そんなミナミヌマエビの脱皮不全を起こさないためにも水質の急変が起こらないような管理が必要です。
水換え時には大量の水を一気に交換するのではなく、3分の1や5分の1など、決めた量の水換えをこまめに行う方が環境の急変は抑えられます。
また、少ない量の水換えで効率よく水質維持をするためには水槽の底に溜まった有機物を上手に排出する事が必要となってきます。
プロホースなどで定期的に掃除を行うと水質維持がしやすくなります。
掃除と並行して水槽内を汚さないようにする事も大切です。
そのためには過剰な餌やりを控えて餌の量を少なく抑えるようにしましょう。
人工フードだけだと調整が難しい時には人工フードの他にもミジンコや植物プランクトン、光合成細菌などを餌として与える事で水槽を汚しにくく、ミナミヌマエビの餌を確保する事も出来ます。
余談ですが、ミナミヌマエビが脱皮をして残った殻はそのままにしておいて問題ありません。
殻は水槽内では貴重なカルシウム源となるため、ミナミヌマエビが残さず食べてしまいます。
逆に過敏になり過ぎて脱皮した殻まで毎回綺麗に掃除してしまうとカルシウム不足となり、その結果脱皮不全の原因となってしまう事もあります。
ミナミヌマエビにとって必要な栄養素を意識する事もミナミヌマエビを上手に育てるコツの一つとも言えます。
ミナミヌマエビの脱皮頻度まとめ
- ミナミヌマエビの脱皮頻度は成長ステージ毎に変わる
- 稚エビの時には2日に1回、成熟すると10日に1回位で最終的には1ヶ月に1回位になる
- ミナミヌマエビの脱皮頻度は成長ステージ以外にも外的要因によって影響を受ける事がある
- 環境の変化や大掛かりな水換えなどによるストレスによって起こる脱皮はミナミヌマエビの負担となるので控えたい
- 脱皮頻度が高すぎると脱皮不全などのリスクも高まる
- 脱皮にはカルシウムをたくさん必要とするため、脱皮した殻は大事な栄養源となるうえ、カルシウムを与える事も効果的
今回はミナミヌマエビの脱皮頻度に関する疑問についてご紹介しました。皆様のミナミヌマエビ飼育の参考にして頂けると幸いです。