ミナミヌマエビの稚エビの餌は?何を食べる?与え方は?

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ミナミヌマエビの稚エビの餌

ミナミヌマエビの稚エビの餌は?何を食べる?

ミナミヌマエビの稚エビの餌はどのように与える?

水草などが沢山あれば稚エビの餌は必要ない?

こんなミナミヌマエビの稚エビの餌に関する疑問についてご紹介いたします。

ミナミヌマエビの稚エビの餌は?何を食べる?

ミナミヌマエビは飼育がしやすい上に繁殖が容易なヌマエビです。

そのため、基本通りに飼育していれば勝手に繁殖し、次々と稚エビが誕生します。

孵化したばかりの稚エビは体長2mm程度ととても小さいです。

このように体の小さなミナミヌマエビの稚エビは、一体どのような餌を食べるのでしょうか?

ミナミヌマエビは植物食性が強い雑食のエビ類です。

そのため、基本的には藻や苔などを中心に食べますが、魚やエビなどの死骸や微生物などの動物性タンパク質も餌とします。

しかし、まだ孵化したてで体の小さな稚エビはこれらの餌を食べる事ができません。

そのため、小さく食べやすい植物性プランクトンを餌として食べます。

生後2週間程経ち、体長が5mm前後になる事には植物性プランクトン以外の餌にも興味を示し食べるようになります。

以上のように、孵化したてのミナミヌマエビの稚エビは水草などに発生する植物性プランクトンを餌として食べるので、水草をたくさん入れて植物性プランクトンの発生を促してあげましょう。

ミナミヌマエビの稚エビの餌はどのように与える?

孵化したてのミナミヌマエビの稚エビは植物性プランクトンを餌として食べます。

そして、生後2週間程度経つ頃から藻や苔などの餌にも興味を示すようになります。

では、これらの餌をミナミヌマエビの稚エビに与えるにはどうすれば良いのでしょうか?

結論から言うと、基本的には何もする必要はありません。

何故なら、植物性プランクトンや藻、苔などは水槽内に自然に発生するからです。

珪藻や緑藻、ミドリムシなどの植物性プランクトンは光と養分がある環境で発生し、水中を漂います。

そして、水草や水槽壁面などに付着して藻や苔として成長します。

ミナミヌマエビなど一般的な水性生物の飼育環境は、これら植物性プランクトンなどにとっても発育しやすい環境です。

そのため、一般的なミナミヌマエビの飼育水槽であれば、植物性プランクトンなどの稚エビの餌は自然に発生します。

また、混泳水槽であれば混泳魚の食べ残しなども発生するので、これらも稚エビの良い餌となります。

以上のように、稚エビの餌は水槽内に自然に発生するので、特別に何か餌を与える必要はありません。

そのためにも水草を沢山用意してあげましょう。

水草を沢山入れてあげる事で、稚エビを育てる上でより良い飼育環境を作る事ができます。

水草は稚エビの隠れ家になりますし、水草に植物性プランクトンなどが付着するため稚エビは水草に隠れながら餌を食べられるようになるので、稚エビの生存率が上がるからです。

見た目は悪いですが、水草が豊富で藻や苔がたくさん生えている飼育環境ほど、稚エビの餌が豊富な環境と言えます。

水草などが沢山あれば稚エビの餌は必要ない?

メダカなどとの混泳水槽はもちろん、ミナミヌマエビの単独飼育においても、稚エビの生存率を上げミナミヌマエビをより効率よく繁殖させるには、水草や藻、苔などが沢山ある環境の方がより適しています。

では、水草などが沢山ある環境であれば、稚エビに人工飼料などの餌を与える必要は無いのでしょうか?

結論から言うと、水草などが豊富な環境では人工飼料などの餌を与えなくても稚エビは育ちます。

ですが、稚エビの数が増えて餌不足になりそうな時や、より健康に大きく育てたいという時にはヌマエビ用の人工飼料を与える事をおすすめします。

植物プランクトンや水草だけでは体の発育に必要な動物性タンパク質やカルシウムが足りないため、水槽内に発生する微生物や生物の死骸、ミナミヌマエビの抜け殻などを食べて栄養素を補います。

水草が豊富な水槽であればミナミヌマエビの主食である藻や苔などは頻繁に発生しますし、微生物や生物の死骸、抜け殻なども自然に発生します。

そのため、基本的には稚エビに何か餌を与える必要はありません。

しかし、ミナミヌマエビが増えすぎて餌が足りなくなった場合や、より健康的な成長を促したい時にはヌマエビ用の人工飼料を与えて栄養バランスを補う必要があります。

水草が豊富で水質が安定し、水温が20℃以上で維持されている環境では、ミナミヌマエビはどんどん増えていきます。

しかし、稚エビが繁殖しすぎると自然発生する餌だけでは不足してしまうケースが出てきてしまいます。

そのような時には人工飼料を与えて餌を補ってあげましょう。

十分に餌を食べていれば背腸の中には糞が詰まっているので、頭の付け根から尻尾まで一本の黒い筋のように見えます。

逆に黒い線が見えずに透明であれば餌が不足していると判断できるので、このような時には人工飼料で餌を補ってあげて下さい。

ミナミヌマエビは基本的に藻や苔を食べていれば生きられますが、より健康な発育を促すには動物性タンパク質やカルシウムといった栄養素をバランスよく与える事が大切です。

ミナミヌマエビは脱皮した抜け殻を食べる事でカルシウムを補う事ができますが、稚エビの数が多いと抜け殻だけでは満足な量のカルシウム分が摂取できない可能性が出てきます。

稚エビは頻繁に脱皮を繰り返しながら大きくなるので、カルシウム不足による脱皮不全は大きな問題です。

そのため、稚エビの数が多くカルシウム不足が懸念される時にはヌマエビ用の人工飼料を与えるようにして下さい。

ミナミヌマエビの稚エビには「キョーリン ひかりエビ」がおすすめです。

植物性原料を中心に、脱皮に必要な「カルシウム」やヌマエビの血液構造に不可欠な「銅分」などの栄養素をバランスよく配合し、さらに極小ディスクタイプの粒を採用しているため、体の小さな稚エビでも持ちやすく食べやすいという特徴があります。

稚エビの健康的な成長を促し積極的に繁殖させたいと言う時にはぜひ与えてみて下さい。

以上のように、水草などが沢山あれば基本的には餌を与える必要はありません。

しかし、稚エビの数が多く餌不足や栄養不足が懸念される場合や、より積極的に繁殖させたいという場合にはヌマエビ用の人工飼料を与える事をおすすめします。

ここまでは底床を敷き、水草などをレイアウトした水草水槽や屋外でのビオトープ繁殖の事例についてご紹介しました。

ただ、このような環境が用意できない場合もあります。

ミナミヌマエビだけの単独飼育で水草などを入れる予定がない人や稚エビだけサテライトなどで隔離して育てている場合はどうしたら良いのか?

そのような環境では水草などに繁殖する植物プランクトンなどの微生物も不足してしまいます。

そのような環境で稚エビの餓死を防ぐためには光合成細菌のPSBやゾウリムシなどを入れてあげると良いでしょう。

光合成細菌PSBやゾウリムシはメダカの針子などを育てるのに最適な餌ですが、同じように小さなミナミヌマエビの稚エビにとっても最適な餌となります。

ミナミヌマエビの稚エビの餌まとめ

  • 孵化したばかりのミナミヌマエビの稚エビは主に植物性プランクトンを餌として食べる
  • 生後2週間程度経過した稚エビは藻や苔、微生物などを餌として食べる
  • 植物性プランクトンなどの稚エビの餌は水槽内に自然に発生するので飼育者が何か特別に餌を与える必要は無い
  • 水草などが沢山ある水槽では自然発生する餌の量も豊富なため基本的に給餌は必要無い。
  • しかし、餌不足や栄養不足が懸念される場合や繁殖数を増やしたい場合には栄養バランスの優れた人工飼料を与えると良い

今回はミナミヌマエビの稚エビの餌に関する疑問についてご紹介しました。皆様のミナミヌマエビの稚エビ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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