ミナミヌマエビの飼育を屋外で行うコツ!飼育から繁殖まで楽しもう!

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ミナミヌマエビの飼育を屋外で行うコツ

ミナミヌマエビの飼育は屋外と屋内どちらが簡単?

ミナミヌマエビの屋外飼育はバケツでもできる?

ミナミヌマエビの屋外飼育ではビンやボトル飼育は難しい?

ミナミヌマエビの屋外飼育はビオトープがおすすめ?

ミナミヌマエビの屋外飼育で必要なものと飼育方法は?

ミナミヌマエビ飼育に酸素は必要?

ミナミヌマエビ飼育の砂選びは水質に影響を与える?

こんなミナミヌマエビの飼育に関する疑問についてご紹介いたします。

ミナミヌマエビの飼育は屋外と屋内どちらが簡単?

ミナミヌマエビは屋内だけでなく、屋外でも飼育することが可能です。

では、屋内と屋外で、よりミナミヌマエビの飼育が簡単なのはどちらなのでしょうか?

どちらも一長一短あるため、一概にどちらが簡単とは決めづらいですが、「一年中繁殖させたいなら屋内」、「ほぼ放置で飼育したいなら屋外」がおすすめです。

屋内飼育の場合、ヒーターやクーラーを使う事で、水温を一定に保つ事ができます。

そのため、気温が下がる秋から冬の間でも、ミナミヌマエビを繁殖させることが可能です。

一方の屋外飼育の場合は、水温は外気温に左右されるため、ミナミヌマエビの産卵は自然界と同じように春から夏にかけての期間のみになります。

そのため、一年中ミナミヌマエビを増やして鑑賞したいという場合には、屋内飼育の方が簡単です。

屋外飼育の場合、初めに飼育環境をしっかり整えてあげれば、その後は餌を与えるなどの世話はほとんど必要ありません。

何故なら、飼育容器内に微生物などのミナミヌマエビの餌が豊富に発生するからです。

屋外飼育では太陽光が直接当たるため、屋内飼育とは比べ物にならないくらい微生物や藻、コケなどが発生します。

そのような理由から勝手に餌が豊富に湧いてくるので、餌を与える必要がほとんど無いのです。

ミナミヌマエビの屋外飼育の世話といえば、蒸発して減った分の水を足すくらいで、後は放置していればミナミヌマエビは勝手に増えていきます。

また、屋外飼育で育ったミナミヌマエビは、屋内飼育で育った個体よりも丈夫です。

屋内飼育のミナミヌマエビを屋外に出すと死んでしまうことが多々ありますが、屋外飼育のミナミヌマエビを他の屋外飼育容器に移したりしても、ほとんど死ぬことがありません。

もちろん、屋外から屋内飼育水槽に移しても生きています。

やはり、自然に近い厳しい環境で育つため、強くなるのだと思われます。

そのため、丈夫な個体を繁殖させたいという場合には、屋外飼育の方がより適していると言えるでしょう。

以上のように、飼育目的によって、屋内と屋外、どちらがより飼育が簡単かが変わります。

1年中繁殖させたいのなら屋内飼育、ほぼ放置で飼育したいなら屋外飼育が簡単なので、飼育目的に合わせて選んでみてください。

ミナミヌマエビの屋外飼育はバケツでもできる?

屋外でのミナミヌマエビ飼育では、ほとんど世話をする必要が無い事が分かりました。

では、ミナミヌマエビを屋外飼育する場合、バケツ容器でも飼育はできるのでしょうか?

結論から言うと、バケツでも飼育できなくはないですが、飼育難易度が高くなります。

一般的に販売されているバケツ容器は、軽くて持ち運びしやすいプラスチック製です。

腐食しにくく丈夫なプラスチックですが、断熱性は高くありません。

そのため、外気温の影響を大きく受けるので、容器内部の水温変化が激しくなってしまうのです。

また、一般的なバケツは、内部に入る水量が10リットル前後と少ないので、この水量の少なさも飼育難易度が高まる要因となります。

以上のように、ミナミヌマエビの屋外飼育容器として、バケツを使うのはあまりおすすめできません。

もしどうしてもバケツで飼育したいと言う場合には、バケツの周りに断熱材を巻きつけ、外気温の影響が極力少なくなるようにした方が飼育しやすくなります。

また、長時間直射日光が当たらない場所に容器を置くなど、バケツを置く場所にも注意しましょう。

ミナミヌマエビの屋外飼育ではビンやボトル飼育は難しい?

ミナミヌマエビはボトルアクアリウムでも飼育できます。

では、屋外飼育で、ビンやボトルを使ってミナミヌマエビを飼育する事はできるのでしょうか?

屋外飼育でビンやボトルを使って飼育するのは、かなり難しいのでおすすめしません。

何故なら、屋内ならば飼育容器に日光が直接当たるのを防ぐ事が出来るからです。

太陽の力はとても強いです。

日光が直接容器に当たると、強い太陽光によって水温が上昇します。

その影響は水量の少ない容器ほど短時間で顕著に現れます。

ビンやボトルは水量が少ないため、直射日光が当たるとすぐに水温が急上昇してしまい、ミナミヌマエビが死んでしまう可能性が高くなります。

そのため、ボトルアクアリウムは、室内の直射日光が極力当たらない場所で管理するのがポイントです。

もちろん、太陽光を直接浴びるメリットは沢山あります。

しかし、水量が少ないビンやボトルでは、メリットよりもデメリットの方が大きくなってしまうのです。

以上のように、水量の少ないビンやボトルでミナミヌマエビを飼育する場合、直射日光が長時間当たる場所での飼育は危険です。

そのため、日光が直接当たる屋外飼育で、ビンやボトルを飼育容器として使うのはおすすめできません。

ミナミヌマエビの屋外飼育はビオトープがおすすめ?

ミナミヌマエビを屋外で飼育する場合、ビオトープでの飼育がおすすめです。

ビオトープならばより自然に近い環境が再現できるので、ミナミヌマエビのストレスが少なく、安心して過ごす事ができます。

また、微生物などのミナミヌマエビの餌が豊富に沸くので、餌不足になる心配が少なく、管理が楽です。

繁殖面でもビオトープにはメリットがあります。

ビオトープでは自然に沸く餌も隠れ家も豊富にあります。

そのため、メダカなどの魚と混泳させても、ミナミヌマエビはどんどん繁殖して数を増やしていきます。

屋外飼育で生まれ育った個体は丈夫だと言う点も魅力です。

室内飼育に比べるとミナミヌマエビ自体を観察する観賞性は劣りますが、飼育管理や繁殖のさせやすさではビオトープの方が勝ります。

水草だけでなく、トクサなどの抽水植物や流木などを使って、理想のビオトープを作ってみてください。

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ミナミヌマエビの屋外飼育で必要なものと飼育方法

ミナミヌマエビを屋外飼育する際に必要な物と飼育方法についてご説明します。

まず、屋外飼育に必要な物としては、以下のような物が挙げられます。

  • 断熱性の高い容器(発泡スチロールがおすすめ)
  • 底砂
  • 水草
  • すだれ
  • 防鳥ネット

まず必要なのは容器です。

手軽に手に入る断熱性の高い容器として、発泡スチロール容器があります。

魚屋で手に入れることができますし、ホームセンターなどでも1つ1,000円前後で売られているので、手軽に購入できます。

またメダカ飼育用に作られたおしゃれな発泡スチロール容器などもありますので利用してみるとよいでしょう。

意外に耐久性が高く、屋外に置きっぱなしでも2~3年以上保ちます。

より耐久性が高い容器を使いたいと言う場合には、トロ舟などの頑丈なプラスチック容器がおすすめです。

断熱性は発泡スチロールに比べて低いですが、その分水量を多く確保できるため水温や水質の変化が緩やかになるなどのメリットがあります。

次に必要なのが底砂です。

底砂を敷くことで微生物が定着しやすくなり、数を増やしてくれます。

また、底砂を敷いた方がミナミヌマエビも歩きやすく、餌をツマツマしやすいのでおすすめです。

屋外飼育で使われる底砂としては赤玉土が一般的です。

値段も安く大量に手に入るのが良いですね。

赤玉土の中でも水の中で崩れにくい硬質赤玉土やメダカ飼育用に開発された赤玉土を使うと長年水質を維持しやすくなります。

水草も沢山入れてあげましょう。

水草は屋外の環境でも育てやすい、マツモやアナカリス、ウィローモスなどがおすすめです。

容器上部を覆えるくらいの大きさがあれば十分です。

すだれは夏には直射日光を遮り、メダカの隠れ家にもなり、冬には霜除けや軽い寒さ対策にもなる優れものです。

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最後に、念のために防鳥ネットも用意しておくと良いでしょう。

鳥が多い場所ですと、鳥が屋外飼育容器の水で水浴びをしたり、容器内の生き物を狙って飛び込むなどの被害を受ける事があります。

鳥以外にも猫に狙われるケースも少なくありません。

こういった鳥獣被害を防ぐためにも、防鳥ネットを張っておくと安心です。

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以上が、ミナミヌマエビの屋外飼育に最低限必要な物です。

後は、レイアウトの好みに合わせて、流木などのアイテムを用意すると良いでしょう。

また、餌不足に備え、ミナミヌマエビ専用の餌も念のため1つ用意しておくと安心です。

次に、ミナミヌマエビの屋外飼育方法について説明します。

これさえしっかり行えば、後はほぼ放置で飼育できるので、特に難しい事はありません。

とは言っても、飼育環境の立ち上げもそれほど難しくは無いので安心してください。

飼育環境の立ち上げ方法は以下の通りです。

  • 容器に底砂を敷き、水草などをレイアウトして水を注ぐ
  • 水が落ち着くまで1週間放置する
  • 1週間経ったらパイロットフィッシュを入れ、そのまま1ヶ月飼育する
  • 1ヶ月経ったらミナミヌヌマエビを入れる

以上がミナミヌマエビの飼育環境の立ち上げ方法です。

まず初めに容器に底砂を敷き、水草などを入れ、水を注ぎます。

底砂として赤玉土を使う場合は、ざっと赤玉土を洗って表面の余計な砂を落としておくと良いでしょう。

この時ゴシゴシと洗ってしまうと赤玉土が崩れてしまいますので水に浸して水面の微塵を流すように洗う程度にしておくと良いでしょう。

洗うのが面倒な場合は、そのまま入れても構いません。

水を注ぐと茶色く濁りますが、時間が経てば砂が沈んで透明になります。

この時はまだ生体を入れないので、普通の水道水を注いで構いません。

水を入れて1週間程度はそのまま放置しましょう。

1週間経ったらパイロットフィッシュを入れます。

パイロットフィッシュとしておすすめなのがメダカやアカヒレです。

この段階の水はまだ微生物が少なく、水質が安定していないので、水質変化に弱いミナミヌマエビを入れると死んでしまう可能性が高いです。

水質変化に強いメダカやアカヒレならば、うまく順応して、パイロットフィッシュとしての役割を果たしてくれます。

パイロットフィッシュを入れた後は、1ヶ月ほどそのまま飼育して下さい。

その間に、パイロットフィッシュが出す排泄物を餌に、濾過バクテリアなどの有益なバクテリアが増殖・定着して、水質が整っていきます。

パイロットフィッシュを飼育し、1ヶ月程度経ち、水質が安定したらミナミヌヌマエビを入れます。

以上が屋外飼育における飼育環境の立ち上げ方法です。

このようにしっかり立ち上げた飼育環境であれば、水が減った時の足し水と、夏と冬に容器上部にすだれを掛ける以外は、特に世話をする必要はありません。

ほぼ放置でミナミヌマエビを飼育できる屋外飼育に、ぜひチャレンジしてみてください。

ミナミヌマエビ飼育に酸素は必要?

ミナミヌマエビは屋外飼育の他、ボトルアクアリウムなどでも飼育できる丈夫なエビ類です。

これらの飼育環境では、基本的にエアレーションは行いません。

では、ミナミヌマエビの飼育には酸素は必要無いのでしょうか?

ミナミヌマエビに酸素が必要かどうかは、飼育環境によって変わります。

容器に対しての飼育匹数が多く、水草などの植物があまり入っていないという飼育環境の場合には、エアレーションによる酸素供給が必要になります。

特に、1年中繁殖させるような屋内飼育の場合は、エアレーションで酸素を供給した方が安心です。

ですが、同じ屋内飼育でも、ボトルアクアリウムの場合にはエアレーションが無くても問題ありません。

基本的にボトルアクアリウムでは、それほど多くの匹数を飼育しません。

匹数が少ない上に水草から酸素が供給されるので、酸欠になるリスクが少ないのです。

また、屋外飼育においてもエアレーションによる酸素供給は必要ありません。

何故なら、屋外飼育では風が吹くことで自然に酸素が水中に供給されるからです。

以上のように、ミナミヌマエビにエアレーションによる酸素供給が必要かどうかは、飼育環境で変わります。

酸欠のリスクが高い飼育環境の場合には、エアレーションを使って酸素を送ってあげて下さい。

ミナミヌマエビ飼育の砂選びは水質に影響を与える?

ミナミヌマエビ飼育に底砂は必須と言えます。

底砂が無いと微生物が定着・繁殖しずらいですし、微生物が少ないと水質が安定しません。

また、ミナミヌマエビの餌も減ってしまいます。

このように、ミナミヌマエビ飼育には底砂がとても大切です。

しかし、一口に底砂と言っても、砂の種類には色々あります。

底に敷く砂は何を選んでも良いのでしょうか?

砂の種類によって、水質に影響などないのでしょうか?

そのため、ミナミヌマエビが生息しやすい水質になるような砂を選ぶのがポイントです。

例えば、選ぶ砂によって次のように水質は変化します。

  • ソイル→弱酸性
  • 赤玉土→弱酸性
  • 田砂→中性
  • 大磯砂→弱アルカリ性

このように、砂の種類によって水のpHが変化します。

ミナミヌマエビが好む水質は弱酸性から中性です。

そのため、弱アルカリ性に変化する大磯砂は、ミナミヌマエビの底砂としては不向きだと分かります。

ミナミヌマエビの飼育に適している砂は、ソイル、赤玉土、田砂などです。

屋内飼育ならソイルや田砂、屋外飼育なら赤玉土や田砂を選ぶと良いでしょう。

以上のように、選ぶ砂の種類によって水質が変化してしまうので、ミナミヌマエビに適した水質になる砂を選んで敷くようにして下さい。

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ミナミヌマエビの飼育まとめ

  • ミナミヌマエビをほぼ放置で飼育したいのなら屋外飼育の方が飼育が簡単
  • バケツは水量が少なく断熱性が低いので、ミナミヌマエビの屋外飼育容器としてはあまりおすすめできない
  • 屋外でビンやボトルでミナミヌマエビを飼育するのはかなり難しい。ボトルアクアリウムは屋内がおすすめ
  • 屋外ビオトープでのミナミヌマエビの飼育はとてもおすすめ。メダカなどとの混泳でもどんどん繁殖する
  • ミナミヌマエビの屋外飼育容器には、断熱性の高い発泡スチロール容器やトロ舟がおすすめ
  • 屋内の繁殖水槽のような、匹数が多く酸欠リスクが高い環境では、エアレーションによる酸素が必要
  • 底に敷く砂の種類によって水のpHが変化するので、ミナミヌマエビの生育環境にあったpHになるような砂を選ぶ

今回はミナミヌマエビの飼育に関する疑問についてご紹介しました。皆様のミナミヌマエビ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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