ミナミヌマエビは卵を水草に産む!?産卵と水草の必要性

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ミナミヌマエビは卵を水草に産む?

ミナミヌマエビは水草を産卵床にする?産みつける?

ミナミヌマエビの卵が無くなったけれど水草に産み付けた?

ミナミヌマエビの産卵に水草は必要?

水草に付着している卵はなんの卵?

こんなミナミヌマエビの産卵と水草に関する疑問についてご紹介いたします。

ミナミヌマエビは水草を産卵床にする?

水生生物の中には水草などの物陰に卵を産み付けるものが多くいます。

そんな中、ミナミヌマエビも水草に卵を産み付けるのでしょうか?

ミナミヌマエビだけではなく、同じように水槽飼育できるヤマトヌマエビやチェリーシュリンプ、ビーシュリンプ など、どのエビ類も水草に卵を産みつける事はありません。

ミナミヌマエビはメスが産卵すると卵をお腹に抱えたまま世話をし、稚エビが生まれてくるまで面倒を見ます。

常に新鮮な水を卵に送ったり、他の生物に卵が食べられないように守るのがミナミヌマエビのメスの仕事です。

よって産まれた卵を水草や流木などに産みつける事はありません。

ミナミヌマエビの卵が無くなったけれど水草に産み付けた?

つい先日までミナミヌマエビがお腹に卵を抱えていたのに卵が見当たらない。

そうなるとミナミヌマエビが卵をどこかに産み付けたのでは?

そう思いたくもなりますが、水草に限らず、ミナミヌマエビは孵化前の卵をどこかに産みつける事はありません。

よって孵化前に卵が無くなってしまうと言う事は脱卵の可能性が考えられます。

卵の脱卵とは読んで字の如くメスのお腹から卵が落ちてしまう状態です。

ミナミヌマエビの卵が脱卵する原因には卵が死んでしまった場合とメスが脱皮してしまった場合が考えられます。

ミナミヌマエビの卵は無精卵になる事が少なく、さらにメスが常に世話をしているため死んでしまう事は少ないのですが、それでも急激な環境の変化や悪化によって卵が死んでしまうこともあります。

ミナミヌマエビのメスは卵が死んでしまうと自ら卵を落とす事があります。

もう一つの理由として脱皮が挙げられます。

基本的にはミナミヌマエビのメスは卵を抱えている間は脱皮をしません。

しかし、急激な水質の変化が起こると脱皮してしまう事があります。

メスが脱皮をすると卵もそのまま殻についたままメスから離れてしまうため、脱卵となってしまうのです。

抱卵中のミナミヌマエビのメスが脱皮してしまう原因の多くは過度な水換えによるものです。

水槽の状態を良好に保とうと意識し過ぎて水換えの頻度や量を増やした結果、大きな水質変化を起こしてしまい、メスが脱皮をしてしてしまう事があります。

ミナミヌマエビのメスが抱卵している間は出来るだけそっとしておいてあげましょう。

ミナミヌマエビの産卵に水草は必要?

ミナミヌマエビが水草に卵を産み付けない事はご理解頂けたと思います。

それではミナミヌマエビの産卵に水草は必要なのでしょうか?

確かにミナミヌマエビは水草を産卵床にはしませんが、それでも水草はミナミヌマエビにとって非常にありがたい存在でもあります。

ミナミヌマエビの産卵時に水草を入れておく事で次のようなメリットがあります。

  • 水草がミナミヌマエビの隠れ家となる
  • 水草が水質を浄化してくれる
  • 水草が酸素を供給してくれる
  • 水草に付着した微生物がミナミヌマエビの餌となる
  • 水草が稚エビの隠れ家となり生存率を高めてくれる

ザッと挙げただけでもこれだけのメリットがあります。

マツモやウィローモス など葉の細かい水草を多めに入れる事でミナミヌマエビの隠れ家となります。

隠れ家を作ってあげる事でメスは安心して卵を育てることが出来る様になります。

水草は光合成を行うことで水質浄化と酸素の供給をしてくれます。

水中で生活するミナミヌマエビにとって水草が行う光合成は必要不可欠なものとも言えます。

エアレーションや強力な濾過装置を設置しなくても水草を多めに入れておくだけで水は浄化され、豊富な酸素が供給されるようになります。

このような環境を作っておけば水質を保つために過度な水換えをする必要もなくなります。

また、目には見えませんが、水草の周りには多くの微生物が付着します。

その微生物がミナミヌマエビの親や稚エビの餌となります。

卵が孵化すると多くの稚エビが生まれてきます。

そんな稚エビを他の生物から守ってくれるのも水草の大きな役割の一つです。

このように水草には多くの恩恵がありますので、ミナミヌマエビの産卵時には是非水草を入れてあげましょう。

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水草に付着している卵はなんの卵?

最後に水草に付着する卵の話もしておきましょう。

水槽内を観察していると稀に水草に産み付けられた卵を見つけることがあります。

先にも言いましたが、その卵はミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどのエビ類の卵ではありません。

そうなると何の卵なのか?

もちろん水槽内に入れている魚や貝などの種類によってその卵の種類も変わってくるので、ここで何々の卵です。

とは言い切れませんが、水槽内で見られる卵には特徴があります。

まず、まん丸の卵が単体で産み付けられていたり、葡萄のフサのように幾つかの卵が纏まって産み付けられていたらメダカや熱帯魚などの卵の可能性が高くなります。

逆にゼリー状のものの中にプツプツと幾つかの卵が見えるような産み付け方の時は貝類の卵の可能性が高くなります。

もし、ミナミヌマエビしか育てていないのにそのような卵が見られたら、スネールの卵かもしれません。

スネールの卵は水草購入時に持ち込まれる事が多いため、入れたはずのない貝がいつの間にか水槽内に現れる事もあります。

ミナミヌマエビの卵と水草まとめ

  • ミナミヌマエビは水草を産卵床にする事はない
  • ミナミヌマエビの卵がなくなった場合には産み付けたのではなく脱卵の可能性が高い
  • ミナミヌマエビは水草に卵を産みつける事は無いが、ミナミヌマエビの産卵にとって水草は重要な存在
  • 水槽内の水草に付着している卵を見つけたら、貝類の卵である可能性が高い

今回はミナミヌマエビの卵と水草の関係についてご紹介しました。皆様のミナミヌマエビの繁殖の参考にしていただけると幸いです。

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