ミナミヌマエビの稚エビは共食いする?稚エビが見えないのはなぜ?

2022年10月25日

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ミナミヌマエビの稚エビ共食い

ミナミヌマエビの稚魚(稚エビ)は共食いする?

ミナミヌマエビの稚エビがいなくなる?

ミナミヌマエビの稚エビの姿が見えないのはなぜ?

ミナミヌマエビの稚エビはメダカに食べられる?

こんなミナミヌマエビの稚魚(稚エビ)がいなくなる原因についてご紹介いたします。

ミナミヌマエビの稚エビは共食いする?

ミナミヌマエビは雑食性のエビですが、主に藻や苔などの植物を好んで食べます。

植物食性が強い雑食という特徴を持つミナミヌマエビですが、稚魚(稚エビ)は共食いしてしまうことがあるのでしょうか?

結論から言うと、ミナミヌマエビの稚エビは共食いすることがあります。

また、稚エビだけでなく親エビも共食いします。

どのような場合に共食いが発生するのかというと、水槽内に満足に餌が無い状態で、弱って動きが鈍くなった稚エビや死んでしまった稚エビが出た場合、これらを元気な個体が食べてしまうのです。

ミナミヌマエビは植物食性が強いとはいえ雑食ですから、食べ物がなければ動物性の餌も積極的に食べます。

そのため、弱っていたり死んでしまったミナミヌマエビの稚エビなどは、健康なミナミヌマエビにとって貴重な餌となるため共食いしてしまうのです。

水草が豊富な水槽や他の魚との混泳水槽であれば、水草に生える藻や苔、植物性プランクトンなどの微生物、混泳魚の食べ残しなど、稚エビの成長に必要な餌が豊富に発生するので、積極的に共食いすることは少ないでしょう。

しかし、ミナミヌマエビは繁殖力が高くどんどん増えていくので、水槽内に自然発生する餌だけでは稚エビの成長に必要な餌が十分に確保できないケースが出てきます。

このような場合には餌が満足に食べられずに弱ってしまったり餓死する稚エビが出てきてしまい、共食いが始まってしまうので、ミナミヌマエビ用の人工飼料を与えて餌不足を解消してあげましょう。

例えば、「コメット ヌマエビの主食 沈下性」などは、水槽内に自然発生する藻や微生物だけでは不足しがちな栄養素がバランス良く含まれているので、稚エビの健康的な成長に役立ちおすすめです。

以上のように、ミナミヌマエビの稚エビは共食いをする事があり、共食いが頻発するような場合にはミナミヌマエビの数に対して餌が不足している可能性が高いと言えます。

餌不足による共食いが頻発している環境ではミナミヌマエビはあまり増える事ができないので、積極的に繁殖させて数を増やしたいという場合には、ミナミヌマエビ用の人工飼料を与えるなどして足りない分の餌を補ってあげるようにしてください。

ミナミヌマエビの稚エビの姿が見えないのはなぜ?

ミナミヌマエビのメスが抱卵して稚エビが孵化したはずなのに、その姿が見えないというケースがあります。

無事に孵化したはずの稚エビの姿が見えないのは何故でしょうか?

稚エビの姿が見えない原因としては次のようなものが考えられます。

  • 水草の間などに隠れていて見つけられない
  • フィルターに吸い込まれてしまっている
  • 食べられてしまった

孵化したてのミナミヌマエビの稚エビは体長2mm程度ととても小さい上に体色が半透明をしています。

そのため、底砂の上や水槽壁面にくっ付いていても、小さすぎてよく目を凝らして見ないと気付かない場合があります。

このように、ただでさえ見つけにくいミナミヌマエビの稚エビですが、生まれてすぐは外敵に襲われないように隠れて過ごす事がほとんどです。

そのため、水草などの隠れ家が水槽内に豊富にある場合にはさらに見つけにくくなってしまい、その姿が見えなくなってしまいます。

このような場合には1~2週間ほど待ってみると良いでしょう。

生後1~2週間も経てばミナミヌマエビの稚エビは体長5mm前後に成長するので見つけやすくなります。

次に考えられるのがフィルターに吸い込まれているケースです。

前述のように孵化したばかりの稚エビは体長2mm前後ととても小さいです。

また、生まれたばかりなので泳いだり何かに掴まったりする力も強くありません。

そんな稚エビがフィルターの吸水口に近づいてしまうと、簡単に吸い込まれてしまいます。

そのため、ミナミヌマエビを飼育する水槽のフィルターの吸水口には、ストレーナースポンジを取り付けるかスポンジフィルターを使うなどして、稚エビがフィルターに吸い込まれないようにしましょう。

このような対処をしていないという場合、稚エビがフィルター内に吸い込まれて濾過槽に溜まっているというケースが多々あるので、一度確認してみてください。

最後に考えられるのが、孵化した稚エビが食べられてしまっているケースです。

前述のようにミナミヌマエビが共食いするケースもありますが、それだけではありません。

混泳水槽の場合には稚エビが混泳魚に食べられてしまうことがあります。

植物食性の魚以外、多くの魚はエビが好物なので、大人のミナミヌマエビは食べない魚であっても稚エビは食べてしまうケースが多々あります。

他の魚との混泳水槽でもミナミヌマエビを繁殖させることはできますが、その場合には稚エビの生存率が上がるように隠れ家を増やすなどの対策を行うようにすると繁殖率を上げる事ができます。

ミナミヌマエビの稚エビはメダカに食べられる?

ミナミヌマエビの稚エビが見えない原因の一つとして、混泳魚に食べられてしまうという原因がありました。

では、ミナミヌマエビとの混泳相性が良いとされるメダカは、ミナミヌマエビの稚エビを食べてしまうのでしょうか?

結論から言うと、メダカもミナミヌマエビの稚エビを食べてしまいます。

そのため、メダカとの混泳水槽でミナミヌマエビを繁殖させる際には、稚エビの生存率が上がるような対策が必要です。

メダカは雑食性の魚でなんでもよく食べます。

植物性プランクトンの他、ミジンコやボウフラ、赤虫などの動物性タンパク質も大好物です。

そのため、ミナミヌマエビの稚エビも食べてしまいます。

メダカが大人のミナミヌマエビを襲うことは基本的にありません。

大人のミナミヌマエビは体長が2~3cm程とメダカと同程度なため、メダカが食べようとしても一口で食べる事ができませんし、食べようとしても健康な大人のミナミヌマエビであればメダカから簡単に逃げる事ができます。

そのため、メダカもわざわざ大人のミナミヌマエビを食べようとはしないので、一緒の飼育環境で混泳させる事ができるのです。

しかし、大人のミナミヌマエビであってもメダカに食べられてしまうケースがあります。

それはミナミヌマエビが弱っていたり死んでいたりする場合です。

体の大きな大人のミナミヌマエビでも、弱って動きが鈍くなっていたり、死んで動かない場合には、メダカについばまれて食べられてしまいます。

このように、体の大きな大人のミナミヌマエビであっても食べやすい状態になっていればメダカは食べてしまいます。

そのため、体が小さく動きの鈍い稚エビはメダカにとって格好の餌となってしまうのです。

では、メダカとの混泳水槽ではミナミヌマエビを繁殖させることは出来ないのでしょうか?

そんな事はありません。

メダカとの混泳水槽であっても、稚エビの生存率が上がるような飼育環境を整えてあげれば繁殖は十分に可能です。

稚エビの生存率を上げるために最も重要な事は「稚エビの隠れ家をたくさん用意する」事です。

メダカが入り込めないような隠れ家が豊富にあれば、メダカに食べられてしまう稚エビが減り、大人サイズまで成長する稚エビの割合が増えるので、メダカとの混泳水槽であってもミナミヌマエビを繁殖させる事が可能になります。

稚エビの隠れ家としておすすめなのが水草です。

特にミナミヌマエビと相性が良い水草としてウィローモスが挙げられます。

岩や流木に活着させたりウィローモスマットをそのまま沈めて使う事で、ミナミヌマエビの生活圏である水底に簡単に設置できますし、強いライトやCO2の添加などしなくてもグングン成長するので、ミナミヌマエビの隠れ家としてウィローモスは最適です。

この他、マツモやアナカリスなどの水草も育てやすく成長が早いのでおすすめです。

水草には藻や植物性プランクトンといった、稚エビの餌が自然に湧くというメリットもあります。

このように、水草は稚エビの隠れ家になるだけでなく、稚エビの成長に必要な食糧も生み出してくれるので、メダカとの混泳水槽でミナミヌマエビを繁殖させる際には多めに用意してあげましょう。

ミナミヌマエビの稚エビがいなくなる原因まとめ

  • ミナミヌマエビは食料が少ないと共食いする事があるが、健康な個体同士で積極的に共食いするわけではなく、弱ったり死んでしまった個体を食べる
  • 孵化したばかりのミナミヌマエビの稚エビは体長2mm程度と小さく体色も半透明なため見つけづらく気付かない事がある
  • 体の小さな稚エビはフィルターに吸い込まれて濾過槽に溜まっている事があるので、吸い込まれないように対策すること
  • メダカはミナミヌマエビの稚エビを食べてしまうので水草などの隠れ家を多く用意し、稚エビの生存率を上げる事が混泳水槽での繁殖のポイント

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