ミナミヌマエビの稚エビの成長スピードと大きさ!大きくなら5つの原因

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ミナミヌマエビの稚エビの成長

ミナミヌマエビの稚エビの成長スピードと大きさは?

ミナミヌマエビの稚エビが大きくならないのはなぜ?

ミナミヌマエビの稚エビの上手な育て方は?

こんなミナミヌマエビの稚エビの成長スピードと大きさの関係に関する疑問についてご紹介いたします。

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ミナミヌマエビの稚エビの成長スピードと大きさ

ミナミヌマエビは繁殖力が高く、水槽内に沢山の稚エビを見つけることが出来ます。

そんな稚エビは脱皮を繰り返しながら、徐々に大きくなっていくのですが、どのくらいの成長スピードで大きくなっていくのでしょうか?

孵化したばかりのミナミヌマエビの稚エビは体長2mm程のとても小さな体で生まれてきます。

体の小さなミナミヌマエビの稚エビは、ヤマトヌマエビなどのようなゾエアというプランクトンとしてではなく、最初からエビの形をして生まれてくるので育てやすく生存率も高めです。

生まれたばかりのミナミヌマエビの稚エビは水槽内に発生する植物性プランクトンを食べながら成長します。

生後2週間程度経過すると約5mm程度の大きさとなり、藻や苔なども食べるようになります。

生後1ヶ月経過する頃には1cm程度の大きさとなり、親のミナミヌマエビと同じ食べ物を食べるようになるので、このくらいの大きさになれば稚エビ卒業と言って良いでしょう。

さらに、生後2ヶ月から3ヶ月程度経つと性成熟し繁殖が可能になります。この時の大きさはおおよそ1.5cm前後です。

以上がミナミヌマエビの稚エビの一般的な成長スピードと大きさになります。

これらは飼育環境などによって左右されるため、一つの目安として参考にしていただければ幸いです。

ミナミヌマエビの稚エビが大きくならないのはなぜ?

ミナミヌマエビの稚エビは、順調に育てば生後1ヶ月で約1cm前後の大きさになります。

しかし、中には生後1ヶ月経っても一向に大きくならないというケースがあります。

このように、いつまで経っても大きくならない個体が出てきてしまう原因とは、一体なんなのでしょうか?

ミナミヌマエビの稚エビが大きくならない原因として以下の5つが考えられます。

  • 水温が低い
  • 水質が悪化して活性が落ちている
  • 栄養不足
  • 過密飼育
  • 血統的に大きくならない個体

水温が低く成長できない

ミナミヌマエビの成長スピードを決める要因の一つが水温です。

ミナミヌマエビやメダカなどの変温動物は水温によって体温が左右され活性が変化します。

水温が高いほど活性が上がり、水温が下がれば活性も下がります。

活性が下がると新陳代謝も下がってしまうので、成長スピードが遅くなってしまうのです。

水温が20℃前後の環境ではミナミヌマエビの稚エビの成長はかなり遅くなるので、成長スピードが遅いと感じたら水温をチェックしてみてください。

水質が悪化して活性が落ちている

水質が悪化している場合にも活性が落ちて成長が遅くなるケースがあります。

ミナミヌマエビはメダカなどの魚と比べて水質に敏感です。

そのため、水質が悪化するなどして生育に適さない環境になると、食欲などの活性が落ちて調子を崩してしまいます。

これに伴い成長スピードも下がってしまうのです。

特に底砂の汚れはミナミヌマエビの健康にダイレクトに影響しますので、定期的に掃除して底砂をきれいに保ちましょう。

栄養不足で成長できない

十分な栄養が取れていない場合にも稚エビの成長スピードは遅くなります。

底砂が敷いてあり水草などがレイアウトされている一般的なミナミヌマエビの飼育水槽であれば、稚エビの餌となる植物性プランクトンなどが自然と湧くため栄養不足になることは少ないです。

しかし、ベアタンクである場合や、植物性プランクトンや藻などの発生に必要な養分や光量などの条件が揃っていない場合には餌不足になる可能性があります。

そのような場合には水草を沢山入れて植物性プランクトンや藻の発生を促すか、ヌマエビ用の人工飼料を与えるようにすると良いでしょう。

過密飼育で成長できない

ミナミヌマエビが過剰に繁殖して過密飼育になっている場合も稚エビが大きく育たなくなる事があります。

何故なら、過密飼育になると全ての稚エビに餌が均等に行き渡らなくなってしまうので、成長スピードにバラツキが出てしまうからです。

満足に餌が食べられない稚エビは栄養が足りずなかなか大きくなれません。

成長が遅く小さな稚エビは、大きく成長した他の稚エビに餌を奪われてしまい、更に栄養不足となるので、そのまま餓死してしまう危険性もあるため注意しましょう。

血統的に大きくならない個体

飼育環境や栄養摂取に問題が無く、元気にツマツマしているのに大きくならないという場合には、その個体は体があまり大きく成長しない血統である可能性があります。

人間など他の生物でもそうであるように、同じ種であっても体格の大きさは一律ではありません。

遺伝によって個体差が生じます。

そのため、飼育環境に問題が無く、しっかりと餌も食べて元気があるのであれば、その個体は血統的に体の小さい可能性が高いので特に心配する必要はありません。

以上のように、ミナミヌマエビの稚エビが大きくならない原因のほとんどは飼育環境や餌に問題があるケースが多く、改善する事で成長を促す事が可能です。

上記の原因に当てはまるものがないかチェックしてみてください。

ミナミヌマエビの稚エビの上手な育て方

ミナミヌマエビの稚エビが大きく育たない原因について分かりました。

では、ミナミヌマエビの上手な育て方などはあるのでしょうか?

ミナミヌマエビの稚エビをより安全に上手に育てる方法として以下のようなものが挙げられます。

  • ミナミヌマエビだけの単独飼育
  • 水温を24℃前後に維持する
  • 水質を安定させる
  • 水草を沢山入れる
  • 適度に人工飼料を与える

ミナミヌマエビだけの単独飼育

ミナミヌマエビはメダカなどの小型魚と混泳させることができます。

このような混泳水槽でもミナミヌマエビを繁殖させることは可能ですが、より安全に稚エビを育てるにはミナミヌマエビだけの単独飼育の方が好ましいです。

何故なら、メダカなどの小型魚は大人サイズのミナミヌマエビは食べませんが、稚エビは食べてしまうからです。

混泳水槽の環境次第では稚エビがほとんど食べ尽くされてしまい育たないというケースがあります。

隠れ家を多くするなどの工夫をすれば混泳水槽でも稚エビを育てる事はできますが、より安全に多くの稚エビを育てるにはミナミヌマエビだけの単独飼育の方がおすすめです。

水温を24℃前後に維持する

稚エビの成長スピードは水温によって左右されます。

水温が低くいほど新陳代謝が低下し、水温が上がるほど新陳代謝が活発になります。

そのため、水温が20℃前後では成長スピードが遅くなるので、稚エビが大きくなるまでに時間が掛かってしまいます。

では、稚エビを早く大きく育てるためにミナミヌマエビが耐えられる上限まで水温を上げれば良いのかというと、そうではありません。

ミナミヌマエビは高水温に弱い生き物です。

大人のミナミヌマエビでも28℃程度の水温が安全に耐えられる上限ラインで、30℃前後の水温になるとかなり危険です。

体の小さな稚エビは大人よりもさらに高水温に弱いので、28℃以上の水温では死んでしまう危険性が高くなります。

また、高めの水温で新陳代謝を活発にして成長を促し続けると、それだけ早く細胞分裂が進んでしまい寿命が早く尽きる事にもなります。

そのため、ミナミヌマエビの稚エビを育てる水温は24℃前後が最適です。

季節に合わせてヒーターや冷却ファンなどを使用して、稚エビに最適な24℃前後の水温を保つようにしてあげましょう。

水質を安定させる

水温と同じく重要なのが水質です。

水質に敏感なエビ類の中ではミナミヌマエビは丈夫な方ですが、それでもやはりメダカなどの魚と比べるとデリケートです。

体の小さな稚エビは大人のミナミヌマエビよりもさらに繊細なので、水質の悪化や急変には特に気をつける必要があります。

過密飼育や餌の与えすぎは水質悪化を招きやすくなるので注意しましょう。

水槽の容量に対してミナミヌマエビが増えすぎた場合には、他の水槽を用意して適度に移すなどして飼育数を調節してください。

稚エビに人工飼料などの餌を与える際には食べ残しが大量に出ないように、様子を見ながら少量ずつ与えましょう。

また、一度に大量の水を交換してしまうと水質が急変し、稚エビが死んでしまう事があるので危険です。

水換えは1~2週間に1回の頻度で、最大でも全水量の1/3程度を目安に行なってください。

稚エビを上手に育てる上で水温と水質を安定して保つことは最も重要な事なので、特に気をつけて管理するようにしましょう。

外掛けフィルターや投げ込み式フィルターなどを追加して濾過能力を今よりも高めるようにするのも一つの方法です。

フィルターを追加する事で酸素の供給量も同時に増やす事が出来るため、稚エビの餌となる微生物の繁殖にも効果を発揮します。

水草を沢山入れる

次に、稚エビを育てる水槽には水草を沢山入れてあげてください。

水草は稚エビにとって良い隠れ家となるので、沢山用意してあげる事で稚エビのストレスが少なくなり安心して成長します。

また、水草には稚エビの餌である植物性プランクトンや藻、苔などが発生しやすいので、水草を沢山入れることで稚エビの餌も豊富に発生します。

水草や藻などが沢山茂っている環境ほど稚エビは育ちやすくなるので、ぜひたくさんの水草を用意してあげてください。

ミナミヌマエビと特に相性が良いのがウィローモスです。そのほか、マツモやアナカリスなども丈夫でグングン伸びるのでおすすめです。

このように水草や藻が豊富にある水槽であれば、稚エビの餌は大量に自然発生するので基本的には餌を与える必要はありません。

そのまま放っておけば稚エビは勝手に大きく成長します。

しかし、今回はより上手に稚エビを育てる方法についてなので、適量の人工飼料を使う事をおすすめします。

何故なら、ヌマエビ専用の人工飼料を与えた方が、より健康的に大きく育つからです。

ミナミヌマエビは植物食性が強い雑食のエビ類なので、藻や苔をメインに食べて育ちます。

しかし、これだけでミナミヌマエビが大きく育つ訳ではありません。

体の成長や正常な脱皮には動物性タンパク質やカルシウムなどのミネラルも必要です。

ミナミヌマエビはこれらの栄養素を微生物や生物の死骸、ミナミヌマエビの抜け殻などを食べる事で補っているのです。

これらの栄養素はミナミヌマエビの飼育環境内で自然に発生しますが、必ずしも全ての稚エビに行き渡るほど十分な量が発生するわけではありません。

そのため、中には栄養不足による成長の遅れや脱皮不全を起こして死んでしまう個体が出てきてしまいます。

それでも多くの稚エビが生き残り成長しますが、より沢山の稚エビを健康に上手に育てるには、栄養バランスに優れたヌマエビ用の人工飼料を適度に与えるようにした方が良いです。

以上のようなポイントを押さえて飼育するれば、ミナミヌマエビの稚エビを上手に育てる事ができます。

ミナミヌマエビの稚エビの成長と大きさまとめ

  • 孵化したてのミナミヌマエビの稚エビは体長2mm程度の大きさだが、生後1ヶ月ほど経過すると1cm前後まで成長する
  • ミナミヌマエビの稚エビの成長が遅い原因として、低水温や水質悪化、栄養不足などが挙げられる
  • ミナミヌマエビの稚エビを上手に育てる最大のポイントは水温と水質を安定させる事
  • 水槽内に自然発生する餌だけでも稚エビを育てる事はできるが、より健康的に大きく育てるにはヌマエビ用の人工飼料を適量与えた方が良い

今回はミナミヌマエビの成長と大きさの関係についてご紹介しました。皆様のミナミヌマエビの稚エビ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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