ネオンテトラのお腹がぽっこり!?腹水病・妊娠・食べ過ぎの違いと病気の治療

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ネオンテトラのお腹がぽっこり

ネオンテトラのお腹がぽっこりして大きいのは何故?

ネオンテトラの腹水病・妊娠・食べ過ぎの違いは?

ネオンテトラの腹水病とは?原因は?

ネオンテトラの腹水病の治し方・治療方法は?

こんなネオンテトラのお腹の異変と腹水病に関する疑問についてご紹介いたします。

ネオンテトラのお腹がぽっこりは腹水病・妊娠・食べ過ぎ?それらの違いは?

飼育しているネオンテトラを観察していたら、なんだかお腹がぽっこりと膨らんでいる。

どうしてこのような事が起こるのでしょうか?

ネオンテトラのお腹がぽっこりと大きく膨らむ原因には次のようなものがあります。

  • 繁殖による妊娠
  • 餌の食べ過ぎ
  • 腹水病と呼ばれる病気

このうち特に気をつけなければならないのが「腹水病」です。

腹水病の発症はネオンテトラの命に関わります。

では、妊娠や食べ過ぎと腹水病とでは、どのような違いがあるのでしょうか?

結論から先に言いますと、この3つをお腹の膨らみだけで判断するのはとても難しいです。

そのため見た目だけではなく、それぞれのケースのネオンテトラの行動や状態を知っておくことで、より判断がつきやすくなります。

それぞれのケースごとに見られる行動や状態は以下の通りです。

妊娠(抱卵)でお腹が膨らむ場合

  • メスのお腹周りがふっくらと膨れてくる
  • メスを追いかけたり寄り添って泳いだりするオスがいる
  • 食欲あり

食べ過ぎでお腹が膨らむ場合

  • 食後にお腹が膨れる
  • 排便すると元に戻る
  • 多くのネオンテトラが同じようにお腹が膨れている
  • 食欲あり

腹水病でお腹が膨らむ場合

  • 餌を食べる食べないに関係なく徐々にお腹が大きくなる
  • 白い糞が出る
  • 食欲が無くなる

まずは妊娠のケースから考えてみましょう。

ネオンテトラのメスは元々全体的に丸みを帯びていますが、妊娠すると更にお腹周りがふっくらとして、まるでマグロのような体型になります。

また、妊娠したメスは背中が黒ずむのが特徴です。この違いも他のケースと見極める判断材料となります。

さらに、オスの行動にも注目してみましょう。

メスが妊娠すると、メスを追いかけたり寄り添って泳いだりするオスが現れます。これは繁殖のためにメスとペアになったオスです。

このようなオスが現れた場合には、お腹が膨らんでいるネオンテトラが妊娠している可能性が高いです。

妊娠の場合には食欲も普段通りあります。

以上が妊娠によるお腹の膨らみの特徴です。

次は餌の食べ過ぎの場合についてです。

食べ過ぎによるお腹の膨らみは、餌を食べた後に現れます。

また、ほぼ全てのネオンテトラが同じようにお腹を膨らましているはずです。

しばらくは膨らんだままですが、餌が消化され排便されるとお腹は元の大きさに戻ります。

糞を排出するとお腹の膨らみが元に戻るというのが大きな特徴です。

よって朝起きて餌をあげる前などにはお腹は普通の大きさに戻っているはずです。

この時にお腹がぽっこりしているようなら餌の与え過ぎや消化不良も考えられますので餌の与え方を見直す必要があります。

また、食べ過ぎているくらいですから、食欲が落ちるという状態は当然見られません。

このように、「食べたら膨らみ排便したら戻る」と言うのが食べ過ぎによるお腹の膨らみに見られる特徴です。

食べ過ぎが続くとネオンテトラの健康を害してしまいますし、飼育環境を汚す原因にもなるので注意しましょう。

最後に腹水病の場合です。

腹水病は食べ過ぎとは違い、餌を食べる・食べないに関係なくお腹が徐々に膨れていきます。

そのため、餌の量を控えたり絶食させたりしてもお腹が膨らんでいく場合には、腹水病の可能性が高いです。

また、腹水病が原因でお腹が膨らんだネオンテトラは白い糞を出します。

この白い糞は消化機能が低下した事が原因で排出される糞で、腹水病の特徴的な症状の一つです。

他の2つのケースと違い、腹水病を発症すると食欲が落ちます。

普段はたくさん餌を食べて元気に泳いでいたネオンテトラが、餌を食べずフラフラと泳いでいたら腹水病の可能性があります。

以上のように、お腹の膨らみだけで腹水病なのか、それとも妊娠や食べ過ぎなのかを判断するのは難しいです。

しかし、行動や状態には違いが見られるので、これらも判断材料にして見極めるようにしましょう。

ネオンテトラの腹水病とは?原因は?

腹水病はネオンテトラが発症しやすい病気の一つです。

では、腹水病とは一体どのような病気なのでしょうか?

また、何が原因で発症してしまうのでしょうか?

ネオンテトラが罹りやすい腹水病とは、様々な原因でお腹に水が溜まってしまう病気です。

内臓が収まっている腹腔内に徐々に水が溜まる事で、お腹がパンパンに膨らみ、時には破裂してしまうこともあります。

腹水病が発症する原因はハッキリとは解明されていません。しかし、次のようなものが原因で腹水病が発症するのではないかと言われています。

  • 食べ過ぎ
  • ストレス
  • 水質悪化
  • 水温低下
  • 環境の急変
  • エロモナス菌の感染

上記の原因により内臓機能が低下することで腹水病が発症するとされています。

腹水病は一度発症すると完治することが難しく、致死率がとても高い病気なので、発症させないように予防することが大切です。

そのためには上記で挙げた発症原因を1つずつ潰していく必要があります。

上記の発症原因で最も厄介なのが、「エロモナス菌感染による腹水病」です。

水中の常在菌であるエロモナス菌由来の腹水病の場合、治療が非常に困難で、ほとんどの場合助かりません。

ですが、エロモナス菌は健康なネオンテトラには感染しません。

よってネオンテトラが体調を崩さないように飼育環境を整えてあげて、感染を予防することが重要です。

以上のように、腹水病はお腹に水が溜まり死に至る病気で、内臓機能低下を引き金に発症します。

では、ネオンテトラが腹水病を発症した場合、他の健康なネオンテトラに腹水病はうつらないのでしょうか?

1匹が腹水病にかかると、他のネオンテトラも腹水病にかかる可能性があります。

なぜなら、すでに1匹が腹水病を発症していると言うことは、その水槽内は腹水病を発症する要因が揃っている、高リスクの環境だと考えられるからです。

なので、他のネオンテトラが腹水病を発症しないためにも、症状が現れた個体を隔離するとともに、水換えや掃除をして水槽内の環境を見直すようにしましょう。

ネオンテトラの腹水病の治し方・治療方法は?

ネオンテトラが腹水病を発症してしまったら、どのような治療を行えば良いのでしょうか?

前述の通り、腹水病は非常に致死率の高い病気です。そのため治療がとても困難な病気だという事は認識しておいてください。

それでも、早期発見・早期治療すれば助かる可能性もゼロではありません。

毎日観察して、少しでも「あれ?」と思ったら、すぐに治療を開始してください。

腹水病を発症しても、初期の頃はそれほどお腹が膨れていません。そのため見逃してしまうことが多いので注意が必要です。

ネオンテトラの腹水病の初期症状は、「食欲不振」と「活性の低下」です。

あまり餌を食べず、フラフラと泳ぐようだと腹水病の初期症状の可能性があります。

すぐに隔離して治療を開始しましょう。治療開始と同時に本水槽の水換えと掃除も行い、飼育環境を整えるのも忘れずに行います。

初期の腹水病なら絶食と水換えで治ることもありますが、より治療効果が高いのは「塩浴」です。

病気のネオンテトラを隔離容器にうつし、0.5%の塩分濃度で塩浴させます。

塩水は汚れやすいので、エアレーションで水の劣化を防ぐとともに、毎日水換えをして水の汚れを防ぎましょう。

水換えの量は病気の個体の状態を見ながら加減して下さい。

また、ヒーターなどで水温を25℃~28℃に保ちましょう。

塩浴で1週間程度様子を見て、元気が出てくれば安心です。

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以下の場合には「薬浴」や「薬餌」で治療します。

  • 塩浴で効果が見られない場合
  • すでに症状が進行している場合
  • エロモナス菌感染による腹水病が疑われる場合

腹水病の薬浴・薬餌に使う薬は、「グリーンFゴールドリキッド」、「グリーンFゴールド顆粒」、「観パラD」などです。

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隔離容器に病気の個体をうつしたら、規定量の薬を飼育水で溶かして治療水を作り、隔離容器内に徐々に入れていきます。

その後は、毎日もしくは3日に一回新しい治療水に交換しながら様子を見守ります。

交換する量は半量から全量です。個体の体力を見て調節しましょう。

薬浴も塩浴同様に、エアレーションと温度管理を忘れずに行ってください。

腹水病は内臓疾患なため、薬浴では内臓まで薬が届きにくく効果があまり出ないこともあるので、その時は「薬餌」を与えます。

薬餌とは、餌を治療薬に浸してから与える方法です。

規定量の薬を飼育水に溶かした治療水を作り、そこに餌を浸します。餌に十分治療水が染み込んだら、病気のネオンテトラに与えましょう。

浸した餌が崩れて与えづらい場合には、一度乾かしてから与えると良いですね。

餌に薬を染み込ませて与えることで、内臓までダイレクトに薬の効果を届けることができます。

すでにお腹が膨れている状態はかなり症状が進んでしまっている状態です。そのため、薬浴や薬餌を行っても助からないケースが多くあります。

しかし、中には治る個体もいるので、諦めずに治療してみてください。

ネオンテトラの腹水病の完治率を高めるには、早期発見・早期治療が肝心です。

ですが、早期に発見して治療しても100%治るわけではありません。

それだけ腹水病は治療が難しい病気なのです。

そのため、腹水病に罹らないように予防することが最も重要になります。

ネオンテトラのお腹の異変と腹水病まとめ

  • 腹水病と妊娠などの違いは行動や状態に現れる
  • 餌の食べ過ぎでお腹がぽっこりする時には多くのネオンテトラが同じような症状になる
  • 腹水病のハッキリとした原因は分かっていないが内臓機能低下が引き金で発症する
  • エロモナス菌由来の腹水病は特に治りが悪い
  • お腹がパンパンに膨れる前の早期発見早期治療が重要

今回はネオンテトラのお腹の異変と腹水病についてご紹介しました。皆様のネオンテトラ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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