ペーハー(pH)測定からわかる水槽環境

ペーハー(pH)測定からわかる水槽環境

ペーハー(pH)測定からわかる水槽環境

ペーハー測定
ペーハー測定

熱帯魚飼育をしていて水質を気にするようになると必ずでてくる言葉がpH(ペーハー)ですがペーハー管理を怠る事は熱帯魚の寿命にも影響しますのでしっかり覚えておきましょう。水質を調べるときにでてくるpHとは水素イオン濃度のことで水質が酸性であるかアルカリ性であるかを示す値です。なんだか熱帯魚の元気がないなどの時はペーハーを一度測定してみることも必要かもしれません。

pH測定で見えてくるもの

水槽のpH測定で見えてくるものと言えば水中に酸性物質がどれだけ溶け込んでいるかですが、このペーハー測定では二通りの使用方法があります。

まず一つ目は水槽の水質確認で熱帯魚に害を及ぼさない物質でも酸性の物質が多く溶け込んでいれば水質は弱酸性に傾いているものです。これが熱帯魚の好む水質に近い水質かどうかを判断する基準となりピートモスなどを使用することにより水質を弱酸性に傾ける方法もあります。

日本の水道水は世界中の水質のなかでも非常に熱帯魚飼育に向いている中性(PH7.0)付近を示しますのではじめの状態を維持すれば一般的な熱帯魚はほぼ飼育できる環境にあります。

ただ熱帯魚の故郷は東南アジアや南米アマゾン・アフリカなど世界各地の熱帯地方です。よって各地の環境により水質が弱酸性に傾いていたり、弱アルカリ性に傾いていたりとさまざまですので飼育している熱帯魚がどこの原産でどんな水質を好むのかを知っていればその熱帯魚が好む水質を維持することで発色もよくなりさらに健康的に育てることもできます。

もう一つの使用方法が熱帯魚に害を及ぼす硝酸塩の蓄積量を確認するために用いられる手法です。

水槽内の老廃物は水質を酸性に傾ける傾向がありますのでpH値が顕著に下がった場合、水質が悪化していることになります。よって意図的に水質改善をしたのではなくもともとの水道水のpHから時間の経過とともに水質が弱酸性に傾いていくようであれば水質の悪化が懸念されるということになります。

この水の汚さが問題で見た目には透明に見えても実は水質が悪化しているなどのケースも考えられます。特に酸性度が強くなると目に見える不純物が溶解し、見た目には綺麗な水に見える事もあるのです。

そこで必要となるのがpH測定となるわけです。pH測定のタイミングは水換え前が理想で留めたい値よりも0.5位の違いなら水換え周期は妥当であり、1を超えるようならば水換えをより頻繁に行う必要があるという事になります。

pH測定の方法と機材

pHを測定する方法にはリトマス試験紙の仕組みを利用したpH試験紙を使うのが一般的でしたが近年では試験紙から試験薬に代わり水槽の水と試験薬を混ぜ合わせることでpH測定を行う方法が一般的となっています。

しかしこの方法では大まかな値しかわからない為にしっかりとした値を知りたいのであれば電気式のpHメーターを使うことをお勧めします。

一昔前はpHメーターと言うと一部のマニアの為の高嶺の花というものでしたが最近ではペンシルタイプでも1万円を切る物も販売されていますので検討されてみてはいかかでしょうか。

pHメーターの仕組みは水素イオンと水酸化イオンの量を表すものですがこれは水槽の水をバッテリー液に見立ててその中に電極を入れることで起電力を得ようというものです。

定期測定から常時測定への変化

従来は試験紙を使うように水槽のpHを調べるものが主流でしたが最近は常時センサーを水槽に入れて、pH値を表示されるようなものも販売されています。

このように水温を確認するかのように常時pH値を確認していれば日々の水質の劣化状況が目で見てわかるうえに水換え時期が一目瞭然となります。

pHショックとは

pHの測定や管理の話が出ましたので予備知識としてpHショックについても軽く触れておきましょう。

熱帯魚を購入してきて水槽に入れる時や水替えの時にはペーハーショックに注意しましょうなどとよく言われますがペーハーショックとはどのようなものなのでしょうか。

ペーハーショックとは急激な水質の変化によりペーハーが大きく変わることにより熱帯魚が苦しそうに泳いだり、ぐったりしてしまう現象で体力の無い熱帯魚はそのまま死んでしまうこともあります。

ペーハーショックが起きる理由は熱帯魚の体表を包み込んでいる粘膜にあり、この粘膜が熱帯魚の体を守っているのですがペーハーの変化により分泌量が変化していきます。

しかし急激にペーハーが変化すると保護粘膜の調整が間に合わず、体が酸に侵されてしまうのです。

弱アルカリ性を好むグッピーなどを急に弱酸性の水質に投入したりするとこの症状が顕著に表れ、ひれが白くなったり、ボロボロになってしまうことがあります。

逆にペーハーのゆっくりとした変化であれば十分に粘膜を対応させることができるので本来の生息環境とは違ったpH値の水槽でも生存できるのです。ただもともと好む水質で飼育することが一番理想であることは間違いありません。

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