
プラティを飼い始めるとまず気になるのが「何を食べさせればいいのか」という点ではないでしょうか。
プラティは何でも食べる雑食性の魚で、植物質を好む傾向にありますが、人工飼料から各種冷凍餌まで広く食べてくれます。
そのため餌選びで大きく迷う必要はないものの、プラティの体の構造や習性に合った餌を選ぶことで、食いつきも管理のしやすさも変わってきます。
人工飼料の選び方
熱帯魚用の人工飼料には、薄い板状のフレーク、粒状、そしてより細かい粉状のエサという3種類があります。
プラティが最も食べやすいのは粒状のエサです。
フレークや粉状の人工飼料も食べますが、これらは水槽の底に沈んで溜まりやすく、残りやすいという欠点があります。
浮上性の粒状エサはプラティにとって食べやすく、また食べ残しも少なくなります。
エサには水に浮く「浮上性」タイプとすぐに沈む「沈下性」タイプがありますが、プラティには「浮上性」が最適です。
これはプラティが水面近くでエサを食べる習性に合っているためです。
なお、フレーク餌はカビが生えやすく傷みやすいため、あまりおすすめできません。
具体的な商品としては、テトラミンのような熱帯魚全般向けの人工飼料は栄養素が製造工程で微粉末化されており消化吸収が良く、基本食として親しまれています。
また、テトラプランクトンなどの一口で食べられて栄養価が高い熱帯魚専用の人工飼料もおすすめです。
プラティはメダカと同じグループであるため、メダカの餌も大好物です。
入手しやすさや価格の面でも使い勝手がよく、初心者でも取り入れやすい選択肢のひとつといえます。
生餌・乾燥餌を取り入れる
人工飼料だけでも十分に飼育できますが、より栄養バランスを整えたい場合や繁殖を考えている場合には、生餌や乾燥餌を組み合わせると効果的です。
乾燥赤虫はパック詰めされているためすぐに与えられる便利さがあります。
特に繁殖を目的とする場合はおすすめですが、通常の飼育であれば人工飼料でも十分な栄養を補うことができます。
ブラインシュリンプは稚魚の成長に欠かせないエサとして知られていますが、準備に手間がかかるため、家庭での使用は少し難しいかもしれません。
多くの飼育者は乾燥赤虫で代用しています。
ブラインシュリンプを使う場合は、塩水で飼育するため、淡水の水槽に入れると死んでしまいます。
プラティが食べ残しをしないよう量を調整することが大切です。
いくつかの餌を組み合わせながら与えることで、栄養の偏りを防ぐことができます。
いくつかの餌をローテーションしながら与えると良いでしょう。
稚魚への餌の与え方
成魚と稚魚では与える餌の種類も変わってきます。
産まれた直後の稚魚はじっとしていてあまり動きませんが、卵黄嚢からの栄養を吸収して成長しています。
この頃は餌を必要とせず、与えても食べずにいたずらに水を汚す結果になるので、与える必要はありません。
餌が必要になるのは、卵黄嚢の栄養を吸収し終えて泳ぎだすまでに成長してからです。
泳ぎ出した稚魚には、プラティの稚魚専用またはメダカの稚魚用の粉状のエサを与えるのが最適です。
これらの粉状エサは砂のように細かいため、小さな稚魚でも容易に食べることができます。
乾燥赤虫は保存が利くのがかなり便利で、細かくすりつぶして与えると稚魚にも与えられます。
ただし、乾燥赤虫を細かくすりつぶして与えると、多くの場合は成魚の親プラティがそれらを先に食べてしまう傾向があります。
そのため粉状のエサを併用して与えることをおすすめします。
稚魚の頃は成長のために栄養がたくさん必要なので、1日に複数回に分けてエサを与えてください。
餌を与える量と頻度
プラティは金魚などと同様に餌があるだけ食べ続けようとします。
必要以上に多く与えるとプラティの健康を害するので、毎回控えめになるよう意識して1日に1回、2〜3分以内に食べきれるだけの量を与えることが基本です。
繁殖を促したい場合は、1日2回に増やすことも有効です。
まず少なめに入れてみて、3分経ったら残っている餌を回収して捨てるようにしましょう。
餌が残らない量まで徐々に減らしていくことで適切な量を把握できます。
食べ残しを放置すると水が傷みやすくなり、フンでさらに水槽の水の汚れ方が速くなります。
また、就寝時間の前後に餌を与えると消化不良を起こすことがあるため注意が必要です。
食いつきを良くするための方法
プラティは基本的によく食べる魚ですが、導入直後や環境変化の後には食欲が落ちることがあります。
飼い始めに多いのが、環境に慣れるまで餌を食べないケースです。
水槽内にいる強い魚に対する警戒心なども原因となります。
飼い始めの一週間は注意して見守り、必要に応じて対処することが大切です。
餌を食べない場合は水温が低かったり、水換え不足による水質悪化、他魚との混泳でのストレスが考えられます。
環境を見直しましょう。
水温は26度前後が適切で、これを維持することが食欲安定の基本となります。
食いつきそのものを改善するには、食いつきが悪い場合はブラインシュリンプなどの生餌を与えると良いです。
ただし人工飼料に慣らせた方が管理の面では楽です。
生餌は嗜好性が高いため、食欲を刺激する「きっかけ」として活用するのが賢い使い方です。
生餌で食欲が回復したところで、少しずつ人工飼料に切り替えていくとよいでしょう。
また、プラティがお産の時期に入ると餌を食べなくなることもあります。
メスのお腹が大きくなってきた時期に食いつきが落ちても、産仔後には回復することが多いので、あまり焦らず様子を見るのも大切な対応です。