
プラティの寿命は平均で1〜2年ほどと観賞魚の中でも短い方です。
これは決して飼育の失敗ではなく、小型魚という種の特性によるものです。
プラティに限らず多くの魚は体の大きさと寿命が比例していると言われており、プラティやグッピーなど小型魚の寿命は2年程度、エンゼルフィッシュなど中型魚で5〜8年、コイやアロワナなど大型魚は10年以上と言われています。
プラティは自然界では1年魚といわれ、1年で寿命を迎えてしまうようですが、飼育下においてはその限りではありません。
3〜4年生きたプラティも存在していますので、大切に飼育すればそれだけ長生きさせることもできます。
調べてみると4年以上生きたプラティが存在するようで、通常の寿命の倍以上生きていたことになります。
大切に飼育すれば3年前後生きる個体もいますが、メスは出産を繰り返していると体力を使い果たして死期が早まる傾向にあります。
繁殖が容易なことで人気の種ではありますが、メスに産仔を繰り返させ続けることが必ずしも長寿につながるわけではない点は、飼育者として知っておくべきことのひとつです。
購入時に気をつけたいこと
ショップで販売されているプラティは成魚が多く、購入してすぐに老化が見られる個体もいます。
購入する際は幼魚かなるべく小さめの個体を選ぶと長く飼育できると思います。
また、出回っている生体はおおよそ半年〜1年程の個体も多いので、購入してからどれくらい生きるかは個体によって異なります。
できるだけ状態の良い若い個体を選ぶことが、長期飼育への第一歩といえます。
長生きさせるための日常管理
水質と水温の安定こそが最も重要な要素です。
プラティを長生きさせるには、水質や水温の管理が欠かせません。
水質が悪化すると病気のリスクが一気に高まり、寿命が縮まってしまいます。
特にアンモニアや亜硝酸塩の上昇は命に関わるため、定期的な水換えとフィルターのメンテナンスを忘れないようにしましょう。
また、プラティは20〜28℃の広い水温に対応できますが、25℃前後を安定させることで最も健康に過ごせると言われています。
基本的なお世話を欠かさなければ長く生きることができるでしょう。
具体的には、2週間に1度の水換え、1日1回(しっかり繁殖させたい場合は2回)の餌やり、過密飼育を避けること、そして急激な水質・水温変化をさせないことがポイントです。
プラティにとって、突然環境の違う水の中に放たれることはとてもストレスになります。
新しく購入した際は、袋ごと水槽に浮かべて水温を合わせ、その後水槽の水を袋の中に少しずつ入れることを2時間ほどかけて数回繰り返します。
プラティに徐々に環境に慣れさせて、ストレスを与えずに水槽に移すことが大切です。
繁殖管理と寿命の関係
最初からオスとメスを分けて飼育すれば増えることなく、プラティも産卵に体力を使用することがなく、寿命も長くなる可能性があります。
繁殖を楽しみたい方も、メスに過剰な負担をかけない工夫は大切です。
出産後のメスは、栄養を全て出産に使ってしまい免疫力が低下しているため、赤虫などの栄養価の高い餌を与えるようにしましょう。
産後ケアをきちんと行うことで、メスの体力の回復を助け、より長く健康的に過ごさせることができます。
何度も繁殖を繰り返すことで近親交配の影響で奇形などの可能性が上がってくるかもしれませんし、繁殖しすぎて水槽が狭くなったり、エサを食べられなくて弱っている個体などがいないかのチェックも元気で長生きさせるひとつの方法といえるでしょう。
過密飼育を避ける
過密飼育はプラティの寿命を短くし、水質悪化や病気の原因にもなります。
プラティの産卵周期は1ヵ月に1度で10〜30匹産むうえ、産まれた稚魚も3ヵ月も経てば繁殖可能になるので、プラティを飼育する際は増えることを頭に入れて購入しましょう。
プラティのような小型魚の場合、安全に飼育できる個体数の目安としては体長1cmに対して水1Lが必要だと言われています。
30cmの規格水槽には水が約13L入るので個体数の目安は2〜3匹、45cm規格水槽には約32Lの水が入るため目安は5〜6匹となります。
この目安を大きく超えた環境での飼育は、水質の悪化を招きやすく、個々の個体にかかるストレスも増大するため、できる限り余裕のある飼育数を心がけることが重要です。
毎日の観察を怠らない
定期的な観察として毎日の健康チェックで異変を早期に発見することも長生きさせるうえで大切です。
プラティは低温では白点病が出やすくなるので、年間を通して25℃前後に保った方が良いでしょう。
夏と冬はそれぞれ温調機器を用意して保温してください。
季節の変わり目は特に水温の変動が起きやすいため、ヒーターやクーラーの動作確認も定期的に行いましょう。
日々の観察を通じて食欲の低下や泳ぎ方の変化をいち早く察知し、異変があれば水質や水温を見直す習慣をつけておくことが、プラティを少しでも長く元気に飼い続けるための何よりの近道です。