プラティをオスだけで飼える?増えすぎを防ぐための飼育方法

※この記事では広告を表示しています。

プラティをオスだけで飼える?増えすぎを防ぐための飼育方法

プラティは初心者向けの熱帯魚として長年親しまれてきた一方で、飼い始めてすぐに直面する悩みといえば「増えすぎ」の問題です。

一回の交尾で数回の出産が可能なうえ、卵胎生の特性から稚魚の生残率が高いため繁殖力は非常に強く、増えすぎて困るケースに陥る方も少なくありません。

そこで「最初からオスだけで飼えばいいのでは?」と考える方も多いはずです。

結論から言えば、オスだけでの飼育は繁殖を防ぐ観点から有効な手段のひとつですが、それだけで完全に安心できるわけではありません。

いくつかの重要な落とし穴を知ったうえで計画を立てることが大切です。

オスのみ飼育が有効な理由

飼育する際にオスとメスを分けて飼育すれば繁殖することはありません。

繁殖を望まない飼育者にとって、オスのみという構成はシンプルで管理しやすい方法といえます。

オスは尻ビレに「ゴノポディウム」と呼ばれる交接器官を持っているため、尻びれを確認する事でオスとメスを見分けることができます。

購入の際にゴノポディウムが確認できるある程度成長した個体を選べば、比較的確実にオスを揃えることが可能です。

オスだけ飼育における注意点

オスとメスを分けて飼育すれば問題なしと安心するのはまだ早いです。

まず知っておきたいのが、購入してきたメスが既に妊娠している可能性があるという点です。

プラティを購入する際にメスのお腹周りが膨らんでいないような個体を選ぶことが重要で、まれに妊娠しているプラティを購入してしまい、購入直後に水槽がプラティだらけになってしまった方もいるようです。

これはオスとして購入したつもりの個体でも、若魚の段階では性別判断が難しいことと合わせて、思わぬ繁殖につながる原因になります。

さらに深刻なのが性転換の問題です。プラティのメスはオスがいなくても数回に分けて妊娠・出産できるという事実があるうえ、プラティのような卵胎生の熱帯魚では、環境や群れ構成によって性転換のような現象が起きることがあります。

特に「メスしかいない環境下」では、繁殖維持のために一部のメスがオス化するという説もあります。

これはオスだけを飼おうとした場合にも逆の観点で関係してきます。

最近のプラティはソードテールの血が濃くなっているため、性転換する確率がかなり高いとされています。

最初はメスだけをたくさん購入したつもりなのに、いつのまにかオスだけになっていたということが少なくありません。

かなり成長した個体でもオスになってしまうことが多いのが厄介です。

この性転換の問題は現代の改良品種プラティでは特に注意が必要で、「オスのみで揃えたはずなのに稚魚が生まれていた」という事態が起こりうることを覚えておく必要があります。

オス同士の相性と水槽内の環境づくり

オスだけで飼育する場合、もうひとつ気を配りたいのが個体間の関係性です。

プラティのオスは自らの子孫を増やすために複数のメスを囲い込むように泳ぐ習性があり、そこに他のオスが入ろうとするとそのオスを追い払う習性があります。

オス同士の小競り合いが起こりやすく、弱い方が追い回されたりすることがあります。

オスたちは活動量が多く、オス同士で追いかけ合ったりピリピリとした緊張感が見られることがあります。

中にはストレスで弱ってしまう個体もいるため、性格に合わせた環境調整が重要です。

こうしたオス同士のトラブルを軽減するには、水槽内に隠れ家となるレイアウトを設けることが有効です。

温和な生体ではあるもののオス同士のちょっとした小競り合いはあるので、隠れられる場所を多く設けてあげると良いでしょう。

流木や石組、ウィローモスや背の高い水草を複数配置することで、追われた個体が逃げ込めるスペースを確保できます。

また、飼育数を増やして特定の個体に攻撃が集中しにくくする工夫も効果的です。

水槽サイズと飼育密度の目安

オスのみの飼育であっても適切な水槽サイズと飼育密度を守ることが魚の健康を保つ基本です。

小型魚の場合、安全に飼育できる個体数の目安として体長1cmに対して水1Lが必要だとされています。

30cmの規格水槽には水が約13L入るので個体数の目安は2〜3匹、45cm規格水槽には約32Lの水が入るため目安は5〜6匹となります。

繁殖の心配がないオスのみの飼育であってもこの密度の目安を超えると水質の悪化が早まり、個体のストレスも増します。

水換えの頻度については、週に1度の換水は必須です。

60cm水槽で20匹程度飼育するのであれば、水槽内の美しさを保ち悪臭を防ぐためには週1回以上の換水が必要です。

オス同士の競い合いによる体力消耗も考慮すると余裕を持った水量と換水サイクルを心がけることが長期飼育の鍵になります。

それでも増えてしまった場合の対処法

オスのみで飼育していたにもかかわらず稚魚が生まれてしまうケースは実際に起こります。

その場合に備えて、あらかじめ対処の方針を決めておくことが大切です。

繁殖を抑えるためにはオスとメスを隔離することが基本です。

万一メスが混入していたと気づいた場合は、できるだけ早い段階で分けることが被害を最小限に抑えます。

すでに稚魚が生まれてしまった場合には、アクアショップに相談してみることも選択肢のひとつです。

引き取り条件はショップによって異なりますが、状態の良い個体であれば応じてもらえる場合があります。

また、プラティが増えすぎてしまった場合、アロワナやポリプテルス、エンゼルフィッシュといった肉食性・雑食性の魚を飼育している場合には増えすぎたプラティを餌に回すことも可能です。

ただしこれはすべての飼育者に向いている方法ではなく、自分の飼育スタイルや気持ちに合った選択をすることが前提です。

絶対にしてはならないのが自然環境への放流です。

観賞魚は本来その環境に存在しない外来種であり、放流すれば生態系に深刻な影響を与える恐れがあります。

また水槽で育った魚が持つ病原体や寄生虫が自然界に広まると在来の魚たちに大きな被害を与えてしまう可能性があります。

さらに「外来生物法」や各自治体の条例で禁止されており、法的にも違反行為となります。

オスのみ飼育を成功させるポイント

オスだけで飼育する計画を立てる場合、購入時にゴノポディウムの形成が確認できる成熟個体を選ぶこと、また購入後しばらくは個体を注意深く観察して性別が変化していないか確認することが重要です。

プラティは色彩豊かな品種が多く、オスのみを揃えてもじゅうぶん鑑賞価値のある水槽を作ることができます。

品種改良が盛んで見ごたえのある様々な品種が流通しており、プラティのみを群泳させるだけでも非常に鑑賞性の高いアクアリウムに仕上がります。

繁殖を管理しながら、長く楽しめる飼育環境を整えることが、プラティ飼育を後悔なく続けるための最善策といえます。

今売れている商品

簡単に水槽の底のゴミを吸い出せる便利掃除アイテムです。

-プラティの飼い方
-