
プラティは熱帯魚の中でも特にカラーバリエーションが豊富なことで知られており、アクアリウムショップを訪れるたびに「こんな色もあるのか」と驚かされることが少なくありません。
品種改良の結果、近年は様々な体型や柄のプラティが数多く流通しており、初めて飼育を検討している方がどれを選べばよいか迷ってしまうほどです。
ベースカラーと品種の基本的な考え方
カラーバリエーションの基本となるのは「赤・青・黄・白」の4つのカラーで、これに柄やヒレの形のバリエーションが加わることで非常に豊富な品種が生まれています。
つまりプラティの種類を数えるときは、体の色だけでなく模様のパターンとヒレの形状を組み合わせて考える必要があります。
例えば「ハイフィン・レッド・ミッキーマウス・プラティ」のように、背びれの高さ・体色・模様を組み合わせた名称で品種が呼ばれることが多く、そのため流通している品種の総数は非常に多くなります。
人気の高い主な品種
まず最も基本的な品種として挙げられるのがレッドプラティです。
昔から人気がある基本的な品種で、鮮やかに目立つ赤の単色がアクアリウム内を華やかにしてくれます。
単色ゆえにシンプルな美しさがあり、他の魚との混泳水槽でも存在感を発揮します。
次にプラティの中で圧倒的な人気を誇るのがミッキーマウスプラティです。
尾びれの付け根部分にミッキーマウスのような模様があることから名付けられており、この特徴的なマークがアクアリウム愛好家だけでなく子どもたちにも人気があります。
レッド・ミッキーマウスプラティはオレンジから赤色の体色が水草レイアウトでよく映えて綺麗で、ブルーミッキーマウスプラティは全身の淡い青色と可愛らしい模様が人気の品種です。
ただし、この特徴的な模様は成長とともに崩れてしまうことがある点は知っておくと良いでしょう。
サンセットプラティも定番中の定番として知られています。
体の前方がオレンジ色をしており、中ほどから赤色に変わるグラデーションが日没を想起させる美しい品種です。
このグラデーション表現はプラティの染色体にはないといわれており、他の卵胎生メダカの染色体の表現が色濃く出ているためと考えられています。
ワグ系と呼ばれる品種群も独特の魅力があります。
ワグ系の特徴は各ヒレが黒く染まることで、他の品種にはないコントラストの美しさが特徴です。
レッドワグプラティであれば赤い体に黒いヒレのコントラストが非常に際立って見えます。
タキシードプラティは全身ほぼ黒色で、頭部・背・腹部など部分的に色が抜けている特徴を持ち、まるでタキシードを着ているように見えることから名付けられています。
また、金色の体色を基調に頭部を中心に黒い模様が出るゴールデンパンダプラティはパンダを想起させるユニークな柄で、見る人の目を引きます。
和のテイストを持つ珍しい品種としては昭和プラティがあります。
赤・白・黒の発色が美しい品種で、その色彩は錦鯉の「昭和三色」という品種を連想させます。
ヒレの形で選ぶ楽しみ
体色や模様だけでなく、ヒレの形も品種選びの重要な要素です。
背びれが標準よりも長く伸びたハイフィンタイプがあり、流通量は多くなく見かけることは少ないです。
希少性があるぶん見かけたときの喜びも大きく、コレクター心をくすぐる品種と言えます。
また、おなかが風船のように大きくふくらんだ見た目から名付けられたバルーンタイプも流通量が少なく、見かけることはあまりありません。
ミックスという楽しみ方
プラティには「ミックス」というネーミングで販売されているタイプが存在します。
プラティは色彩に関係なく水槽内にいるプラティ同士で交雑するため、様々なカラーを持つものが「ミックスタイプ」として流通しています。
どんな色の個体が生まれてくるか予測しにくい分、繁殖の楽しみも広がります。
もしお気に入りのカラーを残したい場合は他のカラーとの混泳は避け、1カラーのみでの飼育が望ましいです。
プラティは色と模様の組み合わせで幾種類もの呼び方がありますが、基本的に日本で見られる種類はまだ少ないくらいだといわれており、海外ではさらに多くの品種が存在しているようです。
国内のショップでも入荷状況によって見られる品種が変わることがあるため、気になる品種はこまめにショップをチェックするのがおすすめです。