ベタ水槽の濾過器や濾過フィルターの必要性とおすすめフィルター5選

2021年11月9日

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ベタにおすすめのフィルター

ベタ水槽に濾過器や濾過フィルターはいらない?それとも必要?

ベタ飼育で濾過器や濾過フィルターなしのメリットとデメリットとは?

ベタ水槽におすすめの濾過器・濾過フィルターとは?

こんなベタと濾過器や濾過フィルターの関係についてご紹介いたします。

ベタ水槽に濾過器や濾過フィルターはいらない?それとも必要?

ベタ飼育でよく問題に上がるのが、「濾過器や濾過フィルターは必要? 不要?」という問題です。

結論から言うと濾過器や濾過フィルターの有無は飼育スタイルや飼育環境によって変わります。

ベタだけのことを考えれば濾過器や濾過フィルターは必要ありませんが、水槽の水質維持などを考えた場合は、濾過フィルターがあった方が良いでしょう。

そのため、ベタをどのような環境で飼育しているかによって、濾過器や濾過フィルターが必要かどうかが変わります。

フィルターが無くても良いのは、以下の3つにあてはまる飼育スタイルの場合です。

  • ベアタンク水槽で飼育している
  • 温度管理を部屋のエアコンで行っている
  • 水換えを高頻度で行える

ベアタンク水槽での飼育で、水温維持をエアコンで管理しており、水換えを2~3日に一度の頻度で全換水する(2~5リットル程度の水槽の水換え頻度です)飼育スタイルならば、濾過器や濾過フィルターは必要ありません。

次に、フィルターをつけた方が良い飼育環境は以下のような場合です。

  • 底砂や水草を入れたレイアウト水槽
  • 混泳水槽
  • 水換え頻度を減らしたい場合
  • ヒーターで温度管理している
  • 繁殖用の水槽

底砂や水草を入れレイアウトした水槽は、高頻度で全換水する方法はかなり難しいので、濾過器や濾過フィルターを入れた方が管理しやすいものです。

また、ベタの他にコリドラスなどの生体を入れた混泳水槽の場合も濾過器や濾過フィルターが必要になります。

ベタは肺呼吸もできる熱帯魚なので酸欠に強いですが、混泳相手の熱帯魚はそうではありません。

そのため、濾過器や濾過フィルターで酸素を送り込んであげないと酸欠で死んでしまいます。

また、生体が増えると水が汚れやすくなるので、やはりフィルターでの濾過機能があった方が管理しやすくなります。

水換え頻度を少なくしたい場合も濾過器や濾過フィルターを設置しましょう。

フィルターによる物理濾過や、フィルターのろ材に住み着く濾過バクテリアによる生物濾過によって、飼育水の劣化が抑えられるので、水換え頻度が少なくてすみます。

水温管理をヒーターで行っている場合にもフィルターの設置をお勧めします。

ヒーターはヒーター本体の周りの水を温めて水温を上昇させます。

そのため、水の流れがないとヒーターの周りの水温は上がりますが、ヒーターから離れるほど水温が低くなってしまい、水槽内に温度差が出来てしまいます。

フィルターで適度な水流を作り水槽内の水を循環させてあげることで、効率よく水槽全体の水温を上げる事が出来ます。

もしフィルターをつけられない場合には、エアーストーンなどのエアレーションで水を動かしてあげるのも効果的です。

ベタを繁殖させる場合にも濾過器や濾過フィルターが必要です。

ベタの産卵から稚魚がある程度大きくなるまでは水換えができません。

よってフィルターで濾過して水質を管理する必要があります。

以上のような飼育方法の場合には、ベタにもフィルターが必要になります。

ベタ飼育で濾過フィルターなしのメリットとデメリット

ベタをベアタンクで飼育する場合は、基本的にフィルターは必要ありません。

では、ベタをフィルターなしで飼育するメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

フィルター無しのメリットには次のようなものが挙げられます。

  • 水流が無いのでベタに優しい
  • 日々の水槽管理が楽
  • 設備費が安い

ベタは止水域に生息する魚なのでフィルターから発生する水流があまり得意ではありません。

水の流れが強いとベタが泳ぎ疲れて衰弱したり、ヒレが切れたりする原因になります。

フィルターが無ければ水流も起こらないので、ベタが余計な体力を使う事がありません。

ただ水流はデメリットだけではなくメリットもあるのでうまく取り入れたい面があるのも事実です。

水流のメリットについては過去の記事でご紹介していますのでご覧ください。

濾過器や濾過フィルターが付いていないベアタンクでの飼育の場合、設備がシンプルなため管理がとても楽です。

例えば、日々の管理としては、糞や食べ残しが出た時にその都度スポイトで回収するだけでOKです。

また、2リットル程度の水量の場合、2~3日に一度、全量の水を交換します。

水槽を丸ごと水洗いして、新しい水を水槽に溜めてベタを戻します。

カルキ抜きと水温合わせは忘れず行いましょう。

水換えのたびに水槽を丸洗いできるので、水槽面がコケなどで汚れる心配もありません。常にクリアな景観を保てます。

また、濾過器や濾過フィルター・ろ材にお金がかからないので、導入コストが安いのも魅力ですね。

次にフィルター無しのデメリットを見てみましょう。

  • 水が汚れやすい
  • 水に溶け込む酸素量が少ない
  • 水質が安定しない
  • 水換え頻度が高い
  • 大きな水槽の全量換水は手間がかかる

濾過器や濾過フィルターが無いと言うことは濾過能力がゼロということです。そのため、水がすぐに汚れます。

また、水の流れが無いので水中に溶け込む酸素量が少なくなります。

水中の酸素量が少ないことも、水の汚れを早める一因となります。

酸素が乏しい上にバクテリアが住み着くろ材が無いため、バクテリアの繁殖が期待できません。

そのため、生物濾過での水質の安定・維持ができません。

フィルター無しの飼育は、物理濾過や生物濾過による水質維持ができないため、その代わりに高頻度の水換えで水質を保つ必要があるのです。

2~5リットル程度の水量だと、2~3日に一回は全量換水しなくてはいけません。

フィルターありの水槽なら、1~2週間に一度、1/3量の換水で済むので、これと比べると高頻度の水換えとなります。

この水換え間隔を2~3日サボるだけであっという間に水質が悪化します。

特に、水温が上がりやすい夏場は危険です。

急激な水質悪化でベタが体調を崩したり、病気に罹(かか)ったりするリスクが高まります。

このようなリスクがあるため、一定の水換え間隔を守らなくてはいけないのですが、この高頻度の水換えが負担だと感じる人も多いでしょう。

さらに、水量が10リットル以上ともなると、毎回全量換水して水槽を洗うのは、かなり手間がかかります。

ベタのフィルター無しの飼育には、このようなメリット・デメリットがあります。

2~3日に一度の全量換水が面倒では無い方は、フィルター無しの飼育が良いでしょう。

なるべく水換え頻度を減らし、水質を安定させたいならば、フィルターありの飼育がおすすめです。

飼育スタイルに合わせてフィルターの有り無しを決めましょう。

ベタ水槽におすすめの濾過フィルター5

水換え頻度が少なく、それでいて水質が安定すれば、ベタにとっても負担の少ない良い飼育環境だと言えます。

そのために役立つのが濾過器や濾過フィルターです。

しかし、フィルターならばなんでもいいかというとそうではありません。

ベタには強い水流によるデメリットがあるため、なるべく水の流れを作らないで飼育するのが鉄則です。

そのため濾過フィルターもなるべく水流を作らないものを選ばなくてはいけません。

そこで今回はベタ水槽におすすめの濾過器や濾過フィルターを5つご紹介します。

ベタの濾過フィルター選びの参考にしてみてください。

おすすめのフィルターをご紹介する前にベタ水槽に不向きなフィルターについてご説明いたします。

ベタ水槽に不向きな濾過フィルターは「外掛式フィルター」です。

外掛式フィルターは水槽の外側に取り付けられるので、水槽内が圧迫されず広々と使えるメリットがあります。

しかし、水の吐出口の向きが変えられず、流量の調節が難しいため、ベタ水槽のフィルターとしては不向きです。

次のようなフィルターがベタ水槽におすすめです。

スドー ベタのフィルター(別途エアーポンプが必要)

スドーの「ベタのフィルター」は、ベタ用に設計されたスポンジフィルターです。

2リットル以下の小さいサイズの水槽に適しています。

キスゴムで水槽面にペタッとくっ付けて使うことができるので、取り付ける位置の調節も簡単です。

また、ベタ用に設計された濾過フィルターのため水流が穏やかで優しいので安心です。

スポンジフィルターはスポンジ部分がバクテリアの住処になります。

そのため、生物濾過が期待できないベアタンクに取り付けてあげるのも良いですね。

濾過バクテリアの効果をプラスすることができるので水質が安定しやすくなります。

小さな水槽におすすめのフィルターです。

ここからご紹介するいくつかの濾過フィルターには別途エアーポンプが必要となります。

よって使用の際にはエアーポンプを用意しなければなりません。

そんなエアーポンプの中でも断然おすすめなのが、ジェックスのe-AIRシリーズと水作の水心シリーズです。

静音設計で静か。電気代が安くコストパフォーマンスがいいのが人気の理由です。

寿工芸 バイオミニフィルター(別途エアーポンプが必要)

こちらも小型水槽におすすめのスポンジフィルターですが、より生物濾過に力を入れた作りになっています。

底面のスポンジフィルターの他に、「高性能セラミックろ材バイオボール」が付いています。

スポンジの他に、このろ材部分も濾過バクテリアの住処になります。

さらに、このろ材の下からエアレーションの泡が出てくる仕組みになっているので、濾過バクテリアをより活性化させる事が出来ます。

物理濾過の力はそれほど強力ではありませんが、小さな水槽で濾過バクテリアの効果をより高めたい方におすすめのフィルターです。

GEX(ジェックス) ロカボーイコンパクト(別途エアーポンプが必要)

ロカボーイコンパクトは投げ込み式のフィルターです。

よく金魚水槽などで見る「ぶくぶく」ですね。

ロカボーイコンパクトは四角い形をしているので、水槽の角にピッタリと収まり、見た目がスッキリします。

8リットル以下の水槽に適しているので、ベタの単独飼育で多い2~5リットル程度の水量の水槽も楽々カバーします。

ロカボーイコンパクトはほとんど水流を作らない上に、濾過力がとても優れています。

その秘密は「物理濾過」・「生物濾過」・「吸着濾過」のトリプル濾過システムにあります。

ろ材の交換もシンプルで簡単な上、定着した濾過バクテリアが残る作りになっているのもポイントが高いです。

10リットル以上の水槽には上のサイズの「ロカボーイS」もおすすめです。

GEX(ジェックス) ピコロカ

GEXのピコロカは、小さいサイズの水槽やボトルアクアリウムにも使える底面フィルターです。

底砂にソイルを敷いた環境に適したフィルターで、12リットルまで適応しています。

ピコロカの最大の特徴は円形のベースフィルター(底面フィルター)です。

これにより、ボトルアクアリウムに使うような丸型の容器にも使うことができる画期的な商品になっています。

吐出口の向きも横向きや上向きに変えられますし、水流調整も可能です。

モーター部分だけでもフィルターとして使う事が出来ますが、ベースフィルター(底面フィルター)をつける事で濾過力がよりアップするので、ソイルありの飼育環境を考えてる人におすすめのフィルターです。

ソイルや水草を入れながら、30cm水槽のような比較的大きな水槽でベタを飼育したい方には、「GEXマルチベースフィルターS」が使い勝手が良くおすすめです。

水作 スペースパワーフィットプラスS

水作のスペースパワーフィットプラスSは、水槽のコーナーにピッタリとフィットするフィルターです。

それでいて濾過力が抜群なので、23リットル以下の水槽に適しています。

ろ過材は上下2段に分かれており、ローテーションで交換できるので、ろ材の交換により定着したろ過バクテリアがいなくなる心配がありません。

水流についても、流量調節つまみで調整できますし、吐出口とシャワーパイプの向きを変えられるので、水が出る方向を壁に向けるなどして、ベタに合わせた弱い水流に調節して使う事が出来ます。

水槽サイズによっては水流が強すぎる時がありますが、その際は水が出るパイプ部分にスポンジをかませるなどして調節すると良いでしょう。

その他、水草を多めに入れることでも水槽内の水流を弱めることができます。

もし水流が強い場合には試してみてください。

また、このフィルターは静音性に優れ、驚くほど静かなのも大きなポイントです。

10リットル以上の大きな水槽で、水草などをレイアウトした中でベタ飼育を楽しみたい方におすすめなフィルターです。

以上、ベタ飼育におすすめな濾過器や濾過フィルターを5つご紹介しました。

上記を参考にしていただき、水槽サイズや飼育環境に合ったフィルターを探してみてください。

ベタ飼育での濾過フィルターの必要性まとめ

  • ベタは濾過フィルター無しでも飼育できる
  • 濾過フィルター無し水槽のメリットは設備がシンプルで管理が楽なこと
  • 濾過フィルター無し水槽のデメリットは水が汚れやすく水換えが高頻度になること
  • ベタ水槽に付ける濾過フィルターは水流が弱いものを選ぶ

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