エンゼルフィッシュの寿命を延ばす飼い方 飼育方法と繁殖・産卵のコツ

2020年4月23日

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エンゼルフィッシュ

熱帯魚飼育初心者でも飼いやすいエンゼルフィッシュの正しい飼育方法から繁殖・産卵のコツなどエンゼルフィッシュ飼育のポイントをわかりやすくまとめました。

エンゼルフィッシュは熱帯魚飼育の入門魚として非常にメジャーで初心者にも飼いやすい熱帯魚です。

エンゼルフィッシュは、その独特な体型とおっとりとした泳ぎ方からペットショップなどで販売されている熱帯魚のなかでも非常に目を惹く存在です。

これぞ「熱帯魚」というようなその風貌に魅了され、エンゼルフィッシュを飼ってみたいと思う人も多いはずです。

エンゼルフィッシュの飼い方と買い方

エンゼルフィッシュは環境適応能力が高く、飼育が容易な初心者向きの熱帯魚のはずなのに、なぜか購入後すぐに死んでしまったから敬遠しがち・・・などという声をよく聞きます。

その理由はエンゼルフィッシュの「飼い方」を知らないのではなく、「買い方」を知らないだけかもしれません。

エンゼルフィッシュは海外のファームなどで繁殖され、輸入されてくることが多いのですが、その輸送の際のストレスに非常に弱い面があります。

全般的に熱帯魚は東南アジアなどで養殖され輸入されるものが多いのですが、その輸送時にストレスを感じて病気になったり死んでしまうものがいます。

またエンゼルフィッシュ特有のエンゼル病などにかかっていると購入後一週間も経たずに死んでしまうなどということも少なくありません。

エンゼルフィッシュは購入時の注意点をしっかり把握して、しっかりとした個体を購入すれば飼育は容易なのです。

よってエンゼルフィッシュ購入時は最低でもペットショップに入荷してから10日以上経っているものを購入するようにしましょう。

通販やオンラインショップなどで購入する場合には、問い合わせなどで必ず確認するようにしましょう。

エンゼルフィッシュの飼育方法

飼育環境は適応範囲が広く、水温は24℃〜30℃前後、水質は弱酸性の軟水から弱アルカリ性の中硬水まで幅広く適応できます。

しかし、エンゼルフィッシュの仲間のなかでもブラック系統のエンゼルフィッシュはやや水質にうるさく、弱アルカリ性の水質では体調を崩しやすい傾向にあるので弱酸性~中性の水質で飼育するようにしましょう。

エンゼルフィッシュの故郷は流木や水草などが生い茂る南米アマゾンの河川ですので、生息地に似せて流木や水草を沢山いれるようなレイアウトを作るアクアリストもいます。

しかし、初心者はそのようなレイアウトにしてしまうと水草の管理不足や水の淀みによる水質悪化などいろいろな問題が起きやすいものです。

よって初めのうちは流木を入れるにしても小さめのものを少量にし、エンゼルフィッシュの遊泳空間を広めにとったメンテナンスのしやすいレイアウトにしましょう。

メンテナンスのしやすさは長期的な水質維持にも繋がり、結果エンゼルフィッシュの寿命を延ばすことにも繋がります。

エンゼルフィッシュの繁殖と産卵のコツ

エンゼルフィッシュ飼育の楽しみの一つが産卵・繁殖でしょう。多くの熱帯魚の中でもエンゼルフィッシュは繁殖がさせやすく、繁殖の様子が楽しめる熱帯魚としても人気があります。

エンゼルフィッシュは生後一年くらいで繁殖ができるようになるため、ペットショップなどでSサイズを購入した場合などは半年から10ヶ月くらいで繁殖が可能となります。

まずは相性の良いペアを作らなければなりませんが、うまくペアを作るコツは、購入時に形の良い個体ばかり選ばないようにすることです。

エンゼルフィッシュは小さい頃には、大抵オスのほうが形がよくなります。よってオスメスがわからないうちに形の良い個体ばかりを集めてしまうとオスばかり偏ってしまうことにもなりかねません。

もし、心配な時はある程度大きく育ったペアを購入するようにしましょう。

エンゼルフィッシュが繁殖期に入ると求愛行動にでます。

求愛行動初期は相手をつついたり突撃したりと喧嘩をしているようにみえますが、その時期が過ぎ、お互いに気に入ると寄り添って泳ぐようになり縄張り意識が強くなります。

こうなったら産卵用水槽に移してあげましょう。

産卵用水槽は一般的にベアタンク式(底砂を敷かないタイプ)で上部フィルターを使用し吸い込み口にはスポンジフィルターを使用します。

水温は26℃~28℃、pHは7前後にし、ディスカスの産卵などに用いられる産卵筒かアマゾンソードなどをいれてあげます。

産卵が近づくとエンゼルフィッシュは産卵床の気に入った場所を口でつついて掃除を始めます。この行動が見られると産卵は近いです。

産卵がはじまるとメスは産卵床に直径1.5mmほどの透明な卵を産み付けていきます。次にオスによって受精が行われます。

受精がうまくいった卵は透き通った感じですが、受精できなかった卵は白く濁ってしまいます。

白く濁った卵は無精卵と呼ばれ、カビが生えることもありますので、極力取り除くようにしましょう。

産卵後はオスとメスでヒレを使い、卵に綺麗な水を送り込みながら卵を守っていますので、この時期にはあまり水槽に近づかないようにします。

エンゼルフィッシュをあまり驚かせたり、興奮させると親は危険を感じて卵を食べてしまうことがあるからです。

順調に育つと水温28℃では3日ほどで孵化します。

孵化した稚魚は5日ほどで卵黄を吸収し終わり泳ぎだしますので、このタイミングでブラインシュリンプやインフゾリアなどを与えてください。

ブラインシュリンプをあげるタイミングさえしっかり掴めばエンゼルフィッシュの繁殖は成功したといっても過言ではありません。

エンゼルフィッシュの稚魚には生後一ヶ月くらいまでひたすらブラインシュリンプを与えてください。稚魚がほしがるだけ多めに与えるくらいのほうがいいでしょう。

しかしながら餌をたくさん与えれば必然的に水も汚れてきますので水換えも怠らないようにしてください。

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