ゴールデンバルブ飼育は非常に容易で初心者にもおすすめの熱帯魚です。
しかし、混泳に対しては気性が荒いのか、他の生体を攻撃する事例なども報告があり、気を付けなければいけない点もあります。
そんなゴールデンバルブの混泳、性格についてご紹介いたします。
ゴールデンバルブとはどんな熱帯魚
ゴールデンバルブは体長5cmほどで、水温22℃~28℃程度、弱酸性~中性(pH5.5~7)の水質を好むため、初心者向きの多くの熱帯魚とも飼育環境的には混泳がしやすい熱帯魚と言えるでしょう。
ゴールデンバルブの性格・気性
ゴールデンバルブは基本的には臆病な性格ですので、攻撃性が強い熱帯魚ではありません。
しかし、気性の荒さが個体差や環境によって現れるのも事実です。
ゴールデンバルブには縄張り意識があり、その縄張り意識が前面にでてしまうような環境が整ってしまうと他の生体を攻撃するなどの行動を起こすようです。
同種同士でも5匹以上などの複数飼育をしたり、60cm水槽程度の大きな水槽で飼育すると小競り合いも少なくなります。
逆に30cm以下の水槽で2~3匹程度の飼育、もしくはゴールデンバルブ1匹とその他の生体などですと縄張り意識が強くなる傾向があります。
ゴールデンバルブに比べると同じバルブでもチェリーバルブの方が温和でトラブルの少ないバルブとして知られています。
もし、ゴールデンバルブにこだわりは無く、その他の生体との混泳を考えているのでしたらトラブルの可能性が低いチェリーバルブの方をお勧めします。
ゴールデンバルブの混泳
ゴールデンバルブの混泳に対してはエンゼルフィッシュとエビとの関係のように捕食関係にあるわけではないので絶対に混泳ができない対象魚がいるわけではありません。
ただ、縄張り意識の強さから自分より小さなカラシンや大人しいコリドラスなどを攻撃したりすることがあります。
そのような混泳トラブルを避けるには、水槽内のレイアウトを単調にせず、水草や流木などで入り組んだレイアウトを作ることで他の生体への攻撃やちょっかいだしを減らすことができます。
また、ゴールデンバルブと同程度の大きさの熱帯魚を混泳対象に選ぶのも混泳を成功させる秘訣の一つになります。
さらにもともとゴールデンバルブだけがいる水槽に後から他の生体を入れるのもあまりお勧めできません。
先にゴールデンバルブを飼育しているとその水槽内に自分の縄張りを作ってしまいます。
そこによそ者が入ってくるわけですから攻撃対象にされてしまうことも少なくありません。
上手く混泳を成功させるためにはゴールデンバルブを後から入れるというのも一つの方法です。
このようにゴールデンバルブに縄張り意識を持たせないような飼育環境を作ることがゴールデンバルブの混泳を成功させるコツとなります。
それでも個体差により他の生体を攻撃する可能性は0ではありませんので、混泳をさせる場合には水槽投入直後から1日程度は観察を怠らないようにし、他の生体を攻撃するような行動が見られたら隔離するようにしましょう。
ここに記載した内容は一例であり、対象が生き物である以上絶対と言うことはありません。ゴールデンバルブ飼育の際はご自身の判断と自己責任にて混泳をさせるようにしてください。