ベタの寿命は平均で何年くらい?ギネスは?
ベタの寿命の症状とは?
ベタの寿命が短い?1年ももたないのはなぜ?
ベタの寿命を伸ばす方法はある?
こんなベタの寿命に対する疑問についてご紹介いたします。
目次
ベタの寿命は平均で何年くらい?ギネスは?
飼育下でのベタの寿命は平均で何年くらいなのでしょうか。
一般的に言われているベタの寿命は2~3年ほどですが、平均すると2年前後で寿命を迎えることが多いものです。
5年生きたというギネス記録もあるので、うまく飼育すれば長生きする可能性もあります。
金魚などは、平均寿命が10~15年程度で、最長で43年も生きたという話がありますが、ベタにはそこまで長い寿命はありません。
長生きなベタでも4~5年ほどですから、その間たっぷりと可愛がって大事に育ててあげましょう
ベタは種類よって寿命が違う?
一般的なベタの寿命は平均で2年程ということが分かりました。
では、ベタの違いによって、寿命に違いが出るのでしょうか。
ベタの種類(品種)は多様です。
一般的によく知られているベタは「トラディショナルベタ」です。比較的値段が安く、カラーバリエーションが豊富な品種です。
尾ビレが2つに分かれているのが「ダブルテール」です。
尾ビレが半月のように180度開くタイプが「ハーフムーン」です。
ショーベタといえばハーフムーンというくらい定番で、人気の高い品種ですね。
ハーフムーンの尾ビレの開き180度に対し、120~180度未満のものを「スーパーデルタ」と言います。
ダブルテールとハーフムーンを掛け合わせたものが「フルムーン」になります。
他にも、それぞれのヒレの軟条(レイ)が突起のように突出しているタイプを「クラウンテール」と呼びます。
今紹介したのは一部ですが、このほかにもベタにはさまざまな種類(品種)がいます。
その違いによって寿命は異なるのでしょうか。
ショーベタ 寿命
それぞれの種類の寿命を調べてみると、概ね1~3年程度と、大きな差は見られませんでした。
また、オスメスの違いによる極端な寿命の差も見られません。
なので、ベタの寿命に関して、「種類や性別の違いによる大きな寿命の差は無い」と言えます。
ベタ ハーフムーンの寿命
人気のハーフムーンの寿命も他のベタ同様に概ね1~3年程度です。
ショーベタのもとである「ベタ・スプレンデンス」の寿命が2~5年程度なので、ショーベタの寿命も概ねこの範囲に収まる形ですね。
また、後述しますが、ベタが長生きするかどうかは、種類や性別よりも飼育環境などが大きく影響します。
ベタの寿命の症状と見分け方
ベタの寿命が迫ってくると、「老衰」の症状が現れ始めます。
ベタに見られる老衰症状には次のようなものがあります。
- 元気がなくなり泳ぎが鈍くなる
- 底に沈んでじっとしてることが増える
- 食欲が落ちる
- 体色が薄くあせてくる
- ヒレが劣化して張りが無くなる
- 体が痩せて骨張ってくる
人間などもそうですが、歳をとると活動が鈍り、食べる量が減り、皮膚の張りが無くなってきます。
ベタの老衰症状もそれと似ていますね。
このような症状が見られるようになったら、老魚用の飼育方法に変更しましょう。
- 水流を極力抑える
- 水換えを慎重に行う(水質・水温の変化をなるべく起こさないように)
- 水深を10cm程度にする
泳ぐ力が弱まっているので、今までよりもさらに水流に注意します。極力水流を抑えるようにしましょう。
泳ぐ力が弱まっているので、水深が深いと水面まで泳ぐのが難しくなります。
10cm程度の浅い水深にして、負担を減らしてあげましょう。
体力とともに免疫力なども低下しているので、水質変化にも注意しましょう。特に、水質や水温が変化しやすい水換えは慎重に。
最後の時まで快適に過ごせるように飼育しましょう。
ベタの寿命が短いのはなぜ?
平均寿命が2年程度のベタですが、飼育を始めてから1年ももたずに死んでしまう個体がいます。
それはなぜでしょうか。
原因として考えられるのは次の3つ。
- 購入時の年齢が高い
- 個体差
- 飼育環境が悪い
購入時の年齢が高いため寿命が短く感じる
まず考えられるのが、購入時の段階ですでに、生まれてから半年から1年近く経過している場合です。
ほとんどのアクアショップは生後3~4ヶ月程度のベタを販売していますが、中には半年以上経っているものや、老魚が売られている場合もあります。
そのような個体を購入してしまうと、1年経たずに死んでしまう可能性があります。
なるべく若い個体を購入した方が、長生きする確率が高いです。
若い個体の特徴は次のようなものが挙げられます。
- 体が小さい
- 動きが活発
- 好奇心旺盛
このような特徴があれば、その個体はまだまだ若いと判断できるでしょう。
もし判断が難しければ、素直に店員さんに若い個体なのか聞いてみると良いでしょう。
ベタの個体差による寿命
次に考えられるのはベタの個体差による寿命です。
今や日本人の平均寿命は84歳ほどと言われています。
ですが、全員が84歳まで生きるかと言えばそうではありません。
もっと長い人もいれば短い人もいます。
ベタも同じです。
平均2~3年程度と言われていても、1年程度しか生きない個体もいますし、5年前後生きる個体もいます。
若い個体で飼育環境も最適なのに、なぜか1年ほどで死んでしまった場合は、短命な個体だった可能性があります。
飼育環境が悪く寿命が短くなる
飼育環境がベタに適していないと、寿命が短くなり1年ももたずに死んでしまうことがあります。
例えば、極端に狭い飼育容器(水量1リットル以下)で水換えが週に1回程度というような環境は、ベタにとって強いストレスがかかります。
そのような環境で長く生きることは難しいです。
ベタにとって最適な環境で飼育してあげましょう。
ベタの寿命を伸ばす方法
飼育しているベタには、1日でも長く元気でいてほしいですよね。
ベタの寿命を伸ばす方法はないのでしょうか。
前述したように、ベタの寿命には個体差もあるので、「この方法を行えば絶対にどのベタも長生きする!」という方法はありません。
しかし、ベタが長生きする可能性が高い方法はあります。
- 餌の量を適切にする
- 水質を安定させる
- 水温を安定させる
この3つが、ベタが長生きするポイントです。
餌の量を適切な量にする
パクパク美味しそうに餌を食べるベタを見ていると、いくらでも餌をあげたくなります。
ですが、それは寿命を縮める行為です。
ベタは胃と腸を持っている魚のため、食べすぎると胃腸が疲れ、便秘を起こしてしまいます。
ベタの便秘は放置すると死につながります。
だからといって少なすぎてもダメです。
毎日の排便の様子などを見ながら、適量を与えるようにします。
- 1~2日毎に糞をしているか
- 痩せてきていないか
そのような点を観察しながら、餌の量を調節します。
水質を安定させる
次に水質です。
水質の変動を小さくし、安定させます。
餌の食べ残しや糞をすぐに取り除くことも大切ですし、水換えの時にしっかりと水合わせを行うことも重要です。
また、水質の安定のためには、なるべく大きな水槽で飼育するのもポイントですね。
水温を安定させる
水温の変動にも注意が必要です。
なるべく26~28℃の範囲で安定させるようにします。水換えの際の水の温度も合わせておきましょう。
水質と水温に関しては、要は、ベタにストレスをあまりかけないようにするということです。
ストレスが少なく、適量の餌を食べられる環境が、ベタが長生きしやすい飼育方法です。
ベタの寿命についてまとめ
- ベタの寿命の平均は2年ほどだが5年生きたという記録もある
- 種類やオスメスによる大きな寿命の差は無い
- ベタの老化サインを見逃さず適した飼育に切り替える
- ベタにストレスが少ない環境を作ることが寿命を伸ばす1番の方法
今回はベタの寿命についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。