ベタに最適な水質・phは弱酸性?ベタが好む水質と水質管理に大切な3つの事

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ベタの水質とph

ベタ飼育に最適な水質は弱酸性?それとも弱アルカリ性?

ベタに最適なph適正値はどのくらい?

ベタの水質を上手に管理する方法を知りたい。

ベタ飼育におすすめの水質調整剤とは?

こんなベタ飼育における水質とphに関する疑問についてご紹介いたします。

ベタ飼育に最適な水質は弱酸性?それとも弱アルカリ性?

ベタ飼育に最適な水質は一般的に弱酸性~中性と言われています。

しかしその反面「ベタ飼育には弱アルカリ性の水質がいい」という情報もあります。

なぜそのように相反した情報があるのか?

それは日本に入荷してくるベタの育った環境に違いがあるからです。

日本に入荷してくるベタには自然の中で捕獲されたワイルドベタと養殖によって育てられた改良品種のベタがいます。

ワイルドベタの生息地は弱酸性の水質なためワイルドベタは生息地と同じ弱酸性の水質で飼育する方が望ましいのは確かです。

このような理由からベタは弱酸性から中性の水質を好むと言われるようになりました。

しかし、華やかな尾鰭を持つ改良品種のベタは自然の中には生息しておらず、タイなどで養殖されたベタが入荷してきます。

タイの養殖場では地下水を利用していることが多いものです。

養殖場の立地にもよりますが、井戸水などの地下水を利用した養殖場では地下に浸透した海水が混ざることもあり、水質が弱アルカリ性に傾いています。

そのような環境で生まれ育った改良品種のベタは弱アルカリ性の水質に慣れているのです。

よって改良品種のベタの場合には弱アルカリ性の方が調子が良くなるのも納得できます。

このように海外より入荷してくるベタは育った環境によって最適な水質が変わるということです。

ただ日本に入荷されてペットショップなどで飼育されているうちに日本の水道水の水質に慣れているので、同じ水道水で管理していればphの大きな差がでないため問題ないとも言えます。

話をまとめますとベタは弱酸性から弱アルカリ性まで幅広く適応することができる魚ということになります。

ベタに最適なph適正値はどのくらい?

弱酸性から弱アルカリ性まで幅広く適応できるベタですが、実際に飼育するとなったらどのくらいのphが良いのか?

まずはベタの生息地の環境から考えてみましょう。

ベタはタイのメコン川流域原産の熱帯魚でベタの名前Bettaはタイの方言に由来すると言われています。

ベタの生息地であるメコン川はph6.2~6.5くらいの弱酸性の水質です。

ワイルドベタや原種に近いベタは生息地に近い水質に保ってあげると育てやすいでしょう。

逆に養殖場の水質はph8くらいはあるとされています。

よってヒレの長いベタであればph8でも問題なく育てることはできます。

ベタの日々の体調管理や病気の治療などで塩を入れるとphが高くなることがありますが、そのような環境でも問題なく育てることは可能です。

よってphをどのくらいに保つのかは飼育者次第と言えるでしょう。

ベタのph管理において問題となるのは頻繁にphをあげたり下げたりすることです。

また、水質が悪化すると亜硝酸や硝酸塩が蓄積して水質が弱酸性に傾きphが下がります。

このような理由で下がったphは良くないものです。

水質が悪化するとヒレのピンホールやヒレが裂けるような症状が起こることもあります。

逆にphが高い弱アルカリ性の水質はアンモニアの毒性が高まりやすい特徴があるためこれもまた水質の悪化には注意が必要です。

ベタの水質を上手に管理する方法

ベタの水質を上手に管理するには次の3つのことをしっかり理解しておくことが大切です。

  • 水質を弱酸性に保つことと水質の悪化は別物であることを理解する。
  • phが短時間で大きく変わらないようにする。
  • 良質な栄養素で水質を管理するとベタの調子が上がる。

一般的にはベタは水質の悪化に強い熱帯魚と言われています。

しかし、実際のところベタを水質の悪化した環境で飼育すれば、すぐに体調を崩して病気にかかってしまいます。

他の熱帯魚に比べれば水質の悪化に対して強い方ですが、水質を悪化させても良いということではありません。

ベタは小さな容器で飼育することが多いため短期間で水質が悪化しやすい特徴があります。

水質が悪化すると元気がなくなり、その後様々な病気を発症するようになります。

水換え直後の水質と日数が経過した水質を比較してみてどのくらい水質が悪化しているか把握しておくことは大切なことです。

ご自身のベタ水槽の水質がどのように変化しているのか水質測定を行い把握しておきましょう。

小さな水槽ほどその変化は早く、大きな水槽になればゆっくりと変化していくことが確認できるはずです。

phが短時間で大きく変化しないようにすることも大事です。

急激なphの変化はphショックと呼ばれる問題を引き起こします。

極端に汚れた水(phが低い水)が良くないからといって水換えを行うとphの急激な変化によってphショックを起こしてしまうことがあります。

そのような問題を避けるためには極端にphが下がる前にこまめに水換えを行い、ph値を安定させておくことが大切です。

ベタは水質の悪化による酸性化は好みませんが、水質調整剤によって栄養素を加えた水は体調を整え、色合いを良くする効果もあります。

ベタ飼育におすすめの水質調整剤

ジクラ (Zicra) ジクラウォーター ベニッシモ ベタ用

水にジクラウォーターの栄養成分を添加することで水の劣化を防ぐ効果が期待できます。

消化吸収を促進する効果でエサ食いを改善し、体力を向上させます。

ベタの状態が良くなれば発色のよい美しい個体に成長します。

水道水に添加するだけで、ベタに有害なカルキを素早く無害化しバランスの整った飼育水を作ることができます。

ウォーターサプリ ベタ・アカヒレ用

ウォーターサプリに含まれるフルボ酸・フミン酸は、ミネラルやアミノ酸等の様々な栄養素を含んでいます。

ベタの免疫力を増加させ新陳代謝、消化吸収を助けます。

また産卵、繁殖の促進をおこなう事ができます。

ベタ飼育の水質ph管理まとめ

  • ベタは弱酸性から弱アルカリ性の幅広い水質に適応できる。
  • 厳密に言えばベタの生息地や育った環境によって好む水質が変わる。
  • 日本に入荷してきたベタは日本の水道水のphにも順応している。
  • 水質の悪化によって弱酸性に傾くことは避けなければならない。
  • 水換えなどによって短時間で急激なph変化を起こすとベタが体調を崩しやすくなる。
  • 小さな容器で飼育している時ほど日々の水質検査による水質管理が大切。
  • 水質調整剤を使用することでベタの好む水質を維持しやすくなる。

今回はベタの水質管理に対する疑問についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただければ幸いです。

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