ベタの元気がない・動かない!?症状の見分け方と元気がない理由

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ベタの元気がない

ベタが元気かどうか?見分け方とは?

餌を食べる・食べないは元気の判断基準になる?

ベタの元気がなく浮いていたり沈んでいたりするのはなぜ?

冬に元気がないのは気温の影響?

ベタが元気がない時は水換えをしたほうがいい?

元気がない時に塩浴は効果がある?

こんなベタの元気がない原因とその対処法についてご紹介いたします。

ベタの元気の見分け方

飼育しているベタには、長く元気な姿を見せてもらいたいです。

しかし、ベタ飼育初心者にはパッと見ただけではベタが元気かどうか判断が難しいものでもあります。

ベタが元気かどうか判断するには、どのような所をチェックすれば良いのでしょうか?

ベタが元気か判断するポイントには次のようなものがあります。

  • 泳ぎが軽快で素早いか
  • 好奇心が旺盛か
  • フレアリングするか
  • 泡巣を作っているか
  • 体色が綺麗か

泳ぎが軽快で素早いか

ベタは常に泳ぎ回るような魚では無いですが、時おり思い出したように素早く泳ぎます。

この泳ぎが力強く軽快であるなら問題ありません。

歳をとった老魚は泳ぎがゆっくりとなりますが、体がふらつくような泳ぎでなければ健康だと判断できます。

好奇心が旺盛か

ベタは好奇心が旺盛なので、水槽内のレイアウトや水槽の外の見慣れない物などを見つけると興味津々で近づいてくる個体が多いものです。

このような姿も元気で体力がある時に見せる行動です。

フレアリングをしているか

フレアリングするかどうかでもベタの元気を見分けられます。

フレアリングはベタの全身の筋肉を使う運動なのでとても体力を使います。

そのため、なんらかの理由で体力が落ちているベタは、あまりフレアリングしません。

泡巣を作っているか

ベタの体調と飼育環境が整っていると成熟したオスのベタは「泡巣」と呼ばれる泡で出来た巣を作ります。この泡巣は産卵床となります。

生後6~8ヶ月経たないような若いオスのベタは作りませんが、それ以降の成熟したオスは定期的に泡巣を作ります。

元気が無かったり環境が悪いと作らないので、ベタの健康のバロメーターになります。

これらのベタの行動の他、見た目もベタの元気を判断する上で重要です。

体色が綺麗か

体色が鮮やかで綺麗であれば、栄養も十分で体力があり元気な証拠です。

いつもよりくすんだ様な色をしていたら、栄養不足か体調が悪い可能性があります。

以上の様なベタの行動と見た目で元気を見分けることができます。

このほか、体に傷や病気のサインが無いかなどもしっかりチェックしましょう。

これらの元気のサインを見分ける大切なポイントは、「日頃からベタをよく観察して個体ごとの性格を把握しておく」という事が重要です。

人間同様、ベタも個体によって性格が違います。

活発な子もいれば大人しい子もいるので、それぞれの「元気な時」の反応を観察して覚えておくことが、元気が無いなどの異変に気づく上で最も重要です。

餌を食べる・食べないは元気の判断基準になる?

ベタの行動や見た目以外に、ベタが餌を食べる・食べないという事も元気の判断基準となるのでしょうか?

結論から言うと、餌を食べる食べないだけで元気かどうか判断するのは難しいです。

ベタが餌を食べない理由には次の様な原因があります。

  • もともと少食な個体
  • 満腹になった
  • 同じ餌に飽きた
  • 水質悪化や水温低下の影響
  • 病気に感染している

確かに、餌を食べない原因として、病気や水質悪化や水温低下と言った、すぐに対処しなくてはいけない緊急を要するものもあります。

しかし、そうでは無いケースもとても多いです。

個体によってはとても少食な子がいます。

2~3粒くらいしか食べず、時には全く食べない日もあります。

しかし、それでも全く問題なく、元気に大きくなっていきます。

また、すでに満腹の時や、同じ餌に飽きている時も食べなくなります。

同じ餌ばかり与えていると急に食べなくなる時があるので、ベタは結構餌の好みにうるさいのかもしれません。

そのような場合には、気分転換に赤虫を少し与えてみるか、2~3日絶食させてみましょう。

これで食べるようになるなら問題ありません。

日頃から1種類の餌ではなく、何種類か与えるようにするのも栄養面やマンネリ化の面でもいい方法です。

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このように、特に異常が無くてもベタは餌を食べなくなることがあります。

そのため、餌を食べないと言うだけでは判断が難しいので、それ以外にどこか異常が無いかなども合わせて、ベタの元気を判断すると良いですね。

ベタの元気がなく浮いている・沈んでいる

ベタが全く動かず元気が無いように見える。動かないまま浮いてくる、もしくは沈んでしまう。

この様な状態のベタは、どこか異常があるのでしょうか。

ベタの見た目や飼育環境に特に異常が見られない場合、ベタが上記の様な状態でも何も問題はありません。

ベタは他の熱帯魚と違い、動く必要が無ければ全く動かない事が多くあります。

時にはエラも全く動かさず、スーッと沈んで水槽の底に着地し、そのまま数分間動かないという個体もいます。

または、水面近くで顔を上に向けたまま、どこも動かさず止まっているという事も。

「もしかして死んでしまった?」と心配になりますが、数分後には思い出したように動き出し、水面まで呼吸するために浮上したり、水槽内を縦横無尽に泳ぎ回ったりします。

または、年老いたベタの場合にも運動量が減るので、あまり泳がず、ボーッと動かない状態が増えます。

このように、ベタが動かずに浮いていたり沈んでいたりする状態は普通の事で、特に問題が無いケースが多いです。

しかし、次のような場合は注意が必要です。

  • 体が横に傾き必死に戻そうとしている
  • 体に白い斑点が現れるなどの異常がある
  • エラの動きが激しく苦しそう

この様な状態で浮いたり沈んだりしているならば、転覆病やコショウ病などの病気が考えられるので、それぞれの症状に合わせた治療を行ってください。

冬に元気がないのは気温の影響?

冬になると気温が下がりますが、それに伴いベタの元気が無くなることがあります。

これは冬の気温低下の影響なのでしょうか?

もし、ベタの水槽になんの温度対策もしていないならば、その状況は冬の低い外気温によって水槽内の水温が下がり、ベタが元気を無くしている状態です。

ベタの適温は26℃前後です。水温が20℃を下回るような低水温になると、ベタの活性が鈍り運動量が減ります。

これにより、水槽の底の方でジッとしている事が増えるため、元気が無くなったように見えるのです。

また、低い水温はベタの免疫力を低下させ、コショウ病などの病気に罹(かか)りやすくなります。

ベタは一年中暖かいタイ原産の熱帯魚のため、冬眠するという機能を持ち合わせていません。

そのため、日本の暖かい地方を除き、日本の冬を温度対策無しに超えることは難しいです。

ベタ水槽の温度管理がしっかりできていて、水温を26℃前後に保てさえすれば、冬の外気温がいくら低くても問題ありません。

ベタ水槽の加温方法としては、ベタ用のヒーターを導入する他、部屋ごとエアコンなどの暖房器具で暖める方法がおすすめです。

ベタの元気と水換えの関係

ベタの元気の有無と、水換えには関係があるのでしょうか?

結論から言うと、水換えとベタの元気は大いに関係があります。

ベタの健康を保つ上で、水換えはとても重要です。

水換えでベタの元気を保つポイントは「水換え頻度」と「水換え時の水合わせ」です。

水換え頻度が少ないと水槽内の水質が悪化します。

具体的に言うと、「アンモニア」や「亜硝酸塩」といった物質が増えます。

これらの物質はベタなどの魚に有害な毒素を排出します。

この毒素の濃度が高まると、ベタは中毒症状を起こし、元気が無くなってしまうのです。

これを防ぐためには、適切な頻度で水換えを行い、アンモニアや亜硝酸塩を減らしてあげる事が重要です。

この頻度は水槽の大きさやフィルターの有無、生体の数や餌の頻度で変わります。

平均的な頻度は以下の通りです。

  • フィルターあり水槽:1~2週間に一度。全水量の1/3程度を換える。
  • フィルター無し水槽:2~3日に一度。全ての水を換える。

まずは平均的な頻度で水換えを行い、ベタや水槽内の状態を観察しながら調節しましょう。

水を換える際の水合わせも大切です。

水道水をカルキ抜きして使っていれば、大きなpHの違いは起こりづらいので、pHに関しては問題ないと思います。

気をつけなくてはならないのは水温です。

新しく入れる水の水温を、水槽の水温と同じくらいに近づけてから入れるようにします。

だいたい1~2℃くらいの温度差に収まるようにすると安心です。

水温差が大きいと、ベタがショックを起こして暴れたり、元気が無くなりジッとして動かなくなったりします。

あまりにショックが大きいと死んでしまうこともあるため注意が必要です。

このように、ベタの元気と水換えには大いに関係がありますので、ベタが元気になるように正しい頻度と方法で水換えを行いましょう。

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ベタの水換え時にアクアセイフなどの保護剤を使用するのもおすすめです。

デリケートなベタは水換えによる環境の変化によってストレスを感じることがあります。

そんなベタのストレス緩和にも保護剤は効果的です。

水道水のカルキ(塩素)、重金属を無害化。●高分子コロイド成分が、ベタの優雅なヒレや表皮、エラを保護する水に調整。●ビタミンB1を含有しストレスを緩和する水に調整。天然の海藻抽出成分がろ過バクテリアの定着を促進し、水質の安定したクリアな水をつくります。●各種ミネラルを含み、水道水を自然環境水に近づけます。

元気がない時に塩浴は効果がある?

特に病気らしい異常が見られないのに、どうしてかベタの元気が無いと言う場合、塩浴を行うのは効果的なのでしょうか?

ベタの元気を取り戻す方法として、塩浴は効果的な方法の1つです。

塩浴には次のような効果があります。

  • ベタの負担を減らし体力を高める
  • 新陳代謝を促し健康を保つ

塩浴することでベタの体と水との浸透圧の差が小さくなるので、ベタの体力消耗が少なくなり、元気になります。

また、ベタの新陳代謝が高まることで、免疫力が強化され、傷の治りや病気の回復が早くなります。

これらの効果により、何となく調子を崩し元気が無いベタを元気にする事ができます。

塩浴に合わせて、適切な頻度での水換えと、水温を26℃前後に高める事で、よりベタが元気になりますし、健康維持にも効果的です。

このように、塩浴はベタの元気の回復から健康維持まで幅広い効果があるので、ベタの体調が傾いた際には一度試してみてください。

ベタの元気がない理由まとめ

  • 泳ぎの活発さや体色の鮮やかさなどで元気かどうか見分けられる
  • オスのベタは泡巣を作るかどうかも健康のバロメーター
  • 餌を食べる食べないだけで元気か判断するのは難しい
  • 水換えや塩浴はベタを元気にする効果的な方法

今回はベタの元気がない理由についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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