ベタ水槽の照明ライトは必要!?ストレス!?照明の必要性と管理

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ベタの照明ライト

ベタはライトをつけるとストレスを感じる?

ベタ水槽で照明ライトは必要?なしでも大丈夫?

ベタ飼育でライトをつけるときの時間は?

繁殖時や稚魚育成時の照明ライトはどうする?

こんなベタ飼育における照明ライトの必要性と管理についてご紹介いたします。

ベタはライトをつけるとストレスを感じる?

水槽に欠かせないアクセサリーの一つにライトがあります。

ライトで水槽内を明るく照らし出すことで景観が良くなります。

お店のベタ水槽を見てもほとんどの水槽でライトが付いていおり、水槽内のベタの体色がより一層映え美しいものです。

アクアリウムの必須アイテムとも言えるライトですが、そもそもベタはライトの光は好きなのでしょうか?

逆にライトの光がストレスの原因になっていたりはしないのでしょうか?

結論から言うと、ベタは強い光が苦手です。

そのため、光量が強いライトの光はストレスになります。

ベタは元々、ブラックウォーターのような少し色づいた水に生息する魚です。

さらに、沼地のような水草などが生い茂る止水域が生息域になっています。

水の透明度が低い上に、水草などの隠れ家が豊富にあるので、強烈な光に照られされる事があまりありません。

また、自然環境下で太陽光に明るく照らされると言うことは、捕食者に見つかるリスクが高まるという事でもあります。

そのため、ベタは強い光で照らされることを嫌います。

弱い光なら問題無いので、ライトを付けるなら光量が弱めのライトを取り付けるようにしましょう。

ベタ水槽で照明ライトは必要?なしでも大丈夫?

ベタにとって強いライトはストレスになると分かりましたが、それではそもそもベタ水槽にライトは必要ないのでしょうか? 

それとも、ライトを取り付けた方が良いのでしょうか?

この答えは飼育環境によって変わります。

ベタ水槽を置いている場所が、自然な太陽光が十分に差し込み明るい場所であるならば、ライトは必要ありません。

太陽光が入らない、極端に言えば一日中薄暗い場所に置いてあるならばライトを取り付けたほうが良いです。

また、ベタ水槽に水草を入れている場合にもライトは必要です。

そもそも、アクアリウムにおけるライトの主な目的は次の3つです。

  • 生体のバイオリズムを整える
  • 水槽内を明るく照らし景観を良くする
  • 水草の生育を促す

つまり、ベタなどの魚にライトを使う目的は「生体のバイオリズムを整える」という目的だけです。

これはどう言うことなのか、簡単に説明すると、ベタなどの魚も、人間と同じように太陽光で昼夜の区別をしています。

明るい昼間は活動し、暗い夜は寝て休む。こういった生物としてのバイオリズムを光で調節しているのです。

そのため、太陽光が差し込まないような、一日中薄暗い場所で飼育していると、昼夜の違いが無くなってしまうので、バイオリズムが乱れて体調を崩してしまいます。

これを防ぐために、ライトで人工的に昼夜の違いをつけてあげることで、バイオリズムが整えられるのです。

つまり、ベタなどの魚にとっては昼夜の違いが分かれば良いので、自然の太陽光が入り込む明るい部屋であれば、ライトが無くても大丈夫なのです。

例えば、家の中で生活の中心となるリビングは、窓も多く明るい場所の一つです。

このような場所にベタ水槽を設置しているのであれば、ライトは付けなくても問題ありません。

逆に、玄関のようにあまり太陽光が差し込まない場所にベタ水槽を設置している場合には、太陽光の代わりにライトを付けてあげて明るくする必要があります。

以上のように、明るい部屋であればベタ水槽にライトは必要ありません。

一つ注意点として、ベタ水槽に直接太陽光を当てないように注意してください。

太陽の光は強すぎますし、夏場は水槽内の水温が急上昇する要因になります。

太陽光がガンガン差し込むような窓辺にベタ水槽を置くのは危険です。

もし窓辺に置くとするならば、レースカーテンなどで光を和らげてあげましょう。

窓辺からやんわり差し込む光でベタ水槽が照らされるくらいの光量で十分です。

そのくらいベタに強い光は必要無いと言うことでもあります。

では、なぜ多くの水槽にライトが付いているのでしょうか?

それは、残り2つの目的、「水槽内の景観を良くする為」と「水草の為」です。

水草や流木でレイアウトした水槽ならば、水槽内が綺麗により映えて見えた方が良いですよね。

そのためには、水槽外から入り込む自然光だけではなく、ライトで直接水槽内を照らし出す方がより明るく美しく見えます。

また、水槽内に水草を入れている場合にもライトの光が必要です。

水草は光を浴びて光合成して成長します。

十分な光量が水草に届かないと、光合成が満足にできずに生育が鈍るだけでなく、枯れてしまうことさえあります。

ですから、ベタ水槽に水草を入れている場合には、ライトの設置が必要です。

「ベタはライトの強い光が苦手なのに、水草のためにライトを付けても大丈夫?」と心配になるかもしれません。

ベタ水槽に水草を入れている環境ならば、通常の光量のライトを入れても問題ありません。

なぜなら、ベタが水草の影に隠れる事ができるからです。

どこにも隠れる場所が無い状況で強い光に体を照らされるのは、ベタにとって大きなストレスになりますが、水草があればその影に隠れる事ができるので、ベタの気持ちも休まりストレスが減ります。

ライトの有無について簡単にまとめると、ベタ水槽が明るい部屋に置いてあるならば、基本的にライトは必要ありません。

ですが、ベタ水槽を置いている場所が一日中薄暗かったり、水槽内に水草を入れている場合にはライトを付けたほうが良いです。

ベタのみの水槽の場合には、それほど光量の強く無いライトがおすすめです。

「寿工芸 エコスポットフリー21」のように、一部だけスポット的に照らせる小型のライトなども良いですね。

水草を豊富に入れてある水槽ならば、水槽サイズに合わせた通常光量のライトで問題ありません。

それぞれの飼育環境に合わせてライトの有無を選択しましょう。

ベタ飼育でライトをつけるときの時間

ベタ水槽にライトを取り付けたら、どのくらいの時間ライトを点けていれば良いのでしょうか?

前述の通り、生体にとってのライトの役割は「昼夜のバイオリズムを整える事」です。

なので、基本的に日中の時間帯にライトを点灯する事になります。

どのくらいの時間ライトをつけていれば良いのかというと、8時間~11時間程度が目安になります。

しかしこれは、「トータルで水槽に光が当たっている時間」になります。

どういくことかと言うと、例えば、明るいリビングで水草入りのベタ水槽にライトを付けているとします。

朝8時から夕方4時近くまで明るい部屋だと仮定すると、これだけで8時間は部屋の中が明るいと言うことになりますよね?

この明るい時間帯は水槽に自然光が当たるのでライトを消していたとします。部屋の中が暗くなる夕方4時以降からライトを8時間点灯すると、ライトを消すのは夜の12時になります。

確かに、ライトを付けていた時間は8時間ですが、水槽に光が当たっていた時間は、朝の8時から夜中の12時までなので、トータルで16時間にもなります。

これでは光が当たっている時間が長すぎますし、夜中の12時まで明るくては、逆にベタのバイオリズムが乱れてしまいます。

このケースであれば、朝の8時からライトを点灯し、夕方4時から夜7時の間にライトを消せば、トータルの日照時間が8時間~11時間になります。

以上のようにライトの点灯時間は、水槽に自然光が当たる場合には、トータルの日照時間が8時間~11時間になるように調節しましょう。

日照時間が長すぎると、ベタのバイオリズムが崩れて逆効果になりますし、コケの発生が促されるので注意してください。

繁殖時や稚魚育成時の照明ライトの管理

ベタを繁殖させたい場合や、稚魚を育てる際の照明ライトの管理はどのようにすれば良いのでしょうか?

ベタを繁殖させる際には、基本的に照明は点けたままにします。

オスとメスのペアリングがうまくいき、メスが卵を産み落とし、オスが泡巣に卵を運び出した時から、照明は24時間点けたままにしましょう。

この理由としては、夜間消灯することで、オスのベタが卵を食べてしまったり、稚魚の世話を放棄してしまうのを防ぐ為です。

夜間ライトを消して真っ暗になったストレスで、オスのベタが卵を食べる食卵に走ったり、稚魚の世話をやめて育児放棄してしまうケースがあります。

これを防ぐために、ライトは常につけっぱなしにするのが、繁殖時の基本です。

もちろん、全てのオスのベタがライトを消したからといって、このような行動に走るわけではありません。

ですが、できるだけ危険性は排除しようという考えのもと、繁殖時はライトを点けたままにする事が推奨されています。

余談ですが、オスのベタが食卵や育児放棄してしまう原因として、水質悪化や人影、振動など、ライトの消灯以外が原因となるケースが多々あります。

なので、水質悪化しにくい広めの水槽に、投げ込み式のフィルターをごく弱く稼働させるなどで、ベタにストレスがかかりにくい環境を整えてあげましょう。

話をライトに戻します。

稚魚が自由に泳ぎ回るようになり、オスベタの稚魚のお世話が終わったら、ライトを点けっぱなしにする必要はありません。通常の日照時間に戻しましょう。

このように、ベタの繁殖から稚魚の育成期間の照明ライトの管理は、卵が産まれてからオスのベタの稚魚のお世話が終わるまでの期間(約1週間前後)だけライトを点けっぱなしにし、後は通常の日照時間での管理でOKです。

繁殖時の照明ライトのつけっぱなしは大丈夫?

繁殖時に照明ライトのつけっぱなしでベタのバイオリズムは崩れないのか?

自然界では夜が来るのになぜ水槽飼育ではつけっぱなしにするのか?

こんな疑問ももちろん出てくるはずです。

私の調べた範囲では、その点を明確に記載している文献等は見当たりませんでした。

そこで、私の私見を加えた意見としましては、繁殖時オスのベタが稚魚の世話している間、ライトを付けっぱなしにすると言うことは、少なからずベタのバイオリズムは崩れると考えられます。

しかし、この場合はオスベタのバイオリズムよりも、稚魚の生存率を高めるという事に目的を置いるので、ライトをつけっぱなしにして、オスベタが稚魚の世話をしやすい環境を作っていると言う事になります。

また、神経質な個体の場合、ライトを消すといった些細な変化でもストレスを感じてしまうので、極力変化をつけないための策となります。

また自然界では徐々に暗くなっていきますが、照明ライトの場合にはタイマー管理などで時間になると突然真っ暗になります。

このような突然の環境の変化にびっくりしてストレスを感じてしまうとも考えられます。

記事内でも書きましたが、全てのオスベタがライトを消灯する事で食卵等に走るわけではありません。

特別神経質な個体にその傾向があります。

そのため、中には気にせず夜間にライトを消灯するブリーダーの方もいらっしゃいます。

ですが、どの個体が神経質かは見分けることができません。

なので、今回のライトつけっぱなしという事に関しては、稚魚の安全性をより高めるという、慎重なくらいの安全策と考えていただくといいかもしれません。

少なからずライトを消すことで食卵や育児放棄を経験した(神経質な個体に当たった)ベテランのブリーダーの方が推奨する意見でもあります。

また、自然界では当然夜は暗くなります。

よって一定数いる神経質なオスは食卵や育児放棄に走ると予想されますが、他にも多くのベタが繁殖しているので、ベタ全体の稚魚数としてはそれほど問題にならないものと考えられます。

最後にまとめると、

・ライトを1週間つけっぱなしにするのは、水槽飼育環境下で稚魚の生存率を限りなく上げるための自然界とは異なる特殊な状況である

・自然界では一定数の食卵や育児放棄があると予想されるが、正常に育児する個体の方が多いので問題にはならない

ベタ水槽の照明ライトまとめ

  • ベタは強すぎる光はストレスに感じる
  • ベタを飼育している部屋が明るい場合はライトが無くても大丈夫
  • 部屋が暗かったり水草を入れているならライトを付けた方が良い
  • 水槽に光を当てる時間はトータルで8~11時間程度が望ましい
  • オスのベタが稚魚の世話を終えるまではライトを点けたままにする

今回はベタ水槽の照明ライトの必要性と管理についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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