ベタの混泳と攻撃性!ヌマエビやコリドラスとは混泳可能?

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ベタの混泳

ベタとヤマトヌマエビやミナミヌマエビの混泳は可能?

ベタはコリドラスを攻撃する?混泳できる?

ベタはオトシンクルスを攻撃する?

ベタはネオンテトラを食べる?混泳可能?

こんなベタとその他の生体との相性や混泳の可否についてご紹介いたします。

ベタとヤマトヌマエビやミナミヌマエビの混泳

同種はおろか、他の生体との混泳も難しいと言われるベタですが、本当に混泳できないのでしょうか?

そこで今回は、ベタと他の生体の混泳の相性についてご紹介したいと思います。

まずはヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのヌマエビとベタの相性についてです。

ですがその前に、大前提として最初にお伝えしておくことがあります。

生体の種類によっては、ベタと混泳できるものは確かにいます。

ですが、相性の良い生体であれば絶対に混泳できるとは限りません。

なぜなら、それぞれのベタの性格によって、混泳できる・できないが大きく左右されるからです。

ベタの性格によっては、一般的に混泳可とされる生体も攻撃されてしまう事があります。

ベタと他の生体を混泳させる際には、ベタに攻撃された時に他の水槽に避難させられるようにするなど、何か対策を用意してから試すようにしてください。

前置きが長くなりましたが、ヌマエビとベタの混泳相性についての話からご紹介します。

結論から言うと、エビ類はベタにとって餌です。そのため、基本的には混泳不可だと考えてください。

中でも、体の小さなミナミヌマエビはベタに捕食されやすいので、混泳させることはかなり難しいです。

ですが、条件によっては、ベタとヌマエビを混泳させられる場合もあります。

ベタとヌマエビの混泳が成功しやすいくなる条件は次の通りです。

  • ベタの中でも性格が大人しい個体を選ぶ
  • 小さめのベタと大きめのヌマエビで混泳を始める
  • ヌマエビの隠れ家を作る

まず第一条件として、攻撃性が低い性格のベタの方が成功しやすいです。

性格が比較的大人しめな傾向の種類としては、クラウンテールやワイルドベタなどが挙げられます。

これら以外の種類でも、大人しい性格の個体ならば混泳させやすいでしょう。

普段のフレアリングの様子などをよく観察して、大人しめの性格か判断します。

次に、ベタとヌマエビのサイズです。

ベタは小さめ、ヌマエビは大きめのサイズから試した方が良いです。

ベタの体が1cm~2cm程度の頃から、大人のミナミヌマエビや、体の大きなヤマトヌマエビと混泳させると成功しやすいです。

ベタは元々口が小さい魚です。子供のベタならさらに口が小さいので、大人のミナミヌマエビや、ミナミヌマエビより体の大きなヤマトヌマエビは口に入りません。

そのため、ヌマエビが捕食される心配が少なく、混泳が成功しやすくなります。

また、そのまま双方が大人になっても、小さな頃から一緒にいるので、ベタがヌマエビを捕食対象として意識する確率が少なくなります。

よってベタが大きくなってもヌマエビが食べられる事なく混泳できる可能性が高くなります。

また、成熟した大人のベタから混泳を試す場合には、体の大きなヤマトヌマエビで試してみると良いでしょう。

しかし、これも絶対ではありません。

ある時突然スイッチが入ったように、ヌマエビを攻撃し出す個体もいます。

また、ベタに攻撃されないまでも、捕食者と同じ水槽に入れられているヌマエビは、常に警戒している状態なのでストレスが溜まります。

そのためヌマエビの休む場となる隠れ家を用意してあげましょう。

ウィローモスやパールグラス系の水草などは、葉っぱの間に隠れやすくおすすめです。

筒状の活性炭にウィローモスを巻き付けたものなども、ヌマエビの隠れ家になると同時に、吸着濾過の役割も果たすので良いですね。

また、リングろ材などを入れても良いでしょう。

急にベタに追い回された場合でも、これらの隠れ家に逃げ込めるので食べられる心配が少なくなります。

ですが、あまりに追いかけ回されるようになったら、混泳は中止してあげてください。

このように、ベタはエビ類を餌としてみています。

そのため、基本的には混泳は不可です。

しかし、ベタの性格とやり方によっては混泳が成功するケースもあります。

もし試す場合には、最悪ヌマエビが食べられてしまう事も想定しておいてください。

その上で混泳を試すなら、上記の条件を満たすようにして試してみてください。

ベタはコリドラスを攻撃する?混泳できる?

水槽の掃除屋として有名なコリドラスは、ベタと混泳させることが出来るのでしょうか?

コリドラスはベタとの混泳に向いている方の熱帯魚です。

コリドラスが主に泳いでいるのは水槽の底の方です。

ベタは水面近くから中層にかけて泳ぐことが多いので、泳ぐ層がかぶりにくいので、ベタがコリドラスを意識することが少ないです。

また、ベタは自身と似た形の魚を攻撃する傾向にあります。そのため、グッピーなどのヒレがヒラヒラした熱帯魚は攻撃対象になるので混泳できないのですが、コリドラスはベタと全く違う魚体をしているので、攻撃対象になりにくいものです。

この点もコリドラスがベタと混泳向きな理由となります。 

ベタと混泳させやすいコリドラスですが、混泳が成功するかどうかは、やはりベタの性格次第になってしまいます。

中にはコリドラスを攻撃してしまうベタもいるので、念のためコリドラスの隠れ家となる場所を用意してあげましょう。

あまりに閉鎖的な隠れ家だと、隠れたまま出てこなくなってしまう事があるので、ある程度開放的な流木などを入れてあげると良いですね。

または、水草を多めに入れてあげるのも効果的です。

ベタはオトシンクルスを攻撃する?

水槽面のコケを食べて掃除してくれるオトシンクルス。ベタとの混泳相性はどうなのでしょうか?

実は、ベタとの混泳相性が最も良いのがオトシンクルスです。

オトシンクルスがベタに攻撃されることはほとんどなく、混泳の成功率が最も高いとされています。

これは、オトシンクルスの見た目が地味な事と、ほとんどの時間水槽面などに張り付いてあまり泳がない事が要因だと考えられます。

見た目の派手さや、泳ぐ美しさはありませんが、水槽のコケを綺麗にしてくれる掃除要員としてとても重宝しますので、とりあえずベタと何か混泳させたいと思ったらオトシンクルスがおすすめです。

ベタに攻撃される心配は少ないオトシンクルスですが、水槽に新規導入する際には注意してください。

実はオトシンクルスは水質変化にとても敏感です。

そのため、新規導入する際の水合わせは慎重に行なってください。

また、水槽に入れた後、数日が最も死にやすい期間なので(おそらく水質のショックによって)、この期間は観察を怠らないようにしてください。

もう一つの注意点としては、立ち上げて間もない水槽だと、オトシンクルスが餓死する可能性がある点です。

オトシンクルスは水槽面のコケを食べてくれるわけですが、立ち上げて間もない水槽はコケがありません。

つまりオトシンクルスの餌がない状態です。

なので、コケが無い綺麗な水槽の場合、オトシンクルス用の沈下性の餌を与え、餓死しないように注意してあげてください。

ベタはネオンテトラを食べる?混泳可能?

見た目にも綺麗なネオンテトラがベタと一緒に泳げるとしたら、水槽内が一気に華やぎますね。

ぜひ混泳させてみたいですが、ベタに似て派手な体色のネオンテトラをベタは攻撃しないのでしょうか?

確かにネオンテトラの体色は派手ですが、ベタはネオンテトラをあまり気にしません。

また、もしベタに攻撃されたとしても、ネオンテトラの方が泳ぎが素早いので、すぐに逃げることができます。

そのため、ネオンテトラはベタと混泳することが可能です。

ネオンテトラ自体も性格が温厚なので、ベタにちょっかいを出すことが少なく、双方の相性が良いです。

しかし、ネオンテトラの中にも好奇心旺盛な個体がたまにいて、ベタを追いかけ回す子もいます。

この場合は、ベタが逃げられるように水草を多めに入れるなどして対処しましょう。

また、ネオンテトラの方が泳ぎが素早いため、ベタの餌を横取りする事があるので、ベタがちゃんと餌を食べられているか確認してください。

ベタと混泳させやすいネオンテトラですが、「ベタがネオンテトラを食べた」という話も耳にします。

おそらく、よほど小さなネオンテトラで、かつ弱っていたのだと思われます。

基本的にベタはネオンテトラを食べません。

確かにベタは肉食の魚ですが、食べるのはエビや赤虫などです。

魚の肉は好んで食べません。それに、ネオンテトラの方が泳ぎが素早いので、通常の健康なネオンテトラがベタに捕まる可能性はかなり低いです。

また、ベタはとても口が小さな熱帯魚です。通常の大人の大きさのネオンテトラなら、ベタの口に入りきりません。

なので、ベタがネオンテトラを食べることは極めて稀だと言えます。

体色の綺麗なネオンテトラとベタの混泳水槽は、とてもカラフルで美しいものとなります。混泳の相性も良いので試してみる価値ありです。

ベタの混泳を成功させるコツ

最後になりましたが、ベタの混泳を成功させるコツも簡単にまとめておきます。

どんなに相性が良いといっても狭い空間でレイアウトが何も無いような環境ではどうしても双方を意識してしまうものです。

また混泳をするということはベタの単独飼育とは違い、多くの生体が共存することになるため水が汚れるスピードも当然早くなります。

よって当然のことですが、小さな小瓶やボトルなどでは混泳はできません。

混泳を検討される際には最低でも30cm以上の水槽を用意することをおすすめします。

広い水槽で水草や隠れ家がしっかりレイアウトされている環境のほうが断然混泳も成功しやすくなります。

ベタの混泳まとめ

  • 他の生体と混泳できるかどうかはベタの性格によるところが大きい
  • ヌマエビなどのエビ類は基本的にベタの餌なので混泳不可な事が多いが、条件によっては混泳できることもある
  • コリドラスはベタと混泳させやすい
  • オトシンクルスはベタとの混泳相性が最も良い。ただし導入時の水合わせは慎重に
  • ネオンテトラとベタの混泳相性は良い

今回はベタとヌマエビやコリドラスとの混泳の可否についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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