ベタの目が白い・赤い・飛び出すのはベタの目の病気?原因と治療

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ベタの目の病気

ベタの目が白いのは目の病気?

ベタの目が赤いのは目の病気?

ベタの目が飛び出るポップアイとは?

ベタの目の病気は治療薬で治る?

こんなベタの目の異常や病気に関する疑問についてご紹介いたします。

ベタの病気についてはこちらのまとめ記事をご覧ください。

ベタの目が白いのは目の病気?

ベタの目が白く濁ったように見える場合、目の病気なのでしょうか?

確かに、ベタは人間と同じ様に、目の病気を発症する事があります。

目が白く濁るというのも、ベタの目の病気の一つです。

ベタの目が白く濁ってしまう「白濁眼」がどうして起こるのかと言うと、目に何らかの異常が起こることで免疫機能が働き、目の粘液が過剰に分泌されるからです。

ベタなどの魚は、病気や傷などが発生すると粘液を大量に分泌して保護しようとします。

目に何らかの異常が発生すると目に粘液を大量に分泌するので、この粘液が目を厚く覆ってしまい、白く濁ったように見えるのです。

ベタの目が白く濁る原因として、次の様なものが挙げられます。

  • pHや水温の急激な変化
  • 水質の悪化
  • 目の怪我
  • 老化

ベタがショックを受けるほどのpHの変化は、普段の水換えでは起こりにくいものです。

注意したいのは、新しい個体を迎えた際の最初の水合わせです。

アクアショップなどの水のpHとご自宅の飼育水のpHが違う可能性が大きいので、購入後の最初の水合わせは慎重に行いましょう。

水温の急変は普段の水換えでも起こりうるので特に注意が必要です。

特に、水道水にカルキ抜き剤を入れてすぐに水交換する場合には、必ず水道水の水温をチェックするようにしてください。

水道水の温度は地域や季節により差があります。

東京でも冬場などは10℃を下回る水温になる事があります。

そのため、水道水の水温が低い時には、水槽の水温と同じくらいになるまで加温する事を忘れないでください。

ベタなどの魚は体が小さいため、人間では何でもない様な温度の変化にとても敏感です。

数℃水温が変わるだけでも影響があるほどなので、水槽の水温と水換えの水の水温差は、できるだけ1~2℃以内に収まるように調節する方が安心です。

しばらく水換えしなかったり、水槽内のバクテリアが少なくなるなどして水質が悪化することでも、目の白濁が起こります。

また、眼球を擦ってしまったなどの目の怪我も、目が白くなる原因です。

このほか、ベタが歳をとった老化現象でも目の白濁は起こります。

ベタの目が白く濁る原因の多くは、飼育水の水質に関係している事が多いので、目の白濁りを発見したら、まずは水換えを行い、合わせて飼育環境を見直してあげましょう。

ベタの目が赤いのは目の病気?

白濁りの他にも、目が赤くなるというケースもあります。

ベタの目が充血したように赤くなる原因として、pHが合っていないなどの水質悪化によるストレスがあります。

このような場合には、水質改善をしてあげれば自然に治っていきます。

ですが、目の充血がポップアイという病気に起因しているケースもあります。

ベタの目が赤い原因がポップアイの発症にある場合には少々厄介です。

ベタの目が飛び出るポップアイとは?

ベタが罹る目の病気の一つに「ポップアイ」というものがあります。

ポップアイとは、目が出目金の様に飛び出してしまう病気です。

放っておくと目が取れてしまい、傷口から二次感染を起こす可能性がある怖い病気です。

ポップアイが発症する原因はいくつかあります。

  • 水質悪化
  • 目の傷からの発症
  • 細菌感染

これらの原因の中で特に厄介なのが「細菌感染」です。

ポップアイの原因とされる主な細菌は「エロモナス菌」です。

エロモナス菌感染によるポップアイの場合、他の病気を併発することがある上、治りにくく再発しやすいという厄介な特徴があります。

そのため、ポップアイは早期発見・早期治療がとても大切です。

そうは言っても、魚の目は最初から少し飛び出して見えるので、ポップアイかどうか判断するのに迷うと思います。

ベタがポップアイになっているか見分けるポイントは以下の通りです。

  • 目の周りが腫れている
  • 眼球が飛び出している
  • 目が充血している

ポップアイは目の周りから腫れた様に盛り上がり、眼球が飛び出してしまう病気です。

なので、ベタの目の周りが膨らんだ感じになっていたり、いつもと顔つきが変わった様に感じたら、ポップアイの初期症状が現れている可能性があります。

これより症状が進むと眼球が飛び出してくるので、すぐに見分けがつきます。

また、目の周辺の腫れと共に、目の赤い充血が見られる事があります。

目の充血は必ずしも見られる症状では無く、充血を伴わないポップアイも多くあります。

とにかく、ベタの目が普段よりも腫れていると感じたら、ポップアイの発症を疑うと良いでしょう。

ポップアイの症状だけでベタが死んでしまうことはありませんが、そのまま放っておくと目が取れてしまうことがあります。

当然取れた目は再生しませんし、目が取れた傷口から病原菌が感染する二次感染を起こし、これが原因で死んでしまうことがあります。

また、ポップアイの原因がエロモナス菌の場合には、松かさ病などを併発する事があります。

松かさ病は「不治の病」と言われるほど、進行すると治すのが難しい病気です。

このように、ベタがポップアイだけで死んでしまうことは無いですが、二次感染やポップアイの裏に恐ろしい病気が潜んでいる可能性もあるので、見つけ次第すぐに治療を始めるようにしましょう。

ベタの目の病気は治療薬で治る?

ベタの目が白く濁ったり赤くなったり、または飛び出したりするなどの病気に罹ったら、治療はどのようにすれば良いのでしょうか。

何か治療薬を使って治療するのでしょうか?

ベタの目の病気の原因として最も多いのが、「水質の悪化」です。

そのため、基本的にベタの目の治療に薬を使う必要はありません。

ベタの目の病気治療のポイントは以下の通りです。

  • 水換えをする
  • pH値を改善する
  • 水温を高めにする
  • 塩浴を行う

まずは、悪化した水質を改善するために水換えを行います。

それぞれの飼育水槽の水量や飼育環境に合った適切な方法で水換えを行なってください。

合わせて、pHや水温もチェックしましょう。

水換えを怠ったり、糞や餌の食べ残しを放置したりすると、pHが酸性に大きく傾き、ベタの負担となります。

これが原因で目の病気を発症するので、pH値を改善して一定に保つようにしながら治療しましょう。

また、水温は少し高めの28℃ほどにしましょう。

水温を高めることで新陳代謝を促し、自然治癒力を高めます。

これらの方法と合わせて、塩浴を行うのも効果的です。

0.5%程度の塩分濃度の塩水で塩浴させましょう。

目の白濁りや赤い充血などは、薬を使わずとも上記の方法で治癒することがほとんどです。

難しいのがポップアイです。

ポップアイの原因が水質悪化や目の傷にあるならば、上記の方法で治す事ができます。

しかし、原因がエロモナス菌の場合にはそうはいきません。

エロモナス菌が原因のポップアイには、薬を使った薬浴や、場合によっては薬餌を行う必要があります。

この時使う薬は、「グリーンFゴールド」や「観パラD」です。

ポップアイの原因ごとに合わせた治療方法を取り入れるのが理想ですが、何が原因か特定することは難しいです。

なので、明らかなエロモナス菌感染が見られる場合を除き、まずは水換えや塩浴での治療から開始すると良いでしょう。

エロモナス菌感染が明らかな場合(松かさ病などの症状が見られる場合)には、最初から薬浴を行うようにします。

このように、ベタの目の病気の大部分は、薬を使わずに治療することができます。

ただし、エロモナス菌などの細菌感染を疑う症状の場合には、薬を使った治療を行いましょう。

ベタの目の異常・病気まとめ

  • ベタの目が白く濁るのは過剰分泌された粘液の影響
  • ベタの目が赤く充血するのは水質悪化のストレスが原因の事が多い
  • ベタの目が飛び出るポップアイの原因の一つにエロモナス菌感染がある
  • ベタの目の病気のほとんどが水質改善で治るが、エロモナス菌感染によるポップアイは薬での治療が必要

今回はベタの目の異常や病気についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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