コリドラスは卵を水槽の壁に産む?産んだ卵を食べてしまう?卵の取り方と隔離

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コリドラスは卵を水槽の壁に産む?

コリドラスは繁殖時に卵を水槽の壁に産む?

コリドラスは産んだ卵を食べる?

コリドラスの卵の取り方は?

コリドラスの卵の隔離方法と育て方は?

こんなコリドラスの卵の取り方や隔離に関する疑問についてご紹介いたします。

コリドラスは繁殖時に卵を水槽の壁に産む?

水槽内の底砂に溜まった餌を食べてくれる「水槽の掃除屋」として有名なコリドラス。

おとなしく攻撃性の少ない性格で他の魚との混泳相性も良いため、水槽に入れている方も多いのではないでしょうか。

いつも水槽の底を泳いでいるイメージが強いコリドラスですが、卵を産むときはいったいどこに産みつけるのでしょうか。

コリドラスの卵には粘着性があり、複数の卵が一か所に集まって産みつけられていることが多いので、比較的すぐに見つけることができます。

コリドラスは比較的繁殖が簡単な魚なので、特に繁殖させようと思っていなくても、ある日いきなり卵が見つかったなんてことも少なくありません。

そんなコリドラスの卵を見つけた時はどうしたらいいのでしょうか?

コリドラスは産んだ卵を食べる?

実は、コリドラスの卵を産みつけられた状態で放置しておくのはNGです。

それはなぜかというと、コリドラスの卵を他の魚が食べでしまうからです。

卵は水槽内の魚たちにとって餌となるので、コリドラスの卵を放置しておくとすぐに他の魚が食べてしまうのです。

親魚であるコリドラスですら自分が産んだ卵を躊躇なく食べてしまうため、コリドラスを単独で飼育している水槽の場合も安心できません。

エビや貝類の中にも卵を食べる種類の生体がいるので注意が必要です。

そのため、コリドラスの卵を孵化させたいと考えている場合は、魚に食べられる前にできるだけ早く卵を水槽から取り出して、隔離することが必要です。

卵が産まれたので孵化を楽しみにしていたら、数日後には卵が水槽にひとつも見当たらなかったという経験はありませんか?

なぜたくさんあったはずの卵がひとつ残らずなくなっているのか、と不思議に思った方もいるかもしれません。

こういったケースは多くの場合、水槽内の生体によって卵が食べられてしまっていると考えて良いでしょう。

コリドラスの卵の取り方は?

卵を取り出して育てることが必要であることをご紹介しましが、いったいどうやって取り出したらいいのでしょうか。

コリドラスの卵の取り方には、いくつかのポイントがあります。

  • 産卵から5~10分以上経過した卵を取る
  • 取るときは卵を落とさないように注意する

まず、卵を発見したら5分~10分程度観察しながら待つことをおすすめします。

産卵直後のコリドラスの卵は柔らかいため、無理に取ろうとすると、卵が潰れて全滅してしまうこともあるからです。

産卵から5~10分以上経った卵は表面が硬くなるので、水槽に手を入れて指でつまむようにして取ってください。

卵を残らず回収したい場合は落とさないように注意して慎重に取るようにしましょう。

コリドラスの卵は種類によって2㎜ほどと小さいものもあります。

そのため、卵が落ちて底砂に入り込むと見つけるのが大変な上に、他の魚に食べられるリスクが増えてしまうのです。

一度落ちてしまった卵は諦めざるを得なくなってしまうこともあるため、卵の回収は丁寧に行うようにしましょう。

そして、手に傷がある場合は水槽に手を入れてしまうと傷口が菌に感染する可能性があるので注意が必要です。

そのような場合は、綿棒や細めのピンセットなどで優しく取るのも良いかもしれません。

また、コリドラスは壁面の他にも水草に卵を産みつける習性があるため、水槽内に水草を入れておくと卵の回収が楽になります。

その場合は卵がついた部分の水草をカットして隔離水槽へ入れるだけですので、とても簡単です。

水槽に入れる水草は、アヌビアスナナやアマゾンソードのように葉が大きくて丈夫なものがおすすめです。

それ以外の水草でも卵を取ること自体は可能ですので、水草は混泳している魚や水槽が置かれている環境に合わせて水草選びをしましょう。

コリドラスの卵の隔離方法と育て方は?

隔離する容器は小さめの水槽やサテライトなど、水量がある程度確保できて横からも卵の様子が見える透明な容器が良いでしょう。

まずは隔離水槽に元の水槽の飼育水を入れ、卵を重ならないように入れていきます。

卵を重ねて入れておくと、無精卵に発生したカビが有精卵に移ってしまうためです。

コリドラスの卵には稚魚が生まれる有精卵と、稚魚が生まれない無精卵があります。

有精卵と無精卵の見分け方は、卵の色です。

最初はどの卵も同じ色に見えますが、時間が経つと有精卵は黒っぽい色に変化し、無精卵は白っぽく色が変わります。

無精卵にはやがてカビが生えてきて、有精卵に移ってしまうと稚魚が生まれなくなってしまう可能性があるため、卵は必ずひとつずつ分離させて入れてください。

コリドラスの卵は複数がひと塊に重なっていることがあるので、その時は綿棒や指などで優しくほぐしましょう。

また、水質悪化の原因となる無精卵は発見次第スポイトなどで吸い出して処分するようにしてください。

さらに水質の悪化を防ぐため、卵が入った隔離水槽は毎日~1日おき程度に水換えを行うのを忘れないようにしましょう。

毎日の水換えが大変な時には水槽の横に設置できるサテライトなどを利用すると良いでしょう。

このようにして卵が生育する環境が整ったら、稚魚が孵化するまでの間にブラインシュリンプや稚魚用の飼料を準備しておきます。

卵は産卵からおよそ5日程度で孵化します。

生後3日ほどは「ヨークサック」という稚魚に元々備わっている栄養袋の栄養を使って生き延びますが、それ以降は餌が必要になります。

稚魚が生まれたけれど食べさせるものがなくて育てられない!ということにならないよう、事前に準備しておくと安心です。

コリドラスの卵の取り方と隔離まとめ

  • コリドラスの卵はそのままにしておくと食べられてしまうため、産卵から5~10分後を目安に指で取って隔離する
  • あらかじめ水槽に水草を入れておくと卵の回収が楽になる場合もある
  • 隔離水槽はある程度水量が確保できて全方位から卵の状態を確認できる容器がおすすめ
  • 隔離水槽は毎日~隔日で水換えを忘れずに行い、無精卵は発見次第取り出して処分する

今回はコリドラスの卵の取り方と隔離方法についてご紹介しました。皆様のコリドラス繁殖の参考にしていただけると幸いです。

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