コリドラスの稚魚の餌はなに?いつから?食べないのはなぜ?

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コリドラスの稚魚の餌

コリドラスの幼魚が孵化したら餌は何を与える?

コリドラスの稚魚の餌はいつから与える?

コリドラスの稚魚が餌を食べないのはなぜ?

コリドラスの子供の餌の切り替え時期は?

こんなコリドラスの稚魚の餌やりに関する疑問についてご紹介いたします。

コリドラスの幼魚が孵化したら餌は何を与える?

コリドラス飼育の楽しみの一つが繁殖です。

コリドラスの繁殖はメダカなどのように簡単ではありませんが、それだけに稚魚が無事に生まれた時はとても嬉しいものです。

しかし、稚魚が生まれたらそれで終わりではありません。

稚魚から成魚の大きさにまで成長させるのがまた一苦労です。

コリドラスの稚魚飼育で悩むポイントの一つが、「餌は何を与えれば良いのか?」という点です。

餌の選択を間違えてしまうと、コリドラスの稚魚が餌を食べられずに餓死してしまう事になります。

コリドラスの稚魚におすすめの餌には次のようなものがあります。

  • インフゾリア(ゾウリムシ、ワムシなど)
  • ブラインシュリンプ
  • 人工飼料

生まれたての稚魚は体がとても小さく、それに伴い口も小さいです。

そのため、最初に与える餌は稚魚の口に入る小さなサイズのものが良いでしょう。

インフゾリアと呼ばれる動物性プランクトンなどが、とても小さく食べやすいのでおすすめです。

インフゾリアとは、ゾウリムシやワムシなどの動物性プランクトンの総称です。

ゾウリムシやワムシなどのインフゾリアは、植物性プランクトンを餌にしています。

そのため、水草を豊富に入れた水槽に自然に湧く事があります。

しかし、水槽内に自然に湧いたインフゾリアだけだと、稚魚でも大食漢なコリドラスの餌としては少ない可能性があります。

なにより目で確認するのが困難なので、水槽内に稚魚の餌として十分なインフゾリアが湧いているか、確信が持てません。

そのような時は、市販されている生き餌のインフゾリアや冷凍されたワムシなどを購入して与えると良いです。

実はインフゾリアは身近な場所で見つけることもできます。

流れの少ない川や沼地などの、草が生い茂っている箇所に住み着いています。

このような場所から水を汲んできて、自分でインフゾリアを増やす方法もありますが、場合によっては水槽に持ち込みたくないプラナリアなどの生物を持ち込む心配もあるので、初心者の方は市販されているインフゾリアを購入した方が安心です。

最近ではアクアショップなどでもゾウリムシなどのインフゾリアが生き餌としてペットボトルに入って売っていたりしますし、ネット通販で購入することもできます。

また、キョーリンの冷凍クリーンワムシなども売っていますので、割と手に入れやすいと思います。

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次におすすめなのがブラインシュリンプです。

ブラインシュリンプは様々な熱帯魚の稚魚の餌としてよく使われています。

沸かす手間はかかりますが、栄養価は抜群なので、稚魚を早く大きくさせたい時にはブラインシュリンプを与えると良いでしょう。

上記の生き餌の他に、人工飼料でも育てる事ができます。

ニチドウ アルテミア100が栄養価も高くおすすめな人工飼料です。

アルテミア100は、ブラインシュリンプの卵から黄身だけを抽出して作られた人工飼料です。

食いつきは生き餌のブラインシュリンプよりも落ちますが、ブラインシュリンプの黄身を原料としているので栄養価がとても高いという点が高ポイントです。

何より、生き餌のブラインシュリンプのように「沸かす」という作業がいらないので、使い勝手が良くとてもおすすめです。

上記でご紹介した餌はスポイトで吸ってから、コリドラスの稚魚の近くにゆっくりと出すようにして与えるようにします。

クリーンワムシは冷凍されているので、適量を飼育水で溶かしてから与えましょう。

また、アルテミア100をそのまま水槽に入れると浮いてしまうので、コップなどの小さな容器に飼育水を少し入れ、アルテミア100を適量その中に入れて水の中に沈み込ませます。

沈んだアルテミア100をスポイトで吸ってから、ゆっくりとコリドラスの稚魚の近くに出して与えてください。

スポイトの中身を一気に押し出すと、コリドラスの稚魚が水圧で飛ばされてしまうので、この点だけ注意してそっと給餌してあげてください。

餌を与える頻度は、1日2回~4回程度が良いでしょう。

コリドラスは沈下性の餌を食べるという性質上、給餌に少しコツが必要ですが、少しずつ慣れていきましょう。

また、30分~1時間経っても残っている餌は回収してしまいましょう。

生き餌のインフゾリアはそのままでも問題ありません。

なぜなら水槽内でそのまま生きる事ができるからです。条件が良ければ勝手に増えます。

しかし、ブラインシュリンプは淡水では長く生きられないため、そのまま放置すると死んでしまい水を汚します。

また、人工飼料も放置すると飼育環境を汚してしまうので、回収するようにしましょう。

コリドラスの稚魚は水質の悪化に弱いので、食べ残しはしっかりと回収して、飼育水が汚れないように管理してください。

コリドラスの稚魚の餌はいつから与える?

コリドラスの稚魚が生まれたら、いつ頃から餌を与え始めると良いのでしょうか?

コリドラスの稚魚に餌を与え始める目安は、「お腹のヨークサックが無くなってから」です。

ヨークサックとは、コリドラスの稚魚など、生まれたての魚の赤ちゃんのお腹についている袋の事です。

この袋には、稚魚がしばらく生きていくために必要な栄養が詰まっています。

生まれたての稚魚は、初めは水底などでジッとしています。

その後、だんだんと泳げるようになり、この頃から餌を探し始めるようになります。

このように、ある程度自由に泳ぎ回れるようになる間の生命維持に必要な栄養として、生まれたての稚魚にはヨークサックがついているのです。

コリドラスの稚魚に餌を与え始めるタイミングは、このヨークサックが無くなった頃になります。

概(おおむ)ね3日程度でヨークサックが無くなるので、このくらいのタイミングから餌を与え始めるようにしましょう。

コリドラスの稚魚が餌を食べないのはなぜ?

コリドラスの稚魚に餌を与え始めたのに、食べている感じがしない。という事があります。

コリドラスの稚魚が餌を食べない原因は何なのでしょうか?

それには次のような原因が考えられます。

  • まだヨークサックが無くなりきっていない
  • 実は餌を食べているが稚魚が小さく分かりづらい
  • 人工飼料を餌と認識していない
  • 生き餌の動きが素早すぎて食べられない
  • 水温低下や水質悪化

コリドラスの稚魚は、お腹にヨークサックが残っている状態だと餌を食べません。

ヨークサックが吸収される時間はだいたい3日程度ですが、個体や種類によって差があります。

そのため、コリドラスの種類によっては、餌を食べ始めるのが生後3日~7日経過後などとムラがあるのです。

まずはお腹のヨークサックが残っていないか確認してみましょう。

次に考えられるのが、コリドラスの稚魚は餌を食べているけれども、私たち飼育者がそれに気づけないというパターンです。

特に、餌を与え始める生後3日から数日間は、稚魚が餌を食べていても気づかない事が多くあります。

なぜなら稚魚がまだとても小さいからです。

そのため、餌を食べて少しお腹が膨らんでいても分からないというケースがよくあります。

餌にブラインシュリンプやアルテミア100などを使っていれば、稚魚がこれらの餌を食べるとお腹がオレンジ色になるので食べたことが分かります。

しかし、ゾウリムシやワムシなどのインフゾリアの場合には、食べてもお腹に色がつかないので分かりません。

コリドラスという品種が大食漢だと言っても、稚魚はまだ体が小さいのでそれほど多くは食べません。

そのため、食べ残しがあると餌を食べていないのかと不安になりますが、稚魚が元気ならば食べていると思います。

それでも本当に餌を食べているか不安な時は、ブラインシュリンプやアルテミア100を与えてみると良いでしょう。

これらの餌を食べれば、稚魚のお腹がうっすらとオレンジ色になるので、食べたことが分かります。

最初からアルテミア100などの人工飼料を与えた場合、コリドラスの稚魚が人工飼料を餌と認識せず、食べない事もあります。

生き餌のインフゾリアやブラインシュリンプなどは、生きているので動き回ります。

その動きに釣られて稚魚が食いつくので、これらの餌の嗜好性はとても高いのです。

しかし、人工飼料は動きません。

人工飼料も稚魚にとって気になる匂いを発しているでしょうが、初めて見る動かない人工飼料を餌だとは認識しづらいのです。

もちろん、最初から人工飼料に食いつく稚魚もいますので個体差がありますが、餌として認識しやすいのは生き餌の方です。

なので、もし人工飼料を食べてくれない場合には、まずはインフゾリアやブラインシュリンプなどの生き餌を与えみましょう。

その後徐々に人工飼料に切り替えていくと良いです。

ブラインシュリンプはコリドラスの稚魚にとてもおすすめの餌です。

幼魚の大きさになるまでブラインシュリンプのみで育てた稚魚は、人工飼料のみで育てた稚魚と比べて、大きさが段違いに大きいです。

それだけブラインシュリンプには稚魚の成長に必要な栄養素が豊富に含まれているという事です。

積極的に与えたいブラインシュリンプですが、場合によっては稚魚がブラインシュリンプを食べられないという事があります。

まだ生まれて間もないコリドラスの稚魚は、体も小さく泳ぎも上手ではありません。

そのため、活発に動き回るブラインシュリンプを上手に食べられないという事が起こります。

このような場合には、コリドラスの稚魚が食べやすいように、ブラインシュリンプの動きを鈍くしてあげましょう。

沸かしたブラインシュリンプを冷蔵庫に30分程度入れて、動きを鈍くしてから与えるとコリドラスの稚魚も食べやすくなります。

今まで餌を食べていたコリドラスの稚魚が、急に餌を食べなくなったという場合には、水温の低下や水質の悪化が考えられます。

コリドラスは熱帯魚なので、低い水温は得意ではありません。

低水温だと稚魚の餌の食いつきが落ちるばかりか発育も鈍るので、25℃程度を保つようにしましょう。

また、コリドラスは水質の悪化や飼育環境の悪化に敏感な魚です。稚魚となればなおさら影響を受けやすいです。

そのため、水質や飼育環境の維持には特に気を使うようにしましょう。

餌の食べ残しはこまめに取り除き、取り除いた際に吸い出した水と同じだけの量の新しい水をスポイトで足します。

このようにして常に清潔になるように心がけます。

また、水槽は45cm規格水槽や60cm規格水槽など、比較的大きめなものを使う方が水質や水温の急変が避けれらるのでおすすめです。

以上がコリドラスの稚魚が餌を食べない原因となります。

コリドラスの子供の餌の切り替え時期は?

コリドラスの稚魚の餌を切り替えるタイミングはいつなのでしょうか?

コリドラスはとても多くの種類がいる上に、種類によって大きさも特性も違うので、全てに共通するタイミングをご説明することは難しいです。

なので、平均的な餌の切り替え時期についてご説明します。

生後3日過ぎてヨークサックが無くなる頃、最初に与える餌は、インフゾリアかアルテミア100が良いでしょう。

この時期のコリドラスの稚魚は、まだ泳ぎが上手ではない上に、口がとても小さいので、種類によってはブラインシュリンプを食べられない事があります(最初からブラインシュリンプを食べられる種類も多いので最初から与えても良い)。

しかし、インフゾリアはとても小さいので、この時期のコリドラスの稚魚でもしっかり食べることができます。

また、アルテミア100も非常に細かい餌なので食べやすいです。

インフゾリアの方が生き餌なので食いつきが良いですが、本当に食べているか確認しずらいという欠点があります。

アルテミア100は、食べればお腹がオレンジ色にうっすら色づくので食べた事が分かりやすいですが、コリドラスの稚魚が餌と認識してくれない事もあります。

両方併用してみるのもアリですね。

生後7日後くらいからブラインシュリンプも与えるようにすると良いでしょう。

ブラインシュリンプを沸かすのが面倒で無ければ、幼魚の大きさになるまでブラインシュリンプだけ与えていればOKです。グングンと成長してくれます。

ブラインシュリンプを沸かすのが大変という場合には、アルテミア100やクリーンワムシなどを与えると良いですね。

生後2週間~1ヶ月経つと、体長が1.5cm~2.0cm程度の大きさになります。

このくらいの幼魚と呼べる大きさになったら、だんだんと成魚が食べる人工飼料や赤虫などに慣れさせていきましょう。

給餌回数が一日2回だとしたら、そのうち1回を成魚の人工飼料を砕いた物や刻んだ赤虫などを与えて慣れさせていくと良いです。

これらの餌に慣れてしっかり食べてくれるようになったら、成魚と同じ餌だけ与えればOKです。

このように、コリドラスの稚魚の成長に合わせて、徐々に餌を切り替えていき、成魚と同じ餌が食べられるようにしていきましょう。

コリドラスの稚魚の餌まとめ

  • コリドラスの稚魚にはインフゾリアやブラインシュリンプ、人工飼料などを与える
  • ヨークサックが無くなる生後3日後くらいから餌を与え始める
  • ヨークサックが残っているうちは餌を食べない
  • 急に餌を食べなくなったら水温低下や水質悪化が原因の可能性がある
  • 最初はインフゾリアなどの餌から始め、成長に合わせて徐々に成魚の餌に切り替えていく

今回はコリドラスの稚魚の餌に関する疑問についてご紹介しました。皆様のコリドラス飼育の参考にしていただけると幸いです。

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