コリドラスの塩浴のやり方と効果!濃度や期間も大切!

2022年1月17日

コリドラスの塩浴

コリドラスの塩浴とは?効果は?

コリドラスの塩浴はどんな病気の時に行うもの?

コリドラスの塩浴の正しいやり方とは?

コリドラスの塩浴は何日くらいの期間行う?

こんなコリドラスの塩浴に関する疑問についてご紹介いたします。

コリドラスの塩浴とは?効果は?

コリドラスのような淡水に生息する熱帯魚は通常真水で飼育します。

ただ、コリドラスの体調を回復させる目的で、塩水を使った「塩浴」を行う事もあります。

どうして淡水魚のコリドラスを塩水に入れるのでしょうか? 

また、塩浴の効果とはどのようなものなのでしょうか?

塩浴とは、塩を溶かした塩水に魚を泳がせることをいいます。

塩浴に期待される効果は、主に2つです。

  • 浸透圧の差を少なくすることで魚の負担を軽くして体力を回復させる
  • 殺菌効果

浸透圧とは、簡単に説明しますと半透膜で仕切られた濃度の異なる2つの液体のうち、濃度の薄い方から濃い方へ水分が移動するときの圧力の差です。

コリドラスなどの魚の体液には塩分が含まれており、淡水魚の平均的な塩分濃度は0.6%ほどと言われています。ちなみに人間は0.9%ほどです。

一方、水槽の飼育水である真水にはほとんど塩分が含まれていません。

ということは、浸透圧効果により水槽の水がコリドラスの体内に少しずつ移動する事になります。

そのまま水分を吸収し続けると、コリドラスの体は水でパンパンになってしまいますし、体内の塩分濃度が下がり死んでしまいます。

そうならないように、コリドラスなどの淡水魚は尿をたくさん排出し、体内の余分な水分のみを排出して体内の塩分濃度を保ちます。

塩浴は、この浸透圧の差を少なくする事を目的として行います。

ではどうして、浸透圧の差を少なくすることが、魚の体力回復につながるのでしょうか?

それは、周囲の水が魚の体内に入り込むのも、入り込んだ余分な水分を排出する事も、魚の体力を消耗させるからです。

周囲の水を魚の体液の塩分濃度に近づけ、浸透圧の差を小さくすると、魚の体内に入り込む水分量が減ります。まずこれで、魚の体力消耗の要因が1つ減ります。

さらに、体内に入り込んでしまう水分量が減ったことで、体内の塩分濃度の調節が楽になります。

つまり、頻繁に尿をする必要が無くなるという事です。

ということは、腎臓の負担も減る事になります。

このように、塩浴により魚と周囲の水との浸透圧差を少なくしてあげると、魚の体内の水分量と塩分濃度の調節の負担が減るので、魚の体力が回復するのです。

そのため、コリドラスなどの魚の元気がない時などに塩浴を行うと、体力の回復が促され、より早い体調の回復が見込めます。

また、病気の回復も早くなります。

これが塩浴の効果の1つ目です。

もう一つの効果が「殺菌効果」です。

これも浸透圧に関係しています。

淡水に生息する細菌や病原菌などの体内塩分濃度は0.35%程度と言われているので、これよりも高い塩分濃度で塩浴することで、細菌などの体内から水分を奪い死滅させることができるのです。

一般的に寄生虫も熱帯魚よりは体内塩分濃度が低いとされているので効果があると言われています。

しかし、細菌や病原菌、寄生虫などはとても種類が多いので、全ての細菌に塩浴が効くわけではありません。

また、コリドラスなどの熱帯魚も耐えられない塩分濃度にしないと死滅しない細菌等もいるので、殺菌を目的に塩浴を行うときには注意が必要です。

よって殺菌効果というよりも一部の細菌に対する脱水効果というべきかもしれません。

塩浴には以上の2つの効果が期待できます。

コリドラスの塩浴はどんな病気の時に行う?

塩浴には魚の体力を高めたり、細菌などを殺菌する効果がある事が分かりました。

では、病気の治療にも塩浴は効果を発揮するのでしょうか? 

その場合、コリドラスのどのような病気に塩浴が効果的なのでしょうか?

塩浴はコリドラスの病気の治療にも効果を発揮します。

ですが、全ての病気に効果がある訳ではありません。

塩浴が逆効果になるケースや、塩浴だけでは時間がかかってしまい、手遅れになるケースもあるので注意しましょう。

塩浴が効果的なコリドラスの病気には、以下のようなものが挙げられます。

  • 細菌感染による病気の初期症状
  • 初期の水カビ病
  • 初期のエラ病

塩浴は病気の初期症状に大きな効果を発揮します。

これらはどちらかというと、塩浴による殺菌効果よりも、魚の体力回復による影響が大きいです。

塩浴により魚の体力が回復することで、自然治癒力が高まり、魚が自力で病気を治すのです。

病気の発症初期であれば魚もそれほど衰弱していないので、塩浴で魚の体力が回復しやすく病気も治りやすいと言えます。

特に、コリドラスは体力があり丈夫な魚なので、病気の発症初期であれば、塩浴と水換えのみで回復することが多くあります。

また、病気とまではいかなくとも、「少し元気が無い」という場合にも塩浴は効果があります。

しかし、全ての病気に塩浴が効く訳ではありません。

コリドラスは薬と同じく、塩耐性がそれほど高くありません。

そのため、寄生虫駆除のための塩浴は効果が薄いです。

初期の白点病であれば塩浴で良くなることもありますが、コリドラスの場合、寄生虫感染による病気には薬浴の方が効果的です。

なぜなら、寄生虫駆除のための塩分濃度は1%程度の高濃度で行う方が効果的だからです。しかし、コリドラスの塩浴に1%濃度は高すぎます。

コリドラスの塩浴は0.5%の塩分濃度を上限として行った方が安全です。

また、塩浴での寄生虫駆除は時間がかかります。

塩分にそこまで強くないコリドラスを、長く治療用の塩分濃度の塩浴に入れておくのは負担になるでしょう。

以上の理由から、コリドラスの寄生虫駆除は塩浴より薬浴の方が負担が少なく効果が高いです。

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コリドラスが感染しやすい病気の一つに、「カラムナリス菌」が原因の「尾ぐされ病」があります。

尾ビレなどが溶けるように裂けていく病気です。

このカラムナリス菌は塩分に強い上、コリドラスの塩浴の塩分濃度である0.5%程度の濃度で活発に活動するという特徴があります。

そのため、尾ぐされ病などのカラムナリス菌由来の病気の治療に塩浴を行う事は、カラムナリス菌を活発に活動させる恐れがあり逆効果です。

カラムナリス菌による病気には、早期から薬浴による治療を行いましょう。

以上のように、コリドラスが発症する多くの病気の初期段階の治療に塩浴は効果を発揮しますが、中には逆効果になる病気もあるので、病気の症状をよく見極めるようにしましょう。

コリドラスの塩浴の正しいやり方

コリドラスに塩浴を行う場合、どのような方法で行うのが正しいのでしょうか。

一般的なコリドラスの塩浴方法は次のとおりです。

  • 治療用の塩浴の塩分濃度は0.5%
  • 予防目的の塩浴の塩分濃度は0.1%~0.2%
  • 隔離容器で塩浴させる
  • 水は毎日交換する
  • エアレーションをつける

治療用の塩浴の塩分濃度は0.5%

病気の治療を目的とする場合の塩分濃度は0.5%ほどにします。

前述の通り、コリドラスは塩耐性が高く無いので、あまりに高い塩分濃度での塩浴では弱ってしまいます。

塩耐性が高いディスカスのような魚ならば、1%程度の塩分濃度での治療も耐えられますが、コリドラスには危険な濃度なので、0.5%を上限に治療した方が安心です。

予防目的の塩浴の塩分濃度は0.1%~0.2%

コリドラスの体調維持や病気の予防を目的に塩浴をさせる場合には、0.1%~0.2%程度の塩分濃度で十分です。

たまに、このくらいの塩分濃度でも食欲が落ちたり、逆に体調を崩す個体もいるので、様子を見ながら行なってください。

塩分濃度の計算方法ですが、水1リットルに対し塩5gで0.5%濃度です。

0.1%なら塩1g、0.2%なら2gとなります。

隔離容器で塩浴させる

塩浴は隔離容器で行いましょう。

飼育水槽に水草を入れている場合、そのまま飼育水槽で塩浴すると、塩の影響で水草が枯れてしまいます。

また、水槽内のバクテリアも塩で殺菌されてしまいます。

バクテリアの減少による水質悪化の原因になるので注意してください。

水は毎日交換する

塩浴は水が汚れやすいので、基本的には毎日水を交換するようにします。

全換水か半分量の水を交換します。

コリドラスの体調によっては、2~3日に一度の水換え頻度にしても良いです。様子を見ながら調節しましょう。

エアレーションをつける

水の汚れを抑えるためにもエアレーションを入れましょう。

以上がコリドラスの塩浴方法です。

コリドラスの塩浴の日数と期間

コリドラスの塩浴はどのくらいの期間行えば良いのでしょうか?

病気の治療目的の場合は1週間を目安に行います。

1週間塩浴しても症状が改善しない場合には、一度飼育水槽に戻して数日休ませてから、再度塩浴させるか、薬浴に切り替えます。

塩浴で無事に病気が完治したら、塩浴の水をだんだんと真水に戻していきます。

真水に戻す方法は、塩浴水槽の水を毎日半分づつ真水と交換します。4日~5日続ければほとんど真水に戻ります。あとは元の水槽に戻してあげれば塩浴治療終了です。

体調維持や病気の予防目的での0.1%~0.2%濃度での飼育の場合、常にそのままの濃度で飼育し続けて構いません。

このように、塩浴の塩分濃度によって目的や期間が変わります。

また、コリドラスの体調によっては早めに塩浴をやめた方が良い場合もあるので、塩浴中もコリドラスの観察を怠らないようにしましょう。

コリドラスの塩浴まとめ

  • 塩浴の効果のポイントは浸透圧
  • コリドラスの体力を回復させ自然治癒力を高める効果がある
  • 塩浴は病気の初期症状に効果がある
  • カラムナリス菌由来の症状には逆効果となることもあるので注意すること
  • コリドラスは塩耐性が高くないので0.5%濃度を上限にする

今回はコリドラスの塩浴に関する疑問についてご紹介しました。皆様のコリドラス飼育の参考にしていただけると幸いです。

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