グリーンネオンテトラの飼い方 飼育と繁殖 水温・水質・混泳・産卵

2020年4月20日

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グリーンネオンテトラ

グリーンネオンテトラはネオンテトラに似た小型カラシンですが、ブルー(グリーン)のラインが尾の付け根までしっかり入り、赤みが少ない分、清涼感ある色合いに見えるのが特徴です。

グリーンネオンテトラは一匹でも綺麗ですが水草水槽に20~30匹程度の群れで泳がせた時の鮮やかさには目を見張るものがあります。

グリーンネオンテトラの混泳

グリーンネオンテトラは温和な熱帯魚で、他の熱帯魚を攻撃するようなことはありませんので、混泳を考える際には逆にグリーンネオンテトラを攻撃したり捕食したりしないものを選ぶようにすれば問題ないでしょう。

気性が荒くなく、縄張り意識などがないものやグリーンネオンテトラと同じくらいの大きさの小型カラシンなどが相性が良いと言えます。

混泳の際には同じような水質環境を好む熱帯魚やエビなどを選ぶことが大切なことですので、グリーンネオンテトラの原産である南米原産の熱帯魚などを組み合わせてみてはいかがでしょうか。

混泳種を選ぶ際のコツとして、ネオンテトラやカージナルテトラとの混泳も可能ですが、色合いや体型が似ていることから、それらの熱帯魚と混泳させてしまうと見劣りしてしまうこともありますので、混泳は避けた方が無難です。

グリーンネオンテトラの好む水質

グリーンネオンテトラなどの小型カラシンは水質の悪化には強いですが、古い水に弱く、水が古くなると白点病やエロモナス病にかかりやすくなりますので定期的な水換えを行ってください。

ネオンテトラの好む水質は弱酸性のpH6.5程度で逆に弱アルカリ性の水質で飼育すると発色が悪くなることが多いですのでpH管理には注意しましょう。

ペーハーを測定してみて高いようならペーハー値を下げ、南米原産の熱帯魚などが好む水質に近づけていくようにするといいでしょう。

市販のものでも熱帯魚の好む自然環境を再現するのに適したブラックウォーターなどの商品も販売されていますのでうまく取り入れてみましょう。

グリーンネオンテトラの好む水温

水温は26℃設定にしておけば問題はありませんが、夏場などで水温の上昇が考えられる時には暑さ対策も必要となってきます。

基本的に丈夫な熱帯魚ではありますが、小型カラシンと呼ばれるように体が小さいため極度の環境変化に耐えれるような強靭さを持ち合わせていません。

よって水温が30℃を超えだすと徐々に体力の消耗が大きくなり、35℃にもなるとふらふらとしてしまいますので注意してください。

グリーンネオンテトラの繁殖方法と難易度

グリーンネオンテトラの繁殖はネオンテトラの繁殖方法と似ていますので、ネオンテトラの繁殖方法と同じような管理で問題ありません。

ただ、ネオンテトラ同様に繁殖難易度は高い熱帯魚であることは間違いありません。

繁殖の第一条件は若い親魚を確保することです。

グリーンネオンテトラは成育がはやく、4~6か月程度で親魚となり、雌は腹部が膨らみ、抱卵の前兆を示し、雄はすらりとしたスタイルできびきびと動き体長と比べて各ヒレが大きいことで判別ができます。

成熟した成魚では逆に繁殖は難しくなりますので、小さな若いグリーンネオンテトラを購入し、水槽内で飼い込み、繁殖に備えるのが繁殖成功のコツです。

グリーンネオンテトラの繁殖には水槽の飼育水を弱酸性に保つことが大切で、pH6.5くらいを保てるように管理します。

本水槽で繁殖を試みる場合と繁殖用水槽を用いる場合でその後の管理方法も若干変わってきますが、繁殖用水槽を用いるのであれば水槽の底に大磯砂を煮沸殺菌したものをまばらに敷いておくことで、ばら撒かれた卵が大磯砂の隙間に落ち込み親魚に食べられてしまうのを防ぐことができます。

他にもウィローモスなどの水草をある程度敷き詰めることでも同じような効果が見込めるのでどちらの方法をとるかはその時の状況で選べば良いでしょう。

親魚を繁殖用水槽に移したら水温は26℃に保ち、照明は極力抑え気味にします。

ここが一般的な熱帯魚とグリーンネオンテトラの繁殖方法の大きな違いで、グリーンネオンテトラは産卵から孵化、稚魚の成長期間まで薄暗い環境を好みますので、逆にいきなり強い光を当ててしまうと稚魚がショック死してしまうこともあります。

このような環境はグリーンネオンテトラの生息地でもあるネグロ川など南米の川の水質とも関係しているようで腐植酸が多く溶け出し、茶色く濁ったような状態の水質でもあるブラックウォーター状態になることによりもしかしたら外敵から稚魚の身を守る働きをしているのかもしれません。

このような性質を考えると昨今の水草水槽などでは、メタハラやLEDといった水草を元気に育てるために光量の強い照明が主流となっていますので、そのような照明を利用されている方はグリーンネオンテトラの繁殖時には照明の検討をしなければならないかもしれません。

グリーンネオンテトラの繁殖(産卵)時期

上記状況をまとめるとグリーンネオンテトラの繁殖時期は季節的な影響ではなく、親魚が繁殖できるまでに成長していれば可能ということになります。

グリーンネオンテトラなどの熱帯魚を飼育している環境であれば、必ずと言っていいほどヒーターも設置しているはずですので水温が低すぎる問題もないはずです。

グリーンネオンテトラが繁殖できるまでに成長したら水質と水温をしっかり保ち、照明の照度を落とすことで繁殖環境を整えることができます。

また、弱酸性の水質に保ち、水中への光の差し込みを減らす効果も考えると市販のブラックウォーターなどを用いるのも効率的な方法と言えるでしょう。

産卵から卵の孵化

繁殖水槽へは雌1匹に対して雄を2匹~3匹程度入れてあげると無精卵になる確率が下がります。

グリーンネオンテトラの繁殖が難しいといわれている理由の一つがこの受精率にあり、産卵時に卵がばら撒かれ、その卵に雄が射精するので雄の個体数が少ないと無精卵が増えてしまうことにも繋がるのです。

産卵が確認できたら親魚は本水槽に戻し、水温を30℃に上げてあげると12時間ほどで孵化を始めます。

生まれたばかりの稚魚はまだ遊泳能力が低く、水槽の底のほうでじっとしていることが多いですが、腹部の膨らみが小さくなり水平に泳ぎだしたら餌を与えるようにしましょう。

グリーンネオンテトラの稚魚の餌

3日目から4日目くらいで活発に泳ぎだし餌を食べるようになりますので最初は卵黄を溶かして与えるか、稚魚用の餌を与え、1週間ぐらいからブラインシュリンプなどを与えるようにしましょう。

餌の量にも注意が必要で、あまりたくさん与えすぎると食べ残しとなり水槽の水質を悪化させやすくなってしまうので回数をわけて少しづつ与えるようにしましょう。

繁殖用水槽は小さな稚魚がいるためろ過フィルターで積極的にろ過をするようなことはあまりできませんので、できる限り水を汚さないような管理が必要となってきます。

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