
グッピーが水面でじっとして動かないのはなぜ?
グッピーが底で動かない、元気がないのは病気?
グッピーのメスがあまり動かないのは出産前?
グッピーの稚魚はあまり動かないもの?
こんなグッピーがじっとして動かない症状についてご紹介いたします。
グッピーが水面でじっとして動かないのはなぜ?
グッピーは、基本的にとても活発な魚です。
夜間は昼間ほど動きませんが、明るい時間帯は忙しなく泳ぎ続けています。
つまり「水槽内でじっとしている」状態は、何かしらの原因がある場合がほとんどです。
それでは水面付近でじっとして元気がない場合、一体どのような原因が考えられるのか見ていきましょう
体調不良で動かない
水面付近でぼーっと漂っている場合は、体調不良がまず考えられます。
じっとしているだけでは、何の病気か判断することはできません。
とくに内臓疾患の場合は見た目ではわかりにくいですが、じっとしている以外になにか症状が出ていないかよく観察してあげましょう。
水質や水温の変化、ストレスによって病気にかかりやすくなるのでグッピーが快適に暮らせる環境を整えてあげてください。
酸欠が原因で動かない
水面に浮いて口をパクパクしていたり、水面付近をふらふらと泳いでいる場合は水槽内の酸素が不足している可能性があります。
ろ過フィルターを設置していない水槽は酸素不足になりやすく、酸欠状態が続くと死に繋がってしまうため、水槽の大きさにあったろ過フィルターを設置してあげましょう。
水中に溶け込むことができる酸素の量は水温が上昇すると少なくなるので、夏場は特に注意してください。
水質の悪化が原因で動かない
グッピーは水質が悪化していると、酸素の多い上層でぼーっとしていることがあります。
水質の悪化がグッピーの負担となり、元気がなくなっている状態です。
まずは水換えを行って、水質の悪化による負担をなくしてあげてください。
その後も定期的な水換えを行うことで、グッピーの住みやすい環境を保ってあげましょう。
餌の与えすぎや水槽の大きさに対して飼育数が多すぎると、水が汚れやすくなり水質の悪化につながります。
食べ残しがある場合はすぐに取り除き、水槽の大きさにあった飼育数を心がけて飼育してください。
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グッピーが底で動かない、沈むのは病気?
続いては、グッピーが水槽の底でじっとしている場合の原因を見てみましょう。
体調不良で動かない
水面付近でじっとしているときと同じように、水底でじっとして動かない場合も体調不良が考えられます。
病気を発症したことで泳ぎ回るほどの体力がなく、動けなくなっているのかもしれません。
じっとしているほかになにか症状が現れていないか、まずはしっかりと確認しましょう。
病気を発症している場合は治療が必要となってくるので、早期発見してあげることが大切です。
普段と違う泳ぎ方をしているときは病気の兆候が現れていないかしっかりと観察し、早期発見することで病気をしっかりと治してあげましょう。
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栄養失調で動かない
水底でじっとしているほかに、グッピーの体がほっそりとしている場合は栄養失調の可能性があります。
しっかりと餌を与えているのに痩せてしまっているのは、混泳しているほかの魚に餌を取られていることが原因です。
餌の量や回数を増やすなどして、対処してあげましょう。
1カ所ではなく2カ所から餌を入れるようにすると、餌が水槽内に広がりやすくなりまんべんなく食べさせることもできるので、餌の与え方を工夫してみるのも良いかもしれません。
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環境に慣れていない
「店頭では元気に泳いでいたのに家の水槽に入れたら泳がなくなった」という場合は、グッピーの体に問題があるのではなく、ただ単に環境の変化に戸惑っている状態です。
人間もはじめてくる場所や知らない人がいると戸惑ったり、キョロキョロと辺りを観察したりすると思いますがグッピーにも同じことが言えます。
環境の変化に慣れれば自然と泳ぎ回るようになるので、頻繁に水槽の中を覗いたりせずにそっと様子を見ましょう。
環境に慣れるのが早い個体だと数分で泳ぐようになりますし、遅い個体でも次の日には慣れている場合が多いです。
またレイアウトを変更した際にも、同じように水底で動かなくなることがあります。
これはレイアウトを変えたことで、これまで見ていた景色と変わってしまったことが原因です。
こちらも慣れれば泳ぐようになるので、そっとしてあげてください。
ほかの魚にいじめられている
グッピーを複数飼育していたり、ほかの魚と混泳している際に起こりうるのがいじめです。
必要以上に追い回されたり突かれたりすると、水底などのあまり目立たない場所でじっとしていることがあります。
いじめはグッピーのストレスとなってしまうので、水草や流木などを入れて隠れ家を作ってあげましょう。
ただし過って擦ってしまって体に傷がついてしまうと、そこから病気を発症することもあるため流木を入れる際は注意が必要です。
グッピーの尾ヒレなどが引っ掛かりやすそうな形のものは避けてください。
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水温が適正でない
グッピーは、あたたかい地域に生息する熱帯魚なので冷たい水が大の苦手です。
秋から冬、早春ごろに突然水底で動かなくなってしまった場合は水温の低下が原因として考えられます。
気温の下がりやすい時期は水温も下がりやすくなるので、必ず水槽用のヒーターを設置してください。
ヒーターの故障で水温が下がることもあるので、ヒーターを設置しているからと安心せずに水温計を見る習慣をつけましょう。
あたたかい地域に住んでいるからと言って、「あたたかい水なら大丈夫」というわけでもありません。
水温が高すぎるのもグッピーにとっては良くない環境と言えるのです。
グッピーは水温の変化に敏感なので、適応水温である「23~26℃」に保ってあげましょう。
日本の夏は水温が上がりやすいので、夏には高水温対策として水槽用のクーラーやファンを設置してあげてください。
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老齢(寿命が近い)
グッピーは体が小さいため、その分寿命が短いのが特徴です。
体が小さいために体調の変化も激しく、「昨日まで元気だったのに翌朝見るとぐったりしていた」なんてことも。
寿命以外にこれといった原因がない場合は、泳いでいる時間よりもじっとしている時間の方が長くなってきます。
寿命が原因で元気がなくなってきている場合、飼い主としては何もしてあげられないので静かに見守ってあげましょう。
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グッピーのメスがあまり動かないのは出産前?
メスのグッピーは出産間近になると、水槽の中であまり動かなくなることがあります。
産卵箱へ移動させる場合は、「大きく膨らんだお腹」「はっきりとした妊娠マーク」「稚魚の目が透けて見える」といった点をチェックしてから産卵箱に移動させるかどうか判断してください。
出産間近の兆候は個体によって様々で、あまり動かなくなるものもいれば水槽のガラスに沿って上下に泳ぐものもいます。
様々なチェックポイントから隔離のタイミングを見極め、判断するようにしてください。
またお腹の中の卵や稚魚の数が多くお腹が重い場合や、母グッピーが若く体がまだ発達しきっていない場合も水底でじっとしていることがあるそうです。
この場合はただ見守ることしかできないので、ストレスを与えないようにそっと見守ってあげてください。
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グッピーの稚魚はあまり動かないもの?
生まれてすぐのグッピーは、あまり動かない傾向にあります。
卵胎生で生まれてくるので生まれてすぐの大きさは卵生のメダカなどに比べると大きいですが、それでも稚魚はまだまだ小さく泳ぐ力も弱い上に体力もありません。
あまり無防備に泳ぎ回っていると混泳している魚や親魚に食べられてしまうので、それを防ぐためにも水草などに身を隠してじっとしていることが多いのです。
ほかにも上記で紹介したように水温が適正でなかったり、水質が悪化していたり、病気になってしまって動かなくなるケースもあります。
グッピーに限らず生き物を育てる際には、飼育する生き物が快適に暮らせる環境を作ることを心掛けてください。
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グッピーが動かない原因まとめ
- グッピーは活発に動き回る魚なので、じっとしている場合は何かしらの原因がある
- 原因としては病気、栄養失調、水温の変化、水質悪化、環境の変化、いじめ、老齢などが考えられるのでしっかりと観察して原因を見極める
- メスグッピーは出産間近であったり、お腹の中の卵や稚魚の数が多い場合や若くて体が発達しきっていない場合に動かなくなることがある
- 体の小さい稚魚は基本的に隠れてじっとしていることが多い