コリドラスの餌の量はどのくらいが適量?
コリドラスの餌やりの頻度・回数は一日一回?
混泳水槽ではコリドラスに餌をあげないでも大丈夫?
コリドラスは夜行性?餌やりは夜?
こんなコリドラスの餌やりに関する疑問についてご紹介いたします。
コリドラスの餌の量はどのくらいが適量?
水槽の掃除屋としてだけではなく、その可愛らしい見た目から水槽のメインとして飼育されることも多いコリドラス。
コリドラス飼育初心者の方がまず最初に迷うのが「餌の量」です。
ナマズの仲間であるコリドラスは、実はとてもよく食べる大食漢です。
そのため、餌もある程度しっかり与えないと痩せてしまいます。
では、どのくらいの量の餌を与えれば良いのでしょうか?
コリドラスに与える餌の量は、餌を食べ切る時間を目安にして判断すると良いでしょう。
しかし、この餌を食べ切る時間の目安は、餌のタイプによって変わってくるので注意してください。
コリドラスの餌には次のようなものがあります。
- 赤虫やイトメ(冷凍もしくは生き餌)
- 粒状の人工飼料
- タブレット状の人工飼料
大まかに分けると以上の3つです。
このうち、赤虫やイトメなどの動物性タンパク質は、なるべく2~3分以内に食べ切れる量を入れます。
粒状やタブレット状などの人工飼料は、それぞれの商品に「何分以内に食べ切れる量を与えてください」と、書いてある事が多いので、それに従いましょう。
一般的に、粒状の人工飼料は2~3分から数分以内、タブレット状の餌は1~2時間以内と記載されているものが多いです。
餌の種類の違いでどうして食べ切るまでの目安時間が違うのかというと、それは餌の種類によって水の汚れ具合が異なるからです。
赤虫などの動物性タンパク質は、短時間ですぐに水を汚してしまう餌です。
そのため、なるべく早く食べ切ってもらう必要があります。
粒状の餌は赤虫などに比べれば水を汚しにくいですが、比較的早くふやけて崩れてしまいます。
餌が細かく崩れると、餌の栄養成分が水に溶け出すことになり、これが水の汚れの原因となります。
そのため、粒状の餌も食べ切るまでの時間が比較的短く設定されており、短いものだと2~3分。長くても数分以内となっているものが多いのです。
タブレットタイプの餌は、ふやけて崩れるまでの時間が長く水を汚しにくいので、食べ切る時間も1~2時間と長く設定されています。
このように、餌のタイプによって食べ切る時間の目安が違うので、まずは少しずつ、少なめから与えて様子を見るようにしてください。
飼育しているコリドラスの大きさや匹数で餌の量は変わるため、具体的に「このくらい」と示しずらいですが、10匹程度の匹数にタブレット状の餌を与えるなら、1回1~2個程度の量で様子を見ると良いでしょう。
最初は少なめに与え、コリドラスが餌を食べる様子をしっかり観察することがとても大事です。
どの程度の量をどのくらいの時間で食べるのか、観察しながら覚えていきましょう。
また、他の生体と混泳させている場合には、コリドラスまでしっかり餌が行き届いているか見てあげてください。
コリドラスの餌やりの頻度と回数
モフモフと可愛らしく口を動かしながら餌を食べるコリドラスを見ていると、どんどん餌をあげたくなってしまいます。
コリドラスに餌を与える頻度や回数は、どのくらいが良いのでしょうか。
餌を与える頻度は、タブレットのように食べるのに時間がかかる餌は1日1~2回、それ以外は2~3回程度与えるのが良いでしょう。
基本的には毎日餌を与えた方が良いです。
しかし、もし旅行などで家を空けることになったとしても、健康なコリドラスなら1週間程度は食べなくても平気です。
タブレットタイプの餌は1~2時間かけてゆっくり食べるものなので、朝1回か、もしくは朝夕2回程度の頻度で与えると良いでしょう。
粒状の餌のように、一回の給餌が数分で終わるタイプの場合、一回の餌の量を少なめにして、給餌回数を多くした方がコリドラスの消化器官の負担が減り、水も汚れにくくなるのでおすすめです。
混泳水槽ではコリドラスに餌をあげないでも大丈夫?
コリドラスを餌の食べ残しの掃除要員として、他の生体と一緒に飼育している方も多いと思います。
このような混泳水槽の場合、コリドラス用の餌を与えなくても大丈夫なのでしょうか?
他の生体の食べ残しだけで、コリドラスを十分に育てることはできるのでしょうか?
実は、他の生体の食べ残しだけでコリドラスを飼育するという考え方は危険です。
そのような飼育方法の場合、下手をするとコリドラスが餓死します。
前述の通り、コリドラスは餌をたくさん食べる大食漢です。
そのため、時折パワパラと落ちてくる他の魚の食べ残しだけでは足りません。
そもそも、他の魚にも適量の餌を与えていれば、それほど多くの食べ残しは出ないので、コリドラスにほとんど回ってきません。
コリドラスは雑食性ですが、コケや藻は食べないので、他の魚の食べ残しが回ってこないと、食べられる物が全く無くなってしまいます。
では、コリドラスにも回るように、他の魚の餌を大量に与える方法はどうでしょう?
これは良い方法ではありません。
食べ残しを出すように、わざと沢山の餌を入れると、元々その餌を食べる魚が限界まで食べすぎて、健康を害する可能性があります。
また、入れすぎた餌で水が早く汚れてしまい環境が悪化する原因になります。
コリドラスは水質悪化には比較的敏感です。
そのため、餌の入れすぎで水質が悪化すると、ヒゲや口が溶けてしまうことがあり、そのまま死んでしまうということもあるのです。
これでは本末転倒ですよね。
他の魚の食べ残しで足りない分は、コリドラス用の餌を与えて補ってあげましょう。
その方がそれぞれの魚に的確に餌が行き渡るので、管理がしやすく水質悪化もしにくくなります。
コリドラスは夜行性?餌やりは夜?
コリドラスはナマズの仲間です。
ナマズは夜行性のものが多いですが、コリドラスも夜行性なのでしょうか?
その場合、餌やりは夜の方が良いのでしょうか?
ナマズの仲間のため、夜行性と思われがちなコリドラスですが、実はほとんどの種類が昼行性です。
明るい昼間に活発に動き、夜はゆっくりと休むタイプの魚なのです。
そのため、「基本的には」夕方までに餌やりを終わらせてあげた方が良いです。
どうして「基本的には」と強調したのかというと、コリドラスの中には夜行性の種類もいるからです。
コリドラスは種類がとても多い魚で、なんと160種類以上も存在しています。
そのほとんどが昼行性ですが、「コリドラス・ステルバイ」などは夜行性だと言われています。
このような夜行性の種類の場合、日中は流木の影などでジッとして、暗くなり始めてから活発に動くので、餌は夕方から与え始めると良いでしょう。
ほとんどのコリドラスは夜行性ではなく昼行性なので、夕方くらいまでに餌を与え終えるようにし、消灯前は餌を与えないようにしましょう。
コリドラスの餌やりまとめ
- 粒状の餌などは数分で食べ終える量を与える
- 餌の頻度は1日1~3回ほどが良い
- 混泳相手の食べ残しだけでは餓死する恐れがあるのでコリドラス用の餌も与える
- ほとんどのコリドラスは昼行性なので消灯前は餌を与えない方が良い
今回はコリドラスの餌やりに関する疑問についてご紹介しました。皆様のコリドラス飼育の参考にしていただけると幸いです。