ミナミヌマエビの卵の孵化日数と変化!?卵が産まれないのはなぜ?

2022年10月23日

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ミナミヌマエビの卵の孵化日数

ミナミヌマエビの卵が孵化するまでの日数はどのくらい?

ミナミヌマエビの卵が孵化しない理由は?

ミナミヌマエビの卵を孵化させる方法とは?

こんなミナミヌマエビの卵の孵化に関する疑問についてご紹介いたします。

ミナミヌマエビの卵が孵化するまでの日数はどのくらい?

抱卵したミナミヌマエビの卵が孵化するまでにはどのくらいの日数がかかるのでしょうか?

ミナミヌマエビの卵が孵化するまでの日数はおおよそ2週間から3週間程度で、水温が高いほど孵化までにかかる日数は短くなります。

積算温度とは卵が孵化するまでに必要な熱量を表すもので、日数×水温で求められます。

ミナミヌマエビの卵の積算温度は620℃と言われており、これを水温で割る事で孵化までにかかるおおよその日数が分かります。

例えば、ミナミヌマエビの飼育に最適な水温である24℃前後で孵化させる場合、

620÷24=25.8333・・・

となり、約26日程度かかる事が分かります。

このように、ミナミヌマエビの卵の孵化日数は水温によって左右され、水温が高いほど孵化までにかかる期間は短くなります。

そのため、より早く孵化させたいと言う場合には27℃前後と高めの水温に設定すると良いでしょう。

ただ、卵の成長に対しては適正温度というものがありますので、30℃を超えるような高温や20℃以下のような低温ではこの計算式も当てはまらなくなります。

積算温度は大まかな目安なので、多少前後することはありますが、抱卵した卵の孵化時期をある程度予測するのに役立ちます。

このように、積算温度を使えば孵化までの期間が予測できますが、一つ問題があります。

それは、ミナミヌマエビの抱卵時期を正確に把握する事が難しいと言う点です。

気がついた時にはすでに抱卵している事が少なくないため、正確な抱卵時期を知る事は意外と難しいものです。

ただ、そこまでキッチリとした抱卵時期を知る必要はありません。

積算温度での孵化時期の予測自体が大まかな目安なので、ある程度の抱卵時期がわかれば問題ありません。

ミナミヌマエビが抱卵した時期は卵の色を見ればある程度判断できます。

抱卵したばかりの卵は黒や濃い緑色をしているため、濃い色の卵であれば抱卵して間もないことが分かります。

抱卵して時間が経ち、孵化が近づくほど卵は透明になっていきます。

以上のように、積算温度と卵の色を見る事で孵化までの日数を大まかに知る事が可能です。

積算温度と水温から割り出した孵化日数を超えても卵が孵化しない場合には、飼育環境の問題や卵に何らかの異常が発生している可能性があります。

ミナミヌマエビの卵が孵化しない理由は?

ミナミヌマエビの卵が孵化するまので日数は2週間から3週間程度であり、積算温度から大まかな孵化日数を割り出せる事が分かりました。

では、割り出した孵化日数を経過してもミナミヌマエビの卵が孵化しない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?

目安となる孵化日数から2~3日程度ズレるケースはよくあります。

卵の中に稚エビの目などが確認できているのであれば孵化間近なので問題ありません。

しかし、孵化予定日から1週間以上と大幅にズレる事はあまり考えられません。

その様な場合には水温や卵の状態に問題が生じていると予想されます。

まず考えられるのが何らかの原因で水温が保てていないケースです。

例えば、無加温で飼育している水槽の場合、水温は外気に左右されるので、抱卵した後に思いがけず寒い日が続いたりすると水温が保てずに下がってしまい、孵化日数が伸びる事があります。

また、ヒーターで加温している場合であっても、ヒーターの故障などの影響で水温が低下する場合があります。

次に考えられるのが卵の異常です。

ミナミヌマエビの卵は受精方法から無精卵の発生確率が少ないので、抱卵した卵の大部分が無精卵であるために孵化しないと言う可能性は考えられません。

そのため、水温を保ち通常通りに飼育していれば、抱卵した卵のほとんどは問題無く孵化します。

水温を一定に保ち飼育しているにも関わらず孵化しないと言う場合には、抱卵したメスが脱皮して卵が落ちてしまったか、抱卵したまま卵が死んでしまった可能性があります。

通常、抱卵したメスは卵が孵化するまで脱皮は行いません。

ですが、水質が急変した場合などはそのストレスによって卵を抱えたまま脱皮してしまうことがあります。

抱卵したメスが脱皮すると卵も一緒に落ちてしまいますが、落ちた卵をメスは世話しないので孵化しません。

また、卵の発育過程で問題が発生し、途中で死んでしまうため孵化しないというケースもあります。

水質悪化や酸欠などの影響によって卵にカビが発生したり、卵の細胞分裂過程で何らかの問題が発生して稚エビが死んでしまったと言うケースです。

このような問題が起こっているかどうかは卵の色を見る事で判断できます。

卵にカビが発生した場合には白く白濁したような色になりますし、卵が死んでしまった場合には鮮やかなオレンジ色に変色します。

このような異常が原因で孵化しない卵はメスのお腹から自然と落ちるので、特に何か対処する必要はありません。

以上のように、水温や卵に異常がある場合、孵化予定日数を過ぎても孵化しません。

飼育環境を整えて再度抱卵を促しましょう。

ミナミヌマエビの卵を孵化させる方法

ミナミヌマエビのメスが抱卵した卵を孵化させるために、何か特別な方法を行う必要があるのでしょうか?

結論から言うと、抱卵した卵は孵化するまでメスが面倒を見るため、飼育者が何か特別な方法をとる必要はありません。

しかし、もし抱卵したメスが脱皮したり死んでしまったと言う場合には、卵を人工孵化させる方法があるのでそちらを試してみると良いでしょう。

抱卵した卵は孵化するまでメスが世話をします。

卵が孵化するには新鮮な水と酸素が必要なので、メスは卵が付いている遊泳脚を頻繁に動かし、水と酸素を卵に送り続けます。

このように、卵の孵化に必要なことはメスが行ってくれるので、飼育者がする事は特にありません。

強いて言えば、メスが最後まで卵を抱えていられるように、余計な刺激を与えずに飼育環境を維持するというのが、卵の孵化に必要な方法と言えるでしょう。

以上のように、メスがしっかりと抱卵していれば自然と孵化します。

しかし、脱皮して卵が落ちたり親エビが死んでしまった場合には、卵を世話する者がいなくなるため孵化しません。

そのような時は飼育者が面倒を見て人工孵化させる方法があるのでそちらを試してみると良いでしょう。

ただ、一般的にミナミヌマエビの人工孵化はあまりおこなわれません。

何故なら、親エビの代わりに常に新鮮な水と空気を送り続けなくてはならないからです。

また、ある程度の数のミナミヌマエビを飼育していれば次々と抱卵してくれるので、わざわざ人工孵化に挑戦しなくても新しい稚エビがどんどん生まれてくれると言うのも理由の一つでしょう。

そのため、一般的には親エビから落ちた卵は死んでしまうとされています。

ですが、新鮮な水と空気が常に循環する環境であれば、ミナミヌマエビの卵を人工孵化させることも可能です。

方法としては、フィルターの吐き出し口近くやエアレーションの近くにネットや網を設置し、その中に卵を入れておくという方法です。

フィルターなど水が常に循環している近くで管理することで、卵に新鮮な水と空気が常に送られることになるので、人工孵化で稚エビが生まれる可能性が高くなります。

ネットなどの容器の中で、卵かクルクル回るくらい、しっかりと水が流れ込む環境で管理しましょう。

ミナミヌマエビの卵の孵化まとめ

  • ミナミヌマエビの卵が孵化するまでの日数は一般的に2~3週間程度で、積算温度を使って大まかな日数を割り出すことができる
  • 卵が孵化しないと言う場合、水温が安定していなかったり卵に異常が発生しているなどの理由が考えられる
  • 卵が孵化するまでメスが卵を抱えて世話し続けられる飼育環境を整えることが最も重要
  • 何らかの理由で親エビから卵が落ちてしまった場合には人工孵化させる方法もある

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