ヤマトヌマエビがポンプに集まる理由は?
ヤマトヌマエビがエアレーションに集まるのは酸欠?
ヤマトヌマエビが一箇所に集まり密集するのは問題ない?
こんなヤマトヌマエビの行動に関する疑問についてご紹介いたします。
目次
ヤマトヌマエビがポンプに集まる理由は?
ヤマトヌマエビはエアーポンプや濾過器の給水口など一箇所に集まって密集することがあります。
そんな姿を初めてみると、なんだか異常な行動に思えてしまい、少々心配になることもあるかもしれません。
しかし、ヤマトヌマエビがエアーポンプなどに集める理由は特別異常な行動ではありません。
ヤマトヌマエビがポンプ周りに集まる理由には
- ポンプから出る水流を好む。
- 餌が豊富にある。
などが挙げられます。
エアーポンプからは常に酸素が放出されているため自然と水流が生まれます。
その水流を目当てにヤマトヌマエビが集まることがあります。
また、酸素が豊富な場所には、微生物やコケなども繁殖しやすいため、エアーストーンに付着した微生物やコケなどを食べに来ていることもあります。
ヤマトヌマエビがエアレーションに集まるのは酸欠?
ヤマトヌマエビがエアレーションに集まる理由もエアーポンプの吹き出し口に集まる理由と似ています。
エアレーションが起こる場所には豊富な酸素と水流があります。
ヤマトヌマエビは元々水の流れがある河川などに好んで生息しているため、水流があり、酸素が豊富な場所を好む傾向にあります。
ヤマトヌマエビは水流や酸素が豊富な場所を好む!
そのような理由からエアレーションのそばに集まることはよくあります。
その点、ミナミヌマエビはヤマトヌマエビよりも水流の少ない緩やかな場所を好むため、エアレーションに密集するような姿はあまりみられません。
よってヤマトヌマエビがエアレーションに集まるのは酸欠なのでは?などと心配する必要はありません。
もし水槽内が酸欠状態になってしまったら、ヤマトヌマエビは水面近くに集まるようになります。
水面から酸素を取り入れることでその場を凌ごうとしますが、環境が改善されない状態が続くとぽっくりと死んでしまいます。
ヤマトヌマエビなどのエビ類は熱帯魚などに比べて酸欠に弱いため、飼育時にはエアレーションをしっかりおこなってあげましょう。
さらに水槽内の濾過能力アップと水流作りのために外掛けフィルターを設置するのもヤマトヌマエビの好む環境を再現するには効果的です。
ヤマトヌマエビが一箇所に集まるのは問題ない?
ヤマトヌマエビが一箇所に集まる理由は先に述べましたように
- 水流を好み酸素が豊富な場所に集まる。
- 餌が豊富な場所に集まる。
- 新しい環境になれるまで警戒している。
- 一箇所に集まって身を守る習性がある。
などが挙げられます。
この中で、水流を好み酸素が豊富な場所に集まっていたり、餌が豊富な場所に集まっている分には問題ありません。
また、新規水槽投入時などに警戒して水槽の隅など一箇所に固まっているような場合も時間の経過とともにあちこち歩き出すようになりますので問題ありません。
ただ、一箇所に集まって身を守っているような時は改善が必要となってきます。
水槽内に大きめの混泳魚がいたり、ヤマトヌマエビを攻撃するような混泳魚がいると警戒して一箇所に集まり、身を守るように固まっていることがあります。
このような状態はヤマトヌマエビのストレスとなってしまうため改善しなければなりません。
混泳魚を他の水槽に移動するか、ヤマトヌマエビを別水槽で飼育するなどの対応が必要となってきます。
また、ヤマトヌマエビの隠れ家を増やしてあげることで、ヤマトヌマエビが隠れることができるためストレスの緩和にもなります。
ヤマトヌマエビは本来、夜行性なので日中の明るい時間帯は茂みなどの薄暗い物陰に隠れる習性があります。
そのような習性を理解して、ヤマトヌマエビにとって居心地の良い環境を維持してあげることも大切です。
ヤマトヌマエビが集まるまとめ
- ヤマトヌマエビがポンプ周りに集まる理由には、ポンプから出る水流を好む、餌が豊富にあるなどが挙げられる。
- ヤマトヌマエビは元々水の流れがある河川などに好んで生息しているため、水流があり、酸素が豊富な場所を好む傾向にある。
- 水槽内に大きめの混泳魚がいたり、ヤマトヌマエビを攻撃するような混泳魚がいると警戒して一箇所に集まり、身を守るように固まっていることがある。
- ヤマトヌマエビの警戒心を解くためには、混泳魚の種類や大きさに注意することと隠れ家をたくさん用意してあげることが大切。
今回はヤマトヌマエビの行動に関する疑問についてご紹介しました。皆様のヤマトヌマエビ飼育の参考にしていただけると幸いです。